5 / 29
トップノート
004
しおりを挟む
「リヴィア!」
「ロンまた来たの?」
呆れたように言っても彼は気にした様子もない。
あれから毎日のようにロンと……そしてギルフォードがこの店に訪れる。
「だってリヴィアが悪いんだからね!」
「僕が何したって言うのさ」
ロンがリヴィアの鼻先を指先し胡乱な目で見る。
「最初はOKした王妃様の香水を突然断るから。あれで隊長は自分に問題があったのかと凹むし、俺にはお前のせいだって当たるし……実際、なんで急に断っちゃったの?」
自分の正体がバレる可能性があるからです。
とは言えない。
招かざる客でも取り敢えず飲み物は出す。
でも男性は苦手な人が多いローズヒップティーにしてみる。
それでもロンは美味いなぁと飲み干してしまう。
「……精油ってね、植物から本当に少ししか採れないの。それを頂いて私たちは香りを楽しんだり癒されたり
してるのだけれど僕の採取方法は少し変わっていて…。植物を伐採とか圧縮にかけたりしないから本当にごく少量しか採れないんだよ」
「どうやって採取してるの?」
「それは企業秘密」
「リヴィアは秘密が多いなぁ。ここに来る前はどこにいたのかも教えてくれないし」
言えるわけがない。
性別も、別の世界から来たことも。
「……ギルフォードは元気にしてる?この間見た時は少し疲れていたように思えたから」
「隊長はいつでも疲れてるよ。近衛騎士団は第一騎士団から第三騎士団まであるけれど、第一騎士団は本当に王家の身近しか守らないし、第二騎士団は見目麗しく家柄も良いお飾り騎士団だ。そして我らが第三騎士団はその雑用係みたいなものさ。よく言えば実行部隊で実力と近衛騎士団としての見目を併せ持つ最高峰だけれど、実際はいろんな役割をさせられてヘトヘトだよ。隊長はそのトップだからね」
「そう……優しそうなギルフォードでは身重な役割だね」
「隊長は優しいけれど激しい性格でもあるから問題ないよ。何せまだ〈女神様〉探しているからね」
そう笑うロンに曖昧な笑みになってしまう。
「ロンはそのギルフォードを支えているんだね」
ロンの横の椅子に座り手を取る。
ラベンダーとゼラニウムをブレンドした精油を加えたクリームを体温で温めながらロンの指に塗り込む。
爪先はマッサージを兼ねて強めに、指の股は染み込ませるように優しく握る。
「──気持ちいい?」
「──うん」
「リラックス効果のある香りとクリームも植物性のオイルから作っているから──指と掌へのマッサージもしてあげるね」
ロンは軽口をよく叩くけれど、その手はやはり騎士の手だ。ここは戦さ場ではないし、平和な国だけれど、それでも日々、戦いや警備を生業にしている人たちの大変さをこの手に見る。
「リヴィアは多くの女性たちから口説かれないの?」
「突然何?」
「これだけ綺麗な男はそうそういないよ。それで更に良い香りがして優しくて──俺が女なら絶対に逃がさないけどな」
「仲良くしてくれるお客様はいらっしゃるけど……そうだね──もう恋愛は懲り懲りなんだ……さぁ指も少しは柔らかくなったでしょう?今度、ギルフォードにもしてあげるからって伝えておいてね」
指を離すとロンが逆にリヴィアの手を取る。
「ロン?」
「その女とどんな恋愛したの?」
「──忘れたよ」
握られた指に更に力が入る。
ロンが離してくれない。
「残酷な……かな」
その言葉にリヴィアの心中を思ってかやっと離してくれる。
「──あー俺、早く彼女作らないとヤバイわ」
男のリヴィアの手を離したくなくなるほど、人肌恋しいのかもしれない。
ロンは寂しがりやだなぁ。
「ロンを好きな女性は多いと思うけど、意外に身が固いのね」
「……そうでもなかったんだけどなぁ。隊長の気質が感染のかなぁ」
「ギルフォードはその人の何が良くてそんなに求めるのかな?」
「さぁ……詳しくは教えてくれないし──教えるほど情報も持っていないのかもしれないし。だって瞳の色さえ知らないって言うんだから。もう恋に恋しているとしか思えないよ。良い大人が」
「ギルフォードの瞳はエメラルドグリーンの色ね。ロン貴方は綺麗な子猫の青ね」
「子猫扱いかよ!リヴィアのグレーの瞳は綺麗だよなぁ。知的に見えてクールでその癖、なんだか謎めいている──って隊長が言ってた。俺もそう思う」
そう覗き込まれると恥ずかしい。
それに謎を探ろうとしているように思ってしまう。
それを思えば──王妃様に香水をお渡しして彼らがこの任務から解かれればロンもギルフォードもここへ通う事はなくなり秘密が暴かれる事はないのかも知らない。
「もう俺、リヴィアの店に来ないと癒されない身体になってしまった」
その言葉に嬉しさが勝ってしまう。
「ロンは甘えん坊だからね」
「リヴィアは寂しないの?何処から来たのかは教えてくれないけれど、このイングスリア国のどこぞの田舎から王都イングスまで出てきたんでしょ?知り合いのいないこの場所で一人は寂しくないの?」
「──道理で貴方もギルフォードもあまり王妃様の香水を勧める訳もなくこのお店に来ていたのは僕の為なんだね。ありがとう」
ロンは少し罰が悪いようだ。
「でも今は本当にここに来たいんだ──なんでだろうな」
「──疲れたら癒されたくなる休みたくなるのは誰もが一緒だよ」
テーブルに突っ伏したままリヴィアを覗く。
本当に猫のようだ。
「さぁギルフォードがきっと貴方を探しているよ。大事な腹心がいなければ彼は困ってしまう」
「子猫なんかいなくても隊長は大丈夫さ」
少し不貞腐れている。
「何かあったの?」
「別に……ただ、俺がしたかった仕事を他のヤツに与えたから──隊長にとって俺は腹心でもなんでもないよ。ただの子猫だ」
キトンブルーをここまで気にするとは思わなかった。
綺麗な青なのに。
「──僕が前いた場所では名前が短いほど階級が上だったんだよ。だからロンの名前を聞いて最初はビックリしたよ。二文字なんて頂点に君臨するくらいだから。だから貴方はいつかギルフォードを越すかもしれないよ?」
「──それ隊長に言っていい?」
口元に人差し指を持っていく。
ロンは不満顔だけど微笑んでいる。
「じゃあリヴィアも四文字だからまあまあ上の階級なの?」
「僕は全然。二文字、三文字の名前はもう一字違うだけで別世界の方たちだったからね」
ふーんと聞くロンが何か思案している。
余計な事を話してしまい少し落ち着かない。
ロンとのお喋りは楽しくてつい話してしまう。
「その為にはギルフォードが仕事をしているのに、貴方がここでサボっていたらいつまでもギルフォードを越せないよ?」
素直に椅子を立つ彼にハーブの飴を渡す。
「──子供扱いするけど、俺、26歳だよ?リヴィアは何歳なの?俺より絶対年下だよな?」
「正解したら教えてあげるよ」
またねと店から追い出す。
彼の座っていた椅子を整頓し……窓から空を見上げる。
陽射しが強い。
真昼の陽射しは少しオリヴィアにはキツい。
と言ってもここは穏やかだ。
この世界にずっといていいのだろうか?
──今はまだ考えない。
「ロンまた来たの?」
呆れたように言っても彼は気にした様子もない。
あれから毎日のようにロンと……そしてギルフォードがこの店に訪れる。
「だってリヴィアが悪いんだからね!」
「僕が何したって言うのさ」
ロンがリヴィアの鼻先を指先し胡乱な目で見る。
「最初はOKした王妃様の香水を突然断るから。あれで隊長は自分に問題があったのかと凹むし、俺にはお前のせいだって当たるし……実際、なんで急に断っちゃったの?」
自分の正体がバレる可能性があるからです。
とは言えない。
招かざる客でも取り敢えず飲み物は出す。
でも男性は苦手な人が多いローズヒップティーにしてみる。
それでもロンは美味いなぁと飲み干してしまう。
「……精油ってね、植物から本当に少ししか採れないの。それを頂いて私たちは香りを楽しんだり癒されたり
してるのだけれど僕の採取方法は少し変わっていて…。植物を伐採とか圧縮にかけたりしないから本当にごく少量しか採れないんだよ」
「どうやって採取してるの?」
「それは企業秘密」
「リヴィアは秘密が多いなぁ。ここに来る前はどこにいたのかも教えてくれないし」
言えるわけがない。
性別も、別の世界から来たことも。
「……ギルフォードは元気にしてる?この間見た時は少し疲れていたように思えたから」
「隊長はいつでも疲れてるよ。近衛騎士団は第一騎士団から第三騎士団まであるけれど、第一騎士団は本当に王家の身近しか守らないし、第二騎士団は見目麗しく家柄も良いお飾り騎士団だ。そして我らが第三騎士団はその雑用係みたいなものさ。よく言えば実行部隊で実力と近衛騎士団としての見目を併せ持つ最高峰だけれど、実際はいろんな役割をさせられてヘトヘトだよ。隊長はそのトップだからね」
「そう……優しそうなギルフォードでは身重な役割だね」
「隊長は優しいけれど激しい性格でもあるから問題ないよ。何せまだ〈女神様〉探しているからね」
そう笑うロンに曖昧な笑みになってしまう。
「ロンはそのギルフォードを支えているんだね」
ロンの横の椅子に座り手を取る。
ラベンダーとゼラニウムをブレンドした精油を加えたクリームを体温で温めながらロンの指に塗り込む。
爪先はマッサージを兼ねて強めに、指の股は染み込ませるように優しく握る。
