ハイスペック隠れ腐女子が異世界に転生しました。~二度目の人生全力で楽しみます!~

なーさん

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第2章この度、学生になりました。

8*勘違いが勘違いを生むのです。

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「え”、お嬢、王子と公爵家の人放ったらかしにして叫んで帰って来たんですか!?」

「あ~‥‥」

確かに。ディナン、王子でした。しかも、リリの家は公爵家!!ジンに言われるまで忘れてたとか最悪すぎます。家格が上どころじゃないのに、そのまま帰って来てしまいました。失礼以外の何者でもありません!!やばい、どうしよう!?ディナンとリリは友達だし大丈夫にしても、リリのお兄さんは初対面です。‥‥あ、ちゃんと挨拶もしてない!!しかも、スカート拭いてくれたお礼も言ってないです!!うわぁーー最悪。いくら、不意打ちに推しに声が激似で気が動転したとは言え、本当にあってはならない事態です。‥‥リリとディナンには後で連絡入れておこう。‥‥リリのお兄さんには‥‥明日、教室まで謝りに行こう。

「お嬢、大丈夫ですよ!王子もリリアお嬢様もそんなに心狭くないはずです!」

「‥‥リリのお兄さんはわからないじゃない。」

「‥‥うぐ。で、でも、お嬢の推し?なんですよね?推しをお嬢が信じなくてどうするんですか!推しさんは、きっと、優しい人のはずです!」

「確かに!あんなに、心地いい声を出す人だもんね。優しい人に決まってるわ!!それに、推しの声にそっくりとか運命感じるよね!!」

「え、運命?」

「そう!!まさに、出会うべくして出会わせてくれたとしか思えないわ!!あぁ、いつまでも時間を忘れて聞いていたくなるような声だった~‥‥低いんだよ?低いのにね、ふわふわするの。なんて言うか、包まれてる感じ?ちょっと呆れ気味な声色も素敵だった~~おはようから、おやすみまでずっと聞きたいような心地いい、いい声なんだよ~~。」

うっとりとしながら、さっくん(仮)の声を思い出します。
あぁ~~前世でさえ、自分に向けて話すとかありえなかったのに今世で実現できるとは思いませんでした。

『あらら~ダメじゃんか。こんなに濡らしちゃって‥‥あ~あぁ~制服まで汚れちゃって‥‥ほら、ちょっとこっち向いて立って』

ぶわわっと、顔が熱くなります。
さっくん(仮)が、私に‥‥な、なんて卑猥な‥‥でも、それもまた良き‥‥。

「あ~~一億兆年ぶりに出会えた奇跡って感じだわ。」

「‥‥」

あれ?ジンがなんだか浮かない顔をしています。一体いきなりどうしたんでしょうか?

「ジン?どうしたの?お腹痛い?」

「お嬢は、そんなにその公爵家の人が気に入ったんですか?」

ちょっと、顔色が悪い気がします。

「え?えぇ、そうね。(声が)気に入ったわ。」

「‥‥そうですか。」

ジンは、一度、目をきつく瞑ったと思ったらゆっくりと此方を見ました。

「え?ジン?」

ジンが何を考えてるのか分からなくて首を傾げてしまいます。

「わかりました。俺は、お嬢の力になれるように・・・お嬢の幸せの為に最大限努力します。」

「う、うん。お願いね?‥‥え、何が?」

「そうと決まったら、お詫びの品ですね!良いものを見繕ってまいりますのでお嬢はお勉強などをしていて下さいね!では!!」

「ちょっと、ジン!?」

よくわからないままジンが急ぎ足で部屋を出て行ってしまいました。
まぁ、お詫びの品を見てくるとのことですしほっとくことにしましょう。
さて、とりあえず2人に連絡して、宿題をしますかね。



◇◆◇◆◇◆



次の日、ジンに持たされた菓子折を持って、リリにお兄さんの教室を聞いて、遂に、来てしまいました。‥‥まさか、カート兄様とレイ兄様、2人と同じクラスとは。学力順だって言うからそうかもなって思わなくもなかったですが‥‥いざ、そうなると少しだけ緊張します。

こっそりと、教室の中を見るとカート兄様とレイ兄様は別々のお友達と話しているようです。なんだか、兄様達の学校での姿ってあまり見ないから新鮮ですね。まぁ、わかりやすく言うと、体育会系っぽいのがカート兄様と一緒にいて、理系っぽいのがレイ兄様と一緒にいます。誰が1番の仲良しさんですかね?あ、あの人かな…あの人なら、体格的にカート兄様が受け‥‥んはっ!!今日は、兄様達を見に来たんではありませんでした。リリのお兄さんを探さなくては‥‥どこだろう?

