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第8話 約束 アメリア視点(3)
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「アレは全部燃やしたはずだ!!」
「え、ええ! 確かに見ましたわ! 目の前で燃えました!!」
「だよな!? どうして――そうか!! こいつは偽物だ!! 俺達を屈服させるためにっ、用意していた偽物だ!!」
「いいえ、違います。紛れもない本物ですよ」
このサインはお二人が書いたものですし、この拇印もお二人のものとなっております。
「サインはともかく、拇印の完全な偽装は不可能。しかるべき機関に提出すれば、本物だと証明されますよ」
「…………どう、してだ……」
「間違いなく、燃えたのに……。そこに、あるんですの……!?」
「答えは簡単です。あの時燃やしたものこそ、偽物だからですよ」
『こ、婚約破棄……。ど、どうしておれた――ああいやなんでもない! どうして、なんだ……!?』
あの時の反応を含め、お二人の言動にはいくつか不審な点がありました。
――恐らくブルーノ様とメリナ様は、わたくしを陥れて婚約破棄をしようとしていた――。
利害の一致によって、その計画は止まる。ただしそれは、一旦。いつまでもストップしていてはくれません。
自身が邪な隠し事をしていたのであれば、いくら説明をしてもやがて、相手も邪な隠し事をしていると思うようになるはず。
わたくしが騙そうとしていると考え、どこかしらのタイミングで裏切ろうとするはず。
そんな予想があり、手を打っていたのです。あらかじめ用意していた偽物を部屋から持って来て、あらかじめお渡ししていた偽物を出していただき、抹消させたのです。
「書類を燃やした、不安だから全部燃やして欲しい。そうお願いされた時に確信いたしました。最後までスムーズには進まないのだろうと」
「………………」
「………………」
「貴方がたとはそれなりに良い関係でいたかったのですが、仕方がありません。そちらがそういうおつもりなのでしたら、わたくしはこちらを用いて――」
「ふ、それで勝ったつもりか? 教えてやろう、お前は勝者じゃない」
「備えあれば憂いなし、保険を用意しておいてよかったですわね」
動揺は引き続き残っていますが、それ以上に『安堵』と『嘲笑』が含まれるようになりました。
この状況下で、お二人は何をするおつもりなのでしょうか……?
「え、ええ! 確かに見ましたわ! 目の前で燃えました!!」
「だよな!? どうして――そうか!! こいつは偽物だ!! 俺達を屈服させるためにっ、用意していた偽物だ!!」
「いいえ、違います。紛れもない本物ですよ」
このサインはお二人が書いたものですし、この拇印もお二人のものとなっております。
「サインはともかく、拇印の完全な偽装は不可能。しかるべき機関に提出すれば、本物だと証明されますよ」
「…………どう、してだ……」
「間違いなく、燃えたのに……。そこに、あるんですの……!?」
「答えは簡単です。あの時燃やしたものこそ、偽物だからですよ」
『こ、婚約破棄……。ど、どうしておれた――ああいやなんでもない! どうして、なんだ……!?』
あの時の反応を含め、お二人の言動にはいくつか不審な点がありました。
――恐らくブルーノ様とメリナ様は、わたくしを陥れて婚約破棄をしようとしていた――。
利害の一致によって、その計画は止まる。ただしそれは、一旦。いつまでもストップしていてはくれません。
自身が邪な隠し事をしていたのであれば、いくら説明をしてもやがて、相手も邪な隠し事をしていると思うようになるはず。
わたくしが騙そうとしていると考え、どこかしらのタイミングで裏切ろうとするはず。
そんな予想があり、手を打っていたのです。あらかじめ用意していた偽物を部屋から持って来て、あらかじめお渡ししていた偽物を出していただき、抹消させたのです。
「書類を燃やした、不安だから全部燃やして欲しい。そうお願いされた時に確信いたしました。最後までスムーズには進まないのだろうと」
「………………」
「………………」
「貴方がたとはそれなりに良い関係でいたかったのですが、仕方がありません。そちらがそういうおつもりなのでしたら、わたくしはこちらを用いて――」
「ふ、それで勝ったつもりか? 教えてやろう、お前は勝者じゃない」
「備えあれば憂いなし、保険を用意しておいてよかったですわね」
動揺は引き続き残っていますが、それ以上に『安堵』と『嘲笑』が含まれるようになりました。
この状況下で、お二人は何をするおつもりなのでしょうか……?
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(他「エブリスタ」様に投稿)
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