いきなり異世界って理不尽だ!

みーか

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食堂

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 スーパーに行き品物を出して並べ、野菜を運んでくる人達に、新人さん達の様子を聞くと、皆んな真剣に覚えようと頑張ってくれていると教えてくれた。

 スーパーに品物を並べ終わったので、橋をかけようと牧場と畑の間を川に向かって軽トラで進む。

 川幅は、3メートルくらい。スマホで橋の画像を出して車が通れるくらいの強度の物を探す。よし、これにしよう。しっかりとイメージして出すと、橋がかかっている。成功だ!
 軽トラで進んでみたが問題ない。他にも、果樹園と畑の間、果樹園の端、牧場の端、丘の下に橋をかけた。

 さて、家をどうしよう。どれくらい来るか分からないし、どんな家がいいかも分からない。来てからでいいか~。もしかしたら、反対されて誰も来ないかもしれないし。
 
 昼になったので公民館に行くと、ご飯をかき込んで食べている最中だった。私も昼ごはんを食べさせてもらいながら、仕事の事を聞いてみた。人数が増えてかなり楽になったようだ。牧場の方も、なんとかDVDを見ながら頑張ってくれてるそうだ。

 昼からは家を回り、足りない物を出していく。特に服が足りないから、多めに出しておいた。ワンピースだけじゃなく、ジーパンなどのパンツも出す。Tシャツも沢山出しておいた。パジャマの替えもいるだろうし、下着もいる。暑くなってきているから着替えが沢山必要だろう。
 スーパーに行き、スーパーにも沢山の服を置く事にした。好きなのを選ぶのも楽しいだろうし、ヘアゴムやヘアピン、髪留めも選んでもらおう。靴、靴下も揃えなきゃ。あぁ、帽子も必要だ。この日差しの中、外で仕事するから1番必要かもしれない。イメージ的に麦わら帽子がピッタリだ!もっと早く気づけば良かった。まだまだスーパーに品物を置くスペースが残っているから、思いついたら出していこう。

 よし、公民館では話し合いやお客さんが泊まったりするから、食堂を作ろう。公民館で作るか、食堂で作るかの違いだ。今、作ってくれている人達に食堂で働いてもらえばOKだ!お客さんが自分で並んでトレーに乗せていき、席に運んで食べるシステムにしよう。食器も返却場所を作ってそこまで運ぶ。飲み物もドリンクバーのようにしたら好きな物を自分で入れて飲める。
 よし、スマホで検索。学食がイメージに近い。それなりに広いスペースで、テーブルと椅子も沢山出さなきゃ!スーパーの横に作る事にする。体育館の反対側だ。食材を運ぶのも近い方がいいだろうしね。
 他の人にも声をかけてみて、働きたい人を募集しよう。キッズスペースもあったらいいかも!乳母の人達に見てもらいながらお母さんも働ける。
 とりあえず建物をしっかりイメージして出す。調理器具や食器、トレー、テーブル、椅子などを出し、キッズスペースも完備!従業員はもちろん、子どもを見てもらってゆっくりと食事する時間も大切だ!子どもの人数も増えたし、これから家族になる人も増えるだろう。すでに、ここにきてすぐに2人で暮らしたいと住宅希望する人が数組いた。我が子に再会して一緒に暮らしたい人も何人もいた。ベビーラッシュ到来か??皆んなで協力して支え合いながら生活していってほしいな。
 もしかしたら、私は元の世界に帰るかもしれない。私がいる間に、出来る事は全てやっておこう!

 完成したので、公民館に行き食堂の事を話す。働いてくれる人達と食堂の厨房の使い方を確認したり、セルフのシステムを説明したりする。明日からこっちで作ってくれる事になった。
 せっかくなので宣伝に放送してもらおうと思い、放送室に連れて行くと、
「どーしよう。ドキドキする。」
 緊張し過ぎて真っ青になっている。
「大丈夫ですよ。知り合いしか聞いてないし、間違いなんてないですから。明日からスーパー横でご飯を作ります。食べに来てください。でOKです!」
「はい。頑張ります!」
「じゃあ、これを上にあげたらピンポンパンポーンが流れるので、その後、このボタンを押したまま話すと声が届きます。」

『ピンポンパンポーン!あ、あ、明日……から、すースーパー横、横で、ご飯作ります!食べに来てください!!ピンポンパンポーン!』
「あああああ、緊張したぁーーー!」
 一緒に来た人達はクスクス笑ってる。畑から出て来て見てる人もいた。今度から、他の人にも放送してもらおう!
 メニューは、作れるものでいいし、慣れてきて出来そうなら2つくらいに増やしてもいいし、出来るようにしてもらう事にした。

 今日は、早く家に帰ってゆっくりする事にした。まだ昼の3時。オヤツの時間だ!家でお茶とケーキでまったりしたい。最近、朝早く起きて丘の下に降りて、色々と考えて走り回って遅くに家に帰って……。
 たまには、のんびりしたい。
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