キョロキョロと辺りを見渡していると、レイ兄様が気付いてくれて此方に来てくれました。

「チャコ。どうしたの?三年の教室に来るなんて珍しいね。」

「あ、はい。ちょっと用事がありまして‥‥フィン・イルハウェル様は今いらっしゃいますか?いたら呼んで欲しいんですけど‥‥」

「フィン様?‥‥どうしたの?何か用?」

少し、レイ兄様の周りの空気がひんやりとした様に感じて一歩後ずさってしまいました。

「えっと、昨日、私、イルハウェル様にとても失礼なことをしたので‥‥」

「俺に何か用?」

急に後ろから声を掛けられビクゥっと肩が跳ねました。
心臓に悪いです。本当に!!あ、でも、やっぱり良い声‥‥

「‥‥妹が、君に用だって。」

「ふーん。レイの妹だったか。」

んん?なんか、2人は仲悪いのかな?まぁ、それとこれとは関係ないのでパパッと謝って教室に戻りましょう。

「い、イルハウェル様。昨日は気が動転しまい、とんだ無礼を働いたこと、誠に申し訳ございませんでした。」

「昨日?なんかあったかな?泣いたこと?」

「いえ、それだけじゃなく‥‥名乗りもせずにその場を去ったことですとか、大きい声を出して話を遮ってしまったですとか‥‥イルハウェル様は優しく接してくださったのに‥‥本当に、申し訳ございませんでした!!」

ガバッと勢いよく頭を下げると、笑いを噛み殺した様な声が聞こえて来ました。

「くく‥‥ごめんね?昨日の勢いを思い出して‥‥ちょっとツボった。くくく」

「恥ずかしいので‥‥わ、忘れて下さい‥‥。」

恥ずかしくって、蚊の鳴くような声で悲願しました。顔が熱いのが触らなくてもわかります。

するといきなり、グイッと引っ張られました。
瞬き一つしたら、イルハウェル様の顔がすぐ隣にあって息が止まりそうです。

「俺の声、好きなんだっけ?」

耳元で低く脳を揺さぶる様に囁かれて一気に顔が熱くなります。

「~~っ!!!」

ぞわぞわして、声にならない悲鳴がでました。
思わず、囁かれた左耳を抑えてイルハウェル様の顔を見ると、とても楽しそうに笑っています。・・・あ、この人、弱み見せたらダメな人だわ。

「おい!なにやってんだよ!!」

レイ兄様が私とイルハウェル様を引き剥がしてくれました。

「なーいしょ。ね、チャコちゃん?」

ニッコリと笑いかけられてどう反応したら良いのか分からなくて視線がウロウロしてしまいます。

「チャコ、教室まで送ってく。おいで」

レイ兄様に手を差し出され、その手を握ると少し強めに引っ張られて教室まで向かいました。

「‥‥レイ兄様?」

「‥‥」

うん。怒ってる。これは、怒ってますね。

「‥‥レイ兄様。」

「‥‥なに?」

声がもう、怒ってるとしか思えません。
大人しく引っ張られていましたが、少し話をしようとその場に止まりました。すると、渋々此方を向いたレイ兄様は珍しく眉間にシワがよっています。

「ごめんなさい。勝手に教室に行って‥‥でも、それしか謝る方法思いつかなかったの‥‥待ち伏せっていうのも思ったんだけどね、不確定だし‥‥善は急げって感じで勢いで来ちゃったの。」

「‥‥ううん。俺がいるときに来てくれてよかったよ。」

「でも、レイ兄様‥‥怒ってる‥‥」

「こ、れは‥‥怒ってるというか‥‥いや、怒ってるけど、チャコにじゃない。フィンに怒ってるだけだから気にしないで。」

「びっくりしたけど、私、嫌じゃなかったから平気ですよ?」

耳元でさっくん(仮)の声を堪能できて腰が砕けるかと思いましたけどね。

「‥‥嫌じゃなかったの?」

「はい!むしろ、大歓迎です!」

「え!!??」

「だって、あの声ですよ?本当、神様からの贈り物の様な素敵な声!!耳元で囁かれて本気で倒れるかと思いました。あの声で、ご飯5杯は食べれますね。いやーーーーよかったですよ~~レコーダーセットしておいて!!貴重な黒いボイスが手に入りました!!次会った時は、何を話してくれるのか‥‥ムフフ。楽しみでよだれが出てしまいますね。」

