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「ソラ君、わたしを好きでいてくれてありがとう。…………わたしもね、ソラ君が大好き……!」
これは――。生まれて初めて誰かを好きになって、そんな人にする人生で初めての告白。
だから、なのかな? ここに至るまでに、自分が何を言ったのかをあまり覚えていない。つい数十秒前の出来事のはずなのに、殆ど覚えていない。
『突然ごめんね。お邪魔します』
王宮内にあるソラ君の私室を訪ねて、『あのね』と始めたのは覚えている。
記憶にあるのは、そこまで。
そこからは多分、感謝とか気持ちの変化とかを伝えたんだと思う。使用させてもらっている賓客室を出る前に浮かんだ言葉を、全部打ち明けたんだと思う。
この場で伝えたい事は山ほどあって、実際に沢山口にしたはずなのに。気が付いたら想いの全てを伝えていて。
そして――。
「そう言ってもらえて、本当に嬉しいよ。……改めて僕からも、伝えさせてください。アリシアちゃん、ずっと君を大好きでした」
ソラ君は、品よく爽やかに笑みを浮かべてくれて。わたしの右手を取って片膝をつき、優しく口づけをしてくれました。
「不思議な生き物にも関わらず必死に看病してくれて、何度も何度も温かい励ましの言葉をかけてくれて、あの日の僕は、心も体も救われた。それ以来その清廉な優しさがずっと忘れられなくて、この気持ちが成就するなんて夢みたいだよ」
「わたしもね、すごく嬉しくて幸せ。受け入れてもらえるって、こんなに幸せになる事だったんだね……っ」
殿下の時も似たようなことを言われたけど、あの時とはまるで違う。勝手に頬が緩んで、笑顔が止まらない。
「ソラ君。貴方ともっともっとお喋りをしたいし、一杯一杯一緒の思い出を作りたい。これから――これからも、よろしくお願いしますっ」
「僕も、全く同じ気持ちだよ。こちらこそ、これからもよろしくお願いします」
わたし達はペコっと頭を下げて見つめ合い、揃って破顔一笑。一緒に幸福を感じ合って、また微笑み合う。
「…………見つめ合っているだけで幸せだなんて、不思議だよね。暫くこのままでいたい、そう思えるよ」
「わたしも、そうだよ。じゃあ恋人になって最初の思い出は、『見つめ合う』だね」
陛下達への報告とか結婚の準備とか、ソラ君の名を汚さないための花嫁修業とか。これからやらないといけないことは山ほどあるけど、今はこの時間を大事にしたい。この気持ちに、浸っていたい。
「……アリシアちゃん。ずっと、一緒にいようね」
「……うん。ソラ君、ずっと一緒にいようね」
視線と言葉で喜びを共有して、やがて、お互いに一歩だけ前に進む。
好きな人としたいことといえば…………やっぱり、アレ。わたし達は、次の思い出作りを始めるのでした。
「アリシアちゃん。愛してる」
「ソラ君。わたしも、愛してる」
2つ目の思い出の名前は、キス。
愛する人の柔らかさと体温を一緒に感じて、また微笑み合う。そしてもう一度口づけを行い、もう一度微笑み合う。
なんだか同じことの繰り返しだけど。わたしもソラ君も、こうしていたい。
この人となら、おんなじことを何回やっても幸せ。微笑み合うたびにもっと胸の奥があったかくなって、唇を重ねるたびにもっともっと幸福感で満たされる。
話に聞いていた『恋人になってすること』とは、ちょっと違ってる。
だけど。わたし達の心は、幸せで一杯。嬉しくて嬉しくて、まだ止められない。止めたくない。
「…………ねえ、ソラ君。こういうのって、わたし達らしいかもしれないね」
「そうだね、アリシアちゃん。僕達らしいね」
出会いが特殊なわたし達の恋は、これでいいと思う。
自分達がやりたいと思うことを、順にやっていけばいいと思う。
なので。
わたしとソラ君はみたび唇と唇を重ね、じっくりと、お互いが満足するまで。その愛を、一緒に確かめ合うのでした――。
これは――。生まれて初めて誰かを好きになって、そんな人にする人生で初めての告白。
だから、なのかな? ここに至るまでに、自分が何を言ったのかをあまり覚えていない。つい数十秒前の出来事のはずなのに、殆ど覚えていない。
『突然ごめんね。お邪魔します』
