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第7話 おねだりは予想外? エメリック視点(2)
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「サーフィナ。それもいいけど、こっちが更に君に似合うんじゃないかな?」
平静を装って宝石達を見回し、エメラルドを使った指輪――140万のものを指差す。
この場で取る行動、それは誘導。有言不実行ほど、情けないものはない。なので、彼女には申し訳ないけれど……。言葉と態度を巧みに使って、購入する品を変える。
「ルビーの赤もいいけど、今の君にはエメラルドのグリーンが良く似合ってる。オーナー、値は落ちるものの、こちらも自慢の一品なのだろう?」
「もちろんでございます! エメラルドは当店でも高品質なものを1・05カラット、ダイヤモンドは合計3・88カラットをふんだんに使用しております。プリンセスカットを施したダイヤモンドをエメラルドの周りに配置しておりまして、非常に人気の高い一品となっておりますよ」
よし。いい具合に、この指輪を絶賛した。
これなら、誘導をしていると悟られないだろう。
「サーフィナ、今回はこっちにしないかい? そちらは、次の機会にするのはどうかな?」
最近散財してしまっているから、そうだな……。近々、『記念日』もあるから……。半年から8か月後くらいには、問題なく買えるようになる。
だから、エメラルドの指輪でいいよね? ねっ?
「…………………………………………」(次は恐らく、半年から8か月後……。それまで待てませんわね)
「サーフィナ? 今、何か言ったかい?」
「いいえ、何でもありませんわ」
彼女は品よく首を左右に振って、両方をじっと見比べる。そして――
「エメリック様、すみません。折角ですが、わたくしはこちらに惹かれております」
肩を窄めて申し訳なさげに、ルビーの指輪を見つめた。
「ぇ。僕から見たら、エメラルドの指輪がとても似合ってると思うよ? ど、どうして、ルビーの指輪がいいのかな?」
「……やはり……。ルビーだから。七月の誕生石だから、です」
申し訳なさげにしていた彼女の頬が、ほんのりピンク色に染まる。
「七月は、エメリック様のお誕生月。だからなのか、この大きなルビーはいつも頼もしいエメリック様のように思えて……。ずっと身につけておきたいな、これがあえば離れている時も一緒にいられるな。そう、思っています……っ」
「っっ。サーフィナ……っ」
「それに、だからなのかもしれません。違う指輪を選んでしまったら、エメリック様との御縁も切れてしまいそうな気がしていまして……。こちらしか、考えられないんです……っ」
「っっっ。サーフィナ……っっ!」
君は、そんな風に思ってくれていたのか……っ。
嬉しいよ! 幸せだ!
気が付くと思わず、彼女を強く抱き締めていた。
「お奨めしてくださっているのに、ごめんなさい。こちらで、構いませんか……?」
「当たり前だよ! サーフィナ、オーナーもだっ。少々待っていてくれ」
暫くは、これ以上は渡せない。父さんと母さんに、そう言われた。
でも、それがどうした!!
愛しのサーフィナが、こんなことを言ってくれているんだ!
なんとしても、差額を確保する。
…………僕は不可能を可能にするため、彼女にルビーの指輪をプレゼントするため、父さん達がいる王の間へと向かった――。
平静を装って宝石達を見回し、エメラルドを使った指輪――140万のものを指差す。
この場で取る行動、それは誘導。有言不実行ほど、情けないものはない。なので、彼女には申し訳ないけれど……。言葉と態度を巧みに使って、購入する品を変える。
「ルビーの赤もいいけど、今の君にはエメラルドのグリーンが良く似合ってる。オーナー、値は落ちるものの、こちらも自慢の一品なのだろう?」
「もちろんでございます! エメラルドは当店でも高品質なものを1・05カラット、ダイヤモンドは合計3・88カラットをふんだんに使用しております。プリンセスカットを施したダイヤモンドをエメラルドの周りに配置しておりまして、非常に人気の高い一品となっておりますよ」
よし。いい具合に、この指輪を絶賛した。
これなら、誘導をしていると悟られないだろう。
「サーフィナ、今回はこっちにしないかい? そちらは、次の機会にするのはどうかな?」
最近散財してしまっているから、そうだな……。近々、『記念日』もあるから……。半年から8か月後くらいには、問題なく買えるようになる。
だから、エメラルドの指輪でいいよね? ねっ?
「…………………………………………」(次は恐らく、半年から8か月後……。それまで待てませんわね)
「サーフィナ? 今、何か言ったかい?」
「いいえ、何でもありませんわ」
彼女は品よく首を左右に振って、両方をじっと見比べる。そして――
「エメリック様、すみません。折角ですが、わたくしはこちらに惹かれております」
肩を窄めて申し訳なさげに、ルビーの指輪を見つめた。
「ぇ。僕から見たら、エメラルドの指輪がとても似合ってると思うよ? ど、どうして、ルビーの指輪がいいのかな?」
「……やはり……。ルビーだから。七月の誕生石だから、です」
申し訳なさげにしていた彼女の頬が、ほんのりピンク色に染まる。
「七月は、エメリック様のお誕生月。だからなのか、この大きなルビーはいつも頼もしいエメリック様のように思えて……。ずっと身につけておきたいな、これがあえば離れている時も一緒にいられるな。そう、思っています……っ」
「っっ。サーフィナ……っ」
「それに、だからなのかもしれません。違う指輪を選んでしまったら、エメリック様との御縁も切れてしまいそうな気がしていまして……。こちらしか、考えられないんです……っ」
「っっっ。サーフィナ……っっ!」
君は、そんな風に思ってくれていたのか……っ。
嬉しいよ! 幸せだ!
気が付くと思わず、彼女を強く抱き締めていた。
「お奨めしてくださっているのに、ごめんなさい。こちらで、構いませんか……?」
「当たり前だよ! サーフィナ、オーナーもだっ。少々待っていてくれ」
暫くは、これ以上は渡せない。父さんと母さんに、そう言われた。
でも、それがどうした!!
愛しのサーフィナが、こんなことを言ってくれているんだ!
なんとしても、差額を確保する。
…………僕は不可能を可能にするため、彼女にルビーの指輪をプレゼントするため、父さん達がいる王の間へと向かった――。
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