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第3話 付喪神(3)
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「燃やすううう!! 燃やせええええええええええええええええ!!」
これまでとは違う体勢になった付喪神。彼は空へと吠えたあと、右手で掲げた火打ち金を空いた左手で思い切り叩きました。
そうすると――。火打ち金が赤く光り、ソコから10センチほどの赤い球体が鏡目掛けて勢いよく飛び出しました。
「燃えろ!! 燃えろ!! 燃えろ! 燃えろおおおおおおおおおおああああ!!」
付喪神は立て続けに火打ち金を叩き、更に1、2、3、4。合わせて5つの炎が、矢のような速度で鏡へと襲い掛かります。
「燃えろ!! 消えろ!! 燃えろ!! 消えろおおおおおおおおおおおお!!」
「先ほどお伝えしたように、できない相談ですね」((この位置、角度なら、避けても被害はありませんね))
鏡は返事をしながら素早く眼球を動かし、周囲の状況を確認。問題ないと判断するや、ダンスを踊っているようなステップで火の玉を巧みに躱(かわ)しました。
「!? くそ!! 燃えろ!! 燃えろ!! 燃えろ!! 燃えろ!! もえろおおおおおおおおおおお!!」
「無駄です。何度やっても当たりませんよ」
改めて放たれた5つの火の球は、再度軽快なステップによってあっさり避けられてしまう。
ここまでは、さっきと一緒ですが――。ここからは、前回とは違う流れが発生します。
「そろそろ、こちらも攻めさせてもらいますよ」
初めての、攻守交替。軽々と攻撃を捌いた鏡が攻勢へと転じるべく、前方へと右手を突き出しました。
「安心してください。貴方だけではありません。貴方は、ここにも居るのですよ」
そんな言葉を言い終えた、その瞬間でした。鏡の右手が真白の光を放ち――
手のひらサイズの鏡。
洒落た手鏡こと、彼が宿っている物が姿を現したのでした。
これまでとは違う体勢になった付喪神。彼は空へと吠えたあと、右手で掲げた火打ち金を空いた左手で思い切り叩きました。
そうすると――。火打ち金が赤く光り、ソコから10センチほどの赤い球体が鏡目掛けて勢いよく飛び出しました。
「燃えろ!! 燃えろ!! 燃えろ! 燃えろおおおおおおおおおおああああ!!」
付喪神は立て続けに火打ち金を叩き、更に1、2、3、4。合わせて5つの炎が、矢のような速度で鏡へと襲い掛かります。
「燃えろ!! 消えろ!! 燃えろ!! 消えろおおおおおおおおおおおお!!」
「先ほどお伝えしたように、できない相談ですね」((この位置、角度なら、避けても被害はありませんね))
鏡は返事をしながら素早く眼球を動かし、周囲の状況を確認。問題ないと判断するや、ダンスを踊っているようなステップで火の玉を巧みに躱(かわ)しました。
「!? くそ!! 燃えろ!! 燃えろ!! 燃えろ!! 燃えろ!! もえろおおおおおおおおおおお!!」
「無駄です。何度やっても当たりませんよ」
改めて放たれた5つの火の球は、再度軽快なステップによってあっさり避けられてしまう。
ここまでは、さっきと一緒ですが――。ここからは、前回とは違う流れが発生します。
「そろそろ、こちらも攻めさせてもらいますよ」
初めての、攻守交替。軽々と攻撃を捌いた鏡が攻勢へと転じるべく、前方へと右手を突き出しました。
「安心してください。貴方だけではありません。貴方は、ここにも居るのですよ」
そんな言葉を言い終えた、その瞬間でした。鏡の右手が真白の光を放ち――
手のひらサイズの鏡。
洒落た手鏡こと、彼が宿っている物が姿を現したのでした。
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