王宮内にあるソラ君の私室を訪ねて、『あのね』と始めたのは覚えている。
記憶にあるのは、そこまで。
そこからは多分、感謝とか気持ちの変化とかを伝えたんだと思う。使用させてもらっている賓客室を出る前に浮かんだ言葉を、全部打ち明けたんだと思う。
この場で伝えたい事は山ほどあって、実際に沢山口にしたはずなのに。気が付いたら想いの全てを伝えていて。
そして――。
「そう言ってもらえて、本当に嬉しいよ。……改めて僕からも、伝えさせてください。アリシアちゃん、ずっと君を大好きでした」
ソラ君は、品よく爽やかに笑みを浮かべてくれて。わたしの右手を取って片膝をつき、優しく口づけをしてくれました。
「不思議な生き物にも関わらず必死に看病してくれて、何度も何度も温かい励ましの言葉をかけてくれて、あの日の僕は、心も体も救われた。それ以来その清廉な優しさがずっと忘れられなくて、この気持ちが成就するなんて夢みたいだよ」
「わたしもね、すごく嬉しくて幸せ。受け入れてもらえるって、こんなに幸せになる事だったんだね……っ」
殿下の時も似たようなことを言われたけど、あの時とはまるで違う。勝手に頬が緩んで、笑顔が止まらない。
「ソラ君。貴方ともっともっとお喋りをしたいし、一杯一杯一緒の思い出を作りたい。これから――これからも、よろしくお願いしますっ」
「僕も、全く同じ気持ちだよ。こちらこそ、これからもよろしくお願いします」
わたし達はペコっと頭を下げて見つめ合い、揃って破顔一笑。一緒に幸福を感じ合って、また微笑み合う。
「…………見つめ合っているだけで幸せだなんて、不思議だよね。暫くこのままでいたい、そう思えるよ」
「わたしも、そうだよ。じゃあ恋人になって最初の思い出は、『見つめ合う』だね」
陛下達への報告とか結婚の準備とか、ソラ君の名を汚さないための花嫁修業とか。これからやらないといけないことは山ほどあるけど、今はこの時間を大事にしたい。この気持ちに、浸っていたい。
「……アリシアちゃん。ずっと、一緒にいようね」
「……うん。ソラ君、ずっと一緒にいようね」
視線と言葉で喜びを共有して、やがて、お互いに一歩だけ前に進む。
好きな人としたいことといえば…………やっぱり、アレ。わたし達は、次の思い出作りを始めるのでした。
「アリシアちゃん。愛してる」
「ソラ君。わたしも、愛してる」
2つ目の思い出の名前は、キス。
愛する人の柔らかさと体温を一緒に感じて、また微笑み合う。そしてもう一度口づけを行い、もう一度微笑み合う。
なんだか同じことの繰り返しだけど。わたしもソラ君も、こうしていたい。
この人となら、おんなじことを何回やっても幸せ。微笑み合うたびにもっと胸の奥があったかくなって、唇を重ねるたびにもっともっと幸福感で満たされる。
話に聞いていた『恋人になってすること』とは、ちょっと違ってる。
だけど。わたし達の心は、幸せで一杯。嬉しくて嬉しくて、まだ止められない。止めたくない。
「…………ねえ、ソラ君。こういうのって、わたし達らしいかもしれないね」
「そうだね、アリシアちゃん。僕達らしいね」
出会いが特殊なわたし達の恋は、これでいいと思う。
自分達がやりたいと思うことを、順にやっていけばいいと思う。
なので。
わたしとソラ君はみたび唇と唇を重ね、じっくりと、お互いが満足するまで。その愛を、一緒に確かめ合うのでした――。
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エミの苦痛ぶりが 「」のセリフが 全部 平仮名なので 読んでいてもすごく伝わってきますね‼️ 呪い返しの反動 凄い‼️
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エミ………自業自得ですね……
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ヌフフフ
フィリップとエミ の絶望の始まりだわ‼️
フィリップも なかなかどうして 悪いヤツでしたね………心根があかん!
エミ 思いっきりやられちゃって‼️
楽しみです!
性格悪い?わたし………( *´艸`)