若頭が異世界でお嬢を溺愛するお話

なーさん

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7*夜のお散歩はとても綺麗です

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雛と悠二は庭園にきて食後の運動として走っていた
最初はブライアンに止められたが無理を言って連れてきてもらった
とても広い庭園で、とても綺麗だから何週しても飽きずに見てられる

「お嬢~そろそろ帰りません?」

悠二に声をかけられて大分時間が経っていたことを思い出す

「そうだな、後一周したら戻るか。悠二、疲れたんならそこで待っててもいいよ」

「あーでも、ここ結構広いから一緒に行きます。後一周ですよ?」

「わかったって」


そんなやりとりをしているとバラが咲く庭園の東屋の中に何やら人影がある事に気がついた

(さっき来た時はいなかったと思うけど‥‥)

通り過ぎる時チラッと見ると綺麗な金髪を横に流しているとても美人な女性が何やら下を向いて肩を震わせている

(あれ、泣いてる?)
雛は慌てて急ブレーキをしてその女性の近くへ行く

「あれ、お嬢?」

後ろについて来ていた悠二は雛の後を追う



ぐすっ‥‥ずず‥‥


「あの、大丈夫ですか?」

雛が遠慮がちに声をかけるとグリーンの瞳がこちらを見る

(なんか見たような顔だな‥‥とても綺麗な人)

「‥‥誰?」
不審に思ったのか眉間に皺を寄せて不機嫌そうに見られた

「あ、何か困って泣いてるんじゃないならいいの!ごめんなさい、余計なお世話でしたよねっ!」

慌てて弁明するがなんか邪魔したみたいで申し訳なく眉を下げる

「ぐす‥‥人に泣いてる所を見られるなんて‥‥屈辱。」

「大丈夫!私、誰にも言わないから!」

カサ‥‥

(悠二がきたか?)

グイッと女性の腕を取ると東屋の影に行くように押し込む

「ちょっと隠れてて!」

「わ、ちょ!無礼者!」

「なんで泣いてるのか知らないけど、泣いてるところ見られたくないんでしょ?なら隠れてて!すぐ私も離れるから、そしたら出て来なよ!あ、ほら涙拭いて。」

ハンカチで頬の涙後をポンポンと拭いてあげる
女性はあっけに取られて涙が止まったみたいだった

「じゃぁ、行くね!」

「あ、ちょっと!」

ニコっと笑ってそのまま走って悠二の元に戻って行く


「‥‥騒がしい人」

雛のハンカチを握りしめて言われた通りその場に蹲った




*****

「悠二!」

何事もなかったように悠二の前に現れる

「お嬢!急にいなくならないで下さい!心配するでしょう?」

「あーははは。ごめんごめん!綺麗な花を見つけたから近くに行って見たくなって」

「花ぁ~?お嬢が~?」

疑いの目で見られて居心地が悪い

「私だって花にくらい興味もつし!っほら!今日はこれくらいで終わりにして部屋戻ろう!汗かいて気持ち悪くなって来た」

そう言って悠二の腕をとって部屋までの道を戻る

ドアの所にはブライアンとノアが待っていてくれたらしい。

「ブライアンさん、ノアさん、ずっと待ってたんですか?」

「はい。雛様方に何かあっては大変ですので。お部屋に戻られますか?」

「すみません、ワガママ言って‥‥はい、いっぱい走って汗かいたんで部屋に戻ってお風呂に入ろうかと!」

「全然大丈夫ですよ。もっと、ワガママを言ってもいいくらいです。では、戻りましょうか」

ブライアンに微笑まれて少し顔が熱くなる

「あ、ありがとうございます!」
(イケメンの破壊力よっ!!)

「お嬢?」

「え!?なんでもないよ!全然、これっぽっちもなんでもないから!!ほら、戻ろう!!」

そう言ってぐいぐいと悠二の腕を引っ張って部屋に向かって歩き出した




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