49 / 84
第2章この度、学生になりました。
7*青春って感じなのです。
しおりを挟む「ジン!!今すぐ迎えに来て!!って言うか、もう帰ってるから途中で合流して!」
ジンに一方的に連絡を入れて直ぐに切りました。
もう、なんてことですか!?いきなり、声フェチがみんなにバレてしまいました。
しかも、公開処刑という形で!!!恥ずかしいにも程があります!!
しばらく、走る勢いで早歩きをしていた足がゆっくりとなり、周りに誰もいないことを確認して階段の物陰に隠れて蹲ってしまいました。
「やばい、まじやばい。さっくんだよ、あの声は。さっくんにしか聞こえないよ。この世界で聴けるなんて‥‥低いのにやらかくて心地いいあの声は、さっくんだよ。やばい。嬉しすぎてどうしよう。あぁぁぁっ!!!!!なんでさっきの言葉責め録音しなかったのよ、自分!!あぁ、一生の不覚!!声がよくて、背も高くて、リリに似てる美青年で、なおかつお世話好きのお母さんとか、最高すぎかよ!!!しかも、何処と無く攻めっぽいとはどうゆうこと!?いいとこばっかりじゃんか、私の事、殺す気なのかな!?そうだよね??ご褒美くんにしては、完璧すぎて辛いっ!!!あぁぁぁ!!!」
頭を抱えていると、人の気配がしました。
え、聞かれた!?うそ、やばい!!隠れないと!!
辺りを見渡してどこにも隠れるところがないのでなるべく階段の陰に身を隠します。
静かにしてれば、バレない‥‥はず!!
カバンで頭を隠して、なるべく薄くなるように壁と一体化する様に無になりました。
・・・はやく通り過ぎて~~そしたら私も、速攻どっか行くから!!
「あれ、この辺でチャコの声が聞こえたんだけど‥‥」
あ、レイ兄様かな?なら、出て言ってもいいかな?でも‥‥
「チャコーーー‥‥‥‥何してんの?」
「あ”。‥‥レイ兄様」
変なところ見られたぁぁ!!一生懸命隠れたんですけどね‥‥これなら、潔く出れば良かったです。失敗しました。
「‥‥ぶふ。」
レイ兄様が珍しく吹き出しました。うーん。恥ずかしいです。
「わ、笑わないでください!‥‥隠れてたのに、見つけるなんて誤算です。」
「え、あれで隠れてたの?くく。」
「ちょ、ちょっと、1人になりたかったんです!!もう!」
「くく。ごめんごめん。可愛くて‥‥つい、ね。チャコは、今帰り?」
「はい。さっき、ジンを呼びました。道の途中で合流しようかと。兄様は?」
「私は、委員会の途中なんだ。でも、もう直ぐ終わるよ。良かったら、一緒に帰らない?」
「いいですよ。ジンにも連絡とっておきます。どのくらいで終わりますか?」
「うーん、30分位かなぁ?」
「了解です!そしたら、下駄箱らへんで待ってますね!」
「わかったよ。じゃあ、後で。」
「はい。」
レイ兄様と別れ、下駄箱に向かいながらジンに連絡を入れます。
先程、急いだ連絡をしたからジンはアレから10分もたっていないのにもう直ぐ校門の前に着く様です。早いです。急がせすぎた様で、ちょっと申し訳なく思います。
「じゃあ、校門のところで待ってて。私もそっち行くからそこでレイ兄様を待とう。」
『わかりました。でも、お嬢。なんでさっきあんなに急いでたんですか?何かあったんですか?』
「‥‥会ったら話すわよ。」
『絶対ですよ?俺、ここまですんごーーーく急いだんですからね!』
「悪かったわよ。ちゃんと話すけど‥‥絶対笑わないでよ?」
『それは、話によりますけど‥‥頑張ります。』
「‥‥じゃあね。」
プチン
ジンに、絶対笑われますね。コレは、絶対笑われます。あぁ、話したくないです。
でも、ジンは薄々私の趣味を勘付いてきているようなので、今更、声フェチですって言ったところでフーンとしか思わないかもしれません。
1人で納得して校門へ行くと、ジンはもう来ていました。
私を見つけて、イタズラそうに笑っているジンは、少しだけ幼く見えます。
「お嬢、おかえりなさいませ。」
「‥‥ん。ただいま。」
やっぱり、自転車で来てるよね。
レイ兄様どうしよう?車無いわ。二人乗りして帰るしか無さそう。
・・・私が漕ぐのはキツイから、ここはジンがレイ兄様を乗せて帰るわよね。
・・・むふふふ。
レイ兄様は、どこ掴むタイプかしら?
腰?裾?それとも、無難に座る所?何処にしても、美丈夫な二人のニケツ‥‥思わぬご褒美!!!あ、写真‥‥いや、ブレるな。ビデオ撮らねば。
いそいそと、自転車をカバンから出してビデオを撮れるように準備していると、レイ兄様が来ました。
「あ、れ?車は?」
当然、車がないことに戸惑っています。
自転車を見て、不思議そうに首を傾げている兄様、可愛いです。
「あのですね、私、朝の渋滞が嫌で自転車で来たんです。だから、自転車で帰ることになるんですけど、いいですか?」
「まぁ、私は構わないよ。」
「やった!じゃあ、行きましょう!」
◇◆◇◆◇◆
「何故、こうなった。美男子のニケツにムフフする予定だったのに‥‥ぐぐ。」
「チャコ?なんか言った?」
「‥‥なんでもありませんわ。レイ兄様。」
予定外に、レイ兄様が自転車に乗れたのが誤算でした。
レイ兄様は、行こうと言ったら私の自転車に跨って「じゃあ、チャコ、後ろ乗って?」って爽やかだけど有無を言わせない笑顔で私に後ろに乗るように言いました。
「くく。お嬢、残念でしたね。」
・・・やっぱり、2人の二人乗りを期待してたのはジンは気付いていたようです。ぐぬぬ
「ほら、危ないからちゃんと掴まって?」
レイ兄様の腰に手を添える程度だったのを、グイッと引っ張られて抱きつくようにされました。‥‥まあ、いいんですけどね。でも、これはこれで‥‥レイ兄様、意外と筋肉ありますね。試しに、ギュウッとして見てもびくともしません。あ、レイ兄様の匂い‥‥結構好きかも。何か、香水使ってるんでしょうか。
「~~チャコ、お願いだから、ジッとしてて?ほんと、危ないから。‥‥色んな意味で。」
「あ、ごめんなさい。」
最後の方はよく聞こえませんでしたけど、運転の邪魔でしたね。失敬失敬
ジンにも、苦い顔をされてしまいました。
「レイ兄様。」
「ん?」
「レイ兄様は、何か香水をつけていますか?」
「香水?いや、特には‥‥」
「そうなんですね~‥‥」
「あぁ~今日、体育あったから汗かいたかも。ごめん、臭い?」
「え?そんなわけないじゃないですか!いい匂いだから、私も同じ匂いにしたいなって思っただけです!レイ兄様が臭いなんてありえません!」
「‥‥‥‥はぁ~。」
え、なんでため息!?
ジンはジンで、なんで可哀想な子を見るような顔してるんですか!?
「チャコ、他の人には、もう少し警戒心って言うのを持とうね。」
ジンは、レイ兄様の言葉に全力で頷いています。そのせいで蛇行運転になりかけています。危ないからやめたほうがいいと思うのですが‥‥。
「え?はい‥‥?」
なんか、当たり前のことを言われました。
「じゃ、チャコ、ちゃんと掴まっててね。」
再度、離れかけた手を掴んで抱きつく形を取らされました。
レイ兄様の背中に頭を預けると、レイ兄様の鼓動がすごく早くなっています。
その鼓動が心地良くて、ずっと聞いているとあっという間に家に着きました。
自転車から降りると、レイ兄様はポンポンと頭を撫でてから部屋に戻られました。
0
あなたにおすすめの小説
拾った年上侯爵が甘え上手すぎて、よしよししてたら婚約することになりました
星乃和花
恋愛
⭐︎火木土21:00更新ー本編8話・後日談8話⭐︎
王都の市場で花屋をしているリナは、ある朝――
路地裏で倒れている“美形の年上男性”を拾ってしまう。
熱で弱っているだけ……のはずが、彼はなぜか距離が近い。
「行かないで」「撫でて」「君がいると回復する」
甘えが上手すぎるうえに、褒め方までずるい。
よしよし看病してあげていたら、いつの間にか毎日市場に現れるようになり、
気づけば花屋は貴族の面会所(?)になっていて――
しかも彼の正体は、王都を支える侯爵家の当主だった!?
「君は国のために必要だ(※僕が倒れるから)」
年上当主の“甘え策略”に、花屋の心臓は今日ももたない。
ほのぼの王都日常コメディ×甘やかし捕獲ラブ、開幕です。
転生したら、実家が養鶏場から養コカトリス場にかわり、知らない牧場経営型乙女ゲームがはじまりました
空飛ぶひよこ
恋愛
実家の養鶏場を手伝いながら育ち、後継ぎになることを夢見ていていた梨花。
結局、できちゃった婚を果たした元ヤンの兄(改心済)が後を継ぐことになり、進路に迷っていた矢先、運悪く事故死してしまう。
転生した先は、ゲームのようなファンタジーな世界。
しかし、実家は養鶏場ならぬ、養コカトリス場だった……!
「やった! 今度こそ跡継ぎ……え? 姉さんが婿を取って、跡を継ぐ?」
農家の後継不足が心配される昨今。何故私の周りばかり、後継に恵まれているのか……。
「勤労意欲溢れる素敵なお嬢さん。そんな貴女に御朗報です。新規国営牧場のオーナーになってみませんか? ーー条件は、ただ一つ。牧場でドラゴンの卵も一緒に育てることです」
ーーそして謎の牧場経営型乙女ゲームが始まった。(解せない)
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
前世では美人が原因で傾国の悪役令嬢と断罪された私、今世では喪女を目指します!
鳥柄ささみ
恋愛
美人になんて、生まれたくなかった……!
前世で絶世の美女として生まれ、その見た目で国王に好かれてしまったのが運の尽き。
正妃に嫌われ、私は国を傾けた悪女とレッテルを貼られて処刑されてしまった。
そして、気づけば違う世界に転生!
けれど、なんとこの世界でも私は絶世の美女として生まれてしまったのだ!
私は前世の経験を生かし、今世こそは目立たず、人目にもつかない喪女になろうと引きこもり生活をして平穏な人生を手に入れようと試みていたのだが、なぜか世界有数の魔法学校で陽キャがいっぱいいるはずのNMA(ノーマ)から招待状が来て……?
前世の教訓から喪女生活を目指していたはずの主人公クラリスが、トラウマを抱えながらも奮闘し、四苦八苦しながら魔法学園で成長する異世界恋愛ファンタジー!
※第15回恋愛大賞にエントリーしてます!
開催中はポチッと投票してもらえると嬉しいです!
よろしくお願いします!!
[完結]7回も人生やってたら無双になるって
紅月
恋愛
「またですか」
アリッサは望まないのに7回目の人生の巻き戻りにため息を吐いた。
驚く事に今までの人生で身に付けた技術、知識はそのままだから有能だけど、いつ巻き戻るか分からないから結婚とかはすっかり諦めていた。
だけど今回は違う。
強力な仲間が居る。
アリッサは今度こそ自分の人生をまっとうしようと前を向く事にした。
女性が少ない世界に転生した控えめ伯爵令嬢、なぜか五人の婚約候補に選ばれて少しずつ恋を知っていきます
ノッポ
恋愛
女性が極端に少ない異世界に転生した私は、気づけば伯爵令嬢になっていた。
前世は日本で普通に生きていたせいか、貴族令嬢らしい強気な振る舞いがどうしても苦手。
社交界デビューを迎えても、「どうして私が選ばれるの?」と戸惑うばかりだった。
けれど今年デビューする高位令嬢はわずか三人。
家同士の思惑も重なり、騎士団長家の息子、宰相子息、魔術師団長の息子、幼なじみの侯爵子息、そして英雄騎士――
五人の若きエリートとのお見合いが次々と始まってしまう。
遠慮がちで控えめな性格は、この世界では珍しく、気づけば少しずつ距離を縮めていく彼ら。
異世界での恋愛に戸惑う日々。けれど出会いを重ねるたびに、私は少しずつ変わっていく――。
女性希少世界で、自分の幸せを選べるようになるまでの逆ハーレム恋愛ファンタジー。
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して二年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
【ご報告】
2月28日より、第五章の連載を再開いたします。毎週金・土・日の20時に更新予定です。
また、誤字脱字の修正および一部表現の見直しを行いました。ただし、記載内容の趣旨に大きな変更はございません。
引き続きよろしくお願いいたします。
【完結】目覚めたら男爵家令息の騎士に食べられていた件
三谷朱花
恋愛
レイーアが目覚めたら横にクーン男爵家の令息でもある騎士のマットが寝ていた。曰く、クーン男爵家では「初めて契った相手と結婚しなくてはいけない」らしい。
※アルファポリスのみの公開です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる