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第11話 12目目 昼 カーラの表情は、やがて180度変わる 俯瞰視点(1)
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「カーラ、呼び寄せてすまないな。大事な話があるのだが、その前に…………これを、渡しておこう。お前に手紙が届いているぞ」
「え、手紙? ……誰からかしら……?」
最近のストレスを発散できた、楽しい楽しいデートがあった翌日。昼食を摂ったあと自室でくつろいでいたカーラは、書類の処理をしていた父に呼ばれて執務室へとやって来ました。
「送り主は、いつもの人だ。ええと…………そうそう。カラブ・エタナルさんだ」
「あら、エド――こほん。エタナルさん、からですのね。そういえば近々、お手紙を送ってくると言っていた気がしますわ」
昨日会ったばかりなのに、エドゥったら。2人きりで過ごしたらもっとわたくしが恋しくなって、我慢できなくなったのね。
ふふふふっ。ソフィー、これが貴方の婚約者の真の姿。今のアンタは、わたくし達のためにお金を生み出すだけの女。それ以外に価値はないのよ。
などなど。カーラはいつもの調子で幼馴染をこき下ろし、そういった感情を隠して手紙を受け取りました。
「確かに、渡したぞ。……では、カーラ。本題――くだんの、『大事な話』をさせてもらうぞ」
「はい、お父様。大事なお話とは、なんなのですか?」
「来月の5日、ソフィーの母親の命日のことなのだがな。その日は家族全員で参加する外せない別件が入り、移動先からそのままお墓へと向かう事になった。昼食は馬車内で済ませるなどかなりタイトなスケジュールになってしまったが、我慢してくれ」
「……分かりましたわ。覚えておきます」
忙しいのなら、お墓参りなんて次の日に延期すればいいのに。1日くらい誤差、あの世にいるその人も許してくれるでしょ。
だいたい……。何年も前のその日に死んだってだけで、来月の5日は特別な日じゃないのに。はぁー。めんどくさい。
カーラは父親に気付かれないようにため息を吐き、使用人に紅茶とお菓子のセッティングをさせて、自室へと戻りました。
「…………ま、来月のことはいいわ。今は、目の前のものを楽しみましょ」
お気に入りの白いチェアに腰をかけて足を組み、まずは紅茶を一口。
今日の気分は、アールグレイ。上質な味と香りを楽しんだカーラは膝の上に置いてあった封筒を開け、便箋を取り出しました。
「昨日語り尽くしたと思っていたけれど、わたくしへの愛があふれてきちゃったのね。あの人は、何を伝えたいのかしら?」
2つ折りになっている便箋を開き、機嫌よく視線を落としたカーラ。
ですが、まもなく。彼女の表情は、一変。大きく変わってしまうのでした――。
「え、手紙? ……誰からかしら……?」
最近のストレスを発散できた、楽しい楽しいデートがあった翌日。昼食を摂ったあと自室でくつろいでいたカーラは、書類の処理をしていた父に呼ばれて執務室へとやって来ました。
「送り主は、いつもの人だ。ええと…………そうそう。カラブ・エタナルさんだ」
「あら、エド――こほん。エタナルさん、からですのね。そういえば近々、お手紙を送ってくると言っていた気がしますわ」
昨日会ったばかりなのに、エドゥったら。2人きりで過ごしたらもっとわたくしが恋しくなって、我慢できなくなったのね。
ふふふふっ。ソフィー、これが貴方の婚約者の真の姿。今のアンタは、わたくし達のためにお金を生み出すだけの女。それ以外に価値はないのよ。
などなど。カーラはいつもの調子で幼馴染をこき下ろし、そういった感情を隠して手紙を受け取りました。
「確かに、渡したぞ。……では、カーラ。本題――くだんの、『大事な話』をさせてもらうぞ」
「はい、お父様。大事なお話とは、なんなのですか?」
「来月の5日、ソフィーの母親の命日のことなのだがな。その日は家族全員で参加する外せない別件が入り、移動先からそのままお墓へと向かう事になった。昼食は馬車内で済ませるなどかなりタイトなスケジュールになってしまったが、我慢してくれ」
「……分かりましたわ。覚えておきます」
忙しいのなら、お墓参りなんて次の日に延期すればいいのに。1日くらい誤差、あの世にいるその人も許してくれるでしょ。
だいたい……。何年も前のその日に死んだってだけで、来月の5日は特別な日じゃないのに。はぁー。めんどくさい。
カーラは父親に気付かれないようにため息を吐き、使用人に紅茶とお菓子のセッティングをさせて、自室へと戻りました。
「…………ま、来月のことはいいわ。今は、目の前のものを楽しみましょ」
お気に入りの白いチェアに腰をかけて足を組み、まずは紅茶を一口。
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「昨日語り尽くしたと思っていたけれど、わたくしへの愛があふれてきちゃったのね。あの人は、何を伝えたいのかしら?」
2つ折りになっている便箋を開き、機嫌よく視線を落としたカーラ。
ですが、まもなく。彼女の表情は、一変。大きく変わってしまうのでした――。
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