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第14話 エメリック視点(2)
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「殿下っ。ワタシはどんな御手伝いすればよいのですかっ?」
心の中で含み笑っていたら、待ちきれないという視線がやってきた。
「それはこれから、説明させてもらう。よく聞いて欲しい」
用意していた作戦を、丁寧に詳説する。
頼みたい内容自体は、とてもシンプル。そのためその作業は、3分ほどで終わった
「――このようにガーネ嬢には、リル・サートルを『ソコ』に連れてきて欲しいのだよ。そうすればあとは君が『ああやって』、その後は僕の部下が処理をする」
「…………流石は、殿下です。それでしたら他者に悟られず、あの女を消せますね」
「この作戦は、対象を連れ出せる人がいないと成立しなかった。君の存在は、非常に有難いよ」
シルフィ・ガーネがいなければ、苦戦する羽目になっていた。彼女には最大級の謝意を贈ろうじゃないか。
「先程説明したように、サートル邸から連れ出す理由は何でもいい。多少、いやかなり強引でも構わない。ガーネ嬢はとにかくソコに、リル・サートルと2人で行って欲しい」
「承知致しました。何が何でも明後日の夜、あの女を誘導します」
「頼んだよ、ガーネ嬢。君に連れ出されたあとに、移動先で死んだ。無論そこや連れ出す際に生じた不自然は、王太子の力で上手く揉み消す。君は安心して、やるべき行動を全うしてくれ」
というのは、嘘。揉み消しなんて、行わない。
シルフィ・ガーネ。君には、リル・サートル殺害の犯人になってもらう。
2人は共通の異性を好きになってしまった。そのため恋人の話をするべく2人だけで会い、その際にシルフィ・ガーネが激昂。うっかり、リル・サートルを殺害してしまう。
そして冷静になったシルフィ・ガーネは酷い罪悪感に襲われ、『アルフレッド様に相応しくない』とその場で自殺。自ら命を絶ってしまうのだった。
要するに、全ては駒に擦り付けて『はいお仕舞い』。
これが、側近の助言をもとにして僕が描いたシナリオ。実に理路整然とした、絶対にこちらには害が及ばない妙策だ。
「殿下の為に、そしてワタシ自身の為に、必ずや成功させます。ご期待ください……っ」
「ああ、期待させてもらうよ。……では、そろそろ解散としよう。明後日の夜は、2人で祝杯をあげようじゃないか」
「はいっ。楽しみにしていますっ」
そうして打ち合わせは幕を閉じ、全てが円滑に進むことが確定した。
…………さあて。かなり気が早いが、祝杯の準備をしよう。
もちろんグラスは、一つ。エメリック・ライズナ様のものだけだ。
心の中で含み笑っていたら、待ちきれないという視線がやってきた。
「それはこれから、説明させてもらう。よく聞いて欲しい」
用意していた作戦を、丁寧に詳説する。
頼みたい内容自体は、とてもシンプル。そのためその作業は、3分ほどで終わった
「――このようにガーネ嬢には、リル・サートルを『ソコ』に連れてきて欲しいのだよ。そうすればあとは君が『ああやって』、その後は僕の部下が処理をする」
「…………流石は、殿下です。それでしたら他者に悟られず、あの女を消せますね」
「この作戦は、対象を連れ出せる人がいないと成立しなかった。君の存在は、非常に有難いよ」
シルフィ・ガーネがいなければ、苦戦する羽目になっていた。彼女には最大級の謝意を贈ろうじゃないか。
「先程説明したように、サートル邸から連れ出す理由は何でもいい。多少、いやかなり強引でも構わない。ガーネ嬢はとにかくソコに、リル・サートルと2人で行って欲しい」
「承知致しました。何が何でも明後日の夜、あの女を誘導します」
「頼んだよ、ガーネ嬢。君に連れ出されたあとに、移動先で死んだ。無論そこや連れ出す際に生じた不自然は、王太子の力で上手く揉み消す。君は安心して、やるべき行動を全うしてくれ」
というのは、嘘。揉み消しなんて、行わない。
シルフィ・ガーネ。君には、リル・サートル殺害の犯人になってもらう。
2人は共通の異性を好きになってしまった。そのため恋人の話をするべく2人だけで会い、その際にシルフィ・ガーネが激昂。うっかり、リル・サートルを殺害してしまう。
そして冷静になったシルフィ・ガーネは酷い罪悪感に襲われ、『アルフレッド様に相応しくない』とその場で自殺。自ら命を絶ってしまうのだった。
要するに、全ては駒に擦り付けて『はいお仕舞い』。
これが、側近の助言をもとにして僕が描いたシナリオ。実に理路整然とした、絶対にこちらには害が及ばない妙策だ。
「殿下の為に、そしてワタシ自身の為に、必ずや成功させます。ご期待ください……っ」
「ああ、期待させてもらうよ。……では、そろそろ解散としよう。明後日の夜は、2人で祝杯をあげようじゃないか」
「はいっ。楽しみにしていますっ」
そうして打ち合わせは幕を閉じ、全てが円滑に進むことが確定した。
…………さあて。かなり気が早いが、祝杯の準備をしよう。
もちろんグラスは、一つ。エメリック・ライズナ様のものだけだ。
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