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第八章 メロビクス戦争2
第183話 チキン! チキン! フライドチッキーン!(クリスマス閑話)
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「アンジェロ少年。チキンであるか?」
「ええ、チキン。鶏の肉ですね」
「うーん……。領民全員に振る舞うのは、無理なのである」
「やっぱりそうですよね……」
俺と黒丸師匠は、腕組みをして思案中だ。
ルーナ先生が、強い口調で譲らない。
「ダメ! クリスマスをやる! フライドチキンが欲しい!」
「「うーん……」」
俺たちは、一旦キャランフィールドへ帰ってきた。
戦争の方は事後処理、論功行賞、それにアルドギスル兄上が担当しているニアランド王国の方があるけれど、とりあえずお休みをいただく事にしたのだ。
で、十二月になったわけだが、ルーナ先生がこう言い張る。
「アンジェロが話してくれたクリスマスというお祭りをやる!」
「みんな戦争で気を張っていたのである。お祭りは賛成である」
「それもそうですね。じゃあ、クリスマスをやりましょうか?」
三人で気軽に決めてしまった。
キャランフィールドで最初のクリスマス!
異世界初のクリスマスだ!
俺も何かワクワクして嬉しいので、領民へ無料で酒や食事を振る舞う事にした。
酒は、買い貯めてあるエールやワインがある。
奮発して蒸留酒クイックも、ちょっと振る舞う。
ケーキはルーナ先生が、ショートケーキを作れるようになった。
イチゴは、白狼族の子供たちが摘んできた森の野イチゴだ。
ちょい酸味が強いけれど、その分クリームを甘めにしてバランスをとったそうだ。
だが、問題発生!
フライドチキンを作るには、鶏肉が足らない。
そもそもフリージア王国では、家畜が少ない。
畜産が盛んなメロビクス王大国で買い占める手もあるが、戦勝国が負けた国から食料を買い占めるのは、さすがに印象が悪い。
そこで現在、俺、ルーナ先生、黒丸師匠で会議中だ。
ルーナ先生は、『フライドチキン』に並々ならぬ情熱を燃やしている。
何で食い物の事になると、この人はムキになるのだろう。
それとも世界を超えて、カーネルおじさんの霊が憑依したのだろうか?
いや、むしろ、ファミチキ先輩か?
だが、ご安心を!
俺は思い付いた!
「あ……七面鳥! ターキーだ!」
「たーきー?」
「ルーナ先生! クリスマスにチキンを食べるのは、俺が生きていた日本の場合なのですよ。クリスマスの本場では、七面鳥という大きな鳥を食べます。ターキーと言います」
「ふーん、美味しそう。たーきー、でも良い」
「それなら簡単である。ギガランド国に似た魔物がいるのである!」
「ヨシ! じゃあ、ギガランドへ行きましょう!」
俺たちは転移魔法で大陸中西部のギガランド王国へ転移した。
黒丸師匠の案内で、七面鳥型の魔物がいるという平原へ飛ぶ。
だが、そこにいたのは……。
人面七面鳥じゃねえか!
大まかには鳥形の魔物にカテゴライズされるのだろうが……。
バカデカイ七面鳥に阿修羅マンよろしく複数の人面が張り付いているのだ。
「黒丸師匠……コレを食べるのでしょうか?」
「食べないのであるか?」
「黒丸! これは食べない! グロイ!」
黒丸師匠の提案は却下された。
こりない黒丸師匠は、違う提案をする。
「では、ファイヤーバードはどうであるか? ここから南へ一時間ほど下るとファイヤーバードがいるのである」
俺は科学忍者的な火の鳥を想像した。
果たして、既に火で炙られている物を、フライドチキンに出来るのだろうか?
「ファイヤーバードは、食べた事がないですね」
「広い意味では、鳥である。鳥の肉なら、フライドチキンと言えなくも――」
「ファイヤーバードを狩ろう!」
ルーナ先生がノリノリで飛行魔法を発動する。
俺と黒丸師匠が慌てて追いかけ、高速飛行で一時間、ファイヤーバードが住む山に着いた。
黒丸師匠が言う『広い意味では鳥』が気になるが……。
まあ、物は試しに行ってみよう。
ファイヤーバードは山の頂上にいた。
見るからに神々しい、神秘的な雰囲気をまとわせた大型の鳥だ。
「火の鳥じゃねえか!」
「ファイヤーバードである!」
「黒丸師匠。あれを食べても大丈夫なのですか?」
俺はジットリと黒丸師匠を見る。
広い意味で鳥と行っていたが、あの『火の鳥』は別格だろう。
「……」
「なぜ、無言なのですか!」
「うむむ……。実は……、地元住民は、ファイヤーバードを信仰しているのである」
「はっ!? 信仰!? じゃあ、神獣にカテゴライズされますよね?」
狭い意味では、神獣だった……。
黒丸師匠は、目をそらし、頭をかきながら答える。
「まあ、そうであるが……。食べられなくはないと思うのである。ほら、体が大きいから、領民に肉が行き渡るのである!」
「……」
ファイヤーバードは、俺たちのやり取りが理解できるのか、額に汗を浮かべ涙目でこちらを見ている。
ファイヤーバードをじっと見ていたルーナ先生が、つぶやく。
「かわいそう」
「俺もそう思いますよ。それに地元住民が信仰する神獣を、外国の王子が捕まえて食べたら外交問題になります」
「むむ……ダメであるか……」
俺たちは、ファイヤーバードが住む山から撤収した。
なかなか難題だな。
日本なら簡単に手に入るフライドチキンだが、異世界だとなかなか難しい。
「チキン! チキン! フライドチッキーン!」
ルーナ先生が、駄々をこねる。
この中で一番年長者のはずなのだが……。
うーむ、何かアイデアを出さないと……。
「こうなったら仕方がないのである! アンジェロ少年! ルーナ! 行くのである!」
黒丸師匠が決意のこもった目をして、空を飛ぶ。
黒丸師匠が向かった先にいたのは――。
「不死鳥じゃねえか!」
「あれを食せば、元気百倍である!」
「不死鳥は世界に一匹しかいません! 冒険者ギルドで狩猟は禁じられています! 保護鳥ですよ!」
「黒丸……。不死鳥は無理……。神獣の中でも最上位。さすがに神様に怒られる」
「であるか……」
撤収!
俺たちは、キャランフィールドへ戻った。
結局、キャランフィールドの北に生息するロックバードの肉でフライドチキンを作る事になった。
最初から、ロックバードで良かったじゃないか……。
黒丸師匠は、強い魔物と戦いたかっただけだろう……。
――そしてクリスマス当日!
キャランフィールドは、予想外の大盛り上がりを見せた。
街の広場には、酒樽が積まれ、料理のおばちゃんが揚げたてのフライドチキン(ロックバード肉)が山を作る。
「おお! これ、うめえな!」
「スパイスが効いてるな!」
「エールにも合うぞ!」
冒険者パーティー『砂利石』のミディアムたちが、エールを片手にフライドチキンをパクつく。
ショートケーキは、数がないので子供と女性限定で振る舞った。
「おいちい!」
「あまーい!」
初めて食べるケーキに、子供たちも満面の笑顔だ。
保護している豹族の子供と人族の子供が仲良く、ショートケーキをつつく姿はほっこりする。
そしてメインイベントのパレードが始まった。
「ジンゴベー♪ ジンゴベー♪」
「「「「グアア♪ グアア♪ グアア♪」」」」
赤いクリスマス帽子をかぶり、モコモコの赤い服を着たグンマークロコダイル――マエバシ、タカサキ、イセサッキ、ミドリが、ルーナ先生の乗った馬車を牽く。
ルーナ先生は、お手製のクリスマス帽子をかぶって、赤い服を着込みご機嫌だ。
「ルーナも満足しているのであるな」
「お祭り騒ぎには、手を抜かないですよね」
「良い事である! また、やるのである!」
「そうですね! 毎年恒例の行事にして、盛り上げましょう!」
俺と黒丸師匠は、赤いクリスマス帽をかぶり、飲み物の入ったカップをぶつけあった。
「乾杯である!」
「メリークリスマス!」
「ええ、チキン。鶏の肉ですね」
「うーん……。領民全員に振る舞うのは、無理なのである」
「やっぱりそうですよね……」
俺と黒丸師匠は、腕組みをして思案中だ。
ルーナ先生が、強い口調で譲らない。
「ダメ! クリスマスをやる! フライドチキンが欲しい!」
「「うーん……」」
俺たちは、一旦キャランフィールドへ帰ってきた。
戦争の方は事後処理、論功行賞、それにアルドギスル兄上が担当しているニアランド王国の方があるけれど、とりあえずお休みをいただく事にしたのだ。
で、十二月になったわけだが、ルーナ先生がこう言い張る。
「アンジェロが話してくれたクリスマスというお祭りをやる!」
「みんな戦争で気を張っていたのである。お祭りは賛成である」
「それもそうですね。じゃあ、クリスマスをやりましょうか?」
三人で気軽に決めてしまった。
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異世界初のクリスマスだ!
