VTuberデビュー! ~自分の声が苦手だったわたしが、VTuberになることになりました~ 

柚木ゆず

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第17話 配信後のハプニング(3)

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「実は従姉が叔父に頼んで、明日直接届けると言ってくれているのですが。その際に葉月ミアと――美月さんに会ってお話しをさせてもらいたいとも、言っているんですよ」

 従姉さんとのお電話がストップした理由が、分かりました。
 そういうこと、だったんだね。

「そうなんですねっ。はいっ。ぜひ、させてくださいっ」

《Vtuberデビュー、おめでとうございます。
 初めてとは思えないくらい堂々として、とても良い配信でしたよ。
 それとお声も可愛くて、葉月ミアちゃんにピッタリでした。
 同じ『親』を持つ仲間同士、これから頑張っていきましょう。
 もし翔ちゃんにも分からないことができた時は、遠慮せず頼ってくださいね》

 従姉さんは初配信のあと、わざわざこんな風にメッセージを送ってくれた人。
 すごく優しい人って印象があるし、翔くんの従姉さんなんだもん。わたしはすぐ、お返事をしました。

「ありがとうございます。…………お待たせしました。ええ、了解をいただきました。明日は、いつ頃そちらを出発しますか? …………はい、はい、そうですね。分かりました。ではその時間にお待ちしています」

 従姉さんはお隣の県に住んでいて、明日の午後2時くらいにココ――田宮家さんに着くみたい。
 なのでわたしもその時に田宮家さんにお邪魔することになって、明日の予定が決定。そのあとは30分くらい次の配信についてお喋りをして、やらないといけないことは全部終わったから今夜はこれでお仕舞。

「美月さん、おやすみなさい」
「はいっ、おやすみなさいっ。いつもありがとうございますっ」

 今日もわざわざウチの前まで送ってくれて、ペコッとお辞儀をしてバイバイ。そのあとはお母さんとお父さんと明日の予定についてお話したりお風呂に入ったりして、ハプニングがあったけど今日も楽しく一日が終わったのでしたっ。


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