ハイスペック隠れ腐女子が異世界に転生しました。~二度目の人生全力で楽しみます!~

なーさん

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第1章 この度、伯爵令嬢になりました。

21*初めてのワンマンショーはど緊張です。

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本屋のおばあちゃんに挨拶して、市場を通って、噴水の前に来ると、いつもの噴水があります。しかし、今日はアランは来てないみたいで人行き交う人は疎らです。時間を見るとまだ約束の時間まで少し余裕があります。‥‥アランいないけど、一曲だけ、歌ってから行こうかなぁ。ちょっと一人だと心細いですが、物は試しです。何事にも初めてはあるのです。今日が私の初めてのワンマンライブなだけ!勢いだけど‥‥やって見る価値はあります。

‥‥すぅ‥‥はぁ。

一度、大きく深呼吸をします。

ポロンポロン

「震えている、私の手に初めて‥‥♪」

ーーー♪
ーーーーー♪

「私のまま‥‥君を‥‥君を‥‥」

ジャンーーー・・♪


歌っている時はいつも楽しくて、目が会う人たちがドンドン集まってくれて、歌い終わった時にはたくさんの人が足を止めてくれています。中には、アランと歌っている時にも、よく聞きに来てくれている人もいて、ピーーっと指笛なんかも拭いてくれています。‥‥うわぁ、私だけでも足を止めてくれました‥‥。う、嬉しい。この一言につきます。

「嬢ちゃん、歌上手いなぁ!その年でそれじゃあ、将来が楽しみだな!」

「へへへ。ありがとうございます‥‥。」

「いいもの聞かせてもらったよ。ほら、これ持って行きな!」

「こんなに一杯のチココいいんですか!?ありがとうございます!!」

小銭をギターケースに入れてくれる人や、おすそ分けしてくれる人などがいっぱい居てなかなかその場を抜けられなくなってしまいました。あらら‥‥。

その場で何曲か披露して、時計を見ると待ち合わせの時間を過ぎていて慌てて秘密基地へ走ります。あぁ、ごめん、ほんとごめんよ、二人ともーーっ!!

秘密基地へ向かうための小道へ入ってしばらく行くと、フードを被った人に思いっきり正面衝突してしまいました。ドシンっと思い切り尻餅をきました。うん、ギリギリ背中から倒れなかったからギターはセーフです!

[あ、ごめんね、俺、よく前見てなくて‥‥怪我してない?]

あまり馴染みのない言葉で謝ってくれました。彼は慌てて手を差し出してくれて、私を引き上げてくれます。

[いや、私こそ、急いでて‥‥ぶつかってしまってごめんなさい!]

私が、彼が話した言葉で話すと繋いだ手に力が入って大きな瞳をもっと大きく開いてます。‥‥なにか、発音間違えたでしょうか?私は、近隣国の言葉は話せるようにと勉強しているので隣国の彼の言葉は普通に話せます。

ぶつかった男の人は10歳位でアランと同じくらいに見えます。深い紫の髪に優しそうなピンクの瞳が印象的です。この辺ではあまり見ない、フード付きのポンチョのようなものを被っていて、あまり顔が見えないようにしているような印象です。少し肌が黒い気がします。南の方の、国の方なんでしょうか?こっちに来て初めて異国の人に会いました!なんだか、ミステリアスでかっこいいですね!!って、こんなことしている場合ではないのです。さっきから、ディナンとジョーから連絡きているのかピアスの結晶石が熱くなっています。早く行かないとなのです!!

[驚いた‥‥君みたいな小さな子が、この言葉を普通に話せるの?]

[ん~‥‥普通に、ではないよ?日常会話程度‥‥かな。あの、ごめんね?私、とても急いでるから、もう行くね!ばいばい!!]

[あ、ちょっと‥‥!]

なんだか長くなりそうだったので、無理やり話を切って走ります。走りながら、結晶石に来ている通信を受けます。

『チャコ、ずいぶん遅いけど、どうした?なにかあった?』

『ジョー、ごめん!ちょっと、寄り道してたら遅くなっちゃった!もう、下にいるから待ってて!』

『あ、本当だ。走らなくていいから、気を付けて来なよ。転ぶよ!』

『うわっと、う、そうだね、早歩きで行く!』

言われたそばからつまづいてしまいました。上を見ると、石垣から見えたジョーとディナンが呆れています。へへへっと笑って見せて走るのをやめてなるべく早く歩きました。

「遅れてごめんねぇ!噴水で一曲だけ歌ってから来ようと思ったらこんな時間になっちゃった!」

「いいよ、急だったしね。」

「ディナン、何かあったの?こんなに急に連絡くれるのって久々だよね。」

そうなのです。いつもは、遅くても前日には遊びに行けるか聞かれるのに、今日の今日というのはとても珍しいのです。

「ん?あーいや、本当に、急に時間が空いたから読んだだけだから。そんな心配するな。」

ふーん。考えすぎならいいんだけど、なんだか、ディナンに元気がないように見えてしまいます。

「あ、そういえば、ついさっきね、隣国のエディング国の人に会ったよ!この辺では、珍しいよね。」

「‥‥エディングの者が?珍しいな。」

「うん。私、急いでて走ってたらぶつかっちゃっちゃって‥‥多分、咄嗟に出た言葉がエディングの言葉だったからそうだと思う。肌も褐色だったしね。でも、10歳くらいの子だったんだけど、子供が一人でこのシェール王国にいるのは珍しいね?もしかして‥‥お父さんとかお母さんとはぐれちゃってたのかな?そしたら、探すの手伝ってあげればよかったかなぁ?悪いことしちゃったかな‥‥。」

「・・・まだ近くにいるかな?」

ジョーが、ポツリと言いました。あ、そうか!なら三人で探しに行けばいいんじゃないですか!?

「そうだよ!三人で探しに行って、話を聞いてみよう!本当に迷子だったら大変だし、異国で迷子とか恐怖でしかないもん!」

「そうだな。何かあっても、三人いれば大丈夫だろう」

ディナンも賛成してくれました。よかったです。
今日は、三人で人助けです!よし、『イルタ防衛隊』結成です!!

「じゃあ、今日は私たち、『イルタ防衛隊』ね!」

「「イルタ防衛隊?」」

「そう!この、王都イルタの町を守る、防衛隊!困っている人を助ける、ヒーローだよ!!」

私がそういうと、ディナンもジョーも目がキラキラして来ました。
やっぱり、男の子は戦隊モノが好きみたいです。うふふ。かわいいよぉぉぉお!

歩きながら、どんな子だったか、どんな服装だったかなど、二人に情報を伝えます。
そうして、私たちは男の子を探し出しました。



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