俺も何かワクワクして嬉しいので、領民へ無料で酒や食事を振る舞う事にした。
酒は、買い貯めてあるエールやワインがある。
奮発して蒸留酒クイックも、ちょっと振る舞う。
ケーキはルーナ先生が、ショートケーキを作れるようになった。
イチゴは、白狼族の子供たちが摘んできた森の野イチゴだ。
ちょい酸味が強いけれど、その分クリームを甘めにしてバランスをとったそうだ。
だが、問題発生!
フライドチキンを作るには、鶏肉が足らない。
そもそもフリージア王国では、家畜が少ない。
畜産が盛んなメロビクス王大国で買い占める手もあるが、戦勝国が負けた国から食料を買い占めるのは、さすがに印象が悪い。
そこで現在、俺、ルーナ先生、黒丸師匠で会議中だ。
ルーナ先生は、『フライドチキン』に並々ならぬ情熱を燃やしている。
何で食い物の事になると、この人はムキになるのだろう。
それとも世界を超えて、カーネルおじさんの霊が憑依したのだろうか?
いや、むしろ、ファミチキ先輩か?
だが、ご安心を!
俺は思い付いた!
「あ……七面鳥! ターキーだ!」
「たーきー?」
「ルーナ先生! クリスマスにチキンを食べるのは、俺が生きていた日本の場合なのですよ。クリスマスの本場では、七面鳥という大きな鳥を食べます。ターキーと言います」
「ふーん、美味しそう。たーきー、でも良い」
「それなら簡単である。ギガランド国に似た魔物がいるのである!」
「ヨシ! じゃあ、ギガランドへ行きましょう!」
俺たちは転移魔法で大陸中西部のギガランド王国へ転移した。
黒丸師匠の案内で、七面鳥型の魔物がいるという平原へ飛ぶ。
だが、そこにいたのは……。
人面七面鳥じゃねえか!
大まかには鳥形の魔物にカテゴライズされるのだろうが……。
バカデカイ七面鳥に阿修羅マンよろしく複数の人面が張り付いているのだ。
「黒丸師匠……コレを食べるのでしょうか?」
「食べないのであるか?」
「黒丸! これは食べない! グロイ!」
黒丸師匠の提案は却下された。
こりない黒丸師匠は、違う提案をする。
「では、ファイヤーバードはどうであるか? ここから南へ一時間ほど下るとファイヤーバードがいるのである」
俺は科学忍者的な火の鳥を想像した。
果たして、既に火で炙られている物を、フライドチキンに出来るのだろうか?
