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第14話 次の日のビックリ(2)
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「………………やったぁ! スーパーブラザーズ2、全面クリア達成です!」
《すごっ!》
《ノーセーブすごい!!》
《難易度高いのに、1ミスだけって……。ヤバすぎでしょ》
《葉月ミア、今度はスーパーブラザーズ2をクリア》
《正直無理だと思ってた》
《え? 最新のゲーム機でやってるんじゃないの? 巻き戻し機能なし!?》
《なし。実機でやってましたよ》
《へ~。その人上手いね。あとで見てみるよ》
こないだの配信でやったゲームの続編をクリアしたら、コメント欄は盛り上げってくれて、前回以上にSNSでも盛り上がってくれたり。
「ミアのゲーム配信を見てくれて、ありがとうございましたっ。ここからは、そうだな~。今日は、野球の話をするねっ」
《待ってました》
《そろそろ甲子園。注目してる学校はありますか?》
「ん~。石川県と奈良県に気になっている高校があって、甲子園でも優勝候補になると思ってます。石川の学校はエースピッチャーさんのシンカーとスライダーの切れがよくて、地方大会でも奪三振率が高かったんですよっ。奈良の学校はショートの選手に注目していて、この選手はあんまり話題になってないんです。でも守備はエラーがなくて打撃も打率が3割越えで、攻守が安定してる。本番でも一二を争そうリードオフマンになると思いますよ……!」
《質問。リードオフマンってなに?》
「あっ、ごめんなさい。リードオフマンっていうのは、一番打者――チームで1番はじめに打席に立つ選手のことです。一番打者は、チーム内で打率や出塁率――フォアボールとかも含めて塁に出る確率のことで、それが高い人が1番を任されます。だから1番打者はみんな打率も出塁率も高いんですけど、その中でも更に高い成績を本番でも残すと思ってます」
《よく分かりました》
《プライバシーうんぬんで名前は出せないけど、奈良ってあの選手だよね? よく分かってる》
《奈良県民的には嬉しい》
《石川県民もいるぞ。地元を褒められるとなんか嬉しい》
《ガチ野球好きの葉月ミア》
《葉月ミア、目の付け所がプロ》
《この子、野球も詳しいんだ。知らなかった》
その次の配信後に行った野球雑談でも、配信中もSNSも盛り上がってもらえたり。
「前回は野球のお話をしたので、今日のゲーム後(ご)雑談はお相撲にします!」
《高の風と、朝野藤、だっけ? が好きなんだよね?》
「覚えててくれたんですねっ。そうなんです! 高の風関はベテランならではの技術と風格があって、どっしりしているところが大好きなんです! 朝野藤関は小兵と――力士の中では小柄なんですけど、体格の差を感じさせない素早さと技を持っているんです。ミア個人的には現代の『技のデパート』と思っていて、是非一度取り組みを見てもらいたいですっ!」
《技のデパートってどこかで聞いてコトある気がする》
「技のデパートは初土俵が平成2年5月場所、平成11年の11月場所で引退された、『舞分海』関――今はタレントとしても活躍されている力士さんの、異名ですよっ。小兵ながらも最高位は小結と三役までのぼっていて、取り組みを見ていてワクワクする力士さんのひとりなんです!」
《あ~あの人ね。小結って、強いの?》
「相撲は『横綱』『大関』『関脇』『小結』『前頭』が幕内と呼ばれ、さらには『十両』までが力士を名乗ることができ、その下には『序二段』などたくさん『位』があるんです。数ある位置の中で上から4番目という、かなり強い位置にあるんですよっ」
《初めて知りました。色々あるんだね、相撲って》
「はいっ! 知れば知るほど面白くなっていくので、ぜひぜひ見てみてくださいっ!」
《葉月ミアの配信、技のデパートが出るとは思わなかった》
《相撲もガチだね》
《相撲ガチ勢のVは初めてか?》
《じいちゃんに教えてみたら、滅茶苦茶興味を持ってた》
その次の次の配信で行ったお相撲の雑談でも、配信中もSNSでも盛り上がってもらえたり。
《勧められて見てみた。葉月ミア、面白いわ》
《レトロゲームが上手いとか相撲とか野球とか注目点は色々あるけど、わたしはシンプルにミアちゃんが好き》
《FF外から失礼します。分かります。見ていると楽しくなってきますよね》
《リプありがとうございます。配信を楽しんでるのが分かりますよね。普段同性のVは見ないんですけど、弟に勧められてハマりました》
《配信見てるとこっちまで楽しくて、元気もらえるんだよね》
などなど。
アーカイブを見た人もたくさん喜んでくれるようなって、だからなんと――
葉月ミア チャンネル登録者数1031
7回目の配信で1000人以上の人が登録してくれて、今日は457人もの人がミアの配信を見てくれていたのでした!
1000人突破。
それは本当にすごいことで、だから、えへへ。今夜はこれから翔くんのお家で、おめでとうのパーティーをしてもらえることになって――
《すごっ!》
《ノーセーブすごい!!》
《難易度高いのに、1ミスだけって……。ヤバすぎでしょ》
《葉月ミア、今度はスーパーブラザーズ2をクリア》
《正直無理だと思ってた》
《え? 最新のゲーム機でやってるんじゃないの? 巻き戻し機能なし!?》
《なし。実機でやってましたよ》
《へ~。その人上手いね。あとで見てみるよ》
こないだの配信でやったゲームの続編をクリアしたら、コメント欄は盛り上げってくれて、前回以上にSNSでも盛り上がってくれたり。
「ミアのゲーム配信を見てくれて、ありがとうございましたっ。ここからは、そうだな~。今日は、野球の話をするねっ」
《待ってました》
《そろそろ甲子園。注目してる学校はありますか?》
「ん~。石川県と奈良県に気になっている高校があって、甲子園でも優勝候補になると思ってます。石川の学校はエースピッチャーさんのシンカーとスライダーの切れがよくて、地方大会でも奪三振率が高かったんですよっ。奈良の学校はショートの選手に注目していて、この選手はあんまり話題になってないんです。でも守備はエラーがなくて打撃も打率が3割越えで、攻守が安定してる。本番でも一二を争そうリードオフマンになると思いますよ……!」
《質問。リードオフマンってなに?》
「あっ、ごめんなさい。リードオフマンっていうのは、一番打者――チームで1番はじめに打席に立つ選手のことです。一番打者は、チーム内で打率や出塁率――フォアボールとかも含めて塁に出る確率のことで、それが高い人が1番を任されます。だから1番打者はみんな打率も出塁率も高いんですけど、その中でも更に高い成績を本番でも残すと思ってます」
《よく分かりました》
《プライバシーうんぬんで名前は出せないけど、奈良ってあの選手だよね? よく分かってる》
《奈良県民的には嬉しい》
《石川県民もいるぞ。地元を褒められるとなんか嬉しい》
《ガチ野球好きの葉月ミア》
《葉月ミア、目の付け所がプロ》
《この子、野球も詳しいんだ。知らなかった》
その次の配信後に行った野球雑談でも、配信中もSNSも盛り上がってもらえたり。
「前回は野球のお話をしたので、今日のゲーム後(ご)雑談はお相撲にします!」
《高の風と、朝野藤、だっけ? が好きなんだよね?》
「覚えててくれたんですねっ。そうなんです! 高の風関はベテランならではの技術と風格があって、どっしりしているところが大好きなんです! 朝野藤関は小兵と――力士の中では小柄なんですけど、体格の差を感じさせない素早さと技を持っているんです。ミア個人的には現代の『技のデパート』と思っていて、是非一度取り組みを見てもらいたいですっ!」
《技のデパートってどこかで聞いてコトある気がする》
「技のデパートは初土俵が平成2年5月場所、平成11年の11月場所で引退された、『舞分海』関――今はタレントとしても活躍されている力士さんの、異名ですよっ。小兵ながらも最高位は小結と三役までのぼっていて、取り組みを見ていてワクワクする力士さんのひとりなんです!」
《あ~あの人ね。小結って、強いの?》
「相撲は『横綱』『大関』『関脇』『小結』『前頭』が幕内と呼ばれ、さらには『十両』までが力士を名乗ることができ、その下には『序二段』などたくさん『位』があるんです。数ある位置の中で上から4番目という、かなり強い位置にあるんですよっ」
《初めて知りました。色々あるんだね、相撲って》
「はいっ! 知れば知るほど面白くなっていくので、ぜひぜひ見てみてくださいっ!」
《葉月ミアの配信、技のデパートが出るとは思わなかった》
《相撲もガチだね》
《相撲ガチ勢のVは初めてか?》
《じいちゃんに教えてみたら、滅茶苦茶興味を持ってた》
その次の次の配信で行ったお相撲の雑談でも、配信中もSNSでも盛り上がってもらえたり。
《勧められて見てみた。葉月ミア、面白いわ》
《レトロゲームが上手いとか相撲とか野球とか注目点は色々あるけど、わたしはシンプルにミアちゃんが好き》
《FF外から失礼します。分かります。見ていると楽しくなってきますよね》
《リプありがとうございます。配信を楽しんでるのが分かりますよね。普段同性のVは見ないんですけど、弟に勧められてハマりました》
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などなど。
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