若頭が異世界でお嬢を溺愛するお話

なーさん

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23*男二人のお散歩

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(お嬢連れていかれちゃったしこれからどうしようかね)

特にあてもなく歩く。
悠二の後ろにはブライアンが付いて来ている

男二人が一列に並んで歩く様はなんというか‥‥落ち着かない。

「あの~」

悠二がブライアンに話しかけると

「なんでしょうか?」

「団長さん忙しいでしょうし、俺そんなにあっちこっちいかないんで仕事戻ってもらってもいいですよ?」

「私のことはお気になさらず自由に過ごしてください。これも仕事の一環ですので。」

「あ、さいですか。」

ガクッと肩お落とす

(お嬢がいる時よりもなんか団長、固くねーか?まぁ、あの人は周りを巻き込んで話すから打ち解けやすいんだろうけど。ってか昨日慌ててたのは王女となにか関係あったのか~ほんと、いつでもどこでも世話焼きっていうかコミュ力バカというかなんというか‥‥) 

また歩き出すとなにか見られているような気がした

「あの、あっちって何があるんですか?」

「あちらは、噴水があります。行って見られますか?」

「あー‥‥そーすね。」

なにか気になって噴水の方へ向かう途中小さい何かがベンチの下に隠れているのが見える

「ん?猫?」

悠二がベンチの下を覗くと真っ白な毛並みのオレンジの瞳をした小さい子猫がブルブル震えている

「あ、やっぱり猫だ。ちっさいなー可愛いなぁ~野良か?あ、これ食うか?」

悠二はポケットに入っていた煮干しを差し出す
余りにも普通に差し出すのでブライアンは驚愕する

「悠二様‥‥なぜそんな物がポケットから‥‥?」

「え?あー、お嬢が俺は怒りやすいからカルシウム摂れっておやつによく渡されるんすよーその余りが入ってたから‥‥あ、こっちの猫は魚食わないっすか?」

「い、いえ。魚は好物だと思います。」

「そか。良かった」

ニッと笑って煮干しを食べている子猫の頭を撫でる

「じゃぁ、視線の犯人も判明したし部屋戻るかなー」

ヨッと立ち上がり一度伸びをする


(お嬢いつ戻るかなー。お嬢いねーとつまんねーな。)


部屋への道を無言で歩いていく

テテテテ‥‥

「‥‥」

テテテテ‥‥

「悠二様‥‥」

「わかってます‥‥!」

悠二が後ろを振り返るとさっきの猫が後を付いてくる
仕方ないという風に悠二はしゃがみこむと悠二の足元に子猫は擦り寄ってくる

「なんだお前~?煮干し気に入ったんか?でもなーもう無いんだよなー‥‥お嬢なら持ってっかな~?どーすっかな~」

ガシガシと子猫の頭を撫でてまた歩き出すと悠二の後を付いてくる

その子猫の様子をチラッと見て悠二は少し雛のことを思い出して目が細まる

(お嬢、この猫見たら喜ぶかな~)


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