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006 ギルフォード
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「ギルフォード。お前が探していた娘は見つかったのか?」
まさか王妃にまで自分の恋心を知られているとは思わず思わず咳き込む。
「ど、どこでそれを⁈」
王妃がニヤリと微笑む。
「わたくしに届かぬと思ったか」
「──今では幻だったのかと思います」
もう半年近く経つが誰も彼女を知らない。
それでも瞳を閉じれば鮮明にあの日が彼女を思い出せる。
「のう。ギルフォード。お前は魔法を信じるか?」
「魔法……ですか?」
信じていないのを王妃にすぐ様見抜かれる程に返事をしてしまった。
「わたくしも信じていない。この国の宗教でさえ怪しいと思っておる」
「王妃様!」
「まぁまぁ。ここにはわたくしとお前だけ。この国の宗教は政治との癒着があるだけで神聖なものなどないとギルフォードも思っているだろう?」
この国の神は夫婦神だ。
だが時に情勢を慮って男神を優遇したり女神を優位にしたりとなにかと胡散臭い。
けれど国と宗教は切り離せない。
現状、王家でさえ口を挟めないのが宗教だ。
「あの連中にはわたくしの神への敬う心が足りぬから御子が出来ぬと何度も窘められ、新たな夫婦人の神殿を建てれば御子が授かると吐かす。今やどの貴族よりも肥え太った者どもよ。そんな自国の宗教でさえ胡乱に思っているわたくしが先日──魔法を見た」
答えが分からず続きを待つ。
「先日、陛下がわたくしを求めてくださったが、わたくしも陛下も今までになく充実した目合いだった」
「それは──」
さらにどう答えたらいいのか分からず続きを待つ。
「リヴィアの指定した精油を日々陛下の湯に使用し、わたくしはリヴィアの妹にオイルマッサージと蒸し風呂に入れられたりとよく分からんが、身体の老廃物を出せとの指示に従った。結果──あれから陛下は毎夜、わたくしを求めてくださる」
王妃は今までも極上のマッサージや身体の為の治療を受けていた筈だ。
それなのにそんなに違う者なのか?
「リヴィアの妹、オリヴィアが黒のローブを被り現れたときは本当に魔女かと思ったわ」
そう笑う王妃にオリヴィアの事を聞きたい。
どんな人物なのだろう?
リヴィアの妹なんて、これだけ魅力的な言葉はない。
そうしたら存在すらも危ういあの女神のことは忘れられるだろうか?
そんな最低な考えを巡らす。
「──ギルフォードが見たという人物はどんな風貌なのだ?わたくしの鈴蘭畑に倒れていた幻の女神は」
「薄い色のブロンドの長い髪──透明なほど白い肌に細い体躯は──」
説明しているうちにやはり忘れられるわけがないと悟る。今でもこんなにも胸が震える。
「まだ──見つけられぬのか?」
「はい」
「──わたくし達の常識という偏見を除けば──見つかるかもしれんぞ。その女神に」
自国の宗教でさえ胡散臭いと宣う王妃に魔法を信じろと言われても正直、戸惑ってしまう。
「リヴィアをわたくしの元へ連れてきたお前への褒美はここまでだ」
そう王妃は笑いながら去っていった。
まさか王妃にまで自分の恋心を知られているとは思わず思わず咳き込む。
「ど、どこでそれを⁈」
王妃がニヤリと微笑む。
「わたくしに届かぬと思ったか」
「──今では幻だったのかと思います」
もう半年近く経つが誰も彼女を知らない。
それでも瞳を閉じれば鮮明にあの日が彼女を思い出せる。
「のう。ギルフォード。お前は魔法を信じるか?」
「魔法……ですか?」
信じていないのを王妃にすぐ様見抜かれる程に返事をしてしまった。
「わたくしも信じていない。この国の宗教でさえ怪しいと思っておる」
「王妃様!」
「まぁまぁ。ここにはわたくしとお前だけ。この国の宗教は政治との癒着があるだけで神聖なものなどないとギルフォードも思っているだろう?」
この国の神は夫婦神だ。
だが時に情勢を慮って男神を優遇したり女神を優位にしたりとなにかと胡散臭い。
けれど国と宗教は切り離せない。
現状、王家でさえ口を挟めないのが宗教だ。
「あの連中にはわたくしの神への敬う心が足りぬから御子が出来ぬと何度も窘められ、新たな夫婦人の神殿を建てれば御子が授かると吐かす。今やどの貴族よりも肥え太った者どもよ。そんな自国の宗教でさえ胡乱に思っているわたくしが先日──魔法を見た」
答えが分からず続きを待つ。
「先日、陛下がわたくしを求めてくださったが、わたくしも陛下も今までになく充実した目合いだった」
「それは──」
さらにどう答えたらいいのか分からず続きを待つ。
「リヴィアの指定した精油を日々陛下の湯に使用し、わたくしはリヴィアの妹にオイルマッサージと蒸し風呂に入れられたりとよく分からんが、身体の老廃物を出せとの指示に従った。結果──あれから陛下は毎夜、わたくしを求めてくださる」
王妃は今までも極上のマッサージや身体の為の治療を受けていた筈だ。
それなのにそんなに違う者なのか?
「リヴィアの妹、オリヴィアが黒のローブを被り現れたときは本当に魔女かと思ったわ」
そう笑う王妃にオリヴィアの事を聞きたい。
どんな人物なのだろう?
リヴィアの妹なんて、これだけ魅力的な言葉はない。
そうしたら存在すらも危ういあの女神のことは忘れられるだろうか?
そんな最低な考えを巡らす。
「──ギルフォードが見たという人物はどんな風貌なのだ?わたくしの鈴蘭畑に倒れていた幻の女神は」
「薄い色のブロンドの長い髪──透明なほど白い肌に細い体躯は──」
説明しているうちにやはり忘れられるわけがないと悟る。今でもこんなにも胸が震える。
「まだ──見つけられぬのか?」
「はい」
「──わたくし達の常識という偏見を除けば──見つかるかもしれんぞ。その女神に」
自国の宗教でさえ胡散臭いと宣う王妃に魔法を信じろと言われても正直、戸惑ってしまう。
「リヴィアをわたくしの元へ連れてきたお前への褒美はここまでだ」
そう王妃は笑いながら去っていった。
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