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第1章 この度、伯爵令嬢になりました。
41*みんなとさよならするのです。
しおりを挟むそれからの1ヶ月は本当にあっという間でした。
少ない時間で、ジョー達も忙しい筈なのに、少しでも時間を作ってくれて、会えなかった日は必ず電話してくれました。このマメさ。すごいです。6歳児。このままいい男になってほしいものですね。リリにも、何回か会って、いろんな話をしてしたりとても楽しい時を過ごしました。
リリと最後の日は、最後の最後にリリと二人でギャン泣きして周りの従者達を困らせてしまいました。初めての同志との別れ、本当に辛かった‥‥。でも、今まで通りお手紙のやりとりをしようねと言って泣く泣く別れて来ました。
でも、悲しい事だけではありませんでした。
なんと、師匠達は私と一緒に来てくれることになったんです!
護衛兼武術の先生として、あっちの館で一緒に過ごすことになりました。嬉しい!
頼んでくれたお父様には、本当に感謝ですね。
明日は領地に戻る日です。ジョーは、グラムさんとお見送りに来てくれる事になっています。グラムさんに会えるのも嬉しいですし、わざわざ時間を作ってくれる心使いが本当に有難いです。いい幼馴染を持って私は幸せ者です。
ディナンは、残念ながらどうしても来れないみたいで、とても申し訳なさそうに謝られました。ううん、仕方ないじゃないですか。というか、王族なんだし、忙しくて当たり前なのにこの1ヶ月、本当に大丈夫なのってくらい時間を作ってくれて、事あるごとに一緒にいてくれましたし、連絡くれていました。本当、友達に恵まれたなぁってしみじみ思うこの頃です。
今日は、特に二人と約束してないけれど、どうしても秘密基地に行きたくなったのでジンにも内緒でコッソリ家を抜けて来ました。いつも通りの道を、一人で歩いて秘密基地に着く頃には少しだけ日が傾いていました。‥‥あまり長くは居れないですね。いつもの石垣の上に座って王都の街を見渡します。今日も、とても綺麗です。暫くは見にこれないので目に焼き付けておかないと。
「はぁ。明日はもう領地に戻るのかぁ。」
ポツリと言葉が漏れました。
「お嬢は、領地に住むのは嫌なんですか?」
私の独り言に、間髪入れず言葉が返って来ました。
「っ!ジン!なんでいんの!?」
確かにコッソリ出て来たのに‥‥ジンはジャンに捕まってる時を狙ったから上手く撒いたと思ったんですけどね。ジン、成長してますね。ふふ。
「お嬢の様子が少しおかしかったんで‥‥ついて来たんです。ダメ、でした?」
恐る恐るという様に様子を伺っているのがわかります。
ついて来たんなら堂々としていればいいのに。
「んーん。多分、一人でいるよりも良かったかも。来てくれてありがとう。」
そう言うと、ジンの顔がホッと明るくなったのが分かりました。
分かりやすくて可愛いです。でも、どこに居たらいいのか分からないようでソワソワとしています。
「ほら、隣座りなよ。」
「え、いいんですか?」
「いいも何も、『下町の子供達』が隣に座って話してるだけじゃない。でしょ?」
「あ‥‥はい。」
ジンは、理解した様に私の隣に座りました。
「ふふ。ジンのさっきの質問‥‥」
「え?」
「ほら、領地に住むのが嫌かって聞いたでしょ?」
「はい。」
「‥‥嫌とは、思ってないよ。本当に。領地も、私にとって大切な故郷と思ってるから。でも‥‥引っ越しって、王都にいる友達は置いていかなきゃならないでしょう?それが、寂しくて仕方ないの。家族とも離れるのが寂しいの。」
「そうですよね‥‥。お嬢の周りにはいっぱい人がいるから‥‥でも、すぐに寂しいなんて思わなくなると思います!」
意外な返しに、私はキョトンとジンのことを見てしまいました。
「なんで、そう思うの?」
「だって、お嬢はお日様ですから。」
さも当たり前かの様にジンが答えてくれます。
「お日様?」
「はい!周りの人をポカポカ明るく、暖かくしてくれるお日様です。お嬢は、当たり前のことをしてるとか、自分のが助けられてるって言いますけど、お嬢に助けられてる人はお嬢が思ってるよりも、もっともっと多いんです。だから、お嬢と一緒にいたい、側にいたいってお嬢を慕う人は俺以外にも直ぐに多くなって、お嬢の周りが騒がしくて寂しいなんて思ってる暇無いと思います。旦那様や、奥様の代わりは難しいかもしれませんが‥‥俺も、お嬢が寂しく感じることが少なくなる様にずっと側にいます。その為に、お嬢に頼ってもらえる様に勉強も、お茶も、従者の仕事も全部頑張ります。」
柔らかな笑みで安心させる様に、珍しくジンから手を握って来ました。
その手は暖かくて、とても心地いい体温でした。私は、握ってくれた手を握り返します。
「ジン、そんなこと言うと私、ジンのことを手放せなくなっちゃうよ。」
ジンは、私の言葉に驚いたと言う様に目を丸くして此方に振り向きました。
「も、もちろん、手離さないでください。手放して欲しく無いです!俺は、一生お嬢に仕えて行きたいんです。」
必死にジンが私の目を強く見て言ってくれました。
初めて会った時の、無気力な瞳はどこにもありません。
「‥‥私、ジンの事、もっと振り回すだろうし、困らせるよ?」
「はい。いいです。全力でしがみつきます。」
「ジンには、もっと色んな事を知ってもらう為にもっと勉強してもらう事になるよ?」
「もちろんです。お嬢を守る為に俺も力を付けます。」
「あと‥‥私、突拍子も無い事をして、心配かけたり驚かせたりするよ?」
「あ、それはもう、わかってます。」
「あと‥‥あとね、」
「お嬢。」
ジンは、私の両手を包んでギュッと握りました。
さっきよりも強く、ジンの手が汗で少し湿気っているのがわかります。
「‥‥」
「俺は、お嬢のどんなダメなところでも、良いところでも全て受け止めます。だから、お嬢は一言、この先も一緒にいる事を許して下さい。」
ジンは、この2ヶ月ずっと一緒にいてくれて、私の為に頑張ってくれてたのをずっと見ています。
嘆きながら苦手な計算問題を解いたり、火傷しながらお茶入れたり、不器用に、でも真剣に私と向き合ってくれていました。そんなジンと一緒にいるのが、とても心地よく感じていたのは分かっています。‥‥ジンを従者にした時から結局、お別れするなんて考えれるわけなかったのです。
「ジン、これからも、宜しくね。」
ジンが握っていた手を一度離し、ジンに向かって手を差し出しました。
ジンは、その手を見て嬉しそうにまたギュッと握ってくれました。
「こちらこそ、宜しくお願いします!」
ジンと話して、なんだか気持ちが軽くなった気がします。さっきまで感傷に浸ってたのが嘘みたいにこれからがワクワクして来ました。うん、大丈夫です。私はどこに行っても一人じゃないから頑張れそうです。
「ジン、帰ろうか。」
「はい!」
◇◆◇◆◇◆
「お嬢、ジョー様がいらっしゃいました。」
少しだけすっきりした自分の部屋で、忘れ物がないか確認している時にジンが教えに来てくれました。
「りょーかいっ!今行くー」
確認していた本棚をもう一度ざっと見て忘れ物がないのを確認してから、いつものカバンを持って部屋を出ました。・・次帰ってくるのはいつになりますかね。そんな事を思いながら廊下を歩きます。
「チャコっ!」
ジョーが私の姿を見つけて走って来てくれました。
もぉ~本当にかわいい!髪をさっぱりと切って、短髪に戻ったから、可愛い顔がよく見えます。
「ジョー、髪切ったんだ!やっぱり短髪似合うね。可愛い」