あ、思わず本音がボロボロと出てしまいました。興奮しすぎですね。少し落ち着かないと。

「え?声?」

「はい!声です!」

「フィン‥‥自身は?」

「はっきり言って、どうでも良いです!音声さえ手に入れば!あ、でも、仲良くはしたいですね!言って欲しいセリフが山ほどあるんで!!!」

「‥‥ぶふふふふ。」

いきなり、レイ兄様が吹き出しました。
え、なにか変なこと言った?

「さすがチャコ‥‥考えてたのがバカみたいだったよ。」

「え?」

「いや、こっちの話。ほら、授業始まっちゃうから早く行こう?」

「あ、はい!」

レイ兄様の機嫌が直った様で良かったです。しかし、何をそんなに怒ることがありましたかね?



◇◆◇◆◇◆



「チャコ。今度の週末、久々にウチでお茶でもしない?」

リリに誘われました。久々ですね。確かに、毎日顔を合わして話せるとはいえ大っぴらにBのLな話は出来ないのでそろそろしたいです。話が溜まりすぎててやばいです。

「いいね。お茶したい!」

「誰にも邪魔されずに‥‥ね。ふふふ」

「「ふふふ」」

2人で笑いあっていると、ジョーがツンツンして来ました。
可愛いな、このーーっ!!

「チャコ、俺もチャコと遊びたい。デートしたい。」

「は!?デート!?そんなのさせるか!!ジョーがいるところには俺も行くからな!」

・・・それはつまり?ジョーのそばに居たいから、私とは2人きりには出来ないと?嫉妬しちゃうと?きゃーーディナン、無自覚に独占欲ですか!!幼馴染の私にまで独占欲出しちゃうんですか!!この2人、学園に来てよく見てると距離も他の人より近いし、よく話してるし、よく、2人の写真も撮らせてくれます。(半分は盗撮)ディナンは意外とジョーのお世話もしてるので、これは結構‥‥がちかも?

「ディナン‥‥頑張れっ!」

「え、何が!」

ディナンは言われた意味側からない様ですが、皆までは言いません。
うんうん。青春を満喫してください。
りりには、ちゃんと意図が伝わった様で一緒にニヤニヤしました。

授業が始まり、席に着くと隣に座っているジョーが机をくっつけて来ました。
よく少女漫画である、『教科書忘れたから一緒に見よう』の状態です!

「ジョー、教科書忘れたの?」

「そう。だから、チャコ、見して?」

「良いよ。」

教科書を真ん中に置いて、授業を受けます。

「チャコ、今日は何か予定ある?」

「ん?特にないよ。」

「じゃあ、久々に秘密基地行かない?」

「いいね。行きたい。あ、久々にアランにも会いたいなぁ。少し、寄ってもいい?」

「いいよ。俺もチャコの歌聴きたい。」

「ふふ。ありがとう。」

「じゃあ、今日は一緒に帰ろうね。」

「うん。約束。」

小さい声で、よっしゃって聞こえましたが敢えて聞こえてない様に振る舞いました。
ジョーは、本当に真っ直ぐで可愛いですね。もう、背もだいぶ大きくなったのに可愛くて癒されます。このまま変わらないで欲しいです。


「‥‥私も、一緒に行くぞ。」

いきなり、前から声が聞こえました。
ディナンがジトッと此方を見て睨んで居ます。ふふ。

「でも、ディナン。今日は生徒会の日だろ?」

ジョーが間髪入れずに言うと、うぐっとディナンは呻きました。

「いいのか?王子が委員会を私用で勝手に欠席して。」

「‥‥終わったらすぐ行くからな。待っててくれ。」

「あぁ。俺らはあそこで待ってるよ。」

あ、ジョーは学校では待つ気はなさそうです。ディナンにも正確に伝わったのかディナンはふてくされた様に小さくぶつぶつ言いながら前を向きました。はは。本当に、ジョーはディナンには意地悪ばっかりいます。ツンデレ属性が板について来ました。むふふ

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