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まぁ悪い人じゃないってのはわかるけど、ここの人達を危険な目にあわせるわけにはいかないから、向こうから折れてくれないと私もどうしようもない。
今夜はお酒も少し出してみた。
やはりオーガの男性はお酒に弱くて、エルフやドワーフは強くて酒好きだった。
酔ったドワーフやエルフ、人間も混ざり今夜もダンスショーが始まった。
獣人族は、お酒はあまり得意じゃないようで、飲む人と全く飲まない人に別れていた。
実はさっきから窓の外にチラチラとリーダーの影が動いている。
中の楽しそうな様子を見て、入りたそうにしていたけど、自分から声をかけてこないかぎり無視だ。
それくらいの覚悟がないと、ここで暮らしていくのはリーダーにとっても辛いものになると思う。
副リーダーも気にしながらも声をかけには行かなかった。
山のマンションに行っている間に取り付けた監視カメラの映像を見ると、畑から取ってきた芋を海水で煮込んで寂しそうに食べていた。
次の日も、朝から元気に畑仕事や料理教室にと働いて一日が終わる。
その次の日も。
リーダー1人になって4日目の昼頃、外で苗を出していた私にリーダーが近づいてきた。
「俺は………。俺は1人じゃ何も出来なかった。周りのオーガに助けられていた事に、やっと気付いた。1人で畑仕事をするのも無理だった。威張って何もしてこなかった。悪かった!!俺も一緒に仲間に入れてほしい。」
「もちろん、私はいいですよ。前にも言いましたが、ここではリーダーなんて要りません!引っ張っていく人は必要ですが、皆んな平等に仕事をしてもらいます。オーガ以外の人達にもしっかり謝ってくださいね。皆さんに受け入れてもらえるように、しっかりと謝罪してください。」
「……わかった。」
皆んなに集まってもらい、リーダーが謝る。
皆んな、複雑な心境らしくすぐに受け入れとはならなかった。
「私からもお願いします!これからは、私が責任をもってリーダーを見張りますから、どうか仲間に入れてください!」
副リーダーが頭を下げている。
ダイドンが代表して
「わかった。これからは同じ仲間として協力していこう。皆んなもそれでいいな?」
皆んな頷いてくれる。
その後、空いてるアパートに住んでもらう事にして、お風呂入り着替えてもらったり、生活できるよう部屋を整えてもらう。
早速、畑仕事に行ってもらった。やはりオーガだから力が強い。果物の苗木を次々に運んで植えてくれる。リーダーをしていただけあって他のオーガより力持ちだった。
リーダーの名前は、ルンガ。副リーダーはハンガ。
2人は幼馴染らしく、とても仲良しだ。
その夜は、ルンガの歓迎会という事にして、お酒も沢山出して沢山のご馳走を並べてもらった。
デザートもハセドンが作ってくれていて、ホテルの高級ビュッフェのようだ!
ルンガがお詫びの印だと言って、今までで1番奇妙なダンスを披露してくれた。もぅ大爆笑だ!!
さらにダイドンや獣人族やらに揉みくちゃにされながらお酒を飲まされ、ヘロヘロになりながらもぅ一度踊り、またまた大爆笑を掻っ攫っていった。
ゆきちゃんも大笑いだ。すっかりオーガのお兄さん達に懐いて、抱っこしてもらったり、おんぶしてもらったりと絶好調だ。
誰に似たのかイケメン好きをこんなに小さい頃から発揮してる。
ルイ君が将来が心配だとぶつぶつ言っていた。すっかり父親になってしまっている。
次の日の朝、私達は先に進む事にした。
ワーガ、ナナガ、アル、ルイ君、私とゆきちゃんで出発する。
道路を出しながら進む。1時間ほど走った所で、小屋のような家を発見した。20軒ほどが集まっている。
外では畑仕事をしている獣人族達が、車を見てビックリしている。
「こんにちは。ここの代表の方と話しがしたいんですが、どなたが代表ですか?」
「わ、私だ。」
「私は、船に乗って別の場所から来ました。人間の陽菜と言います。」
「私は、この集落の長をしている。獣人族のハウスだ。」
「ハウスさん。他にもここのような集落が近くにありますか?」
「さぁ、我々はここでひっそりと暮らしているだけで、他の集落との交流もないし、存在も知らない。」
「そうですか……。もし良かったら私達と一緒に暮らしませんか?」
マンションやら畑、家なんかを写真に撮ってアルバムを作った物を見せる。
「こ、こんな暮らしが………。しかも他にも獣人族がいるなんて!!」
「皆んな仲良く暮らしてます。もし、こんな大きな所に行くのが嫌なら、ここに家を出したりしますよ。」
「家を出す??」
「はい。やって見せましょう。」
ポンッと小さな家を出した。消す事も考えて小さくした。
他の人達もハウスさんもビックリして腰が抜けたようだ……。
「大丈夫ですか?」
「あ、あぁ。すまない。ビックリしてしまって……。」
「それでどうしますか?」
「少し話し合いをさせてくれないか?」
「もちろんです。せっかくだからこの家で話し合いをしてください。お茶を用意しますよ。」
「あ、あぁ。おい、皆んなを集めてくれ!」
しばらくして小さな家に細長いテーブルと椅子を出してお茶とクッキーを用意した。
なんとか全員入る事ができた。
こんな事なら公民館でも出せば良かったかな。
消す予定だったから広い部屋一室だけにしたのが結果的に良かった。
今夜はお酒も少し出してみた。
やはりオーガの男性はお酒に弱くて、エルフやドワーフは強くて酒好きだった。
酔ったドワーフやエルフ、人間も混ざり今夜もダンスショーが始まった。
獣人族は、お酒はあまり得意じゃないようで、飲む人と全く飲まない人に別れていた。
実はさっきから窓の外にチラチラとリーダーの影が動いている。
中の楽しそうな様子を見て、入りたそうにしていたけど、自分から声をかけてこないかぎり無視だ。
それくらいの覚悟がないと、ここで暮らしていくのはリーダーにとっても辛いものになると思う。
副リーダーも気にしながらも声をかけには行かなかった。
山のマンションに行っている間に取り付けた監視カメラの映像を見ると、畑から取ってきた芋を海水で煮込んで寂しそうに食べていた。
次の日も、朝から元気に畑仕事や料理教室にと働いて一日が終わる。
その次の日も。
リーダー1人になって4日目の昼頃、外で苗を出していた私にリーダーが近づいてきた。
「俺は………。俺は1人じゃ何も出来なかった。周りのオーガに助けられていた事に、やっと気付いた。1人で畑仕事をするのも無理だった。威張って何もしてこなかった。悪かった!!俺も一緒に仲間に入れてほしい。」
「もちろん、私はいいですよ。前にも言いましたが、ここではリーダーなんて要りません!引っ張っていく人は必要ですが、皆んな平等に仕事をしてもらいます。オーガ以外の人達にもしっかり謝ってくださいね。皆さんに受け入れてもらえるように、しっかりと謝罪してください。」
「……わかった。」
皆んなに集まってもらい、リーダーが謝る。
皆んな、複雑な心境らしくすぐに受け入れとはならなかった。
「私からもお願いします!これからは、私が責任をもってリーダーを見張りますから、どうか仲間に入れてください!」
副リーダーが頭を下げている。
ダイドンが代表して
「わかった。これからは同じ仲間として協力していこう。皆んなもそれでいいな?」
皆んな頷いてくれる。
その後、空いてるアパートに住んでもらう事にして、お風呂入り着替えてもらったり、生活できるよう部屋を整えてもらう。
早速、畑仕事に行ってもらった。やはりオーガだから力が強い。果物の苗木を次々に運んで植えてくれる。リーダーをしていただけあって他のオーガより力持ちだった。
リーダーの名前は、ルンガ。副リーダーはハンガ。
2人は幼馴染らしく、とても仲良しだ。
その夜は、ルンガの歓迎会という事にして、お酒も沢山出して沢山のご馳走を並べてもらった。
デザートもハセドンが作ってくれていて、ホテルの高級ビュッフェのようだ!
ルンガがお詫びの印だと言って、今までで1番奇妙なダンスを披露してくれた。もぅ大爆笑だ!!
さらにダイドンや獣人族やらに揉みくちゃにされながらお酒を飲まされ、ヘロヘロになりながらもぅ一度踊り、またまた大爆笑を掻っ攫っていった。
ゆきちゃんも大笑いだ。すっかりオーガのお兄さん達に懐いて、抱っこしてもらったり、おんぶしてもらったりと絶好調だ。
誰に似たのかイケメン好きをこんなに小さい頃から発揮してる。
ルイ君が将来が心配だとぶつぶつ言っていた。すっかり父親になってしまっている。
次の日の朝、私達は先に進む事にした。
ワーガ、ナナガ、アル、ルイ君、私とゆきちゃんで出発する。
道路を出しながら進む。1時間ほど走った所で、小屋のような家を発見した。20軒ほどが集まっている。
外では畑仕事をしている獣人族達が、車を見てビックリしている。
「こんにちは。ここの代表の方と話しがしたいんですが、どなたが代表ですか?」
「わ、私だ。」
「私は、船に乗って別の場所から来ました。人間の陽菜と言います。」
「私は、この集落の長をしている。獣人族のハウスだ。」
「ハウスさん。他にもここのような集落が近くにありますか?」
「さぁ、我々はここでひっそりと暮らしているだけで、他の集落との交流もないし、存在も知らない。」
「そうですか……。もし良かったら私達と一緒に暮らしませんか?」
マンションやら畑、家なんかを写真に撮ってアルバムを作った物を見せる。
「こ、こんな暮らしが………。しかも他にも獣人族がいるなんて!!」
「皆んな仲良く暮らしてます。もし、こんな大きな所に行くのが嫌なら、ここに家を出したりしますよ。」
「家を出す??」
「はい。やって見せましょう。」
ポンッと小さな家を出した。消す事も考えて小さくした。
他の人達もハウスさんもビックリして腰が抜けたようだ……。
「大丈夫ですか?」
「あ、あぁ。すまない。ビックリしてしまって……。」
「それでどうしますか?」
「少し話し合いをさせてくれないか?」
「もちろんです。せっかくだからこの家で話し合いをしてください。お茶を用意しますよ。」
「あ、あぁ。おい、皆んなを集めてくれ!」
しばらくして小さな家に細長いテーブルと椅子を出してお茶とクッキーを用意した。
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