至高のパーティー

りん

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仲間に入りたいようだ

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◎魔物×勇者 / 複数、スライム、小スカ




再びダンジョンへ入り込んだ俺達。だが今度ばかりは様子がおかしい。


「……」

「なぁ、なんかあのスライム俺達を見てないか?」


一体のスライムが目の前に現れたが襲ってくる様子はない。なんかチラチラこっちを見ている。

▽スライム が 仲間に なりたそうに こっちを見ている!


「なんだよ上のセリフは!ドラ◯エか!」

「それよりちょっと近づいてきてない?」

「しょうがねぇ……サクッと終わらせてやっか!」

「ピッ!ピキキーッ!」

「っ…!」


俺がスライムに向かって剣を振りかざそうとすると、スライムが声を出してその場で震えていた。


「どうした勇者様?殺るんじゃないのか?」

「っ……分かってるよ!」


後ろでマサヤがニヤニヤしながら後ろで見ている。

こんな状況、まるで俺が弱い者イジメしてるみたいじゃないか……。

再びスライムを見ると、潤んだ瞳を俺に向けていた。


「…………はぁ。分かったよ。仲間にすれば良いんだろ?」

「ピキィー!」


さすがに震えてるスライムを殺る気になれなかった俺は渋々仲間にしてやると、スライムは瞳を輝かせながら俺に飛び付いてきた。


「うわっ!ちょ、分かったから、離れろっ」

「スゲェ喜んでんな。おい、スライム。勇者はくすぐってやると悦ぶから思う存分くすぐってやれ」

「おいマサヤ!余計な事言ってんじゃーーって、ひぁっ!!」


人間の言葉が分かるのか、スライムが形状を変えて防具の中に入り込んできた。


「ひっ…!あっははははは!やめっ、ひゃははははっ!」


俺が防御する前にスルリと脇の下や、脇腹、そして下半身までにもスライムが広がっていく。

おそらくカギ状に変化したスライムが体のあちこちをカリカリとくすぐった。
俺は堪らず地面に横たわり、くすぐったさを紛らわそうとゴロゴロと暴れる。


「ほらほら、暴れたらダメだよ勇者様」

「えっ…何…っ!?」


トウマの声と共にマサヤ、リオが俺の四肢に手を伸ばして大の字に固定させた。そして俺は成す術もなくスライムのくすぐりに笑い悶させられる。


「あはははははぁっ!」


ヌルヌルと素肌を這い回る感触に、動かせる範囲で体を揺らしてくすぐったさを軽減させようとするが、トウマ達に拘束されているせいで効果はみられない。

唯一押さえられていない頭だけでも振り乱す。


「ほら、俺達もくすぐるぞ」

「ひやっ!あはははははっ!なんでぇっ…ははははぁっ!」

「よく言うだろ?人がやってると自分もやりたくなるって」

「確かに!」

「勇者様の笑顔見てるともっと笑わせてあげたくなっちゃうもんねー」


上からマサヤ、トウマ、リオの順で喋る。

言いたい放題言いやがって……。しかも人じゃなくてスライムだし。

しかし笑いが優先されて言い返せない。
やり返すとしても前回のマサヤの件があってまた倍返しされるのがオチだ。


「あははははっ!やっ…もっ、漏れちゃうぅっ」

「前から思ってたんだけどさぁ……勇者様って早漏だよね」


おい!それは語弊があるだろ!


「ひゃはははっ、ちがっ…うひゃあっはははは!」

「だって内ももとか股関をこちょこちょされるだけですぐうれションすんじゃん」


言いながら内ももと股関へ手を伸ばして指先でこしょこしょされると、少しだけ尿が漏れるのが分かる。

力が抜けるくすぐり方をされるとどうしても括約筋が緩くなってしまうのは仕方ないじゃないか。


「ひあぁ…っ、やめっ!ブルブルするなぁあっ」

「ほら勇者。どうせ最後には全部出すんだから早く楽になっちまえよ……こちょこちょ」

「あはははははっはははぁ…っ!みみっ、もとで言うなっぁひゃははははっ!」


無駄に低音な声が鼓膜を刺激し、脇の下、脇腹、内もも、足の裏を激しくこちょこちょされると俺は体を仰け反って尿を噴射させた。

ズボンには忽ち濃いシミが広がる。


「ひあははははっ!止めてぇっ、くしゅぐり止めてぇ!」

「もうちょっとー」

「頑張って勇者様!こちょこちょこちょこちょー」

「あぁっはははははぁっ!おっ、にぃ…っひひひぃ!!」


この後暫くは、俺の笑い声がダンジョン中に響いたという。
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