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二五章
転生した(つもりになった)ら、人生無双
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新しい朝がきた。
真梨子は目覚し時計が最初のベルを鳴らし終える前に飛び起きていた。存在証明をして見せることもできなかった哀れな目覚し時計を文字通り、叩きつぶす勢いでベルをとめた。
鼻唄などを歌いつつバスルームに直行。なんともさわやかな気分。こんなすがすがしい目覚めは小学一年の夏休み、はじめてラジオ体操に参加したその日以来。二日目からは布団のなかでぐずぐず言うようになったけど。
でも、今回はなんだか一生でもこんな気分がつづきそう。真梨子の全身にそんな確信が満ちていた。
冷たいシャワーと熱いシャワーを交互に浴びてたるみはじめた皮膚を引きしめる。心のほうはもうすっかりしゃっきりし通しなのであらためてリフレッシュさせる必要はない。
全身にたっぷりと水分を取り入れたところで朝食。トーストにインスタントスープ、それにミルクをかけたコーンフレークという粗末な朝食もこの日ばかりは王侯貴族のごちそうに見えた。いつものように時間に追われてあわてて食べるのではない。一口ひとくち噛みしめながらゆっくり食べる。その最中にも体を揺すりながらのハミングは忘れない。
――パンってこんなにおいしかったんだ。
心に余裕があるので味もしっかり感じられる。これは新鮮な発見だった。インスタントスープもなかなかいける。『どうせ、粉にお湯をかけるだけの手抜きメニュー』なんていままでバカにしてたけど、ゆっくり味わってみればそのおいしさにびっくり。ああ、開発スタッフの皆さん、ごめんなさい。あたしが浅はかだったわ。なんて、聖女にでもなった気分で慈愛を振りまく。とは言え――。
――でも、鴻志のところで食べたパンとシチューのほうがおいしかったな。
と、言うのが本当のところ。やっぱり、暖かな手料理に勝るものはない。
満ちたりた朝食をすまし、身仕度を整え、いざ出陣。体がはじけて飛び出しそうなほど希望に満ちあふれている。そんな気持ちのまま、部屋を出る。通路で隣人とすれちがった。真梨子は片手をあげて元気よくあいさつした。
「ハイ、おはよう!」
突然のことに相手は返事もできずにぎょっとしている。真梨子はかまわず鼻唄まじりに歩きさる。日ごろ、顔を合わせてもお互い頭を下げるぐらいで声に出したあいさつなどしたことのないアパートの隣人は、何か見てはいけないものを見てしまったような目で真梨子の後ろ姿を見送っていた。
真梨子はそのまま銀行と郵便局に直行。金融不安のご時勢とて四つの金融機関にわけていれてある貯金をすべて下ろした。
喫茶店によってトイレに入り、金勘定。けっこう、あるじゃん。真梨子はにんまり笑った。全財産とはいえ大量の札束を手にするとやはり、気分が大きくなる。これだけの貯金ができているなんてあたしってけっこう、有能な弁護士だったんじゃない?
そんなことを思って笑って見せた。
実のところ、貯金の額が大きいのは稼ぎがよかったからではなく、使い道が少なかったから。つまり、デートも旅行もほとんどせずに仕事、仕事の八年間を過ごしてきたその結果。昨日までの真梨子ならそのわびしさに落ち込んでいたところ。でも、いまの真梨子にそんなネガティブな感情の入り込む余地はない。
全財産のなかから当座、どうしても必要な分だけをよりわけた。それでも、けっこうな額が残る。それをもとに頭のなかで大ざっぱな計画を立てた。
義理で頼んだ苦いばかりのコーヒーを一息に飲み干し、今度は本屋に向かった。ファッションや美容に関する本と雑誌を手当りしだいに買い込んだ。ビニールの手提げバックにつめこんだずっしり重い本の束を胸に抱えてアパートに戻る。ポテトチップなどかじりながら一冊いっさつじっくり検討。はやりの服装、髪型、人気の美容師、エステサロンなどをチェックする。久しくこんな世界にふれていなかったのでその隆盛振りはちょっとした驚きだった。
『なりたい自分』を何度もなんども頭のなかでイメージし、ふさわしい店を選び出す。決まったところで勇んで車に飛び乗った。車で六時間かけて人気のカリスマ美容師の店へいく。席に着き、注文することはただ一言。
「ばっさりとショートにして。外側に流すようにね」
鴻志に言われたことを思い出し、そう告げる。美容師の気の入り方も客の気合いによってかわるのか、張りきって挑んでくれた。鴻志の言っていたことが正しいなら、これで華麗に変身できるはず。
出来上がった姿を鏡で見て真梨子は驚いた。そこにいたのはいかにも元気のない、陰気な表情の中年女などではなかった。いかにも夏の海が似合いそうな若々しい女。決して『美女』と言うほどではないけれど、さわやかな印象に明るい表情、外に向かって流れをつけたショートヘアがいかにもスポーティーな雰囲気で、七分丈のパンツにサンダル、麦わら帽子をもって夏の浜辺を散策するのがぴったりくる『イケてる女』がそこにいた。
――うわあっ、あたしってけっこう、美人だったんだ。
なんて、鏡を見ながら自惚れたのは人生初体験。浮き立つ気分が体に移り、スキップするのはもちろん、所構わず踊り出してしまいそう。会計をすませて美容院を出る。隣にハッキリ聞こえるぐらい大きくハミングしながら歩きだす。浮き立つ気分が体に乗り移っているので、自然と肩が上下に動き、小刻みにリズムを取っている。
すれ違うたび、他人が視線を向けてくる。それはもちろん『ひとり浮かれる三十路女』という奇妙な生き物に向ける奇異なる視線だったのだが何しろ、こんな風に道行く人に振り向かれるなんてはじめての体験。何だか、自分が美女になったような気がする。ますます気分がよくなってくる。
髪を整えたら、次は体のお手入れ。そのまま温泉ホテルに直行し、二週間の集中エステを申し込む。昨日までとはうってかわった規則正しい食事と運動、そして、毎日まいにち温泉とマッサージをくり返す。一流エステティシャンの手になるマッサージの心地好さは格別だった。『至福ってこのことかあ』という気分。一日ごとにたるみかけていたくすんだ皮膚がひきしまり、輝きを取り戻すのが実感できた。まるで、一〇歳も若返ったような、いや、生まれかわったような気分。
――いいえ。気分じゃないわ。
真梨子は心に呟いた。
――実際に生まれかわったんだから。
エステの合間にあちこちのブティックを巡って服を買いそろえる。次からつぎへと試着して自分の姿を鏡に映す。モデル気分でポーズをとったり、踊ってみたり。気分はすっかり『プリティ・ウーマン』のジュリア・ロバーツ。おしゃれに着飾った自分を眺めているのは楽しかった。
――あたしだってけっこう、きれいじゃない。
素直にそう思えたし、それで幸せになれる自分をかわいいと思った。
瞬く間に日は過ぎて、一方的に宣告した一ヶ月の休暇も残すところあと一週間となった。
「さあ、準備は完了。あとはいよいよ、生まれかわりの仕上げだわ」
身も心もすっかり変身してアパートに戻った真梨子は静かな決意を込めて呟いたのだった。
真梨子は目覚し時計が最初のベルを鳴らし終える前に飛び起きていた。存在証明をして見せることもできなかった哀れな目覚し時計を文字通り、叩きつぶす勢いでベルをとめた。
鼻唄などを歌いつつバスルームに直行。なんともさわやかな気分。こんなすがすがしい目覚めは小学一年の夏休み、はじめてラジオ体操に参加したその日以来。二日目からは布団のなかでぐずぐず言うようになったけど。
でも、今回はなんだか一生でもこんな気分がつづきそう。真梨子の全身にそんな確信が満ちていた。
冷たいシャワーと熱いシャワーを交互に浴びてたるみはじめた皮膚を引きしめる。心のほうはもうすっかりしゃっきりし通しなのであらためてリフレッシュさせる必要はない。
全身にたっぷりと水分を取り入れたところで朝食。トーストにインスタントスープ、それにミルクをかけたコーンフレークという粗末な朝食もこの日ばかりは王侯貴族のごちそうに見えた。いつものように時間に追われてあわてて食べるのではない。一口ひとくち噛みしめながらゆっくり食べる。その最中にも体を揺すりながらのハミングは忘れない。
――パンってこんなにおいしかったんだ。
心に余裕があるので味もしっかり感じられる。これは新鮮な発見だった。インスタントスープもなかなかいける。『どうせ、粉にお湯をかけるだけの手抜きメニュー』なんていままでバカにしてたけど、ゆっくり味わってみればそのおいしさにびっくり。ああ、開発スタッフの皆さん、ごめんなさい。あたしが浅はかだったわ。なんて、聖女にでもなった気分で慈愛を振りまく。とは言え――。
――でも、鴻志のところで食べたパンとシチューのほうがおいしかったな。
と、言うのが本当のところ。やっぱり、暖かな手料理に勝るものはない。
満ちたりた朝食をすまし、身仕度を整え、いざ出陣。体がはじけて飛び出しそうなほど希望に満ちあふれている。そんな気持ちのまま、部屋を出る。通路で隣人とすれちがった。真梨子は片手をあげて元気よくあいさつした。
「ハイ、おはよう!」
突然のことに相手は返事もできずにぎょっとしている。真梨子はかまわず鼻唄まじりに歩きさる。日ごろ、顔を合わせてもお互い頭を下げるぐらいで声に出したあいさつなどしたことのないアパートの隣人は、何か見てはいけないものを見てしまったような目で真梨子の後ろ姿を見送っていた。
真梨子はそのまま銀行と郵便局に直行。金融不安のご時勢とて四つの金融機関にわけていれてある貯金をすべて下ろした。
喫茶店によってトイレに入り、金勘定。けっこう、あるじゃん。真梨子はにんまり笑った。全財産とはいえ大量の札束を手にするとやはり、気分が大きくなる。これだけの貯金ができているなんてあたしってけっこう、有能な弁護士だったんじゃない?
そんなことを思って笑って見せた。
実のところ、貯金の額が大きいのは稼ぎがよかったからではなく、使い道が少なかったから。つまり、デートも旅行もほとんどせずに仕事、仕事の八年間を過ごしてきたその結果。昨日までの真梨子ならそのわびしさに落ち込んでいたところ。でも、いまの真梨子にそんなネガティブな感情の入り込む余地はない。
全財産のなかから当座、どうしても必要な分だけをよりわけた。それでも、けっこうな額が残る。それをもとに頭のなかで大ざっぱな計画を立てた。
義理で頼んだ苦いばかりのコーヒーを一息に飲み干し、今度は本屋に向かった。ファッションや美容に関する本と雑誌を手当りしだいに買い込んだ。ビニールの手提げバックにつめこんだずっしり重い本の束を胸に抱えてアパートに戻る。ポテトチップなどかじりながら一冊いっさつじっくり検討。はやりの服装、髪型、人気の美容師、エステサロンなどをチェックする。久しくこんな世界にふれていなかったのでその隆盛振りはちょっとした驚きだった。
『なりたい自分』を何度もなんども頭のなかでイメージし、ふさわしい店を選び出す。決まったところで勇んで車に飛び乗った。車で六時間かけて人気のカリスマ美容師の店へいく。席に着き、注文することはただ一言。
「ばっさりとショートにして。外側に流すようにね」
鴻志に言われたことを思い出し、そう告げる。美容師の気の入り方も客の気合いによってかわるのか、張りきって挑んでくれた。鴻志の言っていたことが正しいなら、これで華麗に変身できるはず。
出来上がった姿を鏡で見て真梨子は驚いた。そこにいたのはいかにも元気のない、陰気な表情の中年女などではなかった。いかにも夏の海が似合いそうな若々しい女。決して『美女』と言うほどではないけれど、さわやかな印象に明るい表情、外に向かって流れをつけたショートヘアがいかにもスポーティーな雰囲気で、七分丈のパンツにサンダル、麦わら帽子をもって夏の浜辺を散策するのがぴったりくる『イケてる女』がそこにいた。
――うわあっ、あたしってけっこう、美人だったんだ。
なんて、鏡を見ながら自惚れたのは人生初体験。浮き立つ気分が体に移り、スキップするのはもちろん、所構わず踊り出してしまいそう。会計をすませて美容院を出る。隣にハッキリ聞こえるぐらい大きくハミングしながら歩きだす。浮き立つ気分が体に乗り移っているので、自然と肩が上下に動き、小刻みにリズムを取っている。
すれ違うたび、他人が視線を向けてくる。それはもちろん『ひとり浮かれる三十路女』という奇妙な生き物に向ける奇異なる視線だったのだが何しろ、こんな風に道行く人に振り向かれるなんてはじめての体験。何だか、自分が美女になったような気がする。ますます気分がよくなってくる。
髪を整えたら、次は体のお手入れ。そのまま温泉ホテルに直行し、二週間の集中エステを申し込む。昨日までとはうってかわった規則正しい食事と運動、そして、毎日まいにち温泉とマッサージをくり返す。一流エステティシャンの手になるマッサージの心地好さは格別だった。『至福ってこのことかあ』という気分。一日ごとにたるみかけていたくすんだ皮膚がひきしまり、輝きを取り戻すのが実感できた。まるで、一〇歳も若返ったような、いや、生まれかわったような気分。
――いいえ。気分じゃないわ。
真梨子は心に呟いた。
――実際に生まれかわったんだから。
エステの合間にあちこちのブティックを巡って服を買いそろえる。次からつぎへと試着して自分の姿を鏡に映す。モデル気分でポーズをとったり、踊ってみたり。気分はすっかり『プリティ・ウーマン』のジュリア・ロバーツ。おしゃれに着飾った自分を眺めているのは楽しかった。
――あたしだってけっこう、きれいじゃない。
素直にそう思えたし、それで幸せになれる自分をかわいいと思った。
瞬く間に日は過ぎて、一方的に宣告した一ヶ月の休暇も残すところあと一週間となった。
「さあ、準備は完了。あとはいよいよ、生まれかわりの仕上げだわ」
身も心もすっかり変身してアパートに戻った真梨子は静かな決意を込めて呟いたのだった。
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