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第三章
進級しました!
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(今日から私も上級生かぁ)
この一年、色んな事があった。
悪役令嬢のドロテア様と友達になり、
ヒロインのアリスちゃんと衝突があり、
マクシム様とクリス殿下にはアリスちゃんと私が異世界転生していた事がバレたり。
マクシム様から二度目のプロポーズを受けたり……。
う、マクシム様との激甘展開を思い出してしまったわ。このままじゃ興奮して鼻血ブーしてしまう!
(いかんいかん、ここは学園。そう、学びの場よ! 雑念は捨て去らねば! さ、気合いを入れて上級生のクラスへ行くわよ!!)
一年間通い続け、すっかり見慣れた校門前で気合いを注入すべく、パァン! と両頬を叩いた。
その様子を見ていたのか、隣にいたマクシム様が私の顎に手を伸ばしてグイッと引き寄せた。
「セリーヌ嬢!? ああ、そんなに強く頬を叩いては赤くなってしまいますよ」
ぎゃああああ!
朝から顎クイですか!?
ドアップの超絶美形の御顔に早くも私の興奮ボルテージがマックス値を叩き出した様で、急激に身体中の熱と血液が顔にワッと集まるのを感じる。
「ママママクシム様!?」
「おや、頬だけかと思ったら耳まで真っ赤ですね。これは少し冷やした方がいいかな」
違う違う! マクシム様が顎クイするから恥ずかしいんだってばぁ!!
「もう、マクシム様! そんなにマジマジ見つめられては恥ずかしいですわ!」
「ああ、すまない。セリーヌ嬢の肌が心配で、つい」
マクシム様は顎から頬へ手を移し、優しく撫でてきた。
心配してくれるのは嬉しいけど、ここ、校門前だよ!? みんな見てるってば!
「では、この赤みは叩いただけの赤さだけでは無いようですね。ふふ、セリーヌ嬢は可愛いですね」
マクシム様の顔がゆっくり近付いてくる。
嬉しいけど刺激が強い! あ、マズイ、また興奮して鼻血が出そう……!
「あら、セリーヌ様とマクシム様? こんな場所で一体何をしていますの?」
あっ、この声はドロテア様!
よし、ここはドロテア様に挨拶して興奮を鎮めよう。
さり気なくマクシム様の胸を押して距離を取りつつ顔をグルンとドロテア様に向ける。
「ド、ドロテア様! おはようございます!」
「ドロテア嬢、おはようございます」
なんかマクシム様から冷気が漂っている気がするけど、うん、気のせいだろう。
「おはようございます。今日から上級生のクラスになりますわね!」
「え、ええ。皆さんと一緒に進級出来て良かったです」
「まぁ、何をおっしゃいますの? セリーヌ様は学年二位の成績だったのですから当然ですわ! はぁ、勉強も出来てお美しいだなんて、何から何までわたくしの理想通りのお方……♡」
そうなんだよね。
実は頭脳明晰のマクシム様がご丁寧に密着マンツーマンの個別指導をしてくれるものだから勝手に学力が上がり、気付いた時には学年二位という前世の私の頭脳じゃあり得ないような順位を叩き出したのだ。
マクシム様の個別指導というチートを使って得た順位なので若干複雑な気持ちだけど……って、ドロテア様は頬を赤らめてうっとりとした表情で見つめて来る。
な、なんか良く分からないけど一応褒められているんだよね?
「あ、ありがとうございます?」
私達のやり取りを隣で聞いていたマクシム様がグイッと腰を抱いて来た。
ひぃやぁぁぁ!? 嬉しいけどいきなり接近は心臓に悪い!
「セリーヌ嬢、ドロテア嬢、オリエンテーションに遅れるといけないからそろそろ教室移動しましょう」
ドロテア様は一瞬ムッとした表情を浮かべたが、マクシム様の発言に納得した様でコクリと頷きながら口を開いた。
「まぁ、確かにその通りですわね。さっ、セリーヌ様一緒に行きましょう♡」
ドロテア様は、笑顔とは裏腹に鋭い目付きでマクシム様を睨みつつ私の隣にぴったりと寄り添った。
マクシム様の腰を抱く手にも力が篭るのを感じる。
(ああ、もう! 朝からこの二人は~!)
私越しにバチバチと火花が散ってるのを感じながら、はぁ、とため息を吐いた。
この一年、色んな事があった。
悪役令嬢のドロテア様と友達になり、
ヒロインのアリスちゃんと衝突があり、
マクシム様とクリス殿下にはアリスちゃんと私が異世界転生していた事がバレたり。
マクシム様から二度目のプロポーズを受けたり……。
う、マクシム様との激甘展開を思い出してしまったわ。このままじゃ興奮して鼻血ブーしてしまう!
(いかんいかん、ここは学園。そう、学びの場よ! 雑念は捨て去らねば! さ、気合いを入れて上級生のクラスへ行くわよ!!)
一年間通い続け、すっかり見慣れた校門前で気合いを注入すべく、パァン! と両頬を叩いた。
その様子を見ていたのか、隣にいたマクシム様が私の顎に手を伸ばしてグイッと引き寄せた。
「セリーヌ嬢!? ああ、そんなに強く頬を叩いては赤くなってしまいますよ」
ぎゃああああ!
朝から顎クイですか!?
ドアップの超絶美形の御顔に早くも私の興奮ボルテージがマックス値を叩き出した様で、急激に身体中の熱と血液が顔にワッと集まるのを感じる。
「ママママクシム様!?」
「おや、頬だけかと思ったら耳まで真っ赤ですね。これは少し冷やした方がいいかな」
違う違う! マクシム様が顎クイするから恥ずかしいんだってばぁ!!
「もう、マクシム様! そんなにマジマジ見つめられては恥ずかしいですわ!」
「ああ、すまない。セリーヌ嬢の肌が心配で、つい」
マクシム様は顎から頬へ手を移し、優しく撫でてきた。
心配してくれるのは嬉しいけど、ここ、校門前だよ!? みんな見てるってば!
「では、この赤みは叩いただけの赤さだけでは無いようですね。ふふ、セリーヌ嬢は可愛いですね」
マクシム様の顔がゆっくり近付いてくる。
嬉しいけど刺激が強い! あ、マズイ、また興奮して鼻血が出そう……!
「あら、セリーヌ様とマクシム様? こんな場所で一体何をしていますの?」
あっ、この声はドロテア様!
よし、ここはドロテア様に挨拶して興奮を鎮めよう。
さり気なくマクシム様の胸を押して距離を取りつつ顔をグルンとドロテア様に向ける。
「ド、ドロテア様! おはようございます!」
「ドロテア嬢、おはようございます」
なんかマクシム様から冷気が漂っている気がするけど、うん、気のせいだろう。
「おはようございます。今日から上級生のクラスになりますわね!」
「え、ええ。皆さんと一緒に進級出来て良かったです」
「まぁ、何をおっしゃいますの? セリーヌ様は学年二位の成績だったのですから当然ですわ! はぁ、勉強も出来てお美しいだなんて、何から何までわたくしの理想通りのお方……♡」
そうなんだよね。
実は頭脳明晰のマクシム様がご丁寧に密着マンツーマンの個別指導をしてくれるものだから勝手に学力が上がり、気付いた時には学年二位という前世の私の頭脳じゃあり得ないような順位を叩き出したのだ。
マクシム様の個別指導というチートを使って得た順位なので若干複雑な気持ちだけど……って、ドロテア様は頬を赤らめてうっとりとした表情で見つめて来る。
な、なんか良く分からないけど一応褒められているんだよね?
「あ、ありがとうございます?」
私達のやり取りを隣で聞いていたマクシム様がグイッと腰を抱いて来た。
ひぃやぁぁぁ!? 嬉しいけどいきなり接近は心臓に悪い!
「セリーヌ嬢、ドロテア嬢、オリエンテーションに遅れるといけないからそろそろ教室移動しましょう」
ドロテア様は一瞬ムッとした表情を浮かべたが、マクシム様の発言に納得した様でコクリと頷きながら口を開いた。
「まぁ、確かにその通りですわね。さっ、セリーヌ様一緒に行きましょう♡」
ドロテア様は、笑顔とは裏腹に鋭い目付きでマクシム様を睨みつつ私の隣にぴったりと寄り添った。
マクシム様の腰を抱く手にも力が篭るのを感じる。
(ああ、もう! 朝からこの二人は~!)
私越しにバチバチと火花が散ってるのを感じながら、はぁ、とため息を吐いた。
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