「──気持ちいい?」
「──うん」
「リラックス効果のある香りとクリームも植物性のオイルから作っているから──指と掌へのマッサージもしてあげるね」
ロンは軽口をよく叩くけれど、その手はやはり騎士の手だ。ここは戦さ場ではないし、平和な国だけれど、それでも日々、戦いや警備を生業にしている人たちの大変さをこの手に見る。
「リヴィアは多くの女性たちから口説かれないの?」
「突然何?」
「これだけ綺麗な男はそうそういないよ。それで更に良い香りがして優しくて──俺が女なら絶対に逃がさないけどな」
「仲良くしてくれるお客様はいらっしゃるけど……そうだね──もう恋愛は懲り懲りなんだ……さぁ指も少しは柔らかくなったでしょう?今度、ギルフォードにもしてあげるからって伝えておいてね」
指を離すとロンが逆にリヴィアの手を取る。
「ロン?」
「その女とどんな恋愛したの?」
「──忘れたよ」
握られた指に更に力が入る。
ロンが離してくれない。
「残酷な……かな」
その言葉にリヴィアの心中を思ってかやっと離してくれる。
「──あー俺、早く彼女作らないとヤバイわ」
男のリヴィアの手を離したくなくなるほど、人肌恋しいのかもしれない。
ロンは寂しがりやだなぁ。
「ロンを好きな女性は多いと思うけど、意外に身が固いのね」
「……そうでもなかったんだけどなぁ。隊長の気質が感染のかなぁ」
「ギルフォードはその人の何が良くてそんなに求めるのかな?」
「さぁ……詳しくは教えてくれないし──教えるほど情報も持っていないのかもしれないし。だって瞳の色さえ知らないって言うんだから。もう恋に恋しているとしか思えないよ。良い大人が」
「ギルフォードの瞳はエメラルドグリーンの色ね。ロン貴方は綺麗な子猫の青ね」
「子猫扱いかよ!リヴィアのグレーの瞳は綺麗だよなぁ。知的に見えてクールでその癖、なんだか謎めいている──って隊長が言ってた。俺もそう思う」
そう覗き込まれると恥ずかしい。
それに謎を探ろうとしているように思ってしまう。
それを思えば──王妃様に香水をお渡しして彼らがこの任務から解かれればロンもギルフォードもここへ通う事はなくなり秘密が暴かれる事はないのかも知らない。
「もう俺、リヴィアの店に来ないと癒されない身体になってしまった」
その言葉に嬉しさが勝ってしまう。
「ロンは甘えん坊だからね」
「リヴィアは寂しないの?何処から来たのかは教えてくれないけれど、このイングスリア国のどこぞの田舎から王都イングスまで出てきたんでしょ?知り合いのいないこの場所で一人は寂しくないの?」
「──道理で貴方もギルフォードもあまり王妃様の香水を勧める訳もなくこのお店に来ていたのは僕の為なんだね。ありがとう」
ロンは少し罰が悪いようだ。
「でも今は本当にここに来たいんだ──なんでだろうな」
「──疲れたら癒されたくなる休みたくなるのは誰もが一緒だよ」
テーブルに突っ伏したままリヴィアを覗く。
本当に猫のようだ。
「さぁギルフォードがきっと貴方を探しているよ。大事な腹心がいなければ彼は困ってしまう」
「子猫なんかいなくても隊長は大丈夫さ」
少し不貞腐れている。
「何かあったの?」
「別に……ただ、俺がしたかった仕事を他のヤツに与えたから──隊長にとって俺は腹心でもなんでもないよ。ただの子猫だ」
キトンブルーをここまで気にするとは思わなかった。
綺麗な青なのに。
「──僕が前いた場所では名前が短いほど階級が上だったんだよ。だからロンの名前を聞いて最初はビックリしたよ。二文字なんて頂点に君臨するくらいだから。だから貴方はいつかギルフォードを越すかもしれないよ?」
「──それ隊長に言っていい?」
口元に人差し指を持っていく。
ロンは不満顔だけど微笑んでいる。
「じゃあリヴィアも四文字だからまあまあ上の階級なの?」
「僕は全然。二文字、三文字の名前はもう一字違うだけで別世界の方たちだったからね」
ふーんと聞くロンが何か思案している。
余計な事を話してしまい少し落ち着かない。
ロンとのお喋りは楽しくてつい話してしまう。
「その為にはギルフォードが仕事をしているのに、貴方がここでサボっていたらいつまでもギルフォードを越せないよ?」
素直に椅子を立つ彼にハーブの飴を渡す。
「──子供扱いするけど、俺、26歳だよ?リヴィアは何歳なの?俺より絶対年下だよな?」
「正解したら教えてあげるよ」
またねと店から追い出す。
彼の座っていた椅子を整頓し……窓から空を見上げる。
陽射しが強い。
真昼の陽射しは少しオリヴィアにはキツい。
と言ってもここは穏やかだ。
この世界にずっといていいのだろうか?
──今はまだ考えない。
0
あなたにおすすめの小説
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
『階段対策会議(※恋愛)――年上騎士団長の健康管理が過剰です』
星乃和花
恋愛
【完結済:全9話】
経理兼給仕のクラリスは、騎士団で働くただの事務員――のはずだった。
なのに、年上で情緒に欠ける騎士団長グラントにある日突然こう言われる。
「君は転倒する可能性がある。――健康管理対象にする」
階段対策会議、動線の変更、手をつなぐのは転倒防止、ストール支給は防寒対策。
全部合理的、全部正しい。……正しいはずなのに!
「頬が赤い。必要だ」
「君を、大事にしたい」
真顔で“強い言葉”を投下してくる団長に、乙女心を隠すクラリスの心拍数は業務超過。
さらに副団長ローレンは胃薬片手に「恋は会議にするな!!」と絶叫中!?
これは健康管理?それとも恋愛?
――答え合わせの前に、まず“階段(概念)“をご確認ください。
【完結】純血の姫と誓約の騎士たち〜紅き契約と滅びの呪い〜
来栖れいな
恋愛
「覚醒しなければ、生きられない———
しかし、覚醒すれば滅びの呪いが発動する」
100年前、ヴァンパイアの王家は滅び、純血種は絶えたはずだった。
しかし、その血を引く最後の姫ルナフィエラは古城の影で静かに息を潜めていた。
戦う術を持たぬ彼女は紅き月の夜に覚醒しなければ命を落とすという宿命を背負っていた。
しかし、覚醒すれば王族を滅ぼした「呪い」が発動するかもしれない———。
そんな彼女の前に現れたのは4人の騎士たち。
「100年間、貴女を探し続けていた———
もう二度と離れない」
ヴィクトル・エーベルヴァイン(ヴァンパイア)
——忠誠と本能の狭間で揺れる、王家の騎士。
「君が目覚めたとき、世界はどう変わるのか......僕はそれを見届けたい」
ユリウス・フォン・エルム(エルフ)
——知的な観察者として接近し、次第に執着を深めていく魔法騎士。
「お前は弱い。だから、俺が守る」
シグ・ヴァルガス(魔族)
——かつてルナフィエラに助けられた恩を返すため、寡黙に寄り添う戦士。
「君が苦しむくらいなら、僕が全部引き受ける」
フィン・ローゼン(人間)
——人間社会を捨てて、彼女のそばにいることを選んだ治癒魔法使い。
それぞれの想いを抱えてルナフィエラの騎士となる彼ら。
忠誠か、執着か。
守護か、支配か。
愛か、呪いか——。
運命の紅き月の夜、ルナフィエラは「覚醒」か「死」かの選択を迫られる。
その先に待つのは、破滅か、それとも奇跡か———。
——紅き誓いが交わされるとき、彼らの運命は交差する。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
王女と2人の誘拐犯~囚われのセリーナ~
Masa&G
ファンタジー
王女セリーナが連れ去られた。犯人は、貧しい村出身の二人の男。だが、彼らの瞳にあったのは憎しみではなく――痛みだった。
閉ざされた小屋で、セリーナは知る。彼らが抱える“事情”と、王国が見落としてきた現実に。
恐怖、怒り、そして理解。交わるはずのなかった三人の心が、やがて静かに溶け合っていく。
「助けてあげて」。母の残した言葉を胸に、セリーナは自らの“選択”を迫られる。
――これは、王女として生きる前に、人としての答えを、彼女は見つけにいく。
復讐のための五つの方法
炭田おと
恋愛
皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。
それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。
グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。
72話で完結です。
次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢
さら
恋愛
名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。
しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。
王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。
戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。
一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる