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第5話 助かるために 俯瞰視点(1)
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「みんなにお願いがある。俺は次の投票で生徒会メンバーに選ばれても、辞退するつもりなんだ。だから今週末にある投票では、ロベール・ヴィアザに票を入れないで欲しい!」
「皆様にお願いがありますの。わたくしは近々行われる投票で当選したとしても、辞退するつもりなんですの。ですから投票の際には、パトリシア・マルレルカの名を記入しないようにしてくださいまし!」
パーティー会場で一喜一憂してから、およそ12時間後。#登校__登院_#する生徒で賑わう校舎前では、ロベールとパトリシアが繰り返し大声を出していました。
「俺はとある件で、自己中心的な人間なのだとようやく理解をした。みんなの上に立つべき人間じゃないと、やっと気が付いたんだ!」
「わたくしも同じ件で、自分自身の酷さをようやく理解しましたの。誰かの上に立つ器ではないと気付き、身を引くと決めましたの!」
というのは、真っ赤な嘘です。
『貴方がたの行動について、言及しているのですよ。……このままベルナデットのもとに向かい、彼女に取り持ってもらおうとしているのでしょう? 心にもない言葉を使って』
昨夜アントナンに告げられた言葉のラストにある、『心にもない言葉を使って』。ソレを思い出したロベールは『本心だと思い込ませることができれば、考え直してくれるかもしれない!』と考え、パトリシアは即座に賛同しました。
そのため二人はせっせと、認識の変更に向けて動いていたのです。
「学院をよりよい方向に導けるのは、俺じゃない。たとえば、そう――。現在の書記ベルナデット・タリーラルのような人だ!」
「彼女こそ、生徒会メンバーに相応しい人ですわ! よりより未来を作れる人ですわ!」
「だから、みんな。俺ではなく、ベルナデットを始めとした真に素晴らしい人達に入れて欲しい。……よろしくお願いします」
「ですので、皆様。わたくしではなく、本当に素敵な方に入れてくださいまし。……よろしくお願い致します」
おまけとしてベルナデットを持ち上げ、二人は揃って深々と腰を折り曲げて一礼。そうして訴えを終えたパトリシア達は静かにその場を離れ、人気(ひとけ)がない場所にたどり着くと大きく頷き合いました。
「ロベール!」
「ああっ、手応えはあった! これなら!」
「きっと許されますわ!!」
実際にせっかく得た地位を手放すと宣言したのだから、信じてもらえる。二人は作戦の成功を確信し、安堵の笑みを浮かべて――
「皆様にお願いがありますの。わたくしは近々行われる投票で当選したとしても、辞退するつもりなんですの。ですから投票の際には、パトリシア・マルレルカの名を記入しないようにしてくださいまし!」
パーティー会場で一喜一憂してから、およそ12時間後。#登校__登院_#する生徒で賑わう校舎前では、ロベールとパトリシアが繰り返し大声を出していました。
「俺はとある件で、自己中心的な人間なのだとようやく理解をした。みんなの上に立つべき人間じゃないと、やっと気が付いたんだ!」
「わたくしも同じ件で、自分自身の酷さをようやく理解しましたの。誰かの上に立つ器ではないと気付き、身を引くと決めましたの!」
というのは、真っ赤な嘘です。
『貴方がたの行動について、言及しているのですよ。……このままベルナデットのもとに向かい、彼女に取り持ってもらおうとしているのでしょう? 心にもない言葉を使って』
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そのため二人はせっせと、認識の変更に向けて動いていたのです。
「学院をよりよい方向に導けるのは、俺じゃない。たとえば、そう――。現在の書記ベルナデット・タリーラルのような人だ!」
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「だから、みんな。俺ではなく、ベルナデットを始めとした真に素晴らしい人達に入れて欲しい。……よろしくお願いします」
「ですので、皆様。わたくしではなく、本当に素敵な方に入れてくださいまし。……よろしくお願い致します」
おまけとしてベルナデットを持ち上げ、二人は揃って深々と腰を折り曲げて一礼。そうして訴えを終えたパトリシア達は静かにその場を離れ、人気(ひとけ)がない場所にたどり着くと大きく頷き合いました。
「ロベール!」
「ああっ、手応えはあった! これなら!」
「きっと許されますわ!!」
実際にせっかく得た地位を手放すと宣言したのだから、信じてもらえる。二人は作戦の成功を確信し、安堵の笑みを浮かべて――
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