119 / 358
第七章 新たな住人
第119話 ミート商会
しおりを挟む
「ハツが死んだ!?」
「そうである。魔物との戦闘で死亡したのである……」
俺が朝一で執務をしていると、黒丸師匠がやって来た。
そこで、スラム街出身の冒険者ハツが死亡したと告げられたのだ。
俺は強い衝撃を受けた。
アンジェロ領の住人で、初めての死者なのだ。
「それで……葬儀は?」
「昨日の夕方済ませたのである。それがしとルーナが同席したのである」
「俺も呼んでくれれば……」
正直、俺も葬儀には参列したかった。
彼らを良く思っていなかったが……。
だが、そのことと葬儀に参列して死をいたむのは別問題だ。
黒丸師匠は、ゆっくりと首を振る。
「止すのである。領主が参列したら、大事になるのである」
「それは……そうですが……」
「ミディアムたちだけで、静かに送ったのである。墓は訓練場のすぐそばに建てたのである」
「後で案内を……。花を供えます」
「そうするのである。ハツも喜ぶのである」
俺は目をつぶりハツの冥福を祈る。
それから黒丸師匠と北部縦貫道路の警備について打ち合わせを始めた。
「魔の森で大規模工事をするには、護衛が足りないのである」
黒丸師匠が、腕を組み、問題点を指摘する。
領都キャランフィールドの冒険者ギルドに所属しているのは、四組のパーティーだ。
・王国の牙:俺、ルーナ先生、黒丸師匠
・白夜の騎士:白狼族サラたち
・エスカルゴ:メロビクス王大国出身者
・砂利石:スラム出身者
「アンジェロ少年やルーナは、別の仕事もあるので警備に回せないのである」
「黒丸師匠もギルド長の仕事がありますよね。それも二拠点……」
「そうなのである。動かせるのは、三つのパーティーであるな」
「中堅パーティーが二組。初心者パーティーが一組」
「台所事情が苦しいのである。商業都市ザムザから、中堅パーティーを一組なら回せるのであるが」
「合計四組ですね……もう、二組くらい欲しいですね」
「そうであるな」
魔の森は奥へ行けば行くほど強い魔物が出てくる。
北部縦貫道路の工事を始めた時点では、強い魔物は出てこない。
ゴブリンやホーンラビットが中心だから、四組いれば余裕だ。
だが、工事が進んで、魔の森奥の方となると……四組では不安だ。
それにアンジェロ領周囲の魔物討伐もしてもらいたい。
「白狼族に人を出してもらいましょう」
「それが良いのである。白狼族なら心強いのである!」
「あとは……この前、交易をしたセイウチ族に相談してみます。他の獣人もいるそうなので、出稼ぎしたい人がいれば、キャランフィールドに来てもらうのはどうでしょう?」
「名案であるな。普段狩りをしている獣人がいると良いのである」
こうして黒丸師匠との打ち合わせを終え、俺は書類仕事に戻る。
じいがいないから、やることが多いな……。
*
リス族のベートは、異世界飛行機グースを操縦していた。
「もう、そろそろだ……」
今日は、アンジェロ領キャランフィールドから、アルドギスル領、領都アルドポリスへの定期便運行である。
後部座席に搭載したクイック一樽の配達と、『じい』ことルイス・コーゼン男爵へ手紙を渡すのが仕事だ。
朝一でキャランフィールドを出て海岸沿いを南西へ飛行する。
昼頃、南へ折れればゴールは目前だ。
「見えた!」
遠くにアルドポリスの街が見えた。
――アルドギスル第二王子領。
ここは、旧エノー伯爵領である。
敵国ニアランド王国と隣接した最前線の領地だ。
裏切ったエノー伯爵の領地だったこともあり、アルドギスル領に変わった際に、街の名前を『アルドポリス』と改名。
さらに、ヒューガルデン伯爵の指揮により、『臭う』官吏も一掃された。
旧エノー伯爵領は、生まれ変わったのである。
街が近づくとベートはぼやきだした。
「キャランフィールドやザムザみたいに、街の外に飛行場を造ってもらいたいな……」
アルドポリスの飛行場は、街の中にあった。
領主館の横に飛行場が造られたのだが、滑走路が街道を横切っているのだ。
アルドギスル領は、ニアランド王国と隣接していて人の行き来が盛んな場所である。
商業都市ザムザ
↓
フリージア王国王都
↓
ニアランド王国王都
↓
メロビクス王大国王都
陸上交易の大動脈――メロビクス街道だ。
そのメロビクス街道と滑走路が十字にまじわっているのだ。
徒歩、馬車……沢山の人々が、メロビクス街道を移動している。
「やれやれ……」
ベートは、ぼやきながらグースを操り、領主館の上空を周回する。
すると兵士が十人ほど館から飛び出してきて、メロビクス街道で交通整理を始めた。
「ここでしばらく待て!」
「危ないぞ! 入るな!」
「早く出ろ!」
兵士たちが槍を掲げて街道の通行を遮断する。
人間踏切だ。
「よしっ……出てくるなよ……」
街道では、沢山の人がグースの着陸を見守っている。
興奮して飛び出す人がいないことを祈りながら、ベートはグースを滑走路へ下ろした。