ジョーの髪を撫でながら言うと、ジョーは満足そうにニッコリと笑いました。
「チャコが、短髪のが好きなの知ってるからね。よかった、チャコに褒めてもらえて!」
・・・リリですね。私の好みを言ったの。まぁ、良いですけども。
「‥‥チャコ、後ろにいるのが、『ジン』?」
「あ、そう。ジョーは初対面だったよね。この前から私付きの従者になったジンだよ。」
「お初にお目にかかります。ジンと申します。」
ジョーに、ジンを紹介したらジンは綺麗に腰を折って挨拶しました。
ジョーは、少しだけジンを上から下まで見た後、手を差し出します。
「ジョー・ハートだ。宜しく。」
恐縮気味にジンはジョーの手を握って、また頭を下げました。
うん、なんだかジョーに貫禄が出て来たような気がしてしまいます。
「チャコ、少し、庭に散歩行かない?まだ、時間は平気でしょ?」
二人をほっこりと見ていると、ジョーは、昔から変わらない柔らかい笑顔で手を繋いで来ました。うん、本当癒される~
「うん、まだ平気。行こう!」
そう言って、私たちが歩き出すとジンも付いて来ようと動き出しました。それに気が付いたジョーはちょっと驚いたような顔をした後、一人で納得したようでジンについて来ないように言いました。ジンは私をチラッと見て、私も大丈夫と言うように頷くとジンは一つお辞儀して下がりました。
「チャコ、行こう。」
ジョーは満足したのかまた私の手を取って歩き出しました。
・・・こうやって、ジョーと二人きりでお散歩するのは結構久々です。
「チャコ、これ、ディナンと俺から‥‥」
「手紙?と‥‥ブレスレット!うわぁ‥‥綺麗。これ、二人の結晶石?」
「うん、守りの魔法陣を刻んでるから常に付けててね。無いよりはマシだろうから。あとね、この空の所にチャコの結晶石を入れたらこのブレスレットは完成なんだ。3人の、友情の証として二人で考えたの。これは、俺もディナンも持ってるから、チャコの結晶石を頂戴?」
「うん、勿論!ありがとう、すっごく嬉しい。」
「ううん。俺、チャコの誕生日には絶対毎年会いに行くからね。寂しくて仕方ないけど‥‥俺も頑張って強くなるから、チャコを守れるように頑張るからね。」
「私の誕生日って‥‥来月だけど‥‥。ふふ。ジョーは今もすっごく頑張ってるの知ってるよ。だから、無理はしないでね?体、壊したら許さないからね?」
「うん、わかってる。チャコが嫌がることはしないから。」
「うん。ありがとう。あ、いま、結晶石作るね。」
「うん。」
掌に魔力を丸めるように力を込めます。
掌が暖かくなったらどんな形にしたいのか具体的に想像して、結晶石を作りました。
そして、前にルーファス先生に習った盾の魔法陣を刻むと出来上がりです。
「はい、出来た!ふふ。可愛いねぇ」
空の所に自分の結晶石を取り付けて、ブレスレットを空にかざして見ると、金、銀、青の結晶石がキラキラと輝き放っています。うわぁ。可愛い。でも、ちょっと大きいかも?そう思いながら腕にはめると、シュウ‥っと勝手にサイズ調整してくれました。すごい!これも魔法だ!
「ありがとう。うん、良い感じだ。」
ジョーも、自分のブレスレットに私の結晶石を付けて満足そうに撫でました。
「ジョー、本当にありがとうね。あ、私もね、渡すものあるの。」
「うん?何?」
「コレ!この前撮った、写真!ディナンにも、渡しておいてくれる?」
「うわぁ‥‥こんなにそっくりに写るんだ‥‥凄いね。嬉しい。これで、毎日チャコのことが見れる‥‥」
うん、うん。そうなのよね。写真って、偉大ですよね。
遠くにいても近く感じられるのって凄い。この世界にも、テレビ電話とかあればいいのにって思うよね。魔力量関係なく使える電話とかだれか開発してくれないですかね?
「チャコ、この写真、もっと小さくできる?」
「できるよ!お父様みたいに、ロケットに入れたりするの?」
「うん、チャコと俺の二人での写真を入れたい。」
本当に、ジョーは素直ですね。ふふ。嬉しく無いわけがないです。
私も、撮りたかったです!
「うふふ。嬉しい。じゃあ、今撮ろうか!」
「うん!」
カバンからカメラを取り出して、自撮りする様に手を伸ばします。
しかし、手が短いから上手く入らなくて苦戦していると、ジョーがカメラを受け取りました。
「ここを押せばいいの?」
「うん、そう。」
「はい、撮るよ。チャコ、もっと近づいて?」
ジョーは、私よりも大きくなったからなのか、私よりも少しだけ余裕を持ってカメラに収まりました。
写真を撮り終えると、いつも通り他愛もない話をしながら過ごしました。
本当、ジョーといるの落ち着きます。絶対、マイナスイオン出てますよ、この子。
前は、弟って感じだったのに少しだけお兄ちゃんぽくなってるのもまた萌えます。大人ぶるのに甘えが抜けきれてないジョーが可愛いが過ぎます。
庭の池の前でジョーが私に後ろから抱き着く形で色々と話していると、ジンが呼びに来ました。
「お嬢、もう出発するようです!」
「あら、もう時間?わかった。今行くー。」
「本当、早すぎだよ‥‥。はぁ、仕方ない行くかぁ。」
シュンとした声が後ろからします。ジョーは一度長い溜息を吐いたあと、私を後ろからギュウッと抱きしめるので私は肩に乗ったジョーの頭を撫でました。ジョーが先に立ち上がって、私も立とうとしたらジョーが手を貸してくれました。うん、紳士。自然。本当、グラムさんに似て来たなぁ。
「また来月。絶対行くからね。」
「うん。待ってるね。」
そんなやりとりをしながら手を繋いで玄関に向かいます。
距離感が近いのをジンは初めて見たからなのか、なんだか複雑そうな顔をしているのを視界の端で見えますが、ジョーがスキンシップが多いのは今に始まった事ではないので特に気になりません。‥‥ジョーの無邪気さで許されてるってのがありますけどね。
玄関先に行くと、お父様達も使用人達も、みんなが集まっていました。
あれ?レイ兄様、わざわざ着替えたんですかね?お出かけ用の格好をしています。
師匠達も着いて、車に荷物を載せています。荷物、少なくないですか?引っ越しなのに、カバン二つって‥‥あ、でも師匠のルームの中に入ってるのかも?
「チャコ。これから、アンナさんは、護衛も兼ねてもらうからな。何か困ったことがあったりしたら頼りなさい。」
「ふふ。まぁ、師匠なのは変わらないから、ドンドン鍛えるから覚悟しなさいね?」
師匠に鍛えると言われて少しだけ顔が引きつってしまいました。
だって、今までも鬼だったのにそれがこれからは、毎日でしょう?なんだろう、私、冒険者になるのかな?
「はい、お父様。お父様、仕事のしすぎで自分をないがしろにしてはダメですからね?次会った時、窶れていたりしたら怒りますからね!お義母様に、逐一報告してもらうことになってますからね!お義母様の言うことをちゃんと聞いてくださいね!」
「わ、わかったよ、ちゃんと、程々に休息は取る様にするよ。」
「ふふ。お願いしますね。お義母様も、お体には気をつけてくださいね。リアや、お父様の事、よろしくお願いします。」
「最大限努力するわ。チャコも、身体に気を付けてね。」
「はい、お義母様。」
「チャコ‥‥俺、行ってやれなくてごめんな。あっちでも、元気でいろよ?」
「カート兄様‥‥。ふふ。ほら、泣かないでください。一生離れて暮らすわけじゃないんですから。それに、会いに来てくれるでしょう?」
「もちろん、会いに行くよ。何かあったらすぐに連絡しろ。飛んで行くから。」
「ありがとうございます。ハンク、カート兄様の相手、宜しくね?」
いろんな意味で。心の中で呟きました。
「あぁ。もちろん!次、チャコと会うときはサッカーでも武術でも魔法でも、必ずチャコに勝つからな!」
「ふふ。私に勝てるかなぁ?私も、練習しておかないとだね~ふふ」
「絶対勝つ!」
「楽しみにしてるわ。」
ハンクには、色んなネタを提供してくれて感謝しかありません。
これからも、カートxハンクのままでいて欲しいです。
「チャコ。」
レイ兄様がいつもの優しい声で私を呼びました。
「はい、レイ兄様。」
「実は、僕も領地に行くことにしたんだ。」
「えっ!?一緒にですか!?」
「え、レイも行くのか!?」
隣で聞いていたジョーもレイ兄様の言葉に反応しました。
「ふふ。驚かせようと思って、黙ってたんだ。」
「ビックリしました。まさか‥‥でも、良いんですか?一緒に来てもらって‥‥」
「うん?チャコの為と言うよりか、自分の為だから。領地で、色んなことをお爺様から学びたいのと、領地の事を学びたいのと。チャコが気にすることじゃないよ。」
「‥‥はい。レイ兄様が一緒に居てくれるのは心強いです。」
「ふふ。良かった。」
「レイ、いいなぁ。俺も行きたい。」
「何言ってるの、ジョー。ジョーは、どうせ、事あるごとにこっちに来るんでしょ?」
「‥‥多分ね。」
ジョーの照れ顔可愛いッ!!!そして、図星指すレイ兄様さすがです。ふふ
安定のやりとりを見ていると、急に抱き上げられました。
「チャコーー!!いい女になって帰ってこいよーーーっ!」
「グラムさん!」
ガハハと、屈託無く笑うマッチョのグラムさんは私を抱き上げるとグルグルと高い高いしてくれました。いいけど!カッコいいけど!みんなの前では流石にはずかしいっ!
「父上!チャコが困ってます!降ろしてあげてください!」
ジョーは、グラムさんに注意してくれて、やっと降ろしてもらえました。
お父様も、グラムさんをめちゃくちゃ睨んでます。
「いい女かはわかりませんけど、ちゃんと成長して帰って来ます!」
「うん、いい顔だ。次に会うのが楽しみだ。」
「へへ。はい!あ、お父様!みんながこんなに集まるのはなかなかない事ですから、全員で写真撮ってもいいですか?」
「いいな。撮ろう撮ろう!ほら、並んで!」
お父様やレイ兄様が並ぶ様に指示してくれてる間に三脚を立てて全員が入る様に調整します。うん、いい感じ!
「15秒後にシャッターが切れますからね!」
セットして、スタートボタンを押して走ってジョーの隣に向かいます。
「チャコ、大好きだよ。」
突然、耳元でジョーが言うもんだから驚いてジョーの方を見るとこっち見ないで!と前を向かされました。チラッと見えたジョーがこれでもかってくらいに真っ赤で、私まで照れてしまいます。
「私も、ジョーの事大好きだよ。」
ジョーにそう言った直後にシャッターが切れる音がしました。
改めて、ジョーの方を見るととても幸せそうに笑うからつられてしまいました。
「チャコ、もう行かないと宿に着くのが遅くなってしまうよ。」
「はい、もう行きます。」
「チャコ、レイ。元気でな。体には十分気を付けなさい。」
「はい、お父様。行ってきます。」
「行ってきます。父上、母上」
みんなにお別れを言って、後ろ髪を引かれながら車に乗り込みます。
「チャコ、、また、来月ね!」
「うん、ジョー、待ってるね。またね。」
車が出て、家の門を過ぎるまで手を振りました。
門を出ると、みんなの姿は見えなくなります。
本当に、色んな人に支えられていると言うのがわかる出発でした。
ジンを見ると、ニコリと笑ってくれました。
うん。なんかあっちでも、うまくやっていけそうです。
みんな、またね。
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