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19 新しい丈夫な武器
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昨日手に入れた資金を持って、大屋さんの商店に到着した俺たち。
ちなみに町には他にも武器の専門店や、防具や魔導具の専門店もある。そちらの店も少しばかり覗いてきた。ただ、どうにもそれらの店は…… 俺には来店してほしくなさそうな雰囲気をビンビンに漂わせているのだった。あいかわらず俺は宿屋にだって泊まれない。
俺は思う。まあ、しょうがないよねと。
なにせ実際のところ俺は人間に擬態した魔神なわけだし。だからむしろ、こんなわけの分からない存在を町の中にすんなり入れてしまう事のほうがどうかしてると思うのだ。もっと厳密で強固な警備体制を敷いたほうが良いだろう。
進入しちゃってますよ、訳の分からない魔神とやらが。
「おやおや、稼いできたみたいだね。ひっひ、顔にかいてあるよ」
大屋さんの店に入ると、相変わらず魔女みたいな笑い声で迎えてくれた。
この町に数日いて気がついたのだが、どうやら彼女も町の中では浮いた存在なのだ。
実際に風変わりな人で、店の中も雑多なジャンク品や何だか分からないような物品で溢れている。ジャンルもごちゃ混ぜ。日用雑貨から武器防具、魔導具に玩具と何でもありだ。
今日はこの中から、まずは日用雑貨や調理器具を買っておく。
これは特に問題なくスムーズに進んだ。
さて、あとは予算の許す範囲内で最も丈夫そうな武器を購入するつもりだ。
もちろん安くて丈夫な物があれば、それが一番いい。
装備品てのは上を見ればきりがない。こんな小さな町の雑貨店に置いてある物でもメチャクチャ高い。
「ひっひひ、稼ぎのいい冒険者でも装備品で破産する事があるからね。あんたも気をつけるんだよ。借金してまで身の丈に合わない武具を買いたがるやつなんてのもいるんだ」
大屋さんの忠告も聞きながら、俺はいくつか良さそうな品物を手に握ってみる。
鑑定スキルも使って品定め。
物理的な頑丈さでいくと大槌か。いや、金棒が最強だな。しかしなんか違う。イメージが違う。
あるいは魔法用の杖なんて選択肢もあるよな。それなら物理的な強度も関係ないし、昨日の一件で少しは魔法も覚えられたわけだし。
戦闘に使えそうな魔法は1種類だけで、他のは全て生活魔法だったけどね。
攻撃用のは【魔弾】という名称だった。シンプルに魔素の弾丸を飛ばして爆発させる術のようだ。
よし、ではこの手ごろな杖を試してみようかなと、手に握った瞬間――
キィィィ キリィリィリィリィィィィィ
甲高い振動音が杖の全体から響き、その先端は明々と光り始めた。すぐさま手を離す俺。
「んんん? エフィルアや、あんた魔力値はどれくらいあるね?」
横で様子を見ていた大家さんは、俺の手放した杖を手に取っている。
その質問に正確に答えるならば、34万ちょっとですと答える事になるのだが、
「魔力値は…… ちょっとだけ多めに成長してる感じです」
すっごく曖昧な事を言う俺に、大屋さんは微妙な顔をしている。
「…… まあいいさ。ちなみにこの杖の使用上限は素の魔力値で200だよ。それを超えた力を流し込むと壊れっちまう。剣とかに比べると魔法用の武器はそのあたりデリケートだからね。まあ実際には…… ヒッヒッ、素の魔力が300オーバーなんてことは、普通の人間にはめったに無い事だけどねぇ。国家英雄クラスだよ。ああ、思ったとおりだったね。やっぱりあんたは楽しい男さ」
大屋さんは不敵な笑みを浮かべながら店の奥へと入って、数本の武器を持ってきた。
「アヒャヒャ、さあコイツはどうだかね。試してみようじゃあないか。どうせその様子じゃあね、そこらの剣じゃ使い物にならないだろう。近接武器にだって使用上限がある。魔力的にも、物理的にもね」
彼女が持ち出してきた武器は、どれも古びれた骨董品のような品物だった。
折れたり錆びたりしているわけではないが、長らく使われずに仕舞ったままになっていたような雰囲気がある。
「さあ存分に使ってみせなっ! どれも強力な呪いが染み込んだ武器たちだよ」
彼女が見繕ってきた武器はこんな4本だった。
血魔の霊刀: 使用者の血と魔素を吸い上げて刀身を発生させる魔法剣。使用者に常時流血ダメージ。
不帰の大槍: 手に持っている間は回復不能になるという呪いが付与された大槍。
狂乱のワンド: 使うたびに使用者自身に錯乱効果を及ぼすという杖。
乱風刃: 不規則な場所に適当に真空波を発生させる小剣。
実に楽しそうに大屋さんが持ち出した4つの武器は、名前からして物騒な物ばかり。どれもこれも珍妙な特性を持った逸品ばかりだった。
「いいかい? たいてい呪い系の武具ってのはね、魔素伝導性や魔力強度の高い上等な素材で出来てるもんさ。それに霊力や呪術が染み付く事で、さらに変質した面白い素材になっているって寸法さ。使う奴は少ないから値段は下がる。こんなにお得なアイテムってのはないね。あんたみたいなわけの分からない奴なら、上手く扱えば値段以上の性能を見せてくれるだろうよ」
勧めてくれた4本の武器。俺はしげしげと眺める。手に持つ前に眺め、説明書きももう一度よく読む。
その結果、このうちの2本はこの場で手に持つのはやめたほうが良さそうに思えた。使用者自身を錯乱させたり、手当たり次第にランダムな真空波を発生させたりするだなんて、危なすぎませんか。
とりあえず一番安全そうな不帰の大槍を試してみる事に。これならただ回復魔法や回復薬の恩恵を受けられなくなるだけだから事故は起こらないだろう。
「中庭で試してみるかい?」
大屋さんに許可を貰って外へ。そっと力を込めて素振りをしてみる。
ふむ、ふむふむ、
これは確かに丈夫そうだ。優しめに扱えば壊れないかもしれないな。
「これって、自然回復も阻害されます?」
「いいや、あくまで外部からの回復魔法やアイテムの効果を打ち消すだけだね」
「なるほど、なるほど」
それなら俺には都合が良い。どうせ回復魔法なんて使わない。回復魔法は聖属性だから俺には毒なのだ。逆に自然回復力なら自信がある。
お次は血魔の霊刀。これは握った瞬間に指先から血液と魔素を吸われてゆく感触があった。
それと同時に、貧弱で刃こぼれしていた刀身が赤褐色に色づき、見事な刀に変化した。
試し切りで小枝を切断。小石と地面も切ってみる。スッパリズッパリ素晴らしい切れ味だった。
ところが、すぐに例の振動音が発生。キィンキィィィンと音を立てるので、そこで手を放すことになった。ふうむ、強度がもう一歩足りないか。
「おやおやまぁまぁ、その霊刀ですら魔力許容上限にひっかかるのかい? それじゃあ残りの2本も厳しいだろうねぇ……」
まだ試していない狂乱のワンドと乱風刃も、魔力上限は同じくらいらしい。
そうなると最初の1本しかなくなるのかな。回復不能の呪いが付いてる不帰の大槍だ。強度的にはやや物足りないが……
「なあトカマル君よ、こういう珍妙な武器も君は吸収再生成できるのかな? でもあれか、身体に良くなさそうか。呪いだもんな」
俺がこれまで使っていた武器だって、トカマル君が体内で再生成してくれたものだ。今回もアレで合成できたりしないだろうか。呪い武器なんて身体に入れたら健康に害があったりするだろうか?
「ぜんぜん大丈夫だと思いますけど。僕お腹強いですから。もともと、穢れたアンデッドの魂を食べて浄化するような種族ですからね。あ、でも、呪いの部分が上手く再現されるかは未知です。普通の金属に戻ったり、別な何かに変性しちゃうかもしれません」
恐るべしトカマル君。平然と断言した。
大屋さんも興味深そうに身を乗り出してきて、アドバイスをくれる。
曰く、ひと口に呪い武器とはいっても様々な形式があるそうだ。例えば、表面的な魔導回路が付与されているだけのタイプなら、再生成することで呪いは消えてしまうだろうと。
素材そのものに呪力が染み付いたようなものなら消えないのではと語る。
まあ呪いは別に消えて構わないのですが。
べつにですね、複数の呪いを集めて凝縮したような悪魔の武器を作るなどという目的ではないのですから。
おれはただ、ただただ頑丈でスマートな文明人らしい武器が手に入ればそれで良い。
さてそれで今回は。この中ではもっとも頑丈な“不帰の大槍”をまずは使おうと思う。これに加えて、使用時間は短かいものの切れ味が鋭かった“血魔の霊刀”を混ぜてみようではないか。
これ2本だけで昨日の稼ぎの9割がとんでしまうような金額になるが、どのみち店に今ある他の武器では、この値段で使い物になりそうなものが無いのだ。実験をかねて、思いきってやってみる事にした。
「えっと、エフィルア様が使ってた魔鋼の長剣も材料に使っていいですか?」
トカマル君は2本の呪い武器を吸収したあとで、もう1本を所望した。
俺がこれまで使っていた長剣である。
材料は沢山あっても困らないらしい。
それぞれの粋を集めて圧縮し練成し、新たなひとつの金属として生まれ変わるような、そんな感じらしい。
特に、俺の身体に少しでも馴染んだ素材を使うのが良いとのこと。
