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第18話 13日目 裁きの時 エドゥアル視点(4)
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「か、カーラ……? 何を、言っているんだ……?」
「よく考えてみたら、もうお芝居をする必要はなかった。……事情がどうであれ幼馴染を悲しませたから、その罪は背負う。けれど、ソフィーに嫌われたままは嫌だから……。お別れの前に、事実を打ち明けると決めたの」
彼女は涙を浮かべ、俺から一歩離れる。
お芝居……? 真実……?
「あれは、初めてきちんとこの人と会った日――ソフィーに、婚約者として紹介された日。ソフィーがお花を摘みに発った際に、『君を好きになってしまった』と言われたの。……彼は間近で話しをした事によって、わたくしに興味を持ってしまったの……」
「ちっ、違うっ!! あの時恋に落ちたのは、2人ともだった!! ソフィーが部屋を出た後お互いの熱い視線で内心を理解し合い、そのままキスをしたんじゃないかっ!!」
「そうね。貴方の中では、そうなのでしょうね」
そう思い込んでしまっているのね――。可哀想な人――。カーラは俺へと憐みの目を向け、自身の服の胸元を握り締める。
「実際は、『逆らうと幼馴染を殺す』。……彼は元々、ハツルエ家のお金を狙っていました。なのでいずれ、ソフィーが理由での離婚を行うと企んでいて……。自分に従い交際をしないと、その後用済みとなったソフィーを事故に見せかけ殺す、そう言ったんです」
「いっ、言っていない!! 滅茶苦茶だっ‼ 俺は一言もそんな――」
「なのでわたくしは従い、『本当に愛するようになった』と思い込むように振舞っていたんです。大切な幼馴染を、守るために」
彼女は俺の声を遮り、今度はソフィーに対して罪悪感と安堵に満ちた目を向ける。
「ずっと傷つけてごめんなさいね、ソフィー。これが、真実なの。わたくしは今も昔も、変わらずアナタの親友。幼馴染よ」
「……カーラ……。貴方は――」
「証拠がないから、信じてもらえないかもしれないわ。だからさっきも言ったように、罪は全て背負う。…………事実を知ってもらえる、聞いてもらえただけで、満足よ」
カーラは涙を零して微笑み、戸惑っている俺へと向き直る。そして自分自身の頬を思い切り叩き、
「これは、どうにもできなかった自分への怒り。そしてこれは、幼馴染を悲しませたバカ男への怒りよ!!」
パァァン。次はこちらの左頬を叩き、その痛みでようやく――。ようやく俺は、理解した。
コイツは、俺を使って減刑を企んでいると!!
「カーラ…………カラーらぁ……っ、裏切るつもりだなぁ……っ! ふざけるなぁぁあああああああああああああ!!」
「ぁうっ!? 痛い、けど…………ソフィーが受けた心の傷よりは、痛くないわ」
頬を叩き返すとヤツは大げさに倒れ込み、また心証を良くしようとする。
だから更に怒りがこみ上げてきて、蹴る! 背中を蹴って、蹴って、蹴って――
「無様な争いを許可した覚えはない。その男を連れて行ってくれたまえ」
「「はっ!」」
控えていた衛兵に拘束され、俺は法廷から引きずり出されてゆく。更には、
「違うっ! コイツは最低の女だっ!! 裏切ったんだっ!! 裏切りやがったんだっっ!! 信じてくれっ!! しんじてくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!」
喉が千切れそうになるくらい叫んでも、聞き入れられることはない。密かにほくそ笑むカーラの顔を、睨みつけることしかできず……。俺は、そのまま……。牢屋へと、投げ込まれたのだった……。
「よく考えてみたら、もうお芝居をする必要はなかった。……事情がどうであれ幼馴染を悲しませたから、その罪は背負う。けれど、ソフィーに嫌われたままは嫌だから……。お別れの前に、事実を打ち明けると決めたの」
彼女は涙を浮かべ、俺から一歩離れる。
お芝居……? 真実……?
「あれは、初めてきちんとこの人と会った日――ソフィーに、婚約者として紹介された日。ソフィーがお花を摘みに発った際に、『君を好きになってしまった』と言われたの。……彼は間近で話しをした事によって、わたくしに興味を持ってしまったの……」
「ちっ、違うっ!! あの時恋に落ちたのは、2人ともだった!! ソフィーが部屋を出た後お互いの熱い視線で内心を理解し合い、そのままキスをしたんじゃないかっ!!」
「そうね。貴方の中では、そうなのでしょうね」
そう思い込んでしまっているのね――。可哀想な人――。カーラは俺へと憐みの目を向け、自身の服の胸元を握り締める。
「実際は、『逆らうと幼馴染を殺す』。……彼は元々、ハツルエ家のお金を狙っていました。なのでいずれ、ソフィーが理由での離婚を行うと企んでいて……。自分に従い交際をしないと、その後用済みとなったソフィーを事故に見せかけ殺す、そう言ったんです」
「いっ、言っていない!! 滅茶苦茶だっ‼ 俺は一言もそんな――」
「なのでわたくしは従い、『本当に愛するようになった』と思い込むように振舞っていたんです。大切な幼馴染を、守るために」
彼女は俺の声を遮り、今度はソフィーに対して罪悪感と安堵に満ちた目を向ける。
「ずっと傷つけてごめんなさいね、ソフィー。これが、真実なの。わたくしは今も昔も、変わらずアナタの親友。幼馴染よ」
「……カーラ……。貴方は――」
「証拠がないから、信じてもらえないかもしれないわ。だからさっきも言ったように、罪は全て背負う。…………事実を知ってもらえる、聞いてもらえただけで、満足よ」
カーラは涙を零して微笑み、戸惑っている俺へと向き直る。そして自分自身の頬を思い切り叩き、
「これは、どうにもできなかった自分への怒り。そしてこれは、幼馴染を悲しませたバカ男への怒りよ!!」
パァァン。次はこちらの左頬を叩き、その痛みでようやく――。ようやく俺は、理解した。
コイツは、俺を使って減刑を企んでいると!!
「カーラ…………カラーらぁ……っ、裏切るつもりだなぁ……っ! ふざけるなぁぁあああああああああああああ!!」
「ぁうっ!? 痛い、けど…………ソフィーが受けた心の傷よりは、痛くないわ」
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だから更に怒りがこみ上げてきて、蹴る! 背中を蹴って、蹴って、蹴って――
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喉が千切れそうになるくらい叫んでも、聞き入れられることはない。密かにほくそ笑むカーラの顔を、睨みつけることしかできず……。俺は、そのまま……。牢屋へと、投げ込まれたのだった……。
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