いきなり異世界って理不尽だ!

みーか

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オーガの新しい里

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 スマホで検索して色々な角度から撮られた写真を徹底的に覚える。イメージが大事!
 うん、いけそうな気がする。
 『チェンジ』目の前の山をじっと見ながら呟く。

 やったーーー!成功だ!!
 トンネルを出した。かなり大きなトンネルだ。オーガの里とは反対側の山にでっかい穴が開いている。しかもトンネルなので中にはライトが付いているから明るい。
 後は貫通しているかどうか、車で走ってみるしかない。

 ゴーガもルイ君も口をあんぐりと開けたままトンネルを呆然と見ている。

「ルイ君!運転よろしく!!」
 車に乗って、なんとか復活した2人とトンネルに入る。車で3分ほど走ると外に出れた。

 結構大きな山だったんだな。谷の途中も車がギリギリ通れるような危険な場所もあったから、トンネルがあると便利だ。

 そこから、車で10分ほど走った平な場所に家を出すことにした。
 ゴーガに聞いたらだいたいが7~8人家族だそうだ。

 土地はあるんだし、二階建ての家を出す事にした。作りは新ハルー村に作った家と一緒にする。あまり寝ていないから深く考える事が出来ない。とりあえず、同じでいいけど少しドアや扉を大きくイメージする。背が高いからね。

 とりあえず20件出した。これで足りるか?
 ゴーガが皆んなを呼んでくると走って行った。時速30キロくらいで走れるらしい。足の速いオーガなら時速40キロを超すらしい。どんな脚力なんだ……。しかも、時速30キロを里から海への往復くらいなら余裕で走り続ける事が出来ると言っていた。だいたい40分くらいか?

 私とルイ君は、家の一つに入って昼寝をする。眠い……。

 2時間ほど寝たのだろうか、音がするので目が覚めた。
 走って到着したようだ。ダンドンさん達はキャンピングカーで来てくれていた。

 とりあえず風呂だ!裸足生活なので、足を洗ってからお風呂に直行!

 ダンドンさん達はキャンピングカーで寝ているから、私とルイ君とでお風呂の使い方を教えて体と髪の毛を綺麗に洗ってもらう。タオルと着替えも準備はしてある。各家にバスタオル10枚、フェイスタオル10枚、着替えのTシャツと短パンを色々なサイズで出してある。
 お風呂を上がったら、他の家に教えに行ってもらったり、まだ入ってない家族のお風呂を手伝ってもらったりした。

 家はちょーど足りたようだ。2人家族もいて、3家族が集まって一つの家にいたので、アパートも出しておいた。アパートに移った事で一つ家が空いたので、私達が今夜の宿に使う事にした。
 やはり綺麗になったオーガの皆さんは、美男美女ばかりだった。オーガ美女は、スタイル抜群で、皆んな髪の毛がサラサラストレートだ。

 ヘアゴムを沢山出して配っておいた。
 ゴーガも、同一人物??と思うほど男前になっていた。汚れてゴワゴワの髪の毛がサラッサラの赤い綺麗な髪になり、肌も綺麗なほんのり赤色。オーガの皆さんは、ドワーフみたいにムッキムキではなく、とても引き締まった体つきで、スラッとしていてモデルのようだ。

 くぅ!!顔面偏差値の高さ半端ない!!

 ハゼドンが起きてきて、晩ご飯を作ってくれた。中途半端な時にルイ君とおにぎりを食べただけだったので、お腹ペコペコだ。
 オーガの皆さんは、ここに来る直前まで食べていたとハゼドンが言っていた。どんだけ食べるんだ。

 作ってくれている間に、ここにも避難所としてデパートを出しておく。
 デパートの一階に、大量の衣類をハンガーラックにかけた状態で出して行く。ファッションセンターしま◯らをイメージして出していく。

 ゴーガを呼んで、好きに持っていって使ってほしいと伝える。デパートの大きさに驚き過ぎてカクカクカクと首振り人形のように頷いていた。
 家に戻って、美味しいご飯をいただいて、順番にお風呂に入り早く寝る事にした。

 翌朝、外に出るとオーガ達は塩作りをしていた。大きな鍋を、石で作った竈門に乗せ、掻き混ぜている。靴を穿いたおかげで走るスピードが上がったそうだ……。塩作り工場も出しておいた。これで、塩も今までより沢山作れるだろう。

 オーガは食い溜めができるらしく、昨日沢山食べたから明日くらいまでは食べなくても大丈夫。でも、食べる物があるのなら食べたいし、毎日食べれるならその方が良いと言っていた。

 ルイ君に耕運機を使って耕してもらい、野菜の苗や、芋の苗を植えたり果物の木も植えた。ユンボも出して穴を掘って大きな木を植えていると、ターガ君とお父さんが来て軽々と木を持ち上げ植えてくれる。
 ダンドンさんもライルさんも手伝ってくれて、オーガ達も手伝いに来て野菜の苗植えも、果物の木も植えられた。

 洗濯機の使い方を教えたり、エアコンの使い方や、冷蔵庫、オーブンなどの説明をする。
 ハゼドンは、オーガ美女軍団に囲まれて料理を教えてくれている。
 鼻の下が伸びている………。特に若い女の子に「すご~い!」とか言われて、もぅデレンデレンになっている。

 しばらく持つように、山のように食料を出しておく。避難所のデパートの一階に業務用の冷凍庫も冷蔵庫もかなりの数を出して、冷凍品、冷蔵品を出していく。
 他にも日持ちするものを片っ端から出して置いておく。食べる量がすごいから、これでもいつまで持つか分からない。
 一応、ハゼドンに美女軍団を連れてきてもらい、食品の食べ方を説明する。カップ麺でも作り方が分からなければ食べられないしね。
 絵を描いて貼っておく。袋麺も鍋と一緒に置いてある。冷凍品の使い方も教えて、麦茶や緑茶の作り方などもハゼドンに説明してもらった。

 夕方頃、帰る事にする。一応、車を5台ほど出して、ガソリンスタンドも出しておく。
 オーガ達は走るから問題ないと言ってたけど、もし何かあればハルー村まで来てほしいと伝える。走れメロスが頭をチラつく………。出来れば車で来てほしいと言ってある。
 塩をもらいに来る時に食べ物も持って来るよと約束して出発した。

 今夜は9時頃まで走って、そこに家を出す予定だ。オーガの里までの間に、2箇所ほど家やガソリンスタンドを出しておきたい。
 休憩する場所は必要だからね……。特に走って来たりしたら、休憩場所が無かったら悲惨だ。行き倒れになってそうで怖い!
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