レースの意匠

quesera

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二章

三の三

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 昨夜は寝返りばかり打った。
 異性に惹かれる時、何を軸に想いを寄せるのだろう。私の場合、年齢は然程の重要事項ではないのか。何歳かを尋ねて知り合う間もなく、恋すれば、ロワンが居た。ロワンの素性も、恋抱く胸には全く歯止めになりもしなかった。求婚に応じるならそれらは重要な指針なのだろうが、既に恋に落ちたイヨーリカにとって、知って熱が冷める原因にはならない。
 が、再び偽装したのなら話は別だ。一度は身分を隠しもした。だが、本人は、その身分を求婚にあたり然したる問題でないと捉えていた。だからだと思っていた。自分は自分だと。
 が、シュラウケン伯が言う、老年の親を持つ息子だとは正直思えない。
 ロワン?
 ラヒとの対比でロワンの年齢を見出そうと、思わずラヒの裸身を思い浮かべてしまい、イヨーリカは舌打ちをした。
 隣の女が顔を傾げた。ラスワタの言葉も知ろうと、傍に呼び、物を指しては発音と読みを尋ねている最中、ロワンへ意識が流れていたらしい。
 ラスワタ語は、デン国の其れと構造も発音も似通っていた。綴りや読みは、デン語からの変化の法則を見つければ、勘で日常は会話できそうだった。
「ラヒ様に、見て行けますか?」
「ラヒ様を見に行けますか、と」
 女が正す。イヨーリカが書き取り、幾度か呟くうち、女が笑って、一文を書き寄せて読み上げた。
「ラヒを訪ねます、と書きました」
「分かったわ。いえ、分かりました。スリョ、ラヒを訪ねます」

 サロンで待てと言い張る立ち居の兵に、スリョの顔を確認しつつ、『入る』と告げたイヨーリカは、入るや否や可愛らしい室内の設えに目を奪われた。桃色の色調といい、調度品の丸みといい、明らかに女の住まいだ。
 深々と足が沈む絨毯を、兵の後を追って進むも、視線は、壁紙の花模様や家具の布張りの色合いに行ってしまう。貴婦人ではない、部屋の主は少女だと思える飾り立てぶりだ。
 そこへ現れた女に、今度は身を竦む。老女は喪服を着ていた。シュラウケン伯は喪に服していなかった。なのに、使用人が誰の死を儚むというのか。春のように甘い室内に黒々と立ち動く影が、異様だ。
「少々お待ちを」
 兵が何事か告げる間も持たせず、老女が現れた隣室へと消えた。戸向こうで騒々しいやりとりをしているようだが、専ら仰々しく騒いでいるのは老女だろう。
 椅子を勧められぬまま立ち尽くして待つしかなかったが、見るべき物はふんだんにあるから、老女の制止を怒声で振り切るラヒが詫びつつ登場するまで、そうは退屈もしなかったのだが、ラヒに目を移したイヨーリカは、侘びを返そうとした口をあんぐりと開けた。

 頭に帯を巻いた姿は痛々しいのも事実だが、屈強な体にひだ飾りの羽織物など見るも耐えず、ラヒにすれば見られるが苦痛であろうと推測できるまでに、痛ましい成り。シャツでさえ、柔らかな生地が悩ましく筋肉を透かす様相であるのに、老女は尚も、払う手を握り、羽織物を落とさせまいと必死だ。
「ラヒ様、お体に触ります。床にいて欲しいぐらいなのですよ。先ほども剣を握って立ちくらみなされたばかりでしょうに。ああ、窓を閉めませんと、風が」
 浮ついた部屋の、一側面全てが窓と化した引き窓からは、木々や草花の香りを乗せる涼しい風が吹き込み、日照の暑さも混じり、天井から下がる透かし模様の薄布がふわふわと舞っている。そのなだらかに舞う様さえ、愛らしい。
 スリョが堂々と笑いを隠さないのは、ラヒの趣味ではない証だろう。
 老女がお茶の用意を思い起こして部屋を出るなり、ラヒが羽織物を椅子に脱ぎ捨てた。
「申し訳ございません。出るに出向けず、このような様でして」
「お怪我の具合はいかが? 私の不注意で申し訳なかったわ」
「その様な。イヨーリカ様にお怪我が及ばず安堵した次第です。傷も塞がっております。お気になさいませぬよう」
「そう。あなたがそう言うなら、心配したけれど、起き上がれるようだし、私も少し安心したわ」
「お気に留め下さり、至福にございます」
「いいえ、押しかけてしまって。出直した方がよろしいかしら。お話をと」
 慎重な面持ちで会釈したラヒが、続きの間へととって帰り、イヨーリカへ日よけ帽を差し出した。
「少し、外を歩かれませんか? 体が鈍っておりますので」
 ラヒが促す窓の先で、可憐な彫りが施された石階段に出た。外へ通じていたのだ。
イヨーリカに与えられた部屋は、この城の風貌に似合う、淑やかな設えだった。対し、ラヒは可憐さを極める室内にいた。客間か否かで、イヨーリカにはあの部屋が妥当としたのだろうが、それ以外の要素もあったようだ。
 部屋の主は、外への散策を自由に許される、城の住人を置いて他にない。誰が住んでいたのだろう。
 石段へ足を下ろす間際、老女が石段へ走り出てきた。
「ラヒ様! 安静になさいませ!」
「スワンカ、悪いが、イヨーリカ様と話をしたいのだ。スリョと茶でも飲んでいてくれ」
 ラヒ自身はヨーマ語を話すからいいが、スリョは話せない。無理な仰せに憤慨するスワンカだが、イヨーリカを見て、渋々一礼を寄越した。

 石段の先には、円形の踊場がある。石のアーチに囲まれ、植栽が風にそよいで、空中に浮き出た庭園のようだ。踊場の端には小さな塔が連なり、イヨーリカがラヒへ身を寄せたのは、中に兵が一人立っていたから。
 塔を抜けると再び石段が続き、足を降ろしたのは自然美豊かな庭であった。

 部屋から目にした芝生の庭とは対照的に、城の背後に広がっている裏庭。石砂利が僅かに人の手入れを感じる、木漏れ日の散歩道。木立の合間に見える池からは、鳥の羽ばたきが水音と共に聞こえてくる。
 砂利を踏むのは傷に響くだろうにと、ラヒを見れば、苦痛に意識も及ばず、話の振り出しに神経を尖らせているようだった。
「先ほどのスワンカは、母の乳母でした。どうも、客人に対する礼儀より、私に構いたがるもので、お気を悪くされたでしょう」
 否定に振る首には、日よけ帽の紐が結ばれている。イヨーリカは、古めいた帽子に、あの部屋はラヒの母の住まいであったのかと、口を噤んだ。
 嫁いだ娘とは家名の縁が切れたシュラウケン伯は着れずとも、スワンカは喪服で過ごす理由があったのだ。
「お母様はいつお亡くなりに?」
「二月ほど前です」
「こちらにて?」
「いえ、ラスワタにて」

 散歩道の終わりに来た。
 池に向かう東屋に座るまで、無言を通したラヒが、静かに話し始めた。
 うだる暑さに纏わり付く花の粉も、小高い東屋に吹き込む風により、汗ばむ肌を目指さず眩い光の帯へと浮かんでいく。ラヒの髪も日に同化し、翳り無く輝いているのに、面差しは闇を向いていた。
「ラスワタの政情は今、ヒルダ王妃の占拠に荒んでいます。元は、国王の治める間に王政へ異を唱える者が現れ、王宮では言論の弾圧に踏み切るなど、暴挙を進言する臣下に圧された国王と、国民との間に、暴動と鎮圧が繰り返されていました。国王が命に拘わる怪我を負われた時には、王家の血が断絶する機に議会政治を据えようと、国民の勢いは嫌が応にも増しました。そこで、貴族は、婚姻による王位の譲渡を法に通してしまったのです。つまり、王位の死後、次代の継承権は伴侶に移ると」
「そう。では、ヒルダ王妃の即位は法律に準拠しているのでしょう。反対するのは何故?」
「法が誤りなのです。これを許してしまうなら、ヒルダ女王の後継者はヨンドル王子となってしまう。王家と全くの繋がりもない者が、王となるのです。次はどうです? ヨンドル王子が婚姻した相手に王位が移ることも起きえてしまう。国の王を、継がせたい者に指名できる、移譲を許す事態になるのです」
「そんなに血統が大事? 統治の向き不向きは血に流れてなどいないわ。現に王政に不満があったのなら…国王が王として優れていたのか、私には分からないけれど、王の一族がいつも正しい統治を布けるとは限らないからではないの? ヒルダ王妃も王の傍にいたなら、多少の舵は取れるのでは?」
「それはもはや王政ではない!」
 石板の卓上に拳を打つラヒが、睨みを纏う瞳で、イヨーリカへ迫る。睨みは自分へではないと分かるが、気温に気だるい中、身震いもしそうだ。
「悪政を敷く王に、王政を恨む気も分かる。だが、そう説く者も分かってはいない。王が定まらぬ政は、国土を思惑に弄ぶだけだと! 王が死んだ。妻が王となる。そこで政は様変わりする。或いは、王が次々に妻を変えればどうなる? 臣下は擦り寄る先に翻弄し、国民は王妃の顔色ごとに生きる計りを変えることになる! 短命な治世は寧ろ、長期の悪政よりたちが悪い」
「分からないわ。何が違うの? 悪い王も長生きすれば…ごめんなさい。知らない世界の話だもの。どう違うか分からない」
「根本が違うのです。王政は、王家が支えています。王家の夫々が王を首とし、同じ方向を向いて機構と機能していく。であれば、首との王が暴挙に出れば、政の機能はとまり、王家の誰かが王を正すでしょう。この支えなくして王となれば、それは専政政治です。今ヒルダ王妃の支配を許せば、未来に機構を残すことはできない」
「ごめんなさい。やはり、分からないわ」
 理解を得られないことへの苛立ちがラヒを覆う。でも、失意を向けられても、翻す物が自分にないのだから、失意であって結構だ。
「あのね。ラヒは、私が国王の娘だと思うのよね。イアに訊けばそれは分かるわ。でも、王家に私の名前は無い、それは事実だわ」
「それは、この後王家がお認めになれば」
「違うわ。認めたとしても、です。私は、ラヒが言っている、その王家の機構の中には居ない、ってこと。王家の者と生まれれば、ラヒの話も理解できるのでしょう。そう教えられて、政も学んで育つのだと思うわ。でも、私はそうではないの」
 ラヒが僅かに目を逸らす。私を迎えに来た間近は私へ信頼も寄せては居なかった。王家の娘と身を正しはしたが、それだけだ。血を引くと確信してからだ、即位の転覆を齎せる娘と知ってから、身を尽くし始めた。ラヒは血に拘っているだけだ。
「ヒルダ王妃がまだましよ。立つ気があるのでしょう? 国を統治したいと願って、それも王宮で暮らした王家の一員なのだったら、遥かに私より優れた統治者だわ」
 一文字に口を結ぶラヒには反論がない、そう判断して、イヨーリカは席を立った。
「統治したいのは、あなただわ。ヒルダ王妃であってはいけないと思うから、私を立てたいだけ。私は何も知らないで育った娘。親がどうあれ、町で生きてきたただの娘なの。国を治めたい気持ちなど、あなたには申し訳ないけれど持ち合わせてはないわ」
「ですが、王と生きると知って生まれる者もまた、おりません。この世には逆らえないものがございます。親がいてこその子。国王の娘と生まれたのは、イヨーリカ様に与えられたこの世の定めです。私が王家の者と生まれなかった事も、私の運命。生まれ出た親から逃げることはできません。ヒルダ王妃もまた、国を担う国王を夫としただけの運命なのです」
「王の子は王だという理屈、私には馴染みのない世界の話なの。逃げだと思われても、反論もないわ。ヒルダ王妃が居たことも、天の配剤なのかもしれないでしょ」
「では、これも天の定めか? 王妃が色目を使う男に愛妻が居れば、その愛妻が捏造された罪に処刑されても、釈明も無しに罪なき国民が王妃の妬みで罪に負われるのも、神が配した天命を全うしてのことだと仰せですか? 運命だと諦めが付こうはずもない! あと幾人が涙を呑めば、王妃は天命を終えるのか? それまで国民の命が不実に散るのを、ただ見て過ごせと言うのですか! 私にそんな定めなど要らない!」
 余りの剣幕に、ラヒの性格からして耐えてこその今の行動だろうと、同情も沸きそうだ。そこで耐えたのはラヒで、関与しなかったイヨーリカに、今に至る行動を責めることは聞いた以上できそうにもない。が、扇動する位置に立つ気は起きない。
「ヒルダ王妃を糾弾することはできないの? あなたがそう言うなら、命を私欲に散らすような王妃なら敵も多いのではないの?」
 ラヒが顔を上げる。這わす視線に侮蔑が混じっている。
「切れば、確かに終わる。王妃の命を絶てば、確かにそれまでだ」
「ええ。それが妥当か私には判断できない。でも、命を奪ったのでしょう? だったら…。そうね…、それでは駄目ね」
 苦々しく、ラヒの言わんとする事を嗅ぎ取ったイヨーリカに、ラヒも睨みを解いた。
「はい。それでは同じです。王妃を非難し、王妃を殺せば、同罪です。繰り返されます。前例にあれば。気に食わない王は殺してしまえと」
 イヨーリカは、一気に気が抜けて、腰を下ろしてしまった。
「剥奪するなら、王妃の上に人を作らないといけないのね」
「はい。イヨーリカ様のお気に染まないことでしょうが。今の状況では、王家の罷免権も功を成しません。王家の威厳は悉く絶えましたから。罪に追われて。また、残る者も血筋からは遠縁過ぎ、今更王と担ぐには、位低く過ごしてきた印象を覆すほどの逸材でもなく、識字も危ぶまれるほどなのです。イヨーリカ様の件がなければ、皆、ヒルダ妃に頷く道しか残されていなかった」
「そう…。事態は切迫しているのね」

 何の気なしに見続ける、池の佇まい。池の端には、鳥の餌場が設けてある。繊細な彫りがある台だ。ここにも石彫りの髄が注ぎ込まれている、この城。
 城主と生まれる貴族と、その貴族が贅を凝らした生活を育むためだけに血肉を注ぐ人生を送る平民。生まれで決まる、行く末。身分に憧れた経験がない訳ではない。理不尽に思う事態もあった。が、贅を振るえる身分がなければ、贅を培うに働く場も生まれないのも事実だ。この造城にどれだけの平民が糧を得られたことか。技術だとて、髄を求める財力がなければ、こうも磨かれることはなかった。
 サムウォルの店も、位の差あっての繁盛だった。
 否定しても、身分制度の中に居た。

 無茶を言うのは私だった。
 王に続く貴族、商家、平民とで回る、今の国がある。このヨーマ国でも。
 その全てを覆すことは、この国の根底を揺るがすことだ。
 国の王を挿げ替えろと、誰が言える? 王妃が残虐の限りを尽くすから殺せばいい。で、誰が継ぐ? 継ぎたい者が継げばいい。王の子だが、王にはなりたくないから。
 それが通った世で、私は何をして生きていくのか。仕立屋も趣向を変えねば廃業だというのに。商売相手の王侯貴族を否定するなら、商いは成り立たない。
 綺麗だと出来栄えに微笑んだレースを愛でる者は、いなくなる。
 貴族が居たから、財力ある商家があってこそ、そのレースを編む生活を享受できた日々だったのに。

 池に浮かぶ番の鳥が、仲睦まじく嘴を寄せ合っている。育った雛が親鳥の付近を付いて泳ぎ、母鳥が水に潜り、慌てて後を追う雛鳥たち。イヨーリカは気が付いた。
「ラヒのお母様は、処刑されたのね?」
 闇を孕む瞳が、色濃く翳った。
「はい。だが、誤解をなさいませぬよう。決して、私憤からではございません」
「嘆く間もないの? 喪に服すもしないの? イアを探す前にあなたはすべき事があったのじゃない…お母様を愛しているでしょうに」
 イヨーリカは日よけ帽を紐解き、ラヒへと両手を添えて帰した。
「母上に流す涙は、国の秩序が定まってからでしょう。母上もラスワタを第二の故郷と愛しておりましたから、少々もがりが遅れてもお許しくださいます。母上もご存知ですから、ご自分の身に及んだ王妃の乱行は、あくまで氷山の一角だと」
 この男の決意は泣かない事で保たれているのだと、悲壮感も無く話す声色に感じた。痛みにのた打ち回る様を隠すには、感情全てを冷静に整えねばならなかったのだ。
「聴くだけは聴きました。お母様を亡くされたあなたには腹立たしいでしょうが、話が事実だとは、まだ認めることはできません。私が判断できるまで時間をください」
「しかし! 刻限が迫っております!」
「ええ、そうよ。だから、急いで。世情を信じるに値する人を連れてくるなり、会いに行かせるなり、読ませるなり、私を説得できる材料を探して。それでも頷かないかもしれない。でも、約束通り、話は聴いたわ。イアが今夜来るはずよね。イアにも話を訊くわ」
 感涙に声を震わせるラヒが、蹲る先の裾へ唇を含ませてきた。
「畏まりました」
「やめて、ラヒ。お爺様から言い付かっているの。あなたと、この城を出るなら、不仲にせよと。そう望んでいるのでしょう? 暗くなる前に戻ります」
「はい…仰せのままに、イヨーリカ様」

 ランプシェードを何度眺めて油を足したのか。睡魔に取り付かれて寝入っても、その夜イアは到着しなかった。
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