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二章
四
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朝餉の食卓を囲む場では口にできなかった話題を、ラヒの居間へ直行したイヨーリカは、開口一番ラヒへ叩きつけた。
「遅れているの?」
ラヒが兵と話す会話に、内容を察知しようと目も躍起に追いはするが、皆の顔色からも言葉尻からも読み取れず、不安に返事を待つ。
と、ラヒが、イヨーリカを振り返った。
「出立も定かではありません。先触れに一人駆けて戻る手はずですが、その者も到着していない」
「私たちの出発の後と、どのくらいの開きがあったの?」
「翌朝には迎えに着いていたと思われます」
「イアに何かあったのよ。一緒に来ていれば!」
「お会いできなければ、連絡の兵と途中で合流したでしょうから」
「連絡の兵?」
「1名は隊とは離れて向かいました。隊になにかあれば、知らせに走れるようにです。その者さえ戻っていないのです」
何故淡々と話せるのか、イヨーリカには苛立ちがラヒへの口あたりに出ているというのに。
「では、見に行ってよ! もう一度迎えに行けばいいのだわ! 全滅なのかもしれないじゃない!」
「グライアヌ様をお守りできぬほど、兵力に分があったとは思えません」
ラヒが話すには、他国の口出しを恐れたヒルダ王妃が、ラスワタの国境を閉じたそう。デン国も自ら国境を閉じ、ラスワタに解放を警告している現状、ラヒが通過できたのも、爵位の相続に関わるとシュラウケン伯がヨーマ国王に陳情し、大臣を通じてデン国へ通達できたからだと言う。
通行証を見せてでさえ侍女二人と三人の兵を通すのがやっと。王妃の手の者は、デン国やヨーマ国に身を隠す間者ぐらいの手勢らしい。
サムウォル店の仕立てた服に思うところあった子爵が、近親者に文を託したのは一月半ほど前。文に返答もないと、子爵が改めてシュラウケン伯へ連絡を取り、文が紛失したと判明。シュラウケン伯の機転で、急遽、孫のラヒをヨーマ国に招いての迎えだった。
「祖父に兵を借りて走った私に、王妃の間者の先を越せるとは半信半疑で向かったぐらいです。子爵から、フィリョンカ様に孫がいるようだと伺った時は、正直、あなたとは会えないだろうと覚悟したほどです」
「ヒルダ王妃もイアを探していたの?」
「いえ。戻って欲しくない者を探しはしないでしょう。グライアヌ様は各地で身の場所をお示しになられていた。仮に王妃がグライアヌ様を屠れば、それが人知れず埋もれぬようにだと思います。王妃もそこは手を出しかねたはず。反論側に、王妃を降ろす理由を齎すと知っているでしょうから」
「追われていたのは、私だけなのね…私の居場所を知ろうとイアを捕えたりは?」
「どうでしょうか。グライアヌ様の存命を知っているだけで、王妃には致命傷となります。捜索する素振りは見せても、知らぬ顔をしてきた王妃です。グライアヌ様に手は出さないと思いますが」
「でも、実際にイアは来ていないわ!」
憤慨にうろつく足取りを止めぬイヨーリカを、ラヒが腕を掴んで振り向かせた。
「シュタイフ殿はどのようなお方か?」
「彼を疑うの? 彼は私を助けて…」
息を呑んでラヒの腕を握り返す。ロワンとの出会いを思い起こして。
と、それに眉を顰めたラヒが兵へ放つ指示に、シルヴァの名が混じると聞き取り、イヨールカはやはりラヒの腕を強く握り直した。
「シルヴァに乱暴しないで! ロワンは助けたの。私、一度、攫われそうに…」
「いつの話ですか?」
「六月は前だわ。ロワンが気にしていたの。唯の人攫いではなさそうだと。私に…教えてくれたわ、身を守る術を…ロワン!」
目の前の物へ頬を摺り寄せた。愛おしいロワンを抱くように。ロワンを想って瞼を閉じ、身を投げ出したい男を想って、目前の胸を探った。
ラヒの胸にいた。
「そうまで愛されていらっしゃるか」
寄りかかる胸は嫌がるでも、しがみ付いた腕は突き放すでもなく、イヨーリカへ沿う。身代わりに嫌悪も照れも現さず、ただ体を貸してくれている。
イヨーリカもきつく蹲りはもうしないが、そのまま胸に居た。
「彼を信用しましょう。フィリョンカ様は彼の元ではないかと思われます」
イヨーリカは胸から頬を上げた。
「連絡は無いのでしょう?」
「何か不測の事態あれば、離れて同行していた兵の一人は知らせに戻ります。助けには加わらない。ならば、身を隠す判断をしたなら身を寄せる誰かがいたのでしょう。あのシルヴァを鍛えた上官ほどなら、祖父に借りた兵の十数人、取り抑えてもおかしくは無い。あちらも何か事情があるようだ。こちらへの連絡を計りかねているのでしょう」
イヨーリカを片腕で抱きつつ、ラヒが兵に指示を加え始めた。シルヴァの名は出ず、食べ物や日時についての会話のようだ。
兵が退室すれば、ラヒがイヨーリカを見下ろした。
「デン国へ進まれてくださいますか、イヨーリカ様」
「イアを待たないの?」
「デン国にてロシュトーレ侯へ文を出しましょう。また、ラスワタが国境を封鎖する以前に、運よくラスワタを逃れた民が、デン国には多く暮らしています。イヨーリカ様にご納得頂ける話も耳にできようかと」
「分かりました。私もそうしたいわ」
「微熱があるようですが、午後には出立いたしませんと。できれば馬車を避けたいのですが、ご容態から判断なされますよう。仰せに従いますので」
身に覚えなく、スリョに引き渡されたイヨーリカは、スリョに囁かれるまま、兵の後を追うよう去ったラヒを戸に探った。
「顔が赤く染まっておりますが、イヨーリカ様。お風邪でも召されましたか?」
「行ってしまわれますか」
「シュラウケン伯、お招き頂きありがとうございました。こちらでの滞在が既に懐かしくてなりません。またお会いできますように」
旅立つ一行を見送るシュラウケン伯と城の住人たち。スワンカの姿が見えない。
大方、泣くであろう乳母は、周囲の目がある送迎の場への立会いを禁じられたのだろう。
日よけ帽はスリョの手元へ戻ってきていた。スワンカが渡したのだ。ラヒを託したとでも言いたいのか、姿見せぬ彼女に敬して、イヨーリカは丁寧にそれを被った。
「ラヒよ、お前の信条を通しなさい。イヨーリカ様を無事お送りするのだぞ」
整えられた馬車を尻目に、令嬢が馬に跨るを、驚く使用人。が、横乗りさえもしない娘に、男を意中にできずともあれでは仕方ないだろうとの頭の振りが見て取れる。
そもそも訪問時からして異様な令嬢だった。長い道のりも構わずラヒとの同乗をねだり、城へ降り立つ際に足の痺れで転倒した、のだそうだ。使用人の知らぬ間に担ぎこまれた令嬢は、期待に沿うべく、馬を早足に駆けさせた。
後をラヒが追いかけてくる。二人の兵も慌てて追いつくが、この一行は、スリョを含めての五名となった。ラヒがラスワタから伴った侍女の一人は、この城に残り、シルヴァは後より馬車で護送されてくる。突飛な令嬢に置き去りにされた侍女として。
既に兵の隊は、一時前に出立した。前方を進んでいるはずだ。
イヨーリカの旅は再び始まった。
「遅れているの?」
ラヒが兵と話す会話に、内容を察知しようと目も躍起に追いはするが、皆の顔色からも言葉尻からも読み取れず、不安に返事を待つ。
と、ラヒが、イヨーリカを振り返った。
「出立も定かではありません。先触れに一人駆けて戻る手はずですが、その者も到着していない」
「私たちの出発の後と、どのくらいの開きがあったの?」
「翌朝には迎えに着いていたと思われます」
「イアに何かあったのよ。一緒に来ていれば!」
「お会いできなければ、連絡の兵と途中で合流したでしょうから」
「連絡の兵?」
「1名は隊とは離れて向かいました。隊になにかあれば、知らせに走れるようにです。その者さえ戻っていないのです」
何故淡々と話せるのか、イヨーリカには苛立ちがラヒへの口あたりに出ているというのに。
「では、見に行ってよ! もう一度迎えに行けばいいのだわ! 全滅なのかもしれないじゃない!」
「グライアヌ様をお守りできぬほど、兵力に分があったとは思えません」
ラヒが話すには、他国の口出しを恐れたヒルダ王妃が、ラスワタの国境を閉じたそう。デン国も自ら国境を閉じ、ラスワタに解放を警告している現状、ラヒが通過できたのも、爵位の相続に関わるとシュラウケン伯がヨーマ国王に陳情し、大臣を通じてデン国へ通達できたからだと言う。
通行証を見せてでさえ侍女二人と三人の兵を通すのがやっと。王妃の手の者は、デン国やヨーマ国に身を隠す間者ぐらいの手勢らしい。
サムウォル店の仕立てた服に思うところあった子爵が、近親者に文を託したのは一月半ほど前。文に返答もないと、子爵が改めてシュラウケン伯へ連絡を取り、文が紛失したと判明。シュラウケン伯の機転で、急遽、孫のラヒをヨーマ国に招いての迎えだった。
「祖父に兵を借りて走った私に、王妃の間者の先を越せるとは半信半疑で向かったぐらいです。子爵から、フィリョンカ様に孫がいるようだと伺った時は、正直、あなたとは会えないだろうと覚悟したほどです」
「ヒルダ王妃もイアを探していたの?」
