25 / 40
第四章 人魚姫
25.
しおりを挟む
ロビンと同じ黒い髪に濃い紫の瞳。見紛うとこない、この屋敷の持ち主。
ソニアの雇い主たるシーザー・グレミリオンがあらわれた。
タイラーの頭は真っ白になる。
気まずそうに手元の果実をくるくる回すシーザーが、眉を歪めて苦笑いする。
タイラーとシーザーの視線が交差する間にソニアが立ちはだかった。
「タイラーは悪くないわ」
真っ先にタイラーをかばうソニア。
小さな体を震わせて、雇い主に歯向かう背を見上げるタイラーは、衝撃のあまり初動が遅れ、愕然とした。
ソニアが悪いわけがない。
モーションをかけたのはタイラーである。
少女に守られるだけでは男がすたる。
タイラーは意を決し、立ち上がった。
いつもの穏やかさを保っているシーザーは怒る素振りもなく、ただただ、困惑しているだけに見えた。
このような場合、激昂しない、いつも通りの態度の方が恐ろしい。
全身から汗が噴き出してきた。膝も微かに震える。
立ちあがったものの勝算はない。斜め読みする小説の一ページ分ほど言い訳が頭の中を流れていった。
無駄だと叫ぶ声が心底から脳天に突き上げる。
このような場では、言い訳をすればするほど信頼を壊し、立場を悪くするはずだ。
喉が締められ、呼吸が苦しくなる。
シーザーはソニアの雇い主だ。かつ、彼女を保護した男なのだ。
だとしたら、彼の立ち位置は、ある意味、父親のような立ち位置ととらえられないかとタイラーは思い至る。
「ご容赦ください!」
タイラーは陳謝とともに、体を直角に曲げるほどの最敬礼を示した。
横に立つソニアが、心配そうにタイラーの腕をさする。
悲しそうな顔でソニアはシーザーを見つめ、薄く唇を食む。
そんなソニアの顔を見て、シーザーもまた苦しそうに微笑みかける。
頭を下げたタイラーに二人の顔は見えない。
表情だけで互いの気持ちを確認し合うソニアとシーザー。意味ありげに数秒見つめ合っていた。
耐えきれなくてか、ソニアから目を逸らしたシーザーが果実をぎゅっと握りしめる。潰れそうなほど果実が軋む。
「僕に謝られてもね……」
呟きはタイラーの耳には届かなかった。もちろん、ソニアの耳にも……。
「シーザー。タイラーは悪くないの。分かるでしょ、彼はちゃんとした人よ」
ソニアのよく通る声が食堂に響く。
普段は旦那様と呼ぶソニアが、シーザーを呼び捨てにしたことが引っかかり、タイラーは混乱する。
彼女とシーザーの関係は、雇い主と使用人で本当に間違いないのかと疑念がわく。それは今まで、考えもしなかった方向へとタイラーの思考を飛ばした。
(まさか……)
目を見開いても、顔をあげれず、最敬礼の姿勢のまま凍り付く。
見透かすようにシーザーが冷ややかにタイラーの後頭部に向け、言い放った。
「彼女は僕の情婦だ。そうは考えなかったのかな、タイラー」
タイラーの脳天に雷を落すような一言。
ざざっとタイラーは一気に青ざめる。
ソニアとシーザーの関係は今まで微塵も疑っていなかった。
しかし、よく考えて見れば、ここは街の喧騒から離れた別荘地だ。
女の子一人雇う役割が、妹のお世話一つとは限らない。
むしろ、海辺の街の特徴からすれば、人知れず女を囲いやすい立地である。
住み込みはソニア一人。ロビンの様子を見る役割だと説明され、鵜呑みにしてしまったために見誤ったということか。
怖ろしさのあまり、タイラーの血の気が引く。
取り返しがつかないと肝が冷えた時だった。
「シーザー、なにを言い出すの! 冗談であっても許されないことよ!! 私が情婦なんて、言っていいことと悪いことの区別もつかないの!!」
間髪入れずにソニアが叫んだ。彼女らしかなる金切り声で、まるで悲鳴のようだった。
タイラーはちらりとソニアを盗み見る。目が吊り上がり、肩が戦慄いている。怒りに打ち震えている。その姿に、ほっと胸をなでおろすとともに、心が打たれた。
怒りに震える双眸が凛々しく光り、シーザーを睨みつける。
シーザーはくくっと喉を鳴らす。それから、高らかと笑い出す。
「シーザー!」
ソニアが一喝すると、シーザーは笑いを押し殺した声で「ごめん、ごめん」と謝った。
その軽い謝罪に、タイラーは置かれている状況がよく分からなくなった。
「タイラーの脳裏によぎったことを僕が口にしてみただけだよ。ソニア」
「それにしてはひどい嘘だわ。大の大人が、言っていいこととダメなことの区別もつかないの!」
ソニアの剣幕に、タイラーも面食らう。
心外だ言いたげに、溢れんばかりの怒りが全身からみなぎっている。
最敬礼の姿勢を崩したタイラーは頭をあげて、シーザーを見つめた。彼は笑いをこらえている。
はめられたと理解したタイラーはショックを受けつつも安堵していた。
「ごめんね。僕が違うと否定しも、タイラーはきっと半信半疑だよ。ソニアが全面的に否定してくれないとね」
「それにしても、やり口が回りくどいわ」
とても雇い主に対する言葉遣いに聞こえず、タイラーは目を見張った。
じとっとソニアが、タイラーをも睨みつける。
「なによ。タイラーも、私のことをバカにしてるの」
「まっ、まさか。そんなことはないさ。脳裏をよぎっただけで、君を疑ったわけでは、ない……よ」
これでは、しどろもどろになるほどに、疑ってましたと白状するようなものだ。
「男って、どうしてこう短絡的なの。なによ、二人そろって変なことを考えて!」
その後二人の男は、二十歳程の少女に、謝るやら、弁明するやらで、宥めるだけで一苦労であった。
ふてくされる少女一人に収拾がつかなくなる。
言い訳ほど事を面倒するものだと改めて自覚したタイラーは、ひたすら一生懸命ソニアのご機嫌を取り続けた。
とにかく、情婦、と呼ばれたことに憤慨甚だしく、しかもそれをタイラーも考えたことが、ソニアの怒りを煽っていた。
惚れたタイラーがひたすらにソニアをなだめすかす側にまわるしかない。
ソニアの怒りがタイラーに一人に傾くと、シーザーは一歩引き、手にした果実を回しながら、ソニアとタイラーのやり取りを慈しむように見つめた。
シーザーが「あのね」と声を発する。
助かったとタイラーは安堵しシーザーに顔を向ける。
まだ不満げなソニアは口をすぼめた。
シーザーは、改めてソニアに視線を送る。
「ソニアが嫌じゃないなら……、僕は、あなたの恋路を邪魔する権利まではないんだよ」
「私は、タイラーが好きよ」
苦笑いを浮かべるシーザーに、ソニアがまっすぐ答える。
その返答に照れたタイラーは口元へ手を寄せ、天井を仰いだ。
「僕は使用人の自由恋愛まで、規制する気はないんだよ。ソニアがタイラーを選ぶと言うなら、そこに僕がなにかを言う権利はないんだ。
ソニアが、望んでいないことをされたと訴えるなら、話は違うけど。
そのようなことがないなら、僕が口をはさむことじゃないよね。
二人とも大人だし、僕も大人だ。
そうだな、しいて言うなら……、場はわきまえてね。そう、お願いするだけだよ」
とは言っても、シーザーはすこし複雑な顔で二人を見つめていた。
その後、タイラーとソニアは、シーザーの了解を得て、人魚島へ向かうことが決まった。
ソニアの雇い主たるシーザー・グレミリオンがあらわれた。
タイラーの頭は真っ白になる。
気まずそうに手元の果実をくるくる回すシーザーが、眉を歪めて苦笑いする。
タイラーとシーザーの視線が交差する間にソニアが立ちはだかった。
「タイラーは悪くないわ」
真っ先にタイラーをかばうソニア。
小さな体を震わせて、雇い主に歯向かう背を見上げるタイラーは、衝撃のあまり初動が遅れ、愕然とした。
ソニアが悪いわけがない。
モーションをかけたのはタイラーである。
少女に守られるだけでは男がすたる。
タイラーは意を決し、立ち上がった。
いつもの穏やかさを保っているシーザーは怒る素振りもなく、ただただ、困惑しているだけに見えた。
このような場合、激昂しない、いつも通りの態度の方が恐ろしい。
全身から汗が噴き出してきた。膝も微かに震える。
立ちあがったものの勝算はない。斜め読みする小説の一ページ分ほど言い訳が頭の中を流れていった。
無駄だと叫ぶ声が心底から脳天に突き上げる。
このような場では、言い訳をすればするほど信頼を壊し、立場を悪くするはずだ。
喉が締められ、呼吸が苦しくなる。
シーザーはソニアの雇い主だ。かつ、彼女を保護した男なのだ。
だとしたら、彼の立ち位置は、ある意味、父親のような立ち位置ととらえられないかとタイラーは思い至る。
「ご容赦ください!」
タイラーは陳謝とともに、体を直角に曲げるほどの最敬礼を示した。
横に立つソニアが、心配そうにタイラーの腕をさする。
悲しそうな顔でソニアはシーザーを見つめ、薄く唇を食む。
そんなソニアの顔を見て、シーザーもまた苦しそうに微笑みかける。
頭を下げたタイラーに二人の顔は見えない。
表情だけで互いの気持ちを確認し合うソニアとシーザー。意味ありげに数秒見つめ合っていた。
耐えきれなくてか、ソニアから目を逸らしたシーザーが果実をぎゅっと握りしめる。潰れそうなほど果実が軋む。
「僕に謝られてもね……」
呟きはタイラーの耳には届かなかった。もちろん、ソニアの耳にも……。
「シーザー。タイラーは悪くないの。分かるでしょ、彼はちゃんとした人よ」
ソニアのよく通る声が食堂に響く。
普段は旦那様と呼ぶソニアが、シーザーを呼び捨てにしたことが引っかかり、タイラーは混乱する。
彼女とシーザーの関係は、雇い主と使用人で本当に間違いないのかと疑念がわく。それは今まで、考えもしなかった方向へとタイラーの思考を飛ばした。
(まさか……)
目を見開いても、顔をあげれず、最敬礼の姿勢のまま凍り付く。
見透かすようにシーザーが冷ややかにタイラーの後頭部に向け、言い放った。
「彼女は僕の情婦だ。そうは考えなかったのかな、タイラー」
タイラーの脳天に雷を落すような一言。
ざざっとタイラーは一気に青ざめる。
ソニアとシーザーの関係は今まで微塵も疑っていなかった。
しかし、よく考えて見れば、ここは街の喧騒から離れた別荘地だ。
女の子一人雇う役割が、妹のお世話一つとは限らない。
むしろ、海辺の街の特徴からすれば、人知れず女を囲いやすい立地である。
住み込みはソニア一人。ロビンの様子を見る役割だと説明され、鵜呑みにしてしまったために見誤ったということか。
怖ろしさのあまり、タイラーの血の気が引く。
取り返しがつかないと肝が冷えた時だった。
「シーザー、なにを言い出すの! 冗談であっても許されないことよ!! 私が情婦なんて、言っていいことと悪いことの区別もつかないの!!」
間髪入れずにソニアが叫んだ。彼女らしかなる金切り声で、まるで悲鳴のようだった。
タイラーはちらりとソニアを盗み見る。目が吊り上がり、肩が戦慄いている。怒りに打ち震えている。その姿に、ほっと胸をなでおろすとともに、心が打たれた。
怒りに震える双眸が凛々しく光り、シーザーを睨みつける。
シーザーはくくっと喉を鳴らす。それから、高らかと笑い出す。
「シーザー!」
ソニアが一喝すると、シーザーは笑いを押し殺した声で「ごめん、ごめん」と謝った。
その軽い謝罪に、タイラーは置かれている状況がよく分からなくなった。
「タイラーの脳裏によぎったことを僕が口にしてみただけだよ。ソニア」
「それにしてはひどい嘘だわ。大の大人が、言っていいこととダメなことの区別もつかないの!」
ソニアの剣幕に、タイラーも面食らう。
心外だ言いたげに、溢れんばかりの怒りが全身からみなぎっている。
最敬礼の姿勢を崩したタイラーは頭をあげて、シーザーを見つめた。彼は笑いをこらえている。
はめられたと理解したタイラーはショックを受けつつも安堵していた。
「ごめんね。僕が違うと否定しも、タイラーはきっと半信半疑だよ。ソニアが全面的に否定してくれないとね」
「それにしても、やり口が回りくどいわ」
とても雇い主に対する言葉遣いに聞こえず、タイラーは目を見張った。
じとっとソニアが、タイラーをも睨みつける。
「なによ。タイラーも、私のことをバカにしてるの」
「まっ、まさか。そんなことはないさ。脳裏をよぎっただけで、君を疑ったわけでは、ない……よ」
これでは、しどろもどろになるほどに、疑ってましたと白状するようなものだ。
「男って、どうしてこう短絡的なの。なによ、二人そろって変なことを考えて!」
その後二人の男は、二十歳程の少女に、謝るやら、弁明するやらで、宥めるだけで一苦労であった。
ふてくされる少女一人に収拾がつかなくなる。
言い訳ほど事を面倒するものだと改めて自覚したタイラーは、ひたすら一生懸命ソニアのご機嫌を取り続けた。
とにかく、情婦、と呼ばれたことに憤慨甚だしく、しかもそれをタイラーも考えたことが、ソニアの怒りを煽っていた。
惚れたタイラーがひたすらにソニアをなだめすかす側にまわるしかない。
ソニアの怒りがタイラーに一人に傾くと、シーザーは一歩引き、手にした果実を回しながら、ソニアとタイラーのやり取りを慈しむように見つめた。
シーザーが「あのね」と声を発する。
助かったとタイラーは安堵しシーザーに顔を向ける。
まだ不満げなソニアは口をすぼめた。
シーザーは、改めてソニアに視線を送る。
「ソニアが嫌じゃないなら……、僕は、あなたの恋路を邪魔する権利まではないんだよ」
「私は、タイラーが好きよ」
苦笑いを浮かべるシーザーに、ソニアがまっすぐ答える。
その返答に照れたタイラーは口元へ手を寄せ、天井を仰いだ。
「僕は使用人の自由恋愛まで、規制する気はないんだよ。ソニアがタイラーを選ぶと言うなら、そこに僕がなにかを言う権利はないんだ。
ソニアが、望んでいないことをされたと訴えるなら、話は違うけど。
そのようなことがないなら、僕が口をはさむことじゃないよね。
二人とも大人だし、僕も大人だ。
そうだな、しいて言うなら……、場はわきまえてね。そう、お願いするだけだよ」
とは言っても、シーザーはすこし複雑な顔で二人を見つめていた。
その後、タイラーとソニアは、シーザーの了解を得て、人魚島へ向かうことが決まった。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
離婚する両親のどちらと暮らすか……娘が選んだのは夫の方だった。
しゃーりん
恋愛
夫の愛人に子供ができた。夫は私と離婚して愛人と再婚したいという。
私たち夫婦には娘が1人。
愛人との再婚に娘は邪魔になるかもしれないと思い、自分と一緒に連れ出すつもりだった。
だけど娘が選んだのは夫の方だった。
失意のまま実家に戻り、再婚した私が数年後に耳にしたのは、娘が冷遇されているのではないかという話。
事実ならば娘を引き取りたいと思い、元夫の家を訪れた。
再び娘が選ぶのは父か母か?というお話です。
私のドレスを奪った異母妹に、もう大事なものは奪わせない
文野多咲
恋愛
優月(ゆづき)が自宅屋敷に帰ると、異母妹が優月のウェディングドレスを試着していた。その日縫い上がったばかりで、優月もまだ袖を通していなかった。
使用人たちが「まるで、異母妹のためにあつらえたドレスのよう」と褒め称えており、優月の婚約者まで「異母妹の方が似合う」と褒めている。
優月が異母妹に「どうして勝手に着たの?」と訊けば「ちょっと着てみただけよ」と言う。
婚約者は「異母妹なんだから、ちょっとくらいいじゃないか」と言う。
「ちょっとじゃないわ。私はドレスを盗られたも同じよ!」と言えば、父の後妻は「悪気があったわけじゃないのに、心が狭い」と優月の頬をぶった。
優月は父親に婚約解消を願い出た。婚約者は父親が決めた相手で、優月にはもう彼を信頼できない。
父親に事情を説明すると、「大げさだなあ」と取り合わず、「優月は異母妹に嫉妬しているだけだ、婚約者には異母妹を褒めないように言っておく」と言われる。
嫉妬じゃないのに、どうしてわかってくれないの?
優月は父親をも信頼できなくなる。
婚約者は優月を手に入れるために、優月を襲おうとした。絶体絶命の優月の前に現れたのは、叔父だった。
もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
🥕おしどり夫婦として12年間の結婚生活を過ごしてきたが一波乱あり、妻は夫を誰かに譲りたくなるのだった。
設楽理沙
ライト文芸
☘ 累計ポイント/ 180万pt 超えました。ありがとうございます。
―― 備忘録 ――
第8回ライト文芸大賞では大賞2位ではじまり2位で終了。 最高 57,392 pt
〃 24h/pt-1位ではじまり2位で終了。 最高 89,034 pt
◇ ◇ ◇ ◇
紳士的でいつだって私や私の両親にやさしくしてくれる
素敵な旦那さま・・だと思ってきたのに。
隠された夫の一面を知った日から、眞奈の苦悩が
始まる。
苦しくて、悲しくてもののすごく惨めで・・
消えてしまいたいと思う眞奈は小さな子供のように
大きな声で泣いた。
泣きながらも、よろけながらも、気がつけば
大地をしっかりと踏みしめていた。
そう、立ち止まってなんていられない。
☆-★-☆-★+☆-★-☆-★+☆-★-☆-★
2025.4.19☑~
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
靴屋の娘と三人のお兄様
こじまき
恋愛
靴屋の看板娘だったデイジーは、母親の再婚によってホークボロー伯爵令嬢になった。ホークボロー伯爵家の三兄弟、長男でいかにも堅物な軍人のアレン、次男でほとんど喋らない魔法使いのイーライ、三男でチャラい画家のカラバスはいずれ劣らぬキラッキラのイケメン揃い。平民出身のにわか伯爵令嬢とお兄様たちとのひとつ屋根の下生活。何も起こらないはずがない!?
※小説家になろうにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる