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新たな大陸
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船旅を続けて2週間ほどだろうか、また大陸らしき物が見えてきた。
船着き場を出して、豪華客船から降りる。
1週間前は寒かったが、今度は暖かくちょうど良い気候になってきた。
薄手の長袖一枚でいいくらいの気温で、風も爽やかだ。
とりあえず、私とルイ君、ワーガ、ナナガ、アル、ゆきちゃんで車に乗って船から降りる。
アルは自分から付いて行きたいと志願した。何かあっても魔力もあるから役に立つと思うと言ってくれる。
道路を出しながら真っ直ぐに進み、海から少し離れた所でログハウスのような家が数十軒建っていた。
今までで見たこの世界の家ではダントツで家と呼べる物だった。
家の近くには畑らしき物もあるし、魚も獲れるのか干物にする為に干してあった。
かなり落ち着いた生活のようだ。
とりあえず1番大きな家を訪ねる事にした。
トントンとノックをすると、中からオーガが出てきた。
「なんだ?」
「私達は船に乗ってここに来ました。困っている事などありますか?」
「……人間のお前に何が出来る?変な格好の奴らだな!オーガがいるじゃないか!こいつらはお前達の奴隷か?」
「この方は、俺達を助けてくれた人だ!俺達がこのご主人様に従っているんだ。」
「あははははは、オーガのくせに何言ってるんだ!俺達オーガは最強だ!人間は1番下の生き物だ!エルフやドワーフ、獣人族も俺達の下だ!!」
「この辺りではオーガが1番なのか?人間達はどこにいる?」
「オーガは最強だ!人間どもは山の中で黒い石を掘って俺達に届けている。わずかな食いもんでもよく働くぞ!わははははははは!!」
「そーか。ありがとう。」
ワーガにそっと耳打ちして帰る事にする。
そのまま車に乗り込んで、道路を出さずにしばらく進み山を目指す。
途中から道路を出しながら進んだ。車の中で、アルが怒っていた。失礼な奴らだ!とか、人間をバカにするなんて!!と。
いや、少し前までアルもそうだったのに……。クスクスと皆んなで笑っていたらアルがどうかしたか?と不思議そうにしていて、余計に笑えた。
ゆきちゃんのミルクタイムを挟んで山まで辿り着いた。
どうやら黒い石は石炭の事で、これが燃えるのを知っていたようだ。時々石炭が落ちている。
ルイ君とゆきちゃんは車に残ってもらい、山に入ってみる事にする。
少し行くと洞穴があり、中から音が聞こえて来る。
進むと、ドワーフ達が石炭を掘り出し、エルフ、獣人族、人間が石炭を木箱に詰めて、運んでいた。
でも、皆んな真っ黒でふらふらしている。
「あのー!すみませーーん!!」
私とアルとで声をかけてみた。
「少しお話し聞いてもいいですか?」
「…………誰だ?」
「私達は船に乗って来たんです。困った事があれば力になれるかもしれません。」
「……………わかった。おい、ここを頼む。」
ドワーフが話しをしてくれるようだ。
洞穴を出て、自分達の住んでいる所だと山の中の小屋に案内してくれる。
まだワーガとナナガには隠れてもらっていた。説明をしてから電話で呼ぶから、それまで隠れている作戦だ。
小屋の中は特に何もなく、寝る場所なのか草が敷き詰めてある場所があるだけだった。
「俺はドワーフのダイドンだ。特にリーダーと言うわけじゃないが、何かあれば俺が話しを聞いたりオーガとやり取りしたりしている。」
「私は人間の陽菜です。こっちはエルフのアル。」
「そーか。それで何が聞きたいんだ?」
「海の近くに家があって、オーガ達が住んでました。オーガが人間達は1番下だと言っていたから気になって。」
「そうか……。その通りだ。オーガ達は力があるから大きな木も運べるし、戦いになっても俺達では敵わない。畑を作っても壊され、俺達が生きて行くには、あの黒い石を持ってオーガの所に行くしかない。エルフ達は時々畑作りに強制的に連れて行かれるし、オーガの家を作るのに俺達ドワーフが連れて行かれる。獣人族の足の早い奴らは、魚を運んだり木を運んだりするのに使われていて、特に何も出来ない人間は、ひたすら黒い石を拾い集めて運ぶんだ。」
「そうなんですか………。じゃあ、皆さん私と一緒に暮らしませんか?家も用意しますし、食べ物も用意します。もぅ石を掘らなくても大丈夫ですよ!」
「はははは、そんな事、人間のお前にできるわけないだろう……。気持ちだけで十分だよ。」
「じゃあ、付いて来てください。証明します。あっ、それと私の仲間のオーガが2人いるんですが呼んでもいいですか?とても優しいオーガなので大丈夫です。」
「…………わかった。」
半信半疑だと丸わかりの表情で付いてきた。途中でワーガとナナガと合流した。
最初はビクビクしていたが、私もアルも普通に話しているから少しずつ慣れてきたみたい。
山の反対側の下の方に平な場所があった。そこにマンションを出した。
アルとワーガに耕運機を運転してもらい畑も作っていく。
それから温泉も出した。石炭掘りで顔も体も真っ黒だし、服もボロボロだ。
ワーガに頼んで一緒に温泉に入ってもらい、服も新しいのを出した。その間、ナナガとアルは野菜の苗を植えてくれていた。
温泉から出てきたダイドンはめっちゃ綺麗になっていて、誰かわからなかった。
ついでにナナガに髪の毛もカットしてもらって、全くの別人になってしまった……。
船着き場を出して、豪華客船から降りる。
1週間前は寒かったが、今度は暖かくちょうど良い気候になってきた。
薄手の長袖一枚でいいくらいの気温で、風も爽やかだ。
とりあえず、私とルイ君、ワーガ、ナナガ、アル、ゆきちゃんで車に乗って船から降りる。
アルは自分から付いて行きたいと志願した。何かあっても魔力もあるから役に立つと思うと言ってくれる。
道路を出しながら真っ直ぐに進み、海から少し離れた所でログハウスのような家が数十軒建っていた。
今までで見たこの世界の家ではダントツで家と呼べる物だった。
家の近くには畑らしき物もあるし、魚も獲れるのか干物にする為に干してあった。
かなり落ち着いた生活のようだ。
とりあえず1番大きな家を訪ねる事にした。
トントンとノックをすると、中からオーガが出てきた。
「なんだ?」
「私達は船に乗ってここに来ました。困っている事などありますか?」
「……人間のお前に何が出来る?変な格好の奴らだな!オーガがいるじゃないか!こいつらはお前達の奴隷か?」
「この方は、俺達を助けてくれた人だ!俺達がこのご主人様に従っているんだ。」
「あははははは、オーガのくせに何言ってるんだ!俺達オーガは最強だ!人間は1番下の生き物だ!エルフやドワーフ、獣人族も俺達の下だ!!」
「この辺りではオーガが1番なのか?人間達はどこにいる?」
「オーガは最強だ!人間どもは山の中で黒い石を掘って俺達に届けている。わずかな食いもんでもよく働くぞ!わははははははは!!」
「そーか。ありがとう。」
ワーガにそっと耳打ちして帰る事にする。
そのまま車に乗り込んで、道路を出さずにしばらく進み山を目指す。
途中から道路を出しながら進んだ。車の中で、アルが怒っていた。失礼な奴らだ!とか、人間をバカにするなんて!!と。
いや、少し前までアルもそうだったのに……。クスクスと皆んなで笑っていたらアルがどうかしたか?と不思議そうにしていて、余計に笑えた。
ゆきちゃんのミルクタイムを挟んで山まで辿り着いた。
どうやら黒い石は石炭の事で、これが燃えるのを知っていたようだ。時々石炭が落ちている。
ルイ君とゆきちゃんは車に残ってもらい、山に入ってみる事にする。
少し行くと洞穴があり、中から音が聞こえて来る。
進むと、ドワーフ達が石炭を掘り出し、エルフ、獣人族、人間が石炭を木箱に詰めて、運んでいた。
でも、皆んな真っ黒でふらふらしている。
「あのー!すみませーーん!!」
私とアルとで声をかけてみた。
「少しお話し聞いてもいいですか?」
「…………誰だ?」
「私達は船に乗って来たんです。困った事があれば力になれるかもしれません。」
「……………わかった。おい、ここを頼む。」
ドワーフが話しをしてくれるようだ。
洞穴を出て、自分達の住んでいる所だと山の中の小屋に案内してくれる。
まだワーガとナナガには隠れてもらっていた。説明をしてから電話で呼ぶから、それまで隠れている作戦だ。
小屋の中は特に何もなく、寝る場所なのか草が敷き詰めてある場所があるだけだった。
「俺はドワーフのダイドンだ。特にリーダーと言うわけじゃないが、何かあれば俺が話しを聞いたりオーガとやり取りしたりしている。」
「私は人間の陽菜です。こっちはエルフのアル。」
「そーか。それで何が聞きたいんだ?」
「海の近くに家があって、オーガ達が住んでました。オーガが人間達は1番下だと言っていたから気になって。」
「そうか……。その通りだ。オーガ達は力があるから大きな木も運べるし、戦いになっても俺達では敵わない。畑を作っても壊され、俺達が生きて行くには、あの黒い石を持ってオーガの所に行くしかない。エルフ達は時々畑作りに強制的に連れて行かれるし、オーガの家を作るのに俺達ドワーフが連れて行かれる。獣人族の足の早い奴らは、魚を運んだり木を運んだりするのに使われていて、特に何も出来ない人間は、ひたすら黒い石を拾い集めて運ぶんだ。」
「そうなんですか………。じゃあ、皆さん私と一緒に暮らしませんか?家も用意しますし、食べ物も用意します。もぅ石を掘らなくても大丈夫ですよ!」
「はははは、そんな事、人間のお前にできるわけないだろう……。気持ちだけで十分だよ。」
「じゃあ、付いて来てください。証明します。あっ、それと私の仲間のオーガが2人いるんですが呼んでもいいですか?とても優しいオーガなので大丈夫です。」
「…………わかった。」
半信半疑だと丸わかりの表情で付いてきた。途中でワーガとナナガと合流した。
最初はビクビクしていたが、私もアルも普通に話しているから少しずつ慣れてきたみたい。
山の反対側の下の方に平な場所があった。そこにマンションを出した。
アルとワーガに耕運機を運転してもらい畑も作っていく。
それから温泉も出した。石炭掘りで顔も体も真っ黒だし、服もボロボロだ。
ワーガに頼んで一緒に温泉に入ってもらい、服も新しいのを出した。その間、ナナガとアルは野菜の苗を植えてくれていた。
温泉から出てきたダイドンはめっちゃ綺麗になっていて、誰かわからなかった。
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