「ファイヤーバードは、食べた事がないですね」
「広い意味では、鳥である。鳥の肉なら、フライドチキンと言えなくも――」
「ファイヤーバードを狩ろう!」
ルーナ先生がノリノリで飛行魔法を発動する。
俺と黒丸師匠が慌てて追いかけ、高速飛行で一時間、ファイヤーバードが住む山に着いた。
黒丸師匠が言う『広い意味では鳥』が気になるが……。
まあ、物は試しに行ってみよう。
ファイヤーバードは山の頂上にいた。
見るからに神々しい、神秘的な雰囲気をまとわせた大型の鳥だ。
「火の鳥じゃねえか!」
「ファイヤーバードである!」
「黒丸師匠。あれを食べても大丈夫なのですか?」
俺はジットリと黒丸師匠を見る。
広い意味で鳥と行っていたが、あの『火の鳥』は別格だろう。
「……」
「なぜ、無言なのですか!」
「うむむ……。実は……、地元住民は、ファイヤーバードを信仰しているのである」
「はっ!? 信仰!? じゃあ、神獣にカテゴライズされますよね?」
狭い意味では、神獣だった……。
黒丸師匠は、目をそらし、頭をかきながら答える。
「まあ、そうであるが……。食べられなくはないと思うのである。ほら、体が大きいから、領民に肉が行き渡るのである!」
「……」
ファイヤーバードは、俺たちのやり取りが理解できるのか、額に汗を浮かべ涙目でこちらを見ている。
ファイヤーバードをじっと見ていたルーナ先生が、つぶやく。
「かわいそう」
「俺もそう思いますよ。それに地元住民が信仰する神獣を、外国の王子が捕まえて食べたら外交問題になります」
「むむ……ダメであるか……」
俺たちは、ファイヤーバードが住む山から撤収した。
なかなか難題だな。
日本なら簡単に手に入るフライドチキンだが、異世界だとなかなか難しい。
「チキン! チキン! フライドチッキーン!」
ルーナ先生が、駄々をこねる。
この中で一番年長者のはずなのだが……。
うーむ、何かアイデアを出さないと……。
「こうなったら仕方がないのである! アンジェロ少年! ルーナ! 行くのである!」
黒丸師匠が決意のこもった目をして、空を飛ぶ。
黒丸師匠が向かった先にいたのは――。
「不死鳥じゃねえか!」
「あれを食せば、元気百倍である!」
「不死鳥は世界に一匹しかいません! 冒険者ギルドで狩猟は禁じられています! 保護鳥ですよ!」
「黒丸……。不死鳥は無理……。神獣の中でも最上位。さすがに神様に怒られる」
「であるか……」
撤収!
俺たちは、キャランフィールドへ戻った。
結局、キャランフィールドの北に生息するロックバードの肉でフライドチキンを作る事になった。
最初から、ロックバードで良かったじゃないか……。
黒丸師匠は、強い魔物と戦いたかっただけだろう……。
――そしてクリスマス当日!
キャランフィールドは、予想外の大盛り上がりを見せた。
街の広場には、酒樽が積まれ、料理のおばちゃんが揚げたてのフライドチキン(ロックバード肉)が山を作る。
「おお! これ、うめえな!」
「スパイスが効いてるな!」
「エールにも合うぞ!」
冒険者パーティー『砂利石』のミディアムたちが、エールを片手にフライドチキンをパクつく。
ショートケーキは、数がないので子供と女性限定で振る舞った。
「おいちい!」
「あまーい!」
初めて食べるケーキに、子供たちも満面の笑顔だ。
保護している豹族の子供と人族の子供が仲良く、ショートケーキをつつく姿はほっこりする。
そしてメインイベントのパレードが始まった。
「ジンゴベー♪ ジンゴベー♪」
「「「「グアア♪ グアア♪ グアア♪」」」」
赤いクリスマス帽子をかぶり、モコモコの赤い服を着たグンマークロコダイル――マエバシ、タカサキ、イセサッキ、ミドリが、ルーナ先生の乗った馬車を牽く。
ルーナ先生は、お手製のクリスマス帽子をかぶって、赤い服を着込みご機嫌だ。
「ルーナも満足しているのであるな」
「お祭り騒ぎには、手を抜かないですよね」
「良い事である! また、やるのである!」
「そうですね! 毎年恒例の行事にして、盛り上げましょう!」
俺と黒丸師匠は、赤いクリスマス帽をかぶり、飲み物の入ったカップをぶつけあった。
「乾杯である!」
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