*
ベートは、アルドポリスの領主館で、クイック一樽を引き渡した。
残る仕事は、コーゼン男爵にアンジェロからの手紙を渡すだけである。
コーゼン男爵は、アルドポリスの街中にある『ミート商会』にいると聞いていた。
ベートは、ミート商会を探す。
「ミート商会……ミート商会……。ここか!」
ミート商会は、ごくごく平凡な商家だった。
レンガ造りの細長い三階建ての建物で、店に入ると香辛料や塩が並べられていた。
ベートは、キャランフィールドを出る時に指定された言葉を、店員に告げる。
「すいません。アンジーさんから手紙を預かっているのですが?」
すると店員はスッと目を細めた。
口元の笑顔を消さずに、指定通りの言葉をベートへ返して来る。
「どなたへの手紙でしょう?」
「ご隠居様へ」
「でしたら、三階にお上がりください」
ベートは、店の奥に目立たなくしつらえられた階段から三階へ上がった。
体格の良い男が、廊下の壁に背をもたれかけていた。
男はベートをチラリと見た。
「合言葉は? ミーと?」
ベートは緊張しながら、教わっていた合い言葉を伝える。
「コウモン」
すると男は、廊下の奥にあるドアをアゴでしゃくった。
「よし、入れ!」
廊下の奥にあるドアを開くと、そこには『じい』ことルイス・コーゼン男爵がいた。
「そうである。魔物との戦闘で死亡したのである……」
俺が朝一で執務をしていると、黒丸師匠がやって来た。
そこで、スラム街出身の冒険者ハツが死亡したと告げられたのだ。
俺は強い衝撃を受けた。
アンジェロ領の住人で、初めての死者なのだ。
「それで……葬儀は?」
「昨日の夕方済ませたのである。それがしとルーナが同席したのである」
「俺も呼んでくれれば……」
正直、俺も葬儀には参列したかった。
彼らを良く思っていなかったが……。
だが、そのことと葬儀に参列して死をいたむのは別問題だ。
黒丸師匠は、ゆっくりと首を振る。
「止すのである。領主が参列したら、大事になるのである」
「それは……そうですが……」
「ミディアムたちだけで、静かに送ったのである。墓は訓練場のすぐそばに建てたのである」
「後で案内を……。花を供えます」
「そうするのである。ハツも喜ぶのである」
俺は目をつぶりハツの冥福を祈る。
それから黒丸師匠と北部縦貫道路の警備について打ち合わせを始めた。
「魔の森で大規模工事をするには、護衛が足りないのである」
黒丸師匠が、腕を組み、問題点を指摘する。
領都キャランフィールドの冒険者ギルドに所属しているのは、四組のパーティーだ。
・王国の牙:俺、ルーナ先生、黒丸師匠
・白夜の騎士:白狼族サラたち
・エスカルゴ:メロビクス王大国出身者
・砂利石:スラム出身者
「アンジェロ少年やルーナは、別の仕事もあるので警備に回せないのである」
「黒丸師匠もギルド長の仕事がありますよね。それも二拠点……」
「そうなのである。動かせるのは、三つのパーティーであるな」
「中堅パーティーが二組。初心者パーティーが一組」
「台所事情が苦しいのである。商業都市ザムザから、中堅パーティーを一組なら回せるのであるが」
「合計四組ですね……もう、二組くらい欲しいですね」
「そうであるな」
魔の森は奥へ行けば行くほど強い魔物が出てくる。
北部縦貫道路の工事を始めた時点では、強い魔物は出てこない。
ゴブリンやホーンラビットが中心だから、四組いれば余裕だ。
だが、工事が進んで、魔の森奥の方となると……四組では不安だ。
それにアンジェロ領周囲の魔物討伐もしてもらいたい。
「白狼族に人を出してもらいましょう」
「それが良いのである。白狼族なら心強いのである!」
「あとは……この前、交易をしたセイウチ族に相談してみます。他の獣人もいるそうなので、出稼ぎしたい人がいれば、キャランフィールドに来てもらうのはどうでしょう?」
「名案であるな。普段狩りをしている獣人がいると良いのである」
こうして黒丸師匠との打ち合わせを終え、俺は書類仕事に戻る。
じいがいないから、やることが多いな……。
*
リス族のベートは、異世界飛行機グースを操縦していた。
「もう、そろそろだ……」
今日は、アンジェロ領キャランフィールドから、アルドギスル領、領都アルドポリスへの定期便運行である。
後部座席に搭載したクイック一樽の配達と、『じい』ことルイス・コーゼン男爵へ手紙を渡すのが仕事だ。
朝一でキャランフィールドを出て海岸沿いを南西へ飛行する。
昼頃、南へ折れればゴールは目前だ。
「見えた!」
遠くにアルドポリスの街が見えた。
――アルドギスル第二王子領。
ここは、旧エノー伯爵領である。
敵国ニアランド王国と隣接した最前線の領地だ。
裏切ったエノー伯爵の領地だったこともあり、アルドギスル領に変わった際に、街の名前を『アルドポリス』と改名。
さらに、ヒューガルデン伯爵の指揮により、『臭う』官吏も一掃された。
旧エノー伯爵領は、生まれ変わったのである。
