8 / 32
八章
もうイヤ!
しおりを挟む
「何を考えてんだよ、お前はっ⁉」
島村武雄の怒声が午後の日ざしをつらぬいて弁護士事務所の空気を引きさいた。
『金さえ出せばどんな弁護も引き受けます』をモットーに、手当り次第に依頼人を集める金の亡者な弁護士事務所所長は、真梨子の部屋のなかをいったりきたりしながら腕を振りまわし、顔を真っ赤にして叫んでいた。
真梨子はといえば自分の椅子に座ったまま、嫌味ったらしく両耳に指をつっこんで目を閉じ、むすっとした表情で聞かぬ振りを決め込んでいる。こんな真似をすれば雇い主がどれだけ怒るかは充分にわきまえている。それでも、今度という今度は事務所のモットーに従うつもりはない。
――クビにしたけりゃしなさいよ。
そう思っていた。
いままでは生活のために良心を押し殺し、泣くなく方針に従ってきた。でも、もう、それも限界。これ以上は耐えられない。こんな拝金主義のブタ的生活をつづけるぐらいなら仕事を失い、アパートも追い出され、道端で飢え死にしたほうがまし。そうすれば少なくとも人間としての尊厳は保てるもの。
そう思うほどに真梨子は頭にきていた。鴻志の態度に怒り狂っていた。鴻志の描く世界は真梨子にとってひとつの理想だった。こんな世界を作る手伝いができるなら、他のすべてを犠牲にしてもいい。そう思える世界だった。理想と現実のちがいを思い知らされるようになった身にとっては最後の希望だったと言ってもいい。物語のなかとはいえ、そんな世界が目の前にあったからこそ、現実に打ちのめされそうになりながらも、どうにかこうにか子供時代の情熱を消すことなく弁護士をつづけてこれたのだ。それなのに……。
憧れていたからこそ、裏切られたという思いは強烈で、真梨子の心を引き裂いていた。
――そりゃあ、あたしの一方的な思い込みだったわよ。でも、あんな世界を描く人だもの。やさしくて、誠実で、心の広い、理想主義者だと思って当然じゃない。それが何よ、あの態度。権力バカで暴力バカのネアンデルタール人どもとまるで同じ。あんなやつの作品に夢中になってたなんて恥ずかしい。ああっ、思い出しただけでも頭にくるっ!
頭のなかで鴻志を八つ裂きにし、踏みにじり、八つにたたんで縛り上げ、ゴミ箱に放り込んだ。そんな程度ではとても怒りはおさまらない。帰ったら鴻志の本を全部焼きすてちゃおう。そう決心した。
「自分が何をしたのかわかってるのか、金の卵をみすみすてたんだぞ!」
島村は怒鳴りつづけている。所員たちは心配半分、好奇心半分といった態度で真梨子の部屋のドアの縁からこっそりのぞき込んでいる。ただひとり、事務所のおふくろさんだけが開け放たれたドアの前にでんと立ち、菓子袋片手に見物している。
「あいつは世界的な作家だ、大金持ちだ、金の成る木だ、じゃんじゃん稼がせてくれる金ヅルだぞっ、それを放り出すなんて正気なのか、部屋いっぱいの現金をドブにすてたも同じなんだぞ!」
『金、金、金』の連発に、真梨子の脳髄は音を立ててブチ切れた。神経回路は無視モードから戦闘モードにきりかわり、アドレナリンが分泌され、血液は一〇度ばかりも温度を上げて加速しながら体内を駆け巡る。
真梨子は目を開けた。ぎらりとにらみつけた。両手で勢いよくデスクを叩いて立ち上がった。叫んだ。
「いい加減にしてください! さっきから金、金、金って! それしかないんですか!」
「他に何がある⁉」
島村の答えは揺らぐことなき信念に満ちていた。
「人生で金以外に大切なものが何があるって言うんだ?」
「愛とか、理想とか……」
「そんなお題目で金を巻き上げるのは宗教屋のやり方。おれたち弁護士の金儲けの方法は一に金持ちの依頼人を満足させること、二に金持ちの依頼人を満足させること、三、四がなくて五に金持ちの依頼人を満足させることだ。そのためには金持ちの依頼人に媚びる根性と裁判に何としても勝つイカサマの腕さえあればいい。現実第一、前向きに」
「冗談じゃないわ! 彼は何百人もの人を死刑にするつもりなのよ! そんなことを手伝えっていうの!」
「何百人を死刑?」
島村はあっけにとられた。
「いいじゃないか、大いにオッケー。そんな裁判なら何十年もかかる。あいつが売れてるかぎり、稼ぎに困らずにすむ」
やけにうれしそうに身を乗り出す島村に真梨子はさすがに唖然とした。
「あなた、それでも人間? モラルとか、思いやりっていうものはないんですか⁉」
「何年、おれのもとで働いてる? いまだにそんなことも知らなかったなんて、おとなとして恥ずかしいぞ」
「この金の亡者!」
「おれを呼んだか?」
真梨子の渾身の力をこめた叫びにも、けろりとして答える島村だった。
「とにかくっ!」
真梨子は書類の束でデスクをひっぱたいた。
「あたしはあんなやつの依頼なんて絶っっっ対、受けません!」
「おい、勘違いするな。ここのボスはおれだ。お前じゃない。そのおれが引き受けると決めたんだ。お前にはそれを断わる権利なんかないんだぞ」
「だったら、自分でやればいいでしょ。あたしはしません」
「おい、ふざけるなよ。『やる』と言ったのはお前自身だぞ。一度引き受けたからにはやり遂げるのが筋だろう。モラルってものはないのか?」
「『ない』って言ったのは誰ですか!」
「稼ぎに関するモラルは別モラルだ」
迷うことなく断言する島村である。さすがに抗戦不能を悟って絶句した真梨子を放っておいて、島村はドアに向きなおった。のぞき見していた所員たちが唯一の例外をのぞいて逃げ出した。
島村はその唯一の例外に話しかけた。
「とにかく、他の弁護士のところにいく前に捕まえて、媚びて、媚びて、媚びまくって、うちを選んでもらわなきゃ。おふくろさん、あいつの携帯の番号は? よその事務所に駆けこもうとしたら麻酔薬で眠らせてでもうちに連れてくるぞ」
おふくろさんは悠然として菓子袋を傾けると、中身をまとめて口のなかに放り込んだ。バリボリと威勢よく音を立てて、かみ砕く。一気に飲み下してから答えた。
「ほら、これだよ」
「よし! 家に帰る前に……いや、帰る前に直接、他の事務所に行くこともありうる。その前に捕まえなきゃ。あいつの車種は?」
「電車できたって」
「倹約してため込んでるってわけか? あなどれないやつ。ますます捕まえなけりゃ。よし、所員総出で駅という駅に見張りにつけ、急げ!」
島村の号令で所員が一斉に駆け出していった。島村自身も後に続き、すぐに先頭に立った。後にひとり残ったおふくろさんがちらりと真梨子を見ながらドアを閉めた。その寸前の視線が真梨子の目に入った。それとなく励ますような視線がとても暖かくて真梨子はつい泣き出してしまいそうになった。
島村武雄の怒声が午後の日ざしをつらぬいて弁護士事務所の空気を引きさいた。
『金さえ出せばどんな弁護も引き受けます』をモットーに、手当り次第に依頼人を集める金の亡者な弁護士事務所所長は、真梨子の部屋のなかをいったりきたりしながら腕を振りまわし、顔を真っ赤にして叫んでいた。
真梨子はといえば自分の椅子に座ったまま、嫌味ったらしく両耳に指をつっこんで目を閉じ、むすっとした表情で聞かぬ振りを決め込んでいる。こんな真似をすれば雇い主がどれだけ怒るかは充分にわきまえている。それでも、今度という今度は事務所のモットーに従うつもりはない。
――クビにしたけりゃしなさいよ。
そう思っていた。
いままでは生活のために良心を押し殺し、泣くなく方針に従ってきた。でも、もう、それも限界。これ以上は耐えられない。こんな拝金主義のブタ的生活をつづけるぐらいなら仕事を失い、アパートも追い出され、道端で飢え死にしたほうがまし。そうすれば少なくとも人間としての尊厳は保てるもの。
そう思うほどに真梨子は頭にきていた。鴻志の態度に怒り狂っていた。鴻志の描く世界は真梨子にとってひとつの理想だった。こんな世界を作る手伝いができるなら、他のすべてを犠牲にしてもいい。そう思える世界だった。理想と現実のちがいを思い知らされるようになった身にとっては最後の希望だったと言ってもいい。物語のなかとはいえ、そんな世界が目の前にあったからこそ、現実に打ちのめされそうになりながらも、どうにかこうにか子供時代の情熱を消すことなく弁護士をつづけてこれたのだ。それなのに……。
憧れていたからこそ、裏切られたという思いは強烈で、真梨子の心を引き裂いていた。
――そりゃあ、あたしの一方的な思い込みだったわよ。でも、あんな世界を描く人だもの。やさしくて、誠実で、心の広い、理想主義者だと思って当然じゃない。それが何よ、あの態度。権力バカで暴力バカのネアンデルタール人どもとまるで同じ。あんなやつの作品に夢中になってたなんて恥ずかしい。ああっ、思い出しただけでも頭にくるっ!
頭のなかで鴻志を八つ裂きにし、踏みにじり、八つにたたんで縛り上げ、ゴミ箱に放り込んだ。そんな程度ではとても怒りはおさまらない。帰ったら鴻志の本を全部焼きすてちゃおう。そう決心した。
「自分が何をしたのかわかってるのか、金の卵をみすみすてたんだぞ!」
島村は怒鳴りつづけている。所員たちは心配半分、好奇心半分といった態度で真梨子の部屋のドアの縁からこっそりのぞき込んでいる。ただひとり、事務所のおふくろさんだけが開け放たれたドアの前にでんと立ち、菓子袋片手に見物している。
「あいつは世界的な作家だ、大金持ちだ、金の成る木だ、じゃんじゃん稼がせてくれる金ヅルだぞっ、それを放り出すなんて正気なのか、部屋いっぱいの現金をドブにすてたも同じなんだぞ!」
『金、金、金』の連発に、真梨子の脳髄は音を立ててブチ切れた。神経回路は無視モードから戦闘モードにきりかわり、アドレナリンが分泌され、血液は一〇度ばかりも温度を上げて加速しながら体内を駆け巡る。
真梨子は目を開けた。ぎらりとにらみつけた。両手で勢いよくデスクを叩いて立ち上がった。叫んだ。
「いい加減にしてください! さっきから金、金、金って! それしかないんですか!」
「他に何がある⁉」
島村の答えは揺らぐことなき信念に満ちていた。
「人生で金以外に大切なものが何があるって言うんだ?」
「愛とか、理想とか……」
「そんなお題目で金を巻き上げるのは宗教屋のやり方。おれたち弁護士の金儲けの方法は一に金持ちの依頼人を満足させること、二に金持ちの依頼人を満足させること、三、四がなくて五に金持ちの依頼人を満足させることだ。そのためには金持ちの依頼人に媚びる根性と裁判に何としても勝つイカサマの腕さえあればいい。現実第一、前向きに」
「冗談じゃないわ! 彼は何百人もの人を死刑にするつもりなのよ! そんなことを手伝えっていうの!」
「何百人を死刑?」
島村はあっけにとられた。
「いいじゃないか、大いにオッケー。そんな裁判なら何十年もかかる。あいつが売れてるかぎり、稼ぎに困らずにすむ」
やけにうれしそうに身を乗り出す島村に真梨子はさすがに唖然とした。
「あなた、それでも人間? モラルとか、思いやりっていうものはないんですか⁉」
「何年、おれのもとで働いてる? いまだにそんなことも知らなかったなんて、おとなとして恥ずかしいぞ」
「この金の亡者!」
「おれを呼んだか?」
真梨子の渾身の力をこめた叫びにも、けろりとして答える島村だった。
「とにかくっ!」
真梨子は書類の束でデスクをひっぱたいた。
「あたしはあんなやつの依頼なんて絶っっっ対、受けません!」
「おい、勘違いするな。ここのボスはおれだ。お前じゃない。そのおれが引き受けると決めたんだ。お前にはそれを断わる権利なんかないんだぞ」
「だったら、自分でやればいいでしょ。あたしはしません」
「おい、ふざけるなよ。『やる』と言ったのはお前自身だぞ。一度引き受けたからにはやり遂げるのが筋だろう。モラルってものはないのか?」
「『ない』って言ったのは誰ですか!」
「稼ぎに関するモラルは別モラルだ」
迷うことなく断言する島村である。さすがに抗戦不能を悟って絶句した真梨子を放っておいて、島村はドアに向きなおった。のぞき見していた所員たちが唯一の例外をのぞいて逃げ出した。
島村はその唯一の例外に話しかけた。
「とにかく、他の弁護士のところにいく前に捕まえて、媚びて、媚びて、媚びまくって、うちを選んでもらわなきゃ。おふくろさん、あいつの携帯の番号は? よその事務所に駆けこもうとしたら麻酔薬で眠らせてでもうちに連れてくるぞ」
おふくろさんは悠然として菓子袋を傾けると、中身をまとめて口のなかに放り込んだ。バリボリと威勢よく音を立てて、かみ砕く。一気に飲み下してから答えた。
「ほら、これだよ」
「よし! 家に帰る前に……いや、帰る前に直接、他の事務所に行くこともありうる。その前に捕まえなきゃ。あいつの車種は?」
「電車できたって」
「倹約してため込んでるってわけか? あなどれないやつ。ますます捕まえなけりゃ。よし、所員総出で駅という駅に見張りにつけ、急げ!」
島村の号令で所員が一斉に駆け出していった。島村自身も後に続き、すぐに先頭に立った。後にひとり残ったおふくろさんがちらりと真梨子を見ながらドアを閉めた。その寸前の視線が真梨子の目に入った。それとなく励ますような視線がとても暖かくて真梨子はつい泣き出してしまいそうになった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か
雪兎
BL
第二性が存在する世界。
Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。
しかし入学初日、彼の前に現れたのは――
幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。
成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。
だが湊だけが知っている。
彼が異常なほど執着深いことを。
「大丈夫、全部管理してあげる」
「君が困らないようにしてるだけだよ」
座席、時間割、交友関係、体調管理。
いつの間にか整えられていく環境。
逃げ場のない距離。
番を拒みたいΩと、手放す気のないα。
これは保護か、それとも束縛か。
閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。
異世界召喚されたけどスキルが地味だったので、現代知識とアイテムボックスで絶品料理を作ったら大商会になっちゃいました
黒崎隼人
ファンタジー
手違いで剣も魔法もない異世界に召喚された、しがない日本のサラリーマン、湊カイリ。
彼に与えられたのは、無限に物が入る【アイテムボックス】と、物の名前が分かる【鑑定】という、あまりにも地味な二つのスキルだけだった。
戦闘能力は皆無。途方に暮れるカイリだったが、異世界の食事が絶望的に不味いことを知り、大きなチャンスに気づく。
現代日本の「当たり前」の知識は、この世界ではとんでもない「宝」なのだと!
「醤油?味噌?そんなものがあれば、この世界の食文化はひっくり返るぞ!」
ひょんなことから出会った没落貴族の美少女・リリアナと共に、カイリは現代知識と地味スキルを駆使して屋台から商売をスタート。
絶品料理で人々の胃袋を掴み、さらには便利な生活用品を次々と発明していく。
伝説の神獣の幼体「フェン」やドワーフの鍛冶師など、頼れる仲間たちも加わり、彼らが立ち上げた「サンライズ商会」は瞬く間に大躍進!
迫り来る悪徳商会や腐敗した貴族の妨害も、現代のマーケティング術と知恵で痛快に打ち破る!
これは、平凡なサラリーマンが異世界の常識を覆し、食と生活に革命を起こして一代で大商会を築き上げる、痛快成り上がりファンタジー!
美味しい料理と、もふもふな相棒、そして仲間との絆。
人生、逆転できないことなんて何もない!
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
【大賞・完結】地味スキル《お片付け》は最強です!社畜OL、異世界でうっかり国を改革しちゃったら、騎士団長と皇帝陛下に溺愛されてるんですが!?