「いえ。戻って欲しくない者を探しはしないでしょう。グライアヌ様は各地で身の場所をお示しになられていた。仮に王妃がグライアヌ様を屠れば、それが人知れず埋もれぬようにだと思います。王妃もそこは手を出しかねたはず。反論側に、王妃を降ろす理由を齎すと知っているでしょうから」
「追われていたのは、私だけなのね…私の居場所を知ろうとイアを捕えたりは?」
「どうでしょうか。グライアヌ様の存命を知っているだけで、王妃には致命傷となります。捜索する素振りは見せても、知らぬ顔をしてきた王妃です。グライアヌ様に手は出さないと思いますが」
「でも、実際にイアは来ていないわ!」
憤慨にうろつく足取りを止めぬイヨーリカを、ラヒが腕を掴んで振り向かせた。
「シュタイフ殿はどのようなお方か?」
「彼を疑うの? 彼は私を助けて…」
息を呑んでラヒの腕を握り返す。ロワンとの出会いを思い起こして。
と、それに眉を顰めたラヒが兵へ放つ指示に、シルヴァの名が混じると聞き取り、イヨールカはやはりラヒの腕を強く握り直した。
「シルヴァに乱暴しないで! ロワンは助けたの。私、一度、攫われそうに…」
「いつの話ですか?」
「六月は前だわ。ロワンが気にしていたの。唯の人攫いではなさそうだと。私に…教えてくれたわ、身を守る術を…ロワン!」
目の前の物へ頬を摺り寄せた。愛おしいロワンを抱くように。ロワンを想って瞼を閉じ、身を投げ出したい男を想って、目前の胸を探った。
ラヒの胸にいた。
「そうまで愛されていらっしゃるか」
寄りかかる胸は嫌がるでも、しがみ付いた腕は突き放すでもなく、イヨーリカへ沿う。身代わりに嫌悪も照れも現さず、ただ体を貸してくれている。
イヨーリカもきつく蹲りはもうしないが、そのまま胸に居た。
「彼を信用しましょう。フィリョンカ様は彼の元ではないかと思われます」
イヨーリカは胸から頬を上げた。
「連絡は無いのでしょう?」
「何か不測の事態あれば、離れて同行していた兵の一人は知らせに戻ります。助けには加わらない。ならば、身を隠す判断をしたなら身を寄せる誰かがいたのでしょう。あのシルヴァを鍛えた上官ほどなら、祖父に借りた兵の十数人、取り抑えてもおかしくは無い。あちらも何か事情があるようだ。こちらへの連絡を計りかねているのでしょう」
イヨーリカを片腕で抱きつつ、ラヒが兵に指示を加え始めた。シルヴァの名は出ず、食べ物や日時についての会話のようだ。
兵が退室すれば、ラヒがイヨーリカを見下ろした。
「デン国へ進まれてくださいますか、イヨーリカ様」
「イアを待たないの?」
「デン国にてロシュトーレ侯へ文を出しましょう。また、ラスワタが国境を封鎖する以前に、運よくラスワタを逃れた民が、デン国には多く暮らしています。イヨーリカ様にご納得頂ける話も耳にできようかと」
「分かりました。私もそうしたいわ」
「微熱があるようですが、午後には出立いたしませんと。できれば馬車を避けたいのですが、ご容態から判断なされますよう。仰せに従いますので」
身に覚えなく、スリョに引き渡されたイヨーリカは、スリョに囁かれるまま、兵の後を追うよう去ったラヒを戸に探った。
「顔が赤く染まっておりますが、イヨーリカ様。お風邪でも召されましたか?」
「行ってしまわれますか」
「シュラウケン伯、お招き頂きありがとうございました。こちらでの滞在が既に懐かしくてなりません。またお会いできますように」
旅立つ一行を見送るシュラウケン伯と城の住人たち。スワンカの姿が見えない。
大方、泣くであろう乳母は、周囲の目がある送迎の場への立会いを禁じられたのだろう。
日よけ帽はスリョの手元へ戻ってきていた。スワンカが渡したのだ。ラヒを託したとでも言いたいのか、姿見せぬ彼女に敬して、イヨーリカは丁寧にそれを被った。
「ラヒよ、お前の信条を通しなさい。イヨーリカ様を無事お送りするのだぞ」
整えられた馬車を尻目に、令嬢が馬に跨るを、驚く使用人。が、横乗りさえもしない娘に、男を意中にできずともあれでは仕方ないだろうとの頭の振りが見て取れる。
そもそも訪問時からして異様な令嬢だった。長い道のりも構わずラヒとの同乗をねだり、城へ降り立つ際に足の痺れで転倒した、のだそうだ。使用人の知らぬ間に担ぎこまれた令嬢は、期待に沿うべく、馬を早足に駆けさせた。
後をラヒが追いかけてくる。二人の兵も慌てて追いつくが、この一行は、スリョを含めての五名となった。ラヒがラスワタから伴った侍女の一人は、この城に残り、シルヴァは後より馬車で護送されてくる。突飛な令嬢に置き去りにされた侍女として。
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