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俺の初めてのお悩み相談
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俺たちの最初の相談者は永岡さんだった。
俺は一応、永岡さんに確認をする。
「永岡さん、もしかして"相談を受けてくれる"人とこの部屋で待ち合わせしたのかな?」
「そ、そうだぜ!」
だからなんだよ"そうだぜ!"って。
「永岡さん、さっきから口調がおかしくないかな?
「そ、そうかな?別に普通だと思うぜ!」
俺が知らないだけで、"だぜ!"って言うのが流行ってるのか?
「なあ、"だぜ!"って言葉つかう?」
俺は心配になって小さな声で矢島に確認をした。矢島なら流行に敏感だから知っているだろう。中学の時から"マジ卍"とか言ってたくらいだ。
「使うわけないじゃん!私だって使う人初めて見たよ!」
矢島は怒ったような口調で反論してきた。
馬鹿にするなということなのか?
「で、ですよねー。なんとなくわかってました」
俺は引きつった顔をしながら肯定するしかなかった。
「さっきから二人でなに話してるんですか?」
「な、なんでもないよ。それより扉の前で立ってい話すのも良くないから、取り敢えず座ろうか」
俺が促すと矢島と永岡さんは椅子がある方に歩いて行き、向かい合うように座った。
俺と矢島が入部した文芸の部室は図書準備室。つまり本が沢山あり、本の匂いといえばいいのかはわからないが他の部屋とは違う独特的な匂いがする。
椅子に座る前に、本棚を見てみると色々なジャンルの本があった。"評論"、"SF"、"伝記"、"辞典"、中には異世界物もあり、最近の本もあることがわかった。その中には勿論ラブコメもあったが、すぐに目を逸らした。
「宏樹も本ばっか見ずに、早く座って!」
矢島は俺に注意しながら、矢島の横にある椅子を叩いている。俺がその椅子に座ろうとすると永岡さんが口を開けた。
「西谷君には正面に座ってもらいたいな……」
「え?どうして?」
俺は思わず聞き返してしまった。別に矢島の横でもたいして変わらないのでは?
「そ、その矢島さんが正面だと、き、緊張しちゃうから……」
街にいるギャルなら、「近づくなよこのインキャ!家帰ってゲームしてろ!マジ卍ー」っていうのが普通なのに、この人見知りなギャルはなんなんだ?
「そういうことだから矢島、ちょっと交代してくれ」
「わかったよ。もしかして私って嫌われてる?」
矢島が小声で聞いてきたが、俺にもよくわからない。
「さ、さあ。嫌われてるわけではなさそうだが」
俺と矢島は席を入れ替え、今度は俺と永岡さんが向かい合うことになった。さっきまで矢島が座っていた為か、椅子が少しあたたかい。
「まさか西谷君が若月先生の言ってた"適任"だとは思ってなかったよ。最初は西谷君に相談しようと思ってたから、ちょうどよかったかな」
「俺も永岡さんが"最初の相談者"だなんて思ってなかったよ。それで相談したいことってなにかな?」
俺たちは永岡さんの悩みを聞いて、解決するまでが仕事だ。聞くからには解決しなければならないので少しプレッシャーを感じていると、永岡さんが悩みを話し始めた。
「じ、実は私、中学の時"インキャ"で"ぼっち"で友達が一人もいなかったの」
金髪でマニキュアをし、制服を着崩した永岡さんの姿からは想像できない言葉が出てきた。
俺は頷くことしかできなかった。
「お、おう」
「それで、同じクラスの女子に"いじめ"られてたから、ちょっと離れたこの高校に来たんだ」
俺と矢島は永岡さんの深い場所について触れたと思う。"悩み"を聞くということはその人の一番深い場所に関わることとなる。関わるということがどれだけその人に影響を与えるのかは計り知れない。
