婚約者と幼馴染が浮気をしていたので、チクチク攻撃しながら反撃することにしました

柚木ゆず

文字の大きさ
28 / 72

第7話 7日後 証拠その3を得るための接触と、初めて行うこと(2)

しおりを挟む
「そういえばさ~。ソフィーちゃんとエドゥアルってさ、会うたびにラブラブ度が増してるよな~。いったいど~すれば、そんなにも仲良くなれるんですかね~? 未だ婚約者どころか恋人もいないわたくしですが、後学のためにゼヒゼヒご教授願います」

 立ち話を始めてから、7分くらい経った頃。並んでお喋りをしている私達を眺めていたナイウ様が、ニヤニヤとしながら寄ってこられました。
 これは、頻繁に口にしてくださる台詞。こうやって『相手の好きな部分』を言い合う流れに持っていって、最後には必ず『よっ、お似合いカップル~!』って盛り上げてくださるんだよね。

「最近も忙しくって、え~っと、たしか…………今月も、5~6日に1回しか会えてないんだろ? わが友人、エドゥアル・ライン君。にもかかわらず距離ができるどこかグングン縮まっていってしまう秘訣は、いったいなんなのでしょうか?」
「そういうものは、こないだ教えただろ。今日は、その手の話題はなしだ。……恥ずかしいから、ソフィーが本人が居る前では止めてくれって」

 エドゥアルはそういった質問に答える時と答えない時があって、今ならその理由が分かる。
 彼が回答する時は必ず、カーラがこの場にいない時。真に愛する人の前では嘘でも、そういう話をしたくないみたい。

((でも。今日は、そういう話をしてもらうよ))

 そうしないと、スカートの中に録音機を忍ばせている意味がないもんね。今回はしっかりと、言ってもらいます。

「へいへい、そ~ですかいそ~ですかい。んじゃ我が友・エドゥアル君ではなく、愛しのフィアンセさんに伺いましょうかね。ソフィーちゃん、ズバリ秘訣はなんでございましょう?」
「そ、そうですね……。エドゥアルさんが優しいから、だと思います」

 ナイウ様。御厚意を利用してごめんなさい。後日、全てを明かして謝罪をさせていただきます。
 心の中でそう言いながら頭を下げ、私は照れ笑いを浮かべた。

「会えない時は時間を割いてお手紙を書いてくれたり、その分会えた時は一杯愛してくれたり。エドゥアルさんはどんな時でも、私を第一に考えてくれる人ですので……っ。物足りないだとか、そういった嫌な、不満な部分がなくて……っ。お会いできるのは1週間に1度くらいでも、時間に比例して『好き』が大きくなるんです」

「はぇ~、不満0ねぇ~。…………ソフィーちゃんソフィーちゃん。これはここだけのお話なのですがね、それって誇張じゃない? 本心なの?」
「はい。本心ですよ」

 間髪入れず首を縦に振って、ここから更に、もう一歩踏み込む。
 エドゥアル。覚悟してね?

しおりを挟む
感想 226

あなたにおすすめの小説

夫が寵姫に夢中ですので、私は離宮で気ままに暮らします

希猫 ゆうみ
恋愛
王妃フランチェスカは見切りをつけた。 国王である夫ゴドウィンは踊り子上がりの寵姫マルベルに夢中で、先に男児を産ませて寵姫の子を王太子にするとまで嘯いている。 隣国王女であったフランチェスカの莫大な持参金と、結婚による同盟が国を支えてるというのに、恩知らずも甚だしい。 「勝手にやってください。私は離宮で気ままに暮らしますので」

「身分が違う」って言ったのはそっちでしょ?今さら泣いても遅いです

ほーみ
恋愛
 「お前のような平民と、未来を共にできるわけがない」  その言葉を最後に、彼は私を冷たく突き放した。  ──王都の学園で、私は彼と出会った。  彼の名はレオン・ハイゼル。王国の名門貴族家の嫡男であり、次期宰相候補とまで呼ばれる才子。  貧しい出自ながら奨学生として入学した私・リリアは、最初こそ彼に軽んじられていた。けれど成績で彼を追い抜き、共に課題をこなすうちに、いつしか惹かれ合うようになったのだ。

夫から「余計なことをするな」と言われたので、後は自力で頑張ってください

今川幸乃
恋愛
アスカム公爵家の跡継ぎ、ベンの元に嫁入りしたアンナは、アスカム公爵から「息子を助けてやって欲しい」と頼まれていた。幼いころから政務についての教育を受けていたアンナはベンの手が回らないことや失敗をサポートするために様々な手助けを行っていた。 しかしベンは自分が何か失敗するたびにそれをアンナのせいだと思い込み、ついに「余計なことをするな」とアンナに宣言する。 ベンは周りの人がアンナばかりを称賛することにコンプレックスを抱えており、だんだん彼女を疎ましく思ってきていた。そしてアンナと違って何もしないクラリスという令嬢を愛するようになっていく。 しかしこれまでアンナがしていたことが全部ベンに回ってくると、次第にベンは首が回らなくなってくる。 最初は「これは何かの間違えだ」と思うベンだったが、次第にアンナのありがたみに気づき始めるのだった。 一方のアンナは空いた時間を楽しんでいたが、そこである出会いをする。

融資できないなら離縁だと言われました、もちろん快諾します。

音爽(ネソウ)
恋愛
無能で没落寸前の公爵は富豪の伯爵家に目を付けた。 格下ゆえに逆らえずバカ息子と伯爵令嬢ディアヌはしぶしぶ婚姻した。 正妻なはずが離れ家を与えられ冷遇される日々。 だが伯爵家の事業失敗の噂が立ち、公爵家への融資が停止した。 「期待を裏切った、出ていけ」とディアヌは追い出される。

初耳なのですが…、本当ですか?

あおくん
恋愛
侯爵令嬢の次女として、父親の仕事を手伝ったり、邸の管理をしたりと忙しくしているアニーに公爵家から婚約の申し込みが来た! でも実際に公爵家に訪れると、異世界から来たという少女が婚約者の隣に立っていて…。

冤罪で退学になったけど、そっちの方が幸せだった

シリアス
恋愛
冤罪で退学になったけど、そっちの方が幸せだった

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

【完】はしたないですけど言わせてください……ざまぁみろ!

咲貴
恋愛
招かれてもいないお茶会に現れた妹。 あぁ、貴女が着ているドレスは……。

処理中です...