仲良しのもふもふに理不尽な婚約破棄を愚痴ったら、国が崩壊することになりました

柚木ゆず

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幕間 ノアからの説明 サーラ視点

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「えっ!? あの4人のもとに、悪い神様たちがやって来るの!?」

 レガイル山に戻って来て、一息ついたあと。気になっていた点についての説明が始まって、すぐに私は口から心臓が飛び出そうになってしまった。
 ノアやアーテナ様が戦った、『人間を支配し自分達の駒として使う』思想を持つ神様と神獣。その残党が、来るの!?

「上級中級は全滅させたけど、逃げて身を潜めている下級がいるんだよ。だからアテーナ様に頼んで監視の目を一時的になくしていただいて、入り込めるようにしたんだ。その方が僕が崩壊させるより面白いことになるし、面倒な存在達をまとめて閉じ込めておけると思い付いたからね」
「そんな神様が来たら…………うん、そうだね。かなりなことになりそうだね。で、でもさ、呼び込んで大丈夫なのかな? 今度は、地上で争いが起きるんじゃないの?」

 お城の中には働いている人がいるし、周りにも沢山の人が住んでいる。いろんな場所に目をつけられて、滅茶苦茶になるんじゃ……?

「そこは、心配要らないよ。今あの4人がいるのは、あの4人しか人間が――生き物がいない世界だからね」
「……へっ? よにん、だけ……?」
「さっき、不思議な違和感を覚えたよね? あれはアーテナ様のお力によるもので、あの時ボクたちとあの4人以外の生物は、コピーされた世界に――以前と全く同じだけど新しく用意されたもう一つの世界に、移動してるんだ。だから、次元を渡る神術を使ったんだよ」

 そういえば王城へと向かう途中で、『崩壊しても他の人に害はない』と言ってくれていた。それにそのあとに言ってくれていた、

『それは、かなり大規模な――この世界全体に作用する神術でね、この世界の住人が独りでもその変化を意識してしまっていたら、ソレが干渉して乱れてしまう可能性があるんだ。もし何かあったらこの世界が大変なことになり兼ねないから、全部が終わるまで内緒にしないといけないんだよ』

 あれは、このことだったんだね。

「だから絶対に余計な被害はなくて、被るのは4人だけなんだ。それでね、サーラ。あちらの様子を確認できるようにしてきたから、どうなってるか見てみようか」
「う、うん。そうだね」

 オーギュスタン様達には何年間も休みなく迷惑をかけられたし、アリス様には『サーラ』ではいられなくなるようにされかけた。なのでこの4人に対して同情心はなくて、目の前に現れた大きな鏡を覗き込んだのでした。

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