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞で大賞をいただきました】→【規約変更で書籍化&コミカライズ「確約」は取り消しになりました。】
佐藤美佳子(サトウ・ミカコ)、享年28歳。死因は、過労。連日の徹夜と休日出勤の果てに、ブラック企業のオフィスで静かに息を引き取った彼女が次に目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界だった。
新たな生を受けたのは、田舎のしがない貧乏貴族の娘、ミカ・アシュフィールド、16歳。神様がくれた転生特典は、なんと《完璧なる整理整頓》という、とんでもなく地味なスキルだった。
「せめて回復魔法とかが良かった……」
戦闘にも生産にも役立たないスキルに落胆し、今度こそは静かに、穏やかに生きたいと願うミカ。しかし、そんな彼女のささやかな望みは、王家からの突然の徴収命令によって打ち砕かれる。
「特殊技能持ちは、王宮へ出仕せよ」
家族を守るため、どうせ役立たずと追い返されるだろうと高をくくって王都へ向かったミカに与えられた任務は、あまりにも無謀なものだった。
「この『開かずの倉庫』を、整理せよ」
そこは、数百年分の備品や資材が山と積まれ、あまりの混沌ぶりに探検隊が遭難したとまで噂される、王家最大の禁足地。
絶望的な光景を前に、ミカが覚悟を決めてスキルを発動した瞬間――世界は、彼女の「お片付け」が持つ真の力に震撼することになる。
これは、地味スキルでうっかり国のすべてを最適化してしまった元社畜令嬢が、カタブツな騎士団長や有能すぎる皇帝陛下にその価値を見出され、なぜか過保護に甘やかされてしまう、お仕事改革ファンタジー。
転生したら世界一の御曹司だった〜巨乳エルフメイド10人と美少女騎士に溺愛されています〜
まさき
青春
異世界転生した最強の金持ち嫡男、
専属エルフメイドと美少女騎士に囲まれて至福のハーレム生活
現代日本で「地味だが実は超大富豪」という特殊な人生を送っていた青年は、ある日事故で命を落とす。
しかし目を覚ますと、そこは魔法と様々な種族が存在する異世界だった。
彼は大陸一の富を誇る名門貴族――
ヴァン・バレンティン家の嫡男カイルとして転生していたのだ。
カイルに与えられたのは
・世界一とも言える圧倒的な財力
・財力に比例して増大する規格外の魔力
そして何より彼を驚かせたのは――
彼に仕える十人の専属メイド全員が、巨乳美少女だったことである。
献身的なエルフのメイド長リリア。
護衛騎士でありながら隙あらば誘惑してくる女騎士シルヴィア。
さらに個性豊かな巨乳メイドたち。
カイルは持ち前の財力で彼女たちの願いを叶え、最高級の装備や生活を与えていく。
すると彼女たちの忠誠心と愛情はどんどん加速していき――
「カイル様……今日は私が、お世話をさせてください」
領地を狙う貴族を金と魔力で圧倒し、
時にはメイドたちの愛が暴走して甘すぎる時間に巻き込まれながらも、
最強の御曹司カイルは
世界一幸せなハーレムを築いていく。
最後までお読みいただきありがとうございました。よろしければ応援をお願いいたします。
ストーカーから逃げ切ったのも束の間、転移後はヤンデレ騎士団に殺されかけている現実!
由汰のらん
ファンタジー
ストーカーから逃げていたある日、ハルは異世界に召喚されてしまう。
しかし神官によれば、どうやらハルは間違って召喚された模様。さらに王子に盾ついてしまったことがきっかけで、ハルは国外追放されてしまう。
さらに連行されている道中、魔族に襲われ、ハルの荷馬車は置き去りに。
そのさなか、黒い閃光を放つ騎士が、ハルに取引を持ちかけてきた。
「貴様の血を差し出せ。さすれば助けてやろう。」
やたら態度のでかい騎士は、なんとダンピールだった!
しかしハルの血が特殊だと知った騎士はハルを連れ帰って?
いっそ美味しい血と癒しを与えるダンピール騎士団のセラピストを目指します!
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる