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第13話 怒り ミシュリーヌ視点
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「…………そう、だったのですね。あれは、サンドラ達がやったことだったