婚約者と幼馴染が浮気をしていたので、チクチク攻撃しながら反撃することにしました

柚木ゆず

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第11話 12目目 昼 カーラの表情は、やがて180度変わる 俯瞰視点(2)

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「あの人は、わたくしに何を伝えたいのかしら? ええと……………………あら?」

 エドゥアル・ラインからのカラブ・エタナルからの手紙を、機嫌よく開封したカーラ。彼女は愛する人からのメッセージを読み始め、すぐに首を傾げました。

《突然こんなものが届いて、驚いただろう? 明後日のデートが待ちきれなくって、つい手紙を送ってしまったんだ》

「……??? あさって? わたくしたちのデートは明後日ではなくて…………明後日の明後日、のはずよね……?」

 机の引き出しから手帳を取り出して確認してみると、やっぱりデートは4日後。
 エドゥはわたくしに関するスケジュールは完璧に覚えているのに――。珍しいわね――。カーラはそんなことを思いつつ、再び読み始めます。

《君と毎日会えないなんて、運命はなんて残酷なのだろうか。
 ウチの父が無能故に、我が家には大した金はない。情けないことに、資産はソフィーの家の何分の1。そのせいで、好きなものを買ってあげられない。
 君はこの世に降り立った、現世唯一の女神ミューズだというのに……。分不相応な、たかだか45万ぽっちのイヤリングなどしか買えていない》

「え? 45万ぽっちのイヤリング?」

 左から右へと移動していた黒目が、再度止まりました。

「…………わたくし……。そんなものを、貰った覚えはないわよ……?」

 机の引き出し、そこの上から3番目に収納している、リッチな装飾が施された箱――エドゥアルからのプレゼントが入っている、宝箱。その中を確認してみますが、やはり記憶違いではありません。
 イヤリングをもらったことはありますが、その額は15万。記載されているものとは、30万もの差がありました。

「……デートの日付は、ともかくとして……。自分が贈ったプレゼントを間違えるなんて…………。おかしいわ……」

 45万と15万。3倍もの差があります。カーラにあった疑問の量は爆発的に増え、ずっとあった笑顔は鳴りを潜めてしまいました。

「……どう、なっているの……? なんなの、この手紙は……?」

 それを確かめるため、カーラは読み進めます。
 ゴクリ。口内に自然と溜まっていた唾液を飲み込み、便箋にある文字達に目を通していって――。その、2分後でした。

「…………………………。………………………………っ!」

 全てを読み終えたカーラは便箋に爪を食い込ませ、唖然と目を見開いていました。
 なぜならば、

《まだまだ書き足りないけれど、君の迷惑になるからこの辺りで止めておくよ。
 またね、バイバイ。親愛なるレニファー                  》

 沢山の愛が込められた手紙。その最後に記されていたのは、別人の名前だったからです。

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