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第九章 グンマー連合王国
第201話 木こりといえば、ヨーサック!――北部縦貫道路開通
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――一月下旬、商業都市ザムザ。
北部縦貫道路が開通した!
これで商業都市ザムザと王都となったキャランフィールドが、直通道路で結ばれる。
さらに!
北部縦貫道路が開通するということは、キャランフィールドの港と商業都市ザムザが結ばれるので、海と内陸が接続したことを意味するのだ。
人、物、金が、大きく動く。
俺は開通式を華々しく行うべく、商業都市ザムザにやって来た。
黒丸師匠が護衛についている。
商業都市ザムザ北側にある平地が、北部縦貫道路の出発点だ。
楽隊が演奏を行う中、商業ギルドの会員や各国大使を招いてテープカットを行う。
「北部縦貫道路! 開通です!」
風魔法で増幅した俺の声が響き渡ると、集まった群衆から大きな拍手が起こった。
記念すべき第一便、幌屋根付きの六輪自動車タイレルが、キャランフィールドへ向けて出発した。
キャランフィールドと商業都市ザムザを結ぶ定期便のコーチ――駅馬車だ。
「行ってきまーす!」
「ヒャッホー!」
荷台に乗る冒険者たちが、嬉しそうに声をあげ、手を振る。
部縦貫道路は、アップダウンの少ない直線道路で、六輪自動車タイレルは、ほぼノンストップで走れる。
キャランフィールド――商業都市ザムザを、わずか四時間で結ぶ。
扱いとしては高速道路で、歩行者や馬車は通行禁止にした。
俺が許可した自動車のみ通行可だ。
「いやあ! アンジェロ陛下! 北部縦貫道路は、ありがたい! 商業ギルドとしても、大いに利用させていただきます!」
「商取引を活発化させて、お互い儲けましょう!」
商業ギルド長とちょい黒の笑顔で言葉を交しながら、第二便を見送る。
第二便は、商人のチャーター便で、六輪自動車タイレルの荷台に商品を満載し、専用の荷車を牽引させている。
荷車の方も商品が満載だ。
あの商人はキャランフィールドで、荷台の商品を売りさばき、クイックや海産品などを仕入れて商業都市ザムザに戻ってくる。
商人は、一往復で大いに儲けられるだろう。
そして、取引税が俺の懐を潤すのだ。
ムフフ……。
俺がニマニマしていると、護衛役の黒丸師匠が声をかけてきた。
「アンジェロ少年。そろそろ、良いであるか? 上空から見回りがてら、キャランフィールドへ帰るのである」
「黒丸師匠! 行きましょう!」
俺と黒丸師匠は、空を飛び北部縦貫道路を上から観察していく。
川沿いに魔法で敷設された石造りの舗装道路が、一直線に伸びる。
道路の片側は魔の森だ。
ニメートルほどの防壁を築いて、魔物の侵入を物理的にブロックしてある。
「魔物の侵入はないであるな」
「そうですね。少なくとも初日は、無事故でいきたいですね」
この辺りは、ゴブリンやホーンラビットしかでないが、スピードの出た六輪自動車タイレルが衝突したら大きな事故になりかねない。
冒険者を定期的に入れて、魔物の間引きを行い、なるたけ早く領域を開放してしまいたい。
「しかし、この長い距離を……。この短期間で、開通までこぎつけたのである」
「ボイチェフ騎士爵と熊族の献身ですね」
ボイチェフは、メロビクス戦役の従軍と北部縦貫道路への貢献を評価して騎士爵を授けた。
とにかく熊族の木こりたちは、よく働いた。
重機も真っ青なパワーを持つのだ。
森を切り開くには、うってつけだった。
騎士爵を得たボイチェフだが、『きししゃくは、美味しいのか~?』とノンビリ質問してきた。
相変わらずである。
ボイチェフの家名は、ヨーサック。
ボイチェフ・ヨーサック騎士爵だ。
『なあ、あんじぇろ。ヨーサックって、どういう意味だ?』
『有名な木こりの名前だよ』
『そうか~。オラにぴったりだな!』
どうやらボイチェフは、家名を気に入ってくれたらしい。
上空から北部縦貫道路を見回り、異常がないのを確認し、キャランフィールドへ戻ってきた。
キャランフィールドでも、コーチ――駅馬車が出発するところだった。
「商業都市ザムザ行き! 出発するぞ! コーチに乗れ! もう、いないかー? ザムザ行き出るぞー!」
コーチには、身なりの良い商人と護衛の冒険者が乗り込んでいた。
荷物が少ない所を見ると、マジックバッグを持っているのだろう。
大店の商人は高価なマジックバッグを所持したり、アイテムボックス持ちを従業員として抱えていたりする。
「黒丸師匠。あの商人は、どこの商人でしょう?」
「服装からするとエリザであるな。ちょっと暗めのカッチリした服を着ているのである」
「あー確かに。エリザ女王国の商人ですか」
商業都市ザムザまで、北部縦貫道路を使って移動し、香辛料を仕入れる。
香辛料をエリザ女王国まで運べば、大儲けだ。
「キャランフィールドは、発展するのである。アンジェロ少年が作った町が大きくなるのは、楽しみであるな」
「みんなで作った町ですよ」
しばし、黒丸師匠と感慨に浸っていると、シメイ伯爵がやってきた。
「あれ? シメイ伯爵?」
「よう! 陛下!」
相変わらずだな。
陛下は良いけど、『よう!』かよ。
グースの定期便に乗ってきたのかな?
「陛下。相談に乗ってくれよ」
「相談?」
一体、何だろう?
北部縦貫道路が開通した!
これで商業都市ザムザと王都となったキャランフィールドが、直通道路で結ばれる。
さらに!
北部縦貫道路が開通するということは、キャランフィールドの港と商業都市ザムザが結ばれるので、海と内陸が接続したことを意味するのだ。
人、物、金が、大きく動く。
俺は開通式を華々しく行うべく、商業都市ザムザにやって来た。
黒丸師匠が護衛についている。
商業都市ザムザ北側にある平地が、北部縦貫道路の出発点だ。
楽隊が演奏を行う中、商業ギルドの会員や各国大使を招いてテープカットを行う。
「北部縦貫道路! 開通です!」
風魔法で増幅した俺の声が響き渡ると、集まった群衆から大きな拍手が起こった。
記念すべき第一便、幌屋根付きの六輪自動車タイレルが、キャランフィールドへ向けて出発した。
キャランフィールドと商業都市ザムザを結ぶ定期便のコーチ――駅馬車だ。
「行ってきまーす!」
「ヒャッホー!」
荷台に乗る冒険者たちが、嬉しそうに声をあげ、手を振る。
部縦貫道路は、アップダウンの少ない直線道路で、六輪自動車タイレルは、ほぼノンストップで走れる。
キャランフィールド――商業都市ザムザを、わずか四時間で結ぶ。
扱いとしては高速道路で、歩行者や馬車は通行禁止にした。
俺が許可した自動車のみ通行可だ。
「いやあ! アンジェロ陛下! 北部縦貫道路は、ありがたい! 商業ギルドとしても、大いに利用させていただきます!」
「商取引を活発化させて、お互い儲けましょう!」
商業ギルド長とちょい黒の笑顔で言葉を交しながら、第二便を見送る。
第二便は、商人のチャーター便で、六輪自動車タイレルの荷台に商品を満載し、専用の荷車を牽引させている。
荷車の方も商品が満載だ。
あの商人はキャランフィールドで、荷台の商品を売りさばき、クイックや海産品などを仕入れて商業都市ザムザに戻ってくる。
商人は、一往復で大いに儲けられるだろう。
そして、取引税が俺の懐を潤すのだ。
ムフフ……。
俺がニマニマしていると、護衛役の黒丸師匠が声をかけてきた。
「アンジェロ少年。そろそろ、良いであるか? 上空から見回りがてら、キャランフィールドへ帰るのである」
「黒丸師匠! 行きましょう!」
俺と黒丸師匠は、空を飛び北部縦貫道路を上から観察していく。
川沿いに魔法で敷設された石造りの舗装道路が、一直線に伸びる。
道路の片側は魔の森だ。
ニメートルほどの防壁を築いて、魔物の侵入を物理的にブロックしてある。
「魔物の侵入はないであるな」
「そうですね。少なくとも初日は、無事故でいきたいですね」
この辺りは、ゴブリンやホーンラビットしかでないが、スピードの出た六輪自動車タイレルが衝突したら大きな事故になりかねない。
冒険者を定期的に入れて、魔物の間引きを行い、なるたけ早く領域を開放してしまいたい。
「しかし、この長い距離を……。この短期間で、開通までこぎつけたのである」
「ボイチェフ騎士爵と熊族の献身ですね」
ボイチェフは、メロビクス戦役の従軍と北部縦貫道路への貢献を評価して騎士爵を授けた。
とにかく熊族の木こりたちは、よく働いた。
重機も真っ青なパワーを持つのだ。
森を切り開くには、うってつけだった。
騎士爵を得たボイチェフだが、『きししゃくは、美味しいのか~?』とノンビリ質問してきた。
相変わらずである。
ボイチェフの家名は、ヨーサック。
ボイチェフ・ヨーサック騎士爵だ。
『なあ、あんじぇろ。ヨーサックって、どういう意味だ?』
『有名な木こりの名前だよ』
『そうか~。オラにぴったりだな!』
どうやらボイチェフは、家名を気に入ってくれたらしい。
上空から北部縦貫道路を見回り、異常がないのを確認し、キャランフィールドへ戻ってきた。
キャランフィールドでも、コーチ――駅馬車が出発するところだった。
「商業都市ザムザ行き! 出発するぞ! コーチに乗れ! もう、いないかー? ザムザ行き出るぞー!」
コーチには、身なりの良い商人と護衛の冒険者が乗り込んでいた。
荷物が少ない所を見ると、マジックバッグを持っているのだろう。
大店の商人は高価なマジックバッグを所持したり、アイテムボックス持ちを従業員として抱えていたりする。
「黒丸師匠。あの商人は、どこの商人でしょう?」
「服装からするとエリザであるな。ちょっと暗めのカッチリした服を着ているのである」
「あー確かに。エリザ女王国の商人ですか」
商業都市ザムザまで、北部縦貫道路を使って移動し、香辛料を仕入れる。
香辛料をエリザ女王国まで運べば、大儲けだ。
「キャランフィールドは、発展するのである。アンジェロ少年が作った町が大きくなるのは、楽しみであるな」
「みんなで作った町ですよ」
しばし、黒丸師匠と感慨に浸っていると、シメイ伯爵がやってきた。
「あれ? シメイ伯爵?」
「よう! 陛下!」
相変わらずだな。
陛下は良いけど、『よう!』かよ。
グースの定期便に乗ってきたのかな?
「陛下。相談に乗ってくれよ」
「相談?」
一体、何だろう?
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