結果次第ではいい方に転ぶこともあれば、悪い方に転ぶこともある。関わる事の大きさを初めて実感させられた。
部屋の空気が重くなったが、永岡さんは話を続ける。
「だから私、高校デビューして友達を作ろうと思ったの!」
永岡さんの話は続き、俺と矢島は静かにその話を聞くことにした。
「入学式の日からクラスのみんなは友達を作り始めてたから私もしようと思った。けど、中学の時の記憶が蘇って、できなかったの。なんか女子怖いなーって感じかな?」
「私が西谷君と矢島さんに聞きたいことはね、"こんな私でも友達作れるかな?"」
そのたった一言の言葉にどれだけの想いが詰まっているのかが、わかったような気がする。
友達ができない"不安"
友達ができる"期待"
友達と仲良くする"夢"
友達ができなかった"苦"
永岡さんの顔は不安で溢れている。脆く、触っただけで壊れそうな感じだ。
俺が口を開こうとすると、矢島に止められた。
「ねえ、永岡さん。私と友達になってくれないかな?」
「永岡さんが"友達"っていうのをどう考えているのかはまだ私にはわからないけど、これから自然にわかっていくと思うんだよね。私にとっての"友達"はそういう関係かな」
「まずは私と友達になって、そこから増やしていかない?私が永岡さんの"友達第一号"だよ!」
矢島がとった方法は永岡さんと"友達"になるという単純な手段だ。しかし、それは俺やその他の人にも真似できない、馬鹿正直でお人好しな矢島だからこそできる手段だ。
中学の時の矢島もこんな感じで、落ち込んでいる俺に話しかけてきた。最初は"なんだこいつ"って感じだったけど、実際にそれは最初だけで今も仲良くしている。
「"友達第一号"?」
今まで悩んでいたことを話したからだろうか、永岡さんの目には少し涙が浮かんでいる。
「そう、"友達第一号"!私が一号だから宏樹が二号ね!その後に三号を作って、どんどん増やしていけばいいんだよ!私と宏樹も手伝うからさ!」
「わ、私なんかがや、矢島さんと西谷君の友達にな、なってもい、いいの?」
永岡さんはついさっきまで涙を浮かべのに今となっては頬をから床に滴り落ちるくらい涙を流し、それを両手で拭っている。俺は初めて永岡さんの素を見たと思う。
ここで俺はやっと口を開けた。
「もちろんさ。昨日も言った通り、用事がなくても気軽に話しかけてよ。友達で横の席なんだからさ、これから仲良くして行こうよ!」
矢島は俺の反対側にいる永岡さんに近づき、後ろから抱き締めた。
「永岡さん、"友達第一号"と"友達第二号"の前なんだからいっぱい泣いても大丈夫だよ」
これは俺が中学二年生の時にされたのと同じだろう。俺も落ち込んでいたとき、男なのにも関わらず後ろから抱き締められ、頭を撫でられた。第三者から見るとこういう光景だったと思うと少し恥ずかしくなった。
すると矢島の中?で泣いている永岡さんの顔のあたりからなにかが床に落ちた。
俺も永岡さんの近くに行き、確認してみるとコンタクトレンズのような物だった。
☆
永岡さんが落ち着き、矢島が元の席に座ったところで俺はこのコンタクトレンズのような物について聞こうとした。
「永岡さん。ちょっと聞きたいことがあるんだけどいいかな?」
永岡さんは泣いたあとの顔を見せたくない為か俯いたまま、コクリと頷く。
「永岡さんって視力悪かったりする?そこにコンタクトレンズみたいなやつが落ちていたから、永岡さんのやつかなって思ったんだけど……」
永岡さんは俯いたまま、数秒間何も反応しなかったが顔を上に上げた。
まだ呼吸は整っておらず、目は赤く、頬には涙の通り後があったが一番驚いたのは瞳の色だ。
永岡さんの瞳の色は見惚れるほど綺麗な鮮やかな青色だった。
俺と矢島は驚いた。永岡さんの瞳の色は黒色だ思っていた。
「な、永岡さん。その目の色のことについて言えたらでいいんだけど、教えてくれないかな?も、もちろん強制とかはしないよ、ただ綺麗だから驚いたというか……」
「綺麗だと思うんですか……?気持ち悪くないんですか……?」
今まで俺にタメ口や変な口調で話していた永岡さんが敬語で話すようになった。
「全然気持ち悪くないよ!気持ち良いって言い方は変だけど、綺麗だから見惚れちゃったよ!」
俺は正直に永岡さんの瞳を見た感想を話した。
すると永岡さんはまた泣き出してしまい、矢島が慰めに行った。
「わ、私そ、そんなふうに言われたのは、初めてでう、嬉しくて……」
その後、永岡さんは瞳の色について話してくれた。
まとめると、永岡さんはイギリス人の血があるクォーターだから青色らしい。中学生の時いじめにあい、黒色のカラーコンタクトをつけるようになったらしい。
見た目がギャルなのは、ギャルになれば友達が増えると思ったからだそうだ。ギャルだから友達ができるっていうのは間違っている気がするがまあいいだろう。
俺にはまだ疑問が二つある。
「永岡さん、あと二つ聞きたいことがあるから、聞いてもいいかな?」
「西谷君の質問ならなんでもこ、答えるぜ!」
また来た"答えるぜ!"って、なんだよそれ。
「その、"答えるぜ!"とか"よろしく頼むぜ!"ってなんで変な言葉使うの?」
永岡さんは、よくぞ聞いてくれましたと言わんばかりに机から身を乗り出した。
「実は私、少年マンガの主人公に憧れてるん、だ!私も主人公みたいに生きてみたいなと思ったから、そういう言葉使ってるんだ、だぜ!」
永岡さんは俺が昔、"ラブコメ"に憧れるように、"少年マンガ"に憧れる一人の少女だった。
だけど俺と永岡さんには最も違う部分がある。
それは二次元に"憧れていた"か"憧れているか"
俺は一応、永岡さんに確認をする。
「永岡さん、もしかして"相談を受けてくれる"人とこの部屋で待ち合わせしたのかな?」
「そ、そうだぜ!」
だからなんだよ"そうだぜ!"って。
「永岡さん、さっきから口調がおかしくないかな?
「そ、そうかな?別に普通だと思うぜ!」
俺が知らないだけで、"だぜ!"って言うのが流行ってるのか?
「なあ、"だぜ!"って言葉つかう?」
俺は心配になって小さな声で矢島に確認をした。矢島なら流行に敏感だから知っているだろう。中学の時から"マジ卍"とか言ってたくらいだ。
「使うわけないじゃん!私だって使う人初めて見たよ!」
矢島は怒ったような口調で反論してきた。
馬鹿にするなということなのか?
「で、ですよねー。なんとなくわかってました」
俺は引きつった顔をしながら肯定するしかなかった。
「さっきから二人でなに話してるんですか?」
「な、なんでもないよ。それより扉の前で立ってい話すのも良くないから、取り敢えず座ろうか」
俺が促すと矢島と永岡さんは椅子がある方に歩いて行き、向かい合うように座った。
俺と矢島が入部した文芸の部室は図書準備室。つまり本が沢山あり、本の匂いといえばいいのかはわからないが他の部屋とは違う独特的な匂いがする。
椅子に座る前に、本棚を見てみると色々なジャンルの本があった。"評論"、"SF"、"伝記"、"辞典"、中には異世界物もあり、最近の本もあることがわかった。その中には勿論ラブコメもあったが、すぐに目を逸らした。
「宏樹も本ばっか見ずに、早く座って!」
矢島は俺に注意しながら、矢島の横にある椅子を叩いている。俺がその椅子に座ろうとすると永岡さんが口を開けた。
「西谷君には正面に座ってもらいたいな……」
「え?どうして?」
俺は思わず聞き返してしまった。別に矢島の横でもたいして変わらないのでは?
「そ、その矢島さんが正面だと、き、緊張しちゃうから……」
街にいるギャルなら、「近づくなよこのインキャ!家帰ってゲームしてろ!マジ卍ー」っていうのが普通なのに、この人見知りなギャルはなんなんだ?
「そういうことだから矢島、ちょっと交代してくれ」
「わかったよ。もしかして私って嫌われてる?」
矢島が小声で聞いてきたが、俺にもよくわからない。
「さ、さあ。嫌われてるわけではなさそうだが」
俺と矢島は席を入れ替え、今度は俺と永岡さんが向かい合うことになった。さっきまで矢島が座っていた為か、椅子が少しあたたかい。
「まさか西谷君が若月先生の言ってた"適任"だとは思ってなかったよ。最初は西谷君に相談しようと思ってたから、ちょうどよかったかな」
「俺も永岡さんが"最初の相談者"だなんて思ってなかったよ。それで相談したいことってなにかな?」
俺たちは永岡さんの悩みを聞いて、解決するまでが仕事だ。聞くからには解決しなければならないので少しプレッシャーを感じていると、永岡さんが悩みを話し始めた。
「じ、実は私、中学の時"インキャ"で"ぼっち"で友達が一人もいなかったの」
金髪でマニキュアをし、制服を着崩した永岡さんの姿からは想像できない言葉が出てきた。
俺は頷くことしかできなかった。
「お、おう」
「それで、同じクラスの女子に"いじめ"られてたから、ちょっと離れたこの高校に来たんだ」
俺と矢島は永岡さんの深い場所について触れたと思う。"悩み"を聞くということはその人の一番深い場所に関わることとなる。関わるということがどれだけその人に影響を与えるのかは計り知れない。
結果次第ではいい方に転ぶこともあれば、悪い方に転ぶこともある。関わる事の大きさを初めて実感させられた。
部屋の空気が重くなったが、永岡さんは話を続ける。
「だから私、高校デビューして友達を作ろうと思ったの!」
永岡さんの話は続き、俺と矢島は静かにその話を聞くことにした。
「入学式の日からクラスのみんなは友達を作り始めてたから私もしようと思った。けど、中学の時の記憶が蘇って、できなかったの。なんか女子怖いなーって感じかな?」
「私が西谷君と矢島さんに聞きたいことはね、"こんな私でも友達作れるかな?"」
そのたった一言の言葉にどれだけの想いが詰まっているのかが、わかったような気がする。
友達ができない"不安"
友達ができる"期待"
友達と仲良くする"夢"
友達ができなかった"苦"
永岡さんの顔は不安で溢れている。脆く、触っただけで壊れそうな感じだ。
俺が口を開こうとすると、矢島に止められた。
「ねえ、永岡さん。私と友達になってくれないかな?」
「永岡さんが"友達"っていうのをどう考えているのかはまだ私にはわからないけど、これから自然にわかっていくと思うんだよね。私にとっての"友達"はそういう関係かな」
「まずは私と友達になって、そこから増やしていかない?私が永岡さんの"友達第一号"だよ!」
矢島がとった方法は永岡さんと"友達"になるという単純な手段だ。しかし、それは俺やその他の人にも真似できない、馬鹿正直でお人好しな矢島だからこそできる手段だ。
中学の時の矢島もこんな感じで、落ち込んでいる俺に話しかけてきた。最初は"なんだこいつ"って感じだったけど、実際にそれは最初だけで今も仲良くしている。
「"友達第一号"?」
今まで悩んでいたことを話したからだろうか、永岡さんの目には少し涙が浮かんでいる。
「そう、"友達第一号"!私が一号だから宏樹が二号ね!その後に三号を作って、どんどん増やしていけばいいんだよ!私と宏樹も手伝うからさ!」
「わ、私なんかがや、矢島さんと西谷君の友達にな、なってもい、いいの?」
永岡さんはついさっきまで涙を浮かべのに今となっては頬をから床に滴り落ちるくらい涙を流し、それを両手で拭っている。俺は初めて永岡さんの素を見たと思う。
ここで俺はやっと口を開けた。
「もちろんさ。昨日も言った通り、用事がなくても気軽に話しかけてよ。友達で横の席なんだからさ、これから仲良くして行こうよ!」
矢島は俺の反対側にいる永岡さんに近づき、後ろから抱き締めた。
「永岡さん、"友達第一号"と"友達第二号"の前なんだからいっぱい泣いても大丈夫だよ」
これは俺が中学二年生の時にされたのと同じだろう。俺も落ち込んでいたとき、男なのにも関わらず後ろから抱き締められ、頭を撫でられた。第三者から見るとこういう光景だったと思うと少し恥ずかしくなった。
すると矢島の中?で泣いている永岡さんの顔のあたりからなにかが床に落ちた。
俺も永岡さんの近くに行き、確認してみるとコンタクトレンズのような物だった。
☆
永岡さんが落ち着き、矢島が元の席に座ったところで俺はこのコンタクトレンズのような物について聞こうとした。
「永岡さん。ちょっと聞きたいことがあるんだけどいいかな?」
永岡さんは泣いたあとの顔を見せたくない為か俯いたまま、コクリと頷く。
「永岡さんって視力悪かったりする?そこにコンタクトレンズみたいなやつが落ちていたから、永岡さんのやつかなって思ったんだけど……」
永岡さんは俯いたまま、数秒間何も反応しなかったが顔を上に上げた。
まだ呼吸は整っておらず、目は赤く、頬には涙の通り後があったが一番驚いたのは瞳の色だ。
永岡さんの瞳の色は見惚れるほど綺麗な鮮やかな青色だった。
俺と矢島は驚いた。永岡さんの瞳の色は黒色だ思っていた。
「な、永岡さん。その目の色のことについて言えたらでいいんだけど、教えてくれないかな?も、もちろん強制とかはしないよ、ただ綺麗だから驚いたというか……」
「綺麗だと思うんですか……?気持ち悪くないんですか……?」
今まで俺にタメ口や変な口調で話していた永岡さんが敬語で話すようになった。
「全然気持ち悪くないよ!気持ち良いって言い方は変だけど、綺麗だから見惚れちゃったよ!」
俺は正直に永岡さんの瞳を見た感想を話した。
すると永岡さんはまた泣き出してしまい、矢島が慰めに行った。
「わ、私そ、そんなふうに言われたのは、初めてでう、嬉しくて……」
その後、永岡さんは瞳の色について話してくれた。
まとめると、永岡さんはイギリス人の血があるクォーターだから青色らしい。中学生の時いじめにあい、黒色のカラーコンタクトをつけるようになったらしい。
見た目がギャルなのは、ギャルになれば友達が増えると思ったからだそうだ。ギャルだから友達ができるっていうのは間違っている気がするがまあいいだろう。
俺にはまだ疑問が二つある。
「永岡さん、あと二つ聞きたいことがあるから、聞いてもいいかな?」
「西谷君の質問ならなんでもこ、答えるぜ!」
また来た"答えるぜ!"って、なんだよそれ。
「その、"答えるぜ!"とか"よろしく頼むぜ!"ってなんで変な言葉使うの?」
永岡さんは、よくぞ聞いてくれましたと言わんばかりに机から身を乗り出した。
「実は私、少年マンガの主人公に憧れてるん、だ!私も主人公みたいに生きてみたいなと思ったから、そういう言葉使ってるんだ、だぜ!」
永岡さんは俺が昔、"ラブコメ"に憧れるように、"少年マンガ"に憧れる一人の少女だった。
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