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第13話 ハトの知人になった切っ掛けと、内緒にする理由 マリユ視点(3)
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それは、ソフィーさんたちの婚約を知ってから5か月後の休日。私用の帰り道――2つ隣にある『ライネール』という街で、騒ぎにならないように姿を変えてリングピローを――『ハトの知人』として、ソフィーさんに贈るプレゼントを探していた時の事だった。
『エドゥ。この指輪、わたくしに似合うと思わない?』
『ああ、確かにピッタリだね。カーラに良く似合うよ』
偶々立ち寄った店には手を繋いだ仲睦まじい男女がおり、その2人は聞き覚えのある名を呼び合っていたのだ。
((片方は一部が同じで、もう一方はソフィーさんの関係者と全く同じ名。面白い偶然だな))
呑気にそう思っていた僕は、まもなく偶然ではないのだと知る。
『そういえばこのデザイン、あの子にあげたリングとそっくり。ねえ、エドゥ。ソフィーとわたくし、どっちが似合ってる?』
『そんなこと、言うまでもない。カーラに決まってるだろ』
念入りな変装とココは遠方ということで、安心していたのか。はたまた、2人だけの世界に入っていたからなのか。彼らの言葉で、両者は赤の他人でないと気付いた。
((……このやり取り……。恐らくは……))
ただちに2人の身辺調査をした結果、悪い予感は的中。エドゥアル・ラインは心変わりによってカーラ・オグタルと浮気をしており、あまつさえ彼らはソフィーの金に目を付けていたと知る。
((……こんな愚行は直ちに止め、彼らを裁かなくてはならない))
だが。法と照らし合わせた結果、最も大きな罰を与えるには『証拠』の確保が必要と分かった。
((そうするには……。まず、ソフィーさんが現状を把握しなければならない))
しかしながら彼女にとってエドゥアルは、婚約者。仮にカメラを使い写真を見せても、何かの間違いだと感じるはず。
となれば、デートの姿を見てもらうしかない。
((そして。その際はすぐ、フォローをしなければならない))
婚約者と幼馴染が浮気をしている上に、ずっと2人に裏切られていたんだ。そのショックは非常に大きく、心に傷を負ってしまう。
なので『ハトの知人』として声をかけたいのだが、そうすれば正体が発覚してしまう。事情がどうであれ結果としてもう一度、それも大切に想ってくれていた人に、騙されていたことになる。その状況下ではどうしても不安が芽生えてしまい、信頼を得られない――録音機を受け取ってもらえない危険性があった。
そこで考えた結果が、あの日の行動。
「ソフィー・ハツルエ様ですよね? 本日の待ち合わせの件で、貴方にお伝えしたい事がございます」
エドゥアルが予約をした席の傍で会う約束をして、その後ハトの知人の兄を装って声をかける。
そうして僕は自然な形で彼女に接触し、フォローをしつつ作戦を説明。その後はつつがなく進行し、今に至るのだった――。
『エドゥ。この指輪、わたくしに似合うと思わない?』
『ああ、確かにピッタリだね。カーラに良く似合うよ』
偶々立ち寄った店には手を繋いだ仲睦まじい男女がおり、その2人は聞き覚えのある名を呼び合っていたのだ。
((片方は一部が同じで、もう一方はソフィーさんの関係者と全く同じ名。面白い偶然だな))
呑気にそう思っていた僕は、まもなく偶然ではないのだと知る。
『そういえばこのデザイン、あの子にあげたリングとそっくり。ねえ、エドゥ。ソフィーとわたくし、どっちが似合ってる?』
『そんなこと、言うまでもない。カーラに決まってるだろ』
念入りな変装とココは遠方ということで、安心していたのか。はたまた、2人だけの世界に入っていたからなのか。彼らの言葉で、両者は赤の他人でないと気付いた。
((……このやり取り……。恐らくは……))
ただちに2人の身辺調査をした結果、悪い予感は的中。エドゥアル・ラインは心変わりによってカーラ・オグタルと浮気をしており、あまつさえ彼らはソフィーの金に目を付けていたと知る。
((……こんな愚行は直ちに止め、彼らを裁かなくてはならない))
だが。法と照らし合わせた結果、最も大きな罰を与えるには『証拠』の確保が必要と分かった。
((そうするには……。まず、ソフィーさんが現状を把握しなければならない))
しかしながら彼女にとってエドゥアルは、婚約者。仮にカメラを使い写真を見せても、何かの間違いだと感じるはず。
となれば、デートの姿を見てもらうしかない。
((そして。その際はすぐ、フォローをしなければならない))
婚約者と幼馴染が浮気をしている上に、ずっと2人に裏切られていたんだ。そのショックは非常に大きく、心に傷を負ってしまう。
なので『ハトの知人』として声をかけたいのだが、そうすれば正体が発覚してしまう。事情がどうであれ結果としてもう一度、それも大切に想ってくれていた人に、騙されていたことになる。その状況下ではどうしても不安が芽生えてしまい、信頼を得られない――録音機を受け取ってもらえない危険性があった。
そこで考えた結果が、あの日の行動。
「ソフィー・ハツルエ様ですよね? 本日の待ち合わせの件で、貴方にお伝えしたい事がございます」
エドゥアルが予約をした席の傍で会う約束をして、その後ハトの知人の兄を装って声をかける。
そうして僕は自然な形で彼女に接触し、フォローをしつつ作戦を説明。その後はつつがなく進行し、今に至るのだった――。
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