新しく作った武器が俺の魔力に馴染みやすくなるのだと、トカマル先生はおっしゃいます。
ちなみに町には他にも武器の専門店や、防具や魔導具の専門店もある。そちらの店も少しばかり覗いてきた。ただ、どうにもそれらの店は…… 俺には来店してほしくなさそうな雰囲気をビンビンに漂わせているのだった。あいかわらず俺は宿屋にだって泊まれない。
俺は思う。まあ、しょうがないよねと。
なにせ実際のところ俺は人間に擬態した魔神なわけだし。だからむしろ、こんなわけの分からない存在を町の中にすんなり入れてしまう事のほうがどうかしてると思うのだ。もっと厳密で強固な警備体制を敷いたほうが良いだろう。
進入しちゃってますよ、訳の分からない魔神とやらが。
「おやおや、稼いできたみたいだね。ひっひ、顔にかいてあるよ」
大屋さんの店に入ると、相変わらず魔女みたいな笑い声で迎えてくれた。
この町に数日いて気がついたのだが、どうやら彼女も町の中では浮いた存在なのだ。
実際に風変わりな人で、店の中も雑多なジャンク品や何だか分からないような物品で溢れている。ジャンルもごちゃ混ぜ。日用雑貨から武器防具、魔導具に玩具と何でもありだ。
今日はこの中から、まずは日用雑貨や調理器具を買っておく。
これは特に問題なくスムーズに進んだ。
さて、あとは予算の許す範囲内で最も丈夫そうな武器を購入するつもりだ。
もちろん安くて丈夫な物があれば、それが一番いい。
装備品てのは上を見ればきりがない。こんな小さな町の雑貨店に置いてある物でもメチャクチャ高い。
「ひっひひ、稼ぎのいい冒険者でも装備品で破産する事があるからね。あんたも気をつけるんだよ。借金してまで身の丈に合わない武具を買いたがるやつなんてのもいるんだ」
大屋さんの忠告も聞きながら、俺はいくつか良さそうな品物を手に握ってみる。
鑑定スキルも使って品定め。
物理的な頑丈さでいくと大槌か。いや、金棒が最強だな。しかしなんか違う。イメージが違う。
あるいは魔法用の杖なんて選択肢もあるよな。それなら物理的な強度も関係ないし、昨日の一件で少しは魔法も覚えられたわけだし。
戦闘に使えそうな魔法は1種類だけで、他のは全て生活魔法だったけどね。
攻撃用のは【魔弾】という名称だった。シンプルに魔素の弾丸を飛ばして爆発させる術のようだ。
よし、ではこの手ごろな杖を試してみようかなと、手に握った瞬間――
キィィィ キリィリィリィリィィィィィ
甲高い振動音が杖の全体から響き、その先端は明々と光り始めた。すぐさま手を離す俺。
「んんん? エフィルアや、あんた魔力値はどれくらいあるね?」
横で様子を見ていた大家さんは、俺の手放した杖を手に取っている。
その質問に正確に答えるならば、34万ちょっとですと答える事になるのだが、
「魔力値は…… ちょっとだけ多めに成長してる感じです」
すっごく曖昧な事を言う俺に、大屋さんは微妙な顔をしている。
「…… まあいいさ。ちなみにこの杖の使用上限は素の魔力値で200だよ。それを超えた力を流し込むと壊れっちまう。剣とかに比べると魔法用の武器はそのあたりデリケートだからね。まあ実際には…… ヒッヒッ、素の魔力が300オーバーなんてことは、普通の人間にはめったに無い事だけどねぇ。国家英雄クラスだよ。ああ、思ったとおりだったね。やっぱりあんたは楽しい男さ」
大屋さんは不敵な笑みを浮かべながら店の奥へと入って、数本の武器を持ってきた。
「アヒャヒャ、さあコイツはどうだかね。試してみようじゃあないか。どうせその様子じゃあね、そこらの剣じゃ使い物にならないだろう。近接武器にだって使用上限がある。魔力的にも、物理的にもね」
彼女が持ち出してきた武器は、どれも古びれた骨董品のような品物だった。
折れたり錆びたりしているわけではないが、長らく使われずに仕舞ったままになっていたような雰囲気がある。
「さあ存分に使ってみせなっ! どれも強力な呪いが染み込んだ武器たちだよ」
彼女が見繕ってきた武器はこんな4本だった。
血魔の霊刀: 使用者の血と魔素を吸い上げて刀身を発生させる魔法剣。使用者に常時流血ダメージ。
不帰の大槍: 手に持っている間は回復不能になるという呪いが付与された大槍。
狂乱のワンド: 使うたびに使用者自身に錯乱効果を及ぼすという杖。
乱風刃: 不規則な場所に適当に真空波を発生させる小剣。
実に楽しそうに大屋さんが持ち出した4つの武器は、名前からして物騒な物ばかり。どれもこれも珍妙な特性を持った逸品ばかりだった。
「いいかい? たいてい呪い系の武具ってのはね、魔素伝導性や魔力強度の高い上等な素材で出来てるもんさ。それに霊力や呪術が染み付く事で、さらに変質した面白い素材になっているって寸法さ。使う奴は少ないから値段は下がる。こんなにお得なアイテムってのはないね。あんたみたいなわけの分からない奴なら、上手く扱えば値段以上の性能を見せてくれるだろうよ」
勧めてくれた4本の武器。俺はしげしげと眺める。手に持つ前に眺め、説明書きももう一度よく読む。
その結果、このうちの2本はこの場で手に持つのはやめたほうが良さそうに思えた。使用者自身を錯乱させたり、手当たり次第にランダムな真空波を発生させたりするだなんて、危なすぎませんか。
とりあえず一番安全そうな不帰の大槍を試してみる事に。これならただ回復魔法や回復薬の恩恵を受けられなくなるだけだから事故は起こらないだろう。
「中庭で試してみるかい?」
大屋さんに許可を貰って外へ。そっと力を込めて素振りをしてみる。
ふむ、ふむふむ、
これは確かに丈夫そうだ。優しめに扱えば壊れないかもしれないな。
「これって、自然回復も阻害されます?」
「いいや、あくまで外部からの回復魔法やアイテムの効果を打ち消すだけだね」
「なるほど、なるほど」
それなら俺には都合が良い。どうせ回復魔法なんて使わない。回復魔法は聖属性だから俺には毒なのだ。逆に自然回復力なら自信がある。
お次は血魔の霊刀。これは握った瞬間に指先から血液と魔素を吸われてゆく感触があった。
それと同時に、貧弱で刃こぼれしていた刀身が赤褐色に色づき、見事な刀に変化した。
試し切りで小枝を切断。小石と地面も切ってみる。スッパリズッパリ素晴らしい切れ味だった。
ところが、すぐに例の振動音が発生。キィンキィィィンと音を立てるので、そこで手を放すことになった。ふうむ、強度がもう一歩足りないか。
「おやおやまぁまぁ、その霊刀ですら魔力許容上限にひっかかるのかい? それじゃあ残りの2本も厳しいだろうねぇ……」
まだ試していない狂乱のワンドと乱風刃も、魔力上限は同じくらいらしい。
そうなると最初の1本しかなくなるのかな。回復不能の呪いが付いてる不帰の大槍だ。強度的にはやや物足りないが……
「なあトカマル君よ、こういう珍妙な武器も君は吸収再生成できるのかな? でもあれか、身体に良くなさそうか。呪いだもんな」
俺がこれまで使っていた武器だって、トカマル君が体内で再生成してくれたものだ。今回もアレで合成できたりしないだろうか。呪い武器なんて身体に入れたら健康に害があったりするだろうか?
「ぜんぜん大丈夫だと思いますけど。僕お腹強いですから。もともと、穢れたアンデッドの魂を食べて浄化するような種族ですからね。あ、でも、呪いの部分が上手く再現されるかは未知です。普通の金属に戻ったり、別な何かに変性しちゃうかもしれません」
恐るべしトカマル君。平然と断言した。
大屋さんも興味深そうに身を乗り出してきて、アドバイスをくれる。
曰く、ひと口に呪い武器とはいっても様々な形式があるそうだ。例えば、表面的な魔導回路が付与されているだけのタイプなら、再生成することで呪いは消えてしまうだろうと。
素材そのものに呪力が染み付いたようなものなら消えないのではと語る。
まあ呪いは別に消えて構わないのですが。
べつにですね、複数の呪いを集めて凝縮したような悪魔の武器を作るなどという目的ではないのですから。
おれはただ、ただただ頑丈でスマートな文明人らしい武器が手に入ればそれで良い。
さてそれで今回は。この中ではもっとも頑丈な“不帰の大槍”をまずは使おうと思う。これに加えて、使用時間は短かいものの切れ味が鋭かった“血魔の霊刀”を混ぜてみようではないか。
これ2本だけで昨日の稼ぎの9割がとんでしまうような金額になるが、どのみち店に今ある他の武器では、この値段で使い物になりそうなものが無いのだ。実験をかねて、思いきってやってみる事にした。
「えっと、エフィルア様が使ってた魔鋼の長剣も材料に使っていいですか?」
トカマル君は2本の呪い武器を吸収したあとで、もう1本を所望した。
俺がこれまで使っていた長剣である。
材料は沢山あっても困らないらしい。
それぞれの粋を集めて圧縮し練成し、新たなひとつの金属として生まれ変わるような、そんな感じらしい。
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新しく作った武器が俺の魔力に馴染みやすくなるのだと、トカマル先生はおっしゃいます。
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