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第12話 ピリオド ジュリエット視点(2)
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「……そん、な……」
「……そんな……」
「……そ、んな……」
「ジュリエットちゃんも僕も、過去は水に流すつもりだった。何もしなければこの家で暮らせていました。僕らがいなくなったあとに何があったか分かりませんが、また全てを失う羽目になりましたね」
この方々は、何もないのに地位を手放しはしません。10年の間に2回も、大きな大きな選択ミスをしてしまいました。
「あの頃も今も、ジュリエットちゃんの忠告を聞いていればよかったのに。残念でしたね」
「………………」
「………………」
「………………」
「これ以上話すことはありませんし、ジュリエットちゃんも――彼女も、ないようです。この者達の連行をおねがいしま――」
「リーリス!! 許してくれ!!」
「リーリス! 許してちょうだいっ!」
「お姉様っ! チャンスをください!」
呆然棒立ちとなっていた3人が両膝をつき、胸の前で手を組みました。
「あの頃も今もっ、本当に酷い真似をしてしまった!! ようやく己の行いに気付いたのだっ!! 心から反省していてっ、おっ、恩返しをさせていただきたいと思っているのだよっ! この身体も心もっ、お前のために使いたいのだ!! ほっ、ほらっ、牢の中に居ては使えないだろう!? 外でっ、お前――いや貴方の傍で使えるようにしてほし――いただきたいのです!!」
「過去と今のお詫びをさせて欲しいんです!! 後悔はさせませんから!! どうかっ、どうか寛大な御決断を!!」
「私もっ、お姉様のためにこの人生の全てを使うと誓います!! 手となり足となりっ、お姉様の人生がさらにさらに良いものになるよう粉骨砕身で行動すると誓います!! させてっ、ください!!」
……御三方には、改めて驚かされますね。
今更挽回できると思っているだなんて、本当にビックリです。
「わたしの隣には、とても頼りになる大好きな人がいます。貴方がたは要りませんよ」
「そっ、そう仰らずに!! かっ、家族の最初で最後の懇願を聞いてください!!」
「くださいっ!」
「くださいっ!」
「……10年前のあの時から、貴方がたは家族ではありませんよ」
苦言を聞き入れない件はともかくとして、自らが招いた事態の穴埋めのためにガスパールくんを――旧友に託された子を、とんでもない人間に売ろうとしていた。
そんな真似をする人は、父でも母でも妹でもありません。
「永遠に、さようなら」
「だ、そうです。……お願いします」
「「リーリス!! リーリス!! リーリスううううううううう!!」」
「お姉様!! お姉様!! お姉様ぁあああああああああああ!!」
何度呼んでも、意思が変わるはずがありません。お三方は控えてくださっていた治安機関の方々によって引きずられていき、やがてその声は聞こえなくなったのでした。
「……そんな……」
「……そ、んな……」
「ジュリエットちゃんも僕も、過去は水に流すつもりだった。何もしなければこの家で暮らせていました。僕らがいなくなったあとに何があったか分かりませんが、また全てを失う羽目になりましたね」
この方々は、何もないのに地位を手放しはしません。10年の間に2回も、大きな大きな選択ミスをしてしまいました。
「あの頃も今も、ジュリエットちゃんの忠告を聞いていればよかったのに。残念でしたね」
「………………」
「………………」
「………………」
「これ以上話すことはありませんし、ジュリエットちゃんも――彼女も、ないようです。この者達の連行をおねがいしま――」
「リーリス!! 許してくれ!!」
「リーリス! 許してちょうだいっ!」
「お姉様っ! チャンスをください!」
呆然棒立ちとなっていた3人が両膝をつき、胸の前で手を組みました。
「あの頃も今もっ、本当に酷い真似をしてしまった!! ようやく己の行いに気付いたのだっ!! 心から反省していてっ、おっ、恩返しをさせていただきたいと思っているのだよっ! この身体も心もっ、お前のために使いたいのだ!! ほっ、ほらっ、牢の中に居ては使えないだろう!? 外でっ、お前――いや貴方の傍で使えるようにしてほし――いただきたいのです!!」
「過去と今のお詫びをさせて欲しいんです!! 後悔はさせませんから!! どうかっ、どうか寛大な御決断を!!」
「私もっ、お姉様のためにこの人生の全てを使うと誓います!! 手となり足となりっ、お姉様の人生がさらにさらに良いものになるよう粉骨砕身で行動すると誓います!! させてっ、ください!!」
……御三方には、改めて驚かされますね。
今更挽回できると思っているだなんて、本当にビックリです。
「わたしの隣には、とても頼りになる大好きな人がいます。貴方がたは要りませんよ」
「そっ、そう仰らずに!! かっ、家族の最初で最後の懇願を聞いてください!!」
「くださいっ!」
「くださいっ!」
「……10年前のあの時から、貴方がたは家族ではありませんよ」
苦言を聞き入れない件はともかくとして、自らが招いた事態の穴埋めのためにガスパールくんを――旧友に託された子を、とんでもない人間に売ろうとしていた。
そんな真似をする人は、父でも母でも妹でもありません。
「永遠に、さようなら」
「だ、そうです。……お願いします」
「「リーリス!! リーリス!! リーリスううううううううう!!」」
「お姉様!! お姉様!! お姉様ぁあああああああああああ!!」
何度呼んでも、意思が変わるはずがありません。お三方は控えてくださっていた治安機関の方々によって引きずられていき、やがてその声は聞こえなくなったのでした。
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