街が近づくとベートはぼやきだした。
「キャランフィールドやザムザみたいに、街の外に飛行場を造ってもらいたいな……」
アルドポリスの飛行場は、街の中にあった。
領主館の横に飛行場が造られたのだが、滑走路が街道を横切っているのだ。
アルドギスル領は、ニアランド王国と隣接していて人の行き来が盛んな場所である。
商業都市ザムザ
↓
フリージア王国王都
↓
ニアランド王国王都
↓
メロビクス王大国王都
陸上交易の大動脈――メロビクス街道だ。
そのメロビクス街道と滑走路が十字にまじわっているのだ。
徒歩、馬車……沢山の人々が、メロビクス街道を移動している。
「やれやれ……」
ベートは、ぼやきながらグースを操り、領主館の上空を周回する。
すると兵士が十人ほど館から飛び出してきて、メロビクス街道で交通整理を始めた。
「ここでしばらく待て!」
「危ないぞ! 入るな!」
「早く出ろ!」
兵士たちが槍を掲げて街道の通行を遮断する。
人間踏切だ。
「よしっ……出てくるなよ……」
街道では、沢山の人がグースの着陸を見守っている。
興奮して飛び出す人がいないことを祈りながら、ベートはグースを滑走路へ下ろした。
*
ベートは、アルドポリスの領主館で、クイック一樽を引き渡した。
残る仕事は、コーゼン男爵にアンジェロからの手紙を渡すだけである。
コーゼン男爵は、アルドポリスの街中にある『ミート商会』にいると聞いていた。
ベートは、ミート商会を探す。
「ミート商会……ミート商会……。ここか!」
ミート商会は、ごくごく平凡な商家だった。
レンガ造りの細長い三階建ての建物で、店に入ると香辛料や塩が並べられていた。
ベートは、キャランフィールドを出る時に指定された言葉を、店員に告げる。
「すいません。アンジーさんから手紙を預かっているのですが?」
すると店員はスッと目を細めた。
口元の笑顔を消さずに、指定通りの言葉をベートへ返して来る。
「どなたへの手紙でしょう?」
「ご隠居様へ」
「でしたら、三階にお上がりください」
ベートは、店の奥に目立たなくしつらえられた階段から三階へ上がった。
体格の良い男が、廊下の壁に背をもたれかけていた。
男はベートをチラリと見た。
「合言葉は? ミーと?」
ベートは緊張しながら、教わっていた合い言葉を伝える。
「コウモン」
すると男は、廊下の奥にあるドアをアゴでしゃくった。
「よし、入れ!」
廊下の奥にあるドアを開くと、そこには『じい』ことルイス・コーゼン男爵がいた。
37
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
神の手違い転生。悪と理不尽と運命を無双します!
yoshikazu
ファンタジー
橘 涼太。高校1年生。突然の交通事故で命を落としてしまう。
しかしそれは神のミスによるものだった。
神は橘 涼太の魂を神界に呼び謝罪する。その時、神は橘 涼太を気に入ってしまう。
そして橘 涼太に提案をする。
『魔法と剣の世界に転生してみないか?』と。
橘 涼太は快く承諾して記憶を消されて転生先へと旅立ちミハエルとなる。
しかし神は転生先のステータスの平均設定を勘違いして気付いた時には100倍の設定になっていた。
さらにミハエルは〈光の加護〉を受けておりステータスが合わせて1000倍になりスキルも数と質がパワーアップしていたのだ。
これは神の手違いでミハエルがとてつもないステータスとスキルを提げて世の中の悪と理不尽と運命に立ち向かう物語である。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします
雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました!
(書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です)
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】
永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。
転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。
こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり
授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。
◇ ◇ ◇
本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
序盤は1話あたりの文字数が少なめですが
全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる