レースの意匠

quesera

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一章

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 従来の日々が戻ってきた。市の日は手を休め、残りの日々は働く。イアは体調を崩したりもして、イヨーリカが背負う量も増えていた。客に注文を伺うのはイアで、見立てに沿って仕上げるのは二人の仕事だったが、何度とイアの代わりに客へ出向く日も続いた。
 そんな折は自らが着飾り、客の目が衣装の端々に伸びる問いに逐一答えるだけで、大凡の型は定まるものだから、イアとの交代も苦も無くこなせるようになった。
 領主の館へも招かれた。主を亡くしたばかりの奥方へ、息子は、時期に似合わず夜会を設けて、鬱気も紛らわせたいらしい。社交の合間に身を休める貴族も、華やいだ行事に漫ろ出てそれは賑わった、と、息子のシュハンが前の夜会を語る。
 そこで見た、あの商家の娘の衣装が、随分と話題に上った様だ。母親へ一着、男物も見繕って欲しいと注文を受けた。息子のシュハンは跡を継ぐのだろうから、田舎で社交への足がかりも積んで、王都に出たいのだろう。母親のためと言い繕いつつも、自分の身なりへの配慮に余念がない。イヨーリカは、一先ず要望を伺い、イアと型を練った。
 縫製に打ち込む間には、ヨハを訪ねた。ロワンのキス一つであのように身を崩す経験をしたイヨーリカに、客あしらいが望まれる宿の女房など務まる兆しも見えない。イアの代理を勤めてこの方、型を決める面白さを味わってからは、仕立屋の仕事に没頭したいとも思う。ヨハの嫁にはなれない。
 返事を予め知っていたかの様に、ヨハはただ頷いた。ヨハの両親が息子を労わるよう、それでいて安堵した声を掛けている。私の居場所ではなかった。
 ドムトルの町でも、その前でも、イヨーリカは、周囲に馴染めない自分を諦めてきた。新参者と一線引かれるのは、イヨーリカには手の尽くしようがない事象だ。努力して祖先を作り出せるわけもない。
 その上、漠然と横たわる疎外感には、他と違う育ちだとの自覚も混じった。厳しい躾、同年と遊びに興じられない家の決め事。学ぶ事柄は多くとも、町々の風習は身につけない。食卓の並びに町の風土の影響も乏しい。
 何せ、着る服が違う。商い柄、店の名売りに上等な服を着て歩くも事情は分かる。けれど、町娘が普段には着ない上質な衣装では、学び舎や手習い所でも浮くのは当然の成り行きだろう。
 ヨハはそんな娘を受け入れようとした。元々遊びや付き合いに感ける放蕩息子の限りを尽くしていたヨハだ。引き連れる中に変り種も含みたいのかと、気軽に輪に入ったが、家に招こうと思うほど気に掛けてくれていたのかと思えば、寂しさが身を包む。
 この町には何時まで居る気だろう。いつもは転居へ泣く泣く従ったイヨーリカだが、苦い思い出が横たわる町では空虚な心残りがあるだけに、永住に頓着しない気が芽生えていた。
 
 イアが転居を決める時は、決まって店の型が一通りその町で流行った時だ。時節の流れも取り入れるが、特異なレースや縁篝、モチーフをあしらう型は変わらない。目新しさに飛び付かれても飽きられたら客は省みない、と、イアは理由を述べた。
 シュハンから突飛な申し出があった折、イアを説いてその催しに挑んだのも、何処か町を早く離れたいと心なしか望んでいたのかもしれない。
 シュハンは、連日に亘る夜会と茶会の催しを組んだ。夜会は紳士が集い、茶会はそれに連れ立ってやってくる婦女が集う。婦女の関心を一手に引き受ける為、衣装の観覧会を開く。婦女の欲する要望を一人一人に聴き、翌日からは、仮に仕立てた衣装を前に、其々の願いが叶ったのか、どの婦女と考案した型が美麗なのか、お喋りに花を咲かせ、最後の晩には仕上げた衣装を纏い、殿方の票を競う趣向だ。
 大掛かりな趣向に、会場はヤーシュト男爵の城となり、他所の町や村から縫子が集められ、町を挙げての行事となった。
 イヨーリカはイアと共にレースを多量に作り置きし、イアから型を纏めた帳面を預かった。イアは店を預かることとなった。通常営業はできないだろうが、静かにレースは編める。無論、イヨーリカは城へ泊り込む。
 同業者とも組んでの大仕事。イアの采配がないことを危ぶんだが、イアは表に立つのを嫌った。

