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第1章 この度、伯爵令嬢になりました。
35*レイ兄様と仲直りするのです。
しおりを挟む「レイ兄様、いい加減にしてくださいませ。」
家に帰ってくるなり、私はレイ兄様が一人で庭にいたのをいいことにベンチの前で仁王立ちをし、逃げ場を塞ぎ腕を組みレイ兄様を見下ろしました。レイ兄様は驚いたように目をパチクリさせています。
「ちゃ、チャコ‥‥帰って来たの‥‥ぼ、僕、ちょっと用事が‥‥」
ばたばたとギターをしまおうとしています。
「レイ兄様、言いたいことがあるなら言ってください。私は、あの子を助けたことに後悔はありません。」
「ぼ、僕も、助かって良かったと思ってるよ‥‥」
「では、何故、私のことを避けるんですか?『黙ってて』って言ったからですか?あの時は、夢中だったんで言葉がきつくなってしまいました。それは、ちゃんと謝ります。レイ兄様、傷つけてごめんなさい。」
私は頭を深々と下げてレイ兄様に謝りました。
「あ、ちょ、チャコ、そんなの怒ってないから‥‥」
「じゃあ、なんですか?ちゃんと言ってくれないと分かりません。‥‥私の事が気持ち悪く感じたからですか?不気味だからですか?」
一番聞きたかった事を、拳を握ってレイ兄様をまっすぐ見ながら聞きます。
「‥‥え?きも?え?不気味?え?」
「私が、誰も知らない応急処置をしたり、知らない歌を歌ったり、料理を作ったり‥‥私が不可解な事ばかりするから気持ち悪く感じて私の事、避けて‥‥んじゃないんですか?」
言っていて少し涙が出て来て声が上ずってしまいます。
「チャコ‥‥違う、気持ち悪いなんて‥‥思った事ないよ、」
「じゃあ、なんで‥‥何で避けるんですか?私、何悪いことしましたか?」
目、一杯に涙が溜まります。でも、ここで泣いたら泣き落としみたいでカッコ悪いから、必死に溢れないようにグッと顔に力を入れます。
「そ‥‥れは‥‥僕の気持ち‥‥的な‥‥」
ゴニョゴニョ何言っているか分かりません。
「なんですか?ちゃんと、話してくださいませ。私、レイ兄様とずっとこのままなんて嫌です‥‥」
「その‥‥チャコが‥‥あの子に口付けしてたのを見て‥‥胸が、モヤモヤして‥‥でも、チャコ見ると‥‥」
「私を見ると?」
「えと‥‥ううん、なんでもないっ!ごめん、僕が悪いだけだから!これからはいつも通りにするから‥‥」
レイ兄様は首まで真っ赤にしてアセアセしています。
・・・ほう、そういう事ですか。思春期的な感じですか?人工呼吸をキスシーンと勘違いして、意識してしまったと?
「レイ兄様、一昨日のあれは、キスなんかじゃないですよ?」
「キス?」
「あぁ、口付けの事です。でも、一昨日のは、『人工呼吸』。そして、人命救助のため仕方なくやった事です。だから、私のファーストキスはまだです。人工呼吸はノーカンです。」
「人命救助‥‥たしかにな‥‥」
「それに、あれはそんないいものじゃないですよ?無理やり体の中に空気を吹き込むんですから、結構苦しくて、結構大変な重労働なんです。」
「うん‥‥でも、すこしだけ‥‥あの子が、羨ましく思ってしまったんだ‥‥。」
何この子、可愛すぎない!?いきなりの素直、やばい!!!
多分、自分が言った意味とか、何も考えてない発言なのでしょうけど、シュン‥‥っとして言われた言葉の破壊力、やばいですーーーっ!!
「‥‥もう、仕方ないお兄ちゃんですね。」
ベンチに座っているレイ兄様に困ったように笑いました。
そして、一歩レイ兄様に近付きます。サラサラのレイ兄様の前髪を手で払ってチュッと軽く唇を落としました。
「‥‥え?」
レイ兄様は何をされたのかよく分かっていない顔をしています。
「ふふ。レイ兄様、今回はこれで機嫌を直してください。」
ボンっと言いそうなほど一気に真っ赤になったレイ兄様にニッコリと笑いかけます。
「‥‥ハイ。」
あーーー可愛い。だめだ、このままだと、いろいろダメだ。可愛すぎてつらーーい!
私は、レイ兄様の隣に座りなおすとレイ兄様はビクッと体を固くしました。
「レイ兄様、これで仲直りですからね?もう、逃げないでくださいね?」
横から覗くように念を押すと、レイ兄様はやっとふふっといつもの様に笑ってくれました。
「うん、避けてごめんね?」
「いいえ。私もいろいろとごめんなさい。でも、私、大切な人に避けられるのは嫌です。家族なんだから、ちゃんと話し合いたいです。次、何か起きて喧嘩しちゃっても、ちゃんと話し合って解決しましょうね?」
「うん‥‥わかった。」
照れながらも、レイ兄様は約束してくれました。うん、本当、いい子。このまま素直に育ってくれたらいいな。
◇◆◇◆◇◆
数日後、庭で日課の稽古をしていると、お父様に呼ばれているとセバスチャンが教えに来てくれました。
「レイ兄様、すみませんが、お父様に呼ばれたので行ってきます。」
「うん、わかったよ。僕達はもう少し稽古してから中入るよ。」
「はい。怪我しないように気をつけてくださいね。」
「ほら、チャコ早く行かないと父上が待ってんぞ!」
カート兄様に急かされて、私は庭を後にします。
コンコン
「入れ。」
お父様、なんだか声が硬い?何かあったのでしょうか?
「失礼します。」
挨拶して執務室の中に入ると、何故かジンくんが中にいました。え、何故?
「あれ、ジンくん?どうー「ちゃこ。先に、こっちに来て座れ。」
お父様に言葉を遮られ、少しこわばった表情のお父様とジンくんの顔を交互に見た後、私はお父様に促されて指定されたソファに腰掛けました。
「‥‥チャコ、この子のことは、覚えてるな?」
徐にお父様が話し出します。
「はい、もちろんです。」
「ふぅ‥‥この者が、お前の従者になりたいと言っている。」
「・・・あぁ、この前の雇ってくれってやつですか。お断りしたはずなんですが‥‥」
チラリとジンくんを見ると、グッと拳を握って顔が強張ります。
「あぁ、それは聞いた。だから、私に直談判しに来たそうだ。」
「えぇ??」
驚いて、思わずジンくんの方を見ます。
「だって‥‥決定権はないっていってたから‥‥旦那様なら決定権があると思って‥‥」
「いや、それはそうだけど‥‥でも、言ったよね?死に急ぐ人に興味ないって。あれでわからなかった?『私が』拒否したって事。」
言い聞かせるように、ゆっくりと話します。
うーん。絶対、わかってるはずなんだよなぁ。なのに、何故?
「うっ‥‥わかってたけど‥‥、俺はあんたに付いて行きたいって思ったんだ。もう、二度と死にたいとか、放っておいてくれとか‥‥死にたがるような事しねぇし、言わねぇから、お願いだ、お嬢のとこに置いてくれ。俺、死ぬ気で頑張るし、きっと役に立つって思ってもらえるようにするから!俺、こんなに人の役に立ちたいって思ったのは初めてなんだ!だから、下働きでも、無休でも、無賃金でもいい。お嬢の近くに居させてくれ!お願いします!」
ジンくんはそう言って深々と頭を下げました。‥‥こんなに思ってくれるのは嬉しいけど、どうしたものか‥‥そう思って、お父様に視線を向けます。お父様は、ジンくんをジッと見てゆっくり話し始めます。
「‥‥こいつ、退院してこの数日、裏門でずっと座り込んでチャコ付きの従者にしてくれって、俺に会わせてくれって言い続けてたんだと。‥‥ほんと、迷惑な話だ。」
「うぅ、すみません‥‥」
数日間ずっと外でって‥‥仮にも冬なのに。本当、無理をします。
「でも、私はコイツの心意気には結構ガツンと来てる。ここまで、チャコを慕ってくて、役に立ちたいって思ってくれる人は、一生で何人も会わないからな。すこしは骨のある奴みたいだし、信用してもいいのかもしれないって思って。でも、それは、お父さんの気持ちだ。チャコの好きなようにしていい。嫌なら、ここでキチンと断りなさい。」
はー‥‥お父様はなんか、ジンくんの事を、意外と気に入っているようです。
これ、断ったら鬼じゃないですか?私。でも、別に、ジン君のことは嫌いではないんですよね。ただ、命を粗末にした発言が許せなかっただけで、嫌うほど知ってるわけでもないですしね。うーん。
ジンくんは、お父様の言葉にパアッと表情が明るくなりました。
「‥‥ふぅ。仕方ありませんね。」
「っ!お嬢、そしたら!!」
ジンくんの食い付きに、私は手を挙げて止めました。
「ちゃんと人の話は最後まで聞いてください。」
「あ、あぁ。ごめんなさい。」
シュンっと、目に見えて落ち込んだジンくんが待てをされたワンコのようでグッと来てしまいます。
「コホン。そこまでの熱意、私も嬉しく思います。なので、試用期間を設けたいと思います。」
「試用期間?」
「そう。お試し期間って事です。今日から3ヶ月。いま、この時から常に私に付いていてください。たぶん今、貴方は、私が助けたから、恩と幻想を抱いて私を崇めてるのかもしれないですし。この3ヶ月で、私がどんな人間なのか、この先も本当に心から仕えるに相応しい相手でいいのか、本当に一生付いて行こうと思えるのか、貴方は私を見極めてください。‥‥逆に、私も貴方をどんな人間なのか、信用するに値するのか、見極めたいと思います。今の気持ちが吊り橋効果による一時の物なら、この3ヶ月の間にいつでもやめてくれていいです。それに、試用期間中は衣食住は保証しますが、無休で、無賃金になります。それでもいいですか?」
「わかった。お嬢の言う通りにする。これから、よろしくお願いします。」
「‥‥無理はせず、貴方に出来る事をして下さいね。」
「はい!」
こうして、ジンくんと私は3ヶ月の主従となりました。
お父様も、異論はないようで、したい様にしなさい。と優しく頭をポンポンっとしてくれました。
◇◆◇◆◇◆
「今日はこれから、何するんですか?」
「まずは、この屋敷の案内をするわ。」
そう言って、お父様の執務室から出た後、屋敷を一通り案内してから私の部屋に来ました。
「で、次はジンの部屋ね。ここよ。」
そこは、私の部屋のすぐ近くにある小さめの従者の部屋です。小さいって言っても6畳ほどなので狭い訳ではありません。この部屋は、私が呼んだらいつでも来れるように私の部屋に続くドアと、廊下に続くドアと二つあります。
「うわぁ!こんな広い部屋もらっていいのかよ?あ”う”、うん、いいんですか?」
思わずと言ったように素の言葉使いが出てしまったようです。ふふ。
「ここは私の従者の使う部屋なんだからいいに決まっているでしょう?ジンの荷物は?」
「えっと‥‥荷物は、特にない。着の身着のまま過ごしてきたから‥‥」
「そう。まぁ、とりあえず、その服ね。ちょっと待ってて。」
私は部屋を出て、ジャンを呼びに行きます。
「ジャン!ちょっといいかしら?」
「はい!なんですか?」
「ジャンの、子供の頃の服とかってないかしら?」
「あ~‥‥王都の屋敷には何枚かありますけどねぇ。コッチには持ってきてないですねぇ。」
「‥‥そう。」
「お嬢様?どうしてその様なものを?」
「ジンを私付きの従者にしたから服が必要なのよ‥‥」
「あぁ、雇う事にしたのですか。お嬢様はお優しい。くく」
「まだわからないわ。とりあえず、3ヶ月でって話にしたの。あ、だから、ジンの事、ビシバシしごいて使ってやってね!」
「はは。わかりました。私が鍛えてみせます。」
ニコニコとジャンは楽しそうに笑いました。
うん、やっぱりこの隠れSは隠れてないわ。笑顔でしごくところが安易に想像できる。
「あ~‥‥では、下町の古着屋で適当な服を買ってきましょうか?」
「そうね‥‥いや、私とジンで行ってくるわ。そっちの方が早いし。ありがとう。じゃ、お仕事頑張ってね!」
ジャンが提案してくれたけど、ジャンにはジャンの仕事があるはずです。
うちは、従者は最低限しかいないのでみんな忙しいのです。
私のわがままに付き合わせて時間をロスさせてはいけません。
私は部屋に戻りジンを呼び、下町に行くと伝えました。
ジンは少し驚いてましたが玄関で待つように言うと言われた通り玄関へ向かいました。
私も服をサッサと着替えて玄関へ向かいました。
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