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わたしにはわたしの考えがある。
参
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尻に硬いソレを押し付けながらうなじを舐め耳を囓り胸を揉み、下半身の某所を暴きなで回す官能攻撃を仕掛けてくるエロ魔人と化した専務をやっと宥め賺してベッドから下りた。
放り出されたジャージの上着らしきものと山になったその他諸々らしきものを纏め、ベッドルームから続く小さなバスルームへ避難する。
「あ、眼鏡……」
——どこで外したんだっけ?
記憶の糸をたぐってもその先端に収穫はなく。
眼鏡を探すためにはまず、バッグの中にある予備の眼鏡をかけなければならない。
眼鏡なしでもまったくなにも見えないわけではないし探すのはあとでいいか、と、とりあえず先にシャワーを浴びることにした。
このマンションには、ジェットバスとガラス張りのシャワーブースがある西洋式の大きなバスルームの他に、トイレとシャワーブースが一体になった小さなバスルームが寝室に併設されている。
2LDKで、バスルームがふたつもあるなんて。とんでもなく贅沢な造りだ。
洗面台に衣類を置き、ガラス張りのシャワーブースへ。
頭のてっぺんから熱いシャワーを浴びれば、気分スッキリ目覚め爽やか生き返る。薔薇の香りのボディソープに身も心も蕩け、ほうっ、とため息をついた。
朝っぱらからエロエロビーム飛ばしまくりのあいつが腹立たしい。
寝起きのソレは単なる生理現象だろうに、ひとの身体を弄くり回して安眠妨害しやがって。一回遣ったら、すっかり箍が外れたか。
シャワーのお湯がヒリヒリ沁みるおまたが、未だ体内に残る異物感が、改めて実感させてくれる。
相沢優香、昨晩、処女、喪失いたしました。
子鹿のようにぷるぷる震えて足腰立たず、とか、ベッドから出られなくて彼氏が至れり尽くせりお世話して、みたいなことはあくまでフィクションで、現実は案外平気なものだな、と、新たな知識も得た。だが、わたしは予言する。
明日は間違いなく筋肉痛だ。
自慢じゃないが身体は硬いし、日頃の運動不足は否めない。
相変わらずふわっふわのバスタオルで頭と身体をガシガシ拭きながら、単なる習慣で鏡の前に立ち、己の裸身を鏡に映し、思いだした。
そっか忘れていた。眼鏡……。
洗面台に靠れかかり伸び上がるようにして顔を近づけ、鏡を覗き込んだ。ぼやけた視界がクリアになるにつれ明らかになるその全貌に愕然とする。
どう見ても鬱血痕、別名キスマークとも申しますものでございます。ありがとうございました。なんて、ふざけている場合ではない。
ちょっとなによこれ!
鏡に映った範囲だけではない。二の腕に、内股に、きっと自分で目視できないところにも。悪い病でも得たかの如く散りばめられた大量の赤いポツポツが、情事の激しさを物語っていた。
「う、嘘でしょう……こんなところ……」
衣服で隠れてしまうところはまだ許せないことはない。だが、一カ所、左顎の直下、五センチほどのところにある赤い印。こればかりは、肩口まである髪を下ろしても、覆い隠すことは不可能だ。
「せ! ん! むうっ!」
——あんのばかやろうが。
わたしは絶叫した。
放り出されたジャージの上着らしきものと山になったその他諸々らしきものを纏め、ベッドルームから続く小さなバスルームへ避難する。
「あ、眼鏡……」
——どこで外したんだっけ?
記憶の糸をたぐってもその先端に収穫はなく。
眼鏡を探すためにはまず、バッグの中にある予備の眼鏡をかけなければならない。
眼鏡なしでもまったくなにも見えないわけではないし探すのはあとでいいか、と、とりあえず先にシャワーを浴びることにした。
このマンションには、ジェットバスとガラス張りのシャワーブースがある西洋式の大きなバスルームの他に、トイレとシャワーブースが一体になった小さなバスルームが寝室に併設されている。
2LDKで、バスルームがふたつもあるなんて。とんでもなく贅沢な造りだ。
洗面台に衣類を置き、ガラス張りのシャワーブースへ。
頭のてっぺんから熱いシャワーを浴びれば、気分スッキリ目覚め爽やか生き返る。薔薇の香りのボディソープに身も心も蕩け、ほうっ、とため息をついた。
朝っぱらからエロエロビーム飛ばしまくりのあいつが腹立たしい。
寝起きのソレは単なる生理現象だろうに、ひとの身体を弄くり回して安眠妨害しやがって。一回遣ったら、すっかり箍が外れたか。
シャワーのお湯がヒリヒリ沁みるおまたが、未だ体内に残る異物感が、改めて実感させてくれる。
相沢優香、昨晩、処女、喪失いたしました。
子鹿のようにぷるぷる震えて足腰立たず、とか、ベッドから出られなくて彼氏が至れり尽くせりお世話して、みたいなことはあくまでフィクションで、現実は案外平気なものだな、と、新たな知識も得た。だが、わたしは予言する。
明日は間違いなく筋肉痛だ。
自慢じゃないが身体は硬いし、日頃の運動不足は否めない。
相変わらずふわっふわのバスタオルで頭と身体をガシガシ拭きながら、単なる習慣で鏡の前に立ち、己の裸身を鏡に映し、思いだした。
そっか忘れていた。眼鏡……。
洗面台に靠れかかり伸び上がるようにして顔を近づけ、鏡を覗き込んだ。ぼやけた視界がクリアになるにつれ明らかになるその全貌に愕然とする。
どう見ても鬱血痕、別名キスマークとも申しますものでございます。ありがとうございました。なんて、ふざけている場合ではない。
ちょっとなによこれ!
鏡に映った範囲だけではない。二の腕に、内股に、きっと自分で目視できないところにも。悪い病でも得たかの如く散りばめられた大量の赤いポツポツが、情事の激しさを物語っていた。
「う、嘘でしょう……こんなところ……」
衣服で隠れてしまうところはまだ許せないことはない。だが、一カ所、左顎の直下、五センチほどのところにある赤い印。こればかりは、肩口まである髪を下ろしても、覆い隠すことは不可能だ。
「せ! ん! むうっ!」
——あんのばかやろうが。
わたしは絶叫した。
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