 出立前、道具の手入れに余念がない中、自分の衣装を選びかねていたら、イアが鏡の前に立つイヨーリカを覗き込んだ。
「美人にお育ちだよ、イヨーリカ。あなたのお母さんも綺麗だったけれど、栄えがあるね、イヨーリカには。それに、これが似合う年にもなったようだ」
 首の付け根へ、イアが飾り物を差し出した。一瞬、飴細工かと見つめたが、それは大振りな石を飾ったブローチだった。
 お茶にクリームを注ぎいれたように、澄んだ赤茶に混じる薄茶や黄白色の筋、その縞模様を封じ込めた石は、滑らかに磨かれ、且つ、彫り物が施してある。天然の縞を使って水の波のうねりが彫られ、波の合間から海の女神の面差しが、透ける赤茶の空に白く浮かび上がる。色の混じり具合にこの模様を思いついたのか、自然の偶然が凝縮された一品。
 縁の金具も形状細やかに装飾が施され、輝石がびっしりと隙間を埋め尽くしている。
「イヨーリカのお父さんが、お母さんへ贈った物だよ。付けてお行き」
 饗宴の案内役を演じるかのよう、非日常な出たちが演出も際立つだろうと、敢えて真っ白な仕事着を用意していたイヨーリカは、飾りも一切除いた、客に飾りの全てを捧げんと無の様相を表現した衣装に、血の通う瞬間を見たかに思った。
 白砂糖を敷き詰めたかの中に、溶け出す、飴色のブローチ。白色の白々しさが、石が持つ温かみのある照りで、日を浴びた雪のように眩しい。
 見慣れぬ石で価値は知れないが、こんなブローチを買うほど、父や母が居た頃は裕福な店だったに違いない。転居は余儀なくされてだったのかも、とも、頭に過ぎった。

 目まぐるしく時間が過ぎる。担当するレディーの名簿を覚えこみ、予め知らされた採寸値で基礎の型紙をひく。縫子と持ち手の型を示しては、段取りを組む。材料の手配や配置を司る女中頭の元、進行の指示を受ければ、慌しく客が到着に連なった。
 各自の部屋に入る中、イヨーリカは担当する婦女の体型と嗜好、流行の型を見て回った。客が宴に混じる夜には、斯き立てられた意欲で、思いつくまま、型を絵に起こす。
 初めての城。初めて自分に付く女中。美麗な食べ物や、華美な調度品、重厚な部屋の造り。それが客の数ほど、それ以上にこの城にはあるのだと、浮ついた心地で眺めたのも一瞬。縁のない世界への興味より、頭に浮かぶ案を書き出すのに手が追いつかず、優雅な寝台を使う間もなかった。

 翌日には、シュハンはヤーシュト男爵より領主と任じられ、男爵に付いて茶会の席を回るが、時折、首尾を訪ねに気遣いを向ける。のんびりとした性格は穏やかに育ったからなのだろう、先代の厳つい顔を思い起こせば、良くぞここまでとのっぺりとした表情で会話に勤しむ新領主。飾り立てない方が彼には鷹揚な気品を持たせられるのに、都で仕立てたのか、表情に乏しい顔に対し服が物を言っている。
 大方の男は昼に起きる習慣もここではないのか、茶会はヤーシュト男爵とシュハンを除けば、婦女の園。茶の香り、焼き菓子の匂い、香水や粉の気の帯が室内を甘くむせ返す。担当する婦女の脇で絵を見せ、指摘に加筆し、時に膝を付いて採寸する。急に立ち上がれば、息苦しく眩暈が起きそうだ。
 それでも、飾りの無い仕事着で随分と仕事量は軽減された。素の服を見ながら、そこへあれを、ここへはこれを、と、想像の土台にお誂え向きだったよう。白い服の仕立屋を可愛いと誉めそやす者も居て、返す笑顔には精魂も尽き果てそう。ブローチへ話題の矛先を向けられれば、ガラスだと話を交わした。
 提示した型にご満悦な了承を得る頃には、かなりの頭痛を伴っており、サロンを退出すれば、シュハンが脇で手を添えていた。
「ご苦労だね。部屋にお茶を申し付けよう」
 連れてきた使用人を慮ってか、部屋に戻る廊下を共に歩くシュハンが、遠路がちに進捗を訊ねてきた。
「どうだね。皆さん喜ばれていたようだったが、明日には見られるのだろうね?」
「はい。仮縫いにはなりますが、人型に着せて披露できるかと思います」
「そうですか。今夜は寝ずの仕事になるのでしょうね。私共も夜はゲームに明け暮れていますから、気晴らしになるようなら、降りていらっしゃい。ご婦人方にも交じる方はおられますから」
「お気持ちだけ頂いておきます、領主様」
「ああ、そうですか。では、今夜はご一緒できないが、また、明日にでも」
 会話をとぎらせたシュハン同様、下を向いて歩いていたイヨーリカも、前方を塞ぐつま先に、視線を上げた。
「これは、ロシュトーレ侯爵様、久方にお目にかかります」
「シュハン殿、無事、領主を任命されたとか。お祝い申し上げましょう」
 見目麗しい様の男が、シュハンと話し込み始めた。この場に残るのも身分からすれば失礼に当たると、去りたいが、行く手をこのロシュトーレ侯とやらが立ち塞がる。少し避けてくれれば脇をすり抜けるのだが、と、僅かに顔を下げ、頃合を見計るよう佇んだ。
「では、ウォーグ伯もお寂しい限りでございましょう」
「いや、厄介者がいなくなり、胸を撫で下ろしていると思いますよ」
「自国へお戻りになられるのでございましょうか?」
「ウォーグ伯に別れを申しに寄りますが、その足で帰路に着こうかと。こちらは…」
 会話を止めた二人の男の視線が自分へ向かっていると知り、イヨーリカは面を上げた。柔らかなクリーム色の髪が、手入れされて品良く渦を巻き、耳に掛かる候。後ろ髪を緋色の紐で結い、上着は髪の色に似た地に金糸の刺繍が入り、キュロットはやはり緋色。高貴に洗練された装いで、非常に美しい男だ。やや面立ちは野性味溢れるが、着衣が端正に印象を整えている。
 候の思わぬ親しみ深い会釈に、イヨーリカも頭を下げた。
「余興に呼んだ仕立屋なのですよ」
「シュハン殿の、お連れですかな?」
「これはまた、その、知り合いの娘でして」
「そんなに慌てずとも良い。よほどシュハン殿はご執心と見える。さもありなんか、このように麗しいご令嬢なら」
「候も、人をからかうのがお好きで」
 取り成すシュハンを連れて、二人が去っていく。イヨーリカは話し声が遠ざかるまで頭を下げ、頭痛に脈打ちが酷く堪える頭を抱えて部屋に下がった。
 窓を開け放ち、外気を吸い込み、頭を揉んだ。暫し、椅子で瞼を閉じ、深呼吸と共に立ち上がる。続きの部屋に居る縫子に指示を出さねばと。
 絵を広げ、型紙を仕上げて、布を裁つ。その間、お茶とお菓子が届けられた。女中がお茶を注ぎ分ける間に、皆の注目を浴びるほど息を呑んだには、イヨーリカの器に、まだ露も乾かぬ草の葉が浮くから。
 女中がイヨーリカに口にするよう勧めるからには、あの男はイヨーリカの容態を僅かな間に見て取ったのだ。
 城の植物園より摘み取ったばかりだと話す女中に、命じたのは、ロシュトーレ侯。乗り越える仕事量を思って、イヨーリカはありがたく口に含んだ。

 怒濤の追い込みの末、無事、仮縫いの披露は終えた。後は六日、仕上げに没頭するだけで、紳士淑女の付き合いからは解放されたイヨーリカも縫子も、次第にこの好機を楽しみつつあった。身辺の世話は十分にある。
 朝は、朝食が運ばれる前に起き出して、一仕事やり終える。明かりの元で目を傷めて縫うのは止めようと、仕事は夕方に切り上げ、忙しく立ち回る女中を他所に、一部屋に集まっては、持ち込んだ食事に手を伸ばしては好きなだけ話す。話題には事欠かない。
 互いの町の様子や、噂や恋人の話。中でも、未婚の娘は、嫁いだ女が語る話にくすくす笑いが止まらない。結婚してからも職にあぶれないから縫子は捨てがたいよ、との助言に、皆も頷いているようだ。
 滞在する客から色よい声も掛けられるようで、城での滞在は、無垢な娘が現実を知る良い教訓の場だと、イヨーリカも苦笑いした。夫も恋人も何故選べなかったのかと、幸福を夢に見る娘と幸福を手にした女を前に、後悔も過ぎる。
 嫁いだ女の言うように、生きる軸をちょいと曲げれば、簡単に得られるのかもしれない。安住の地を。ちょいと…か。イヨーリカは針を進めながら、手元を見た。指貫のタコが消えることはあるのだろうかと。
 華やいだ社交を傍目に、充実した仕事振りに徹する傍ら、社交の香りを運んでくる者もいた。夜半に突如騒がしくなる廊下。昼には遅い朝食を運んで回る女中の慌しい足音。そして、時折シュハンが仕事を増やしに来た。
 御用聞きを頼んだ覚えは無いのだが、勝手に売り込み、仕事場に客を伴っては幾分かの注文を置いていく。目前の仕事で手一杯だと納期を延ばしてもらうが、客もその約束さえ忘れるのでは、と、書付もない注文に不安も覚えて少々厄介だった。
 事実、客を訪ねては注文書へ署名を貰うのだが、半数も断られる。その上、顔を売るにはと、シュハンから夜会へ同伴を促されれば、腹立たしさに返事もせず、部屋に引っ込む場面もあった。頭のイヨーリカが行かないなら縫子の娘らも招かれるもいかない。仲間はここぞとばかりイヨーリカを詰ったが、イヨーリカは仕事を急かすばかり。
 他所の店の下に就けば良かったと零す娘らに、担当したレディーが勝負に勝てば今以上に褒美が出るだろうから、と諭すイヨーリカは、禁欲生活に甘い誘いを流すシュハンの来訪を歓迎しなくなっていった。

 最後の夜の舞踏会。イヨーリカは当然顔を出す。不満げな娘らを見ては、流石のイヨーリカも、幕内から眺める許可をシュハンにお願いした。イヨーリカの不機嫌を察していたシュハンは、喜び勇んで場を確保した。
 会場を見回すと、同業者らは、レディーの支度より、客の挨拶も仰々しく動き回っている。提案者のシュハンにしてみれば、自分が推す者が接客に勤しまないことは腹立たしかったのかもしれない。
 が、幕内で出番を待つレディーたちの高揚した表情を見れば、信条を変えない私は祖母に似たのだろう、と幕内へ下がり、レディーの仕上がりを確認して周った。
 幕内から見る煌びやかな世界は、イヨーリカにも憧憬に胸を焦がすときめきを齎す。
 正装した紳士が、登場するレディーの手を引き、衣装を纏うレディー達は立ち会った者から愛でられる。女性をこの上なく大切に扱う、紳士のいる世界。女性に贅を尽くし、着飾った女性を目にするを最上の喜びと、賞賛する男達がこの世に居る。さも当たり前にそれを享受する女達も。
 今までに婦女の衣装や紳士の服を縫製したイヨーリカも、この世界の断片しか知らなかったのだ、と、愕然とした。過去に作ったどの衣装も、こうやって人々の目に晒される為のものだった。肌を隠すのでも、より良き容姿で何か得ようとするのでも、生活の為に纏うのですらない。
 生活は既にある。保障されて。美麗で得るものは無い。既に所有している中から消費するだけだ。貞節など、飽きて身を蝕む、戒律でしかない。
 どう金と時を費やすのか、そこに意味を求めて、足掻く人々。今宵のドレスも、票が集まれば、次に日の目を見るだろう。これがその夜会服だと都で披露され、まだ見ぬ者もあれを見せてと集うのだろう。
 それだけの理由でしかない夜会服達。集う口実に飢える様を目の当たりにして、イヨーリカの目は翳った。
 同業者の接待もむなしく、同業者から陰口を漏らされるに至った光景も、恐らくこの場に染まっていなかったサムウォルの衣装が奇異に映ってだけの勝利だと、栄誉の裏側を知ってしまっては、謗りも、光当たる場へ連れ出されたことにも、何故か感動を覚えない。寝食注いだ夜会服が直ぐには捨てられない運命だと分かって、目頭が熱くなっただけだった。

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