【完結】推しを死亡フラグから救済したら溺愛ルートに入りました⁉︎

白(しろ)

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第六章

残った傷痕

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「……今朝ですけど」
「そうだな」

 少し明るい声で相槌が返ってきて、背中に触れたままだった手が腰を撫でる。

「っ、どこでスイッチ入ったんだよ」

 軽く身動ぐと今度は首筋にルークの顔が埋まり、軽く吸い上げられた。痕を残されたことを悟りつつ、ルークの髪を撫でるとそれから間を置くことなく視線が絡んだ。

「間違っているとは思うが」

 そう前置きをしてルークが言葉を続ける。

「この世界に二人だけになったような気がして、それを喜ばしいと思っている。あの男が訪れてからずっとだ。お前に不自由を強いているのに、それでも名実ともにリアスには俺しかいないんだと思えるのが嬉しい」

 吐露された言葉は聞きようによっては重たいんだろう。けれどオレにはその言葉が嬉しくて、それと同時にバカだなぁと呆れた気持ちになる。

「こうなる前からオレはルークのだよ。この先もずっと」
「……ああ、そうだな」

 小さく息を吐くように笑い、唇を合わせる。
 角度を変えながら啄んで、オレが口を小さく開けたのを合図に舌が入り込む。もう何回も、それこそ数えきれないくらいこんなキスをしているはずなのに、いつも舌が触れ合う瞬間に肩が跳ねる。

「っ、ん、ぅ……」

 両手を首に回し、目を閉じてルークの体温を感じる。
 くぐもった声と、小さな水音と、そしてソファの軋む音が部屋に響く中で不意に唇が離れた。それに合わせて慣れた様子でルークがオレの服を脱がせ、少しの肌寒さが襲う。

「……ベッドがいい」
「ああ、わかってる」

 そのまま軽く抱きかかえられ、時折キスをしながら寝室に入る。
 前のベッドよりも小さいけれど二人で眠るには十分なベッドに寝かせられ、そのままルークもベッドに膝立ちになって上衣を脱ぐ。
 露わになった鍛えられた肉体はいつ見てもドキドキする。同じ男のはずなのに、ルークの体はとても格好いい。

「慣れないな、お前は」
「うるせえ慣れてたまるか」
「そこもかわいい」
「ベッドでそういうこと言うんじゃねえ!」

 オレの表情で思っていることは大体バレているらしい。楽しげに笑うルークがそっとオレの顔の横に肘を突き、そのまま軽く唇が触れ合い、そして下に降りていく。
 首筋から鎖骨に降りて、次は肩に触れる。それからルークが触れるのは、決まってオレの体に残った傷跡だ。
 リリアによってつけられた傷は深く、当然痕が残った。けれど後遺症も痛みもなく今では普通に暮らせるのに、それでもルークはことあるごとにオレの傷に触れる。

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