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第17話 居ない理由~回想~ レナエル視点(2)
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(そんな祖父が先日、急病となり僅か1週間後に他界しましてね。死の間際に、『もしやこの病は、あの女の呪いなのか!?』『そうに違いないっ、解呪できる者を急いでさがしてくれぇぇ‼』などと叫び始めたのですよ。……それにより祖父が、とんでもない裏切りを働いていたと知ることになりました)
原因不明の、酷い体調不良。それを失礼なことに恩人の仕業と狼狽え始め、一族がようやく把握できた――。
チャールス様は終始おばあ様へ配慮をしてくださり、そのあと品のある美しいお顔が歪みました。
(困っている人を見つけたら手を差し伸べる、それは当たり前の行動。約束をした恩人に助けを求められたら全身全霊で以てお助けする、それはより当たり前の行動です。そこで僕達一族はただちに動き始め、まずは貴方様の周辺の調査を行わせていただきました)
(そう、だったのですね……。ですのでザラの本性などを、ご存じだったのですね……)
(そして更に調べた結果このパーティーに単独で参加されるのだと知得し、幸いにも公爵様とはご縁がありましたので、急遽参加させていただいたのですよ)
私と接触するために直々に動いてくださり、多くの行動を経て、この会話が可能となっていたのでした。
(レナエル様、それでは計画の内容を説明させていただきます。貴方様はこの国を脱出し、ひとまず我がゼデマイン家の屋敷で滞在されることとなります)
そこからの未来は、わたし次第だそうです。
『そのまま生涯お屋敷でお世話になる』や『信頼できる子爵様の養女となり、再び貴族として生きてゆく』などなど。沢山の選択肢があると目を細めてくださり、それが終わると――。(すみません)という、謝罪のお言葉がやって来ました。
原因不明の、酷い体調不良。それを失礼なことに恩人の仕業と狼狽え始め、一族がようやく把握できた――。
チャールス様は終始おばあ様へ配慮をしてくださり、そのあと品のある美しいお顔が歪みました。
(困っている人を見つけたら手を差し伸べる、それは当たり前の行動。約束をした恩人に助けを求められたら全身全霊で以てお助けする、それはより当たり前の行動です。そこで僕達一族はただちに動き始め、まずは貴方様の周辺の調査を行わせていただきました)
(そう、だったのですね……。ですのでザラの本性などを、ご存じだったのですね……)
(そして更に調べた結果このパーティーに単独で参加されるのだと知得し、幸いにも公爵様とはご縁がありましたので、急遽参加させていただいたのですよ)
私と接触するために直々に動いてくださり、多くの行動を経て、この会話が可能となっていたのでした。
(レナエル様、それでは計画の内容を説明させていただきます。貴方様はこの国を脱出し、ひとまず我がゼデマイン家の屋敷で滞在されることとなります)
そこからの未来は、わたし次第だそうです。
『そのまま生涯お屋敷でお世話になる』や『信頼できる子爵様の養女となり、再び貴族として生きてゆく』などなど。沢山の選択肢があると目を細めてくださり、それが終わると――。(すみません)という、謝罪のお言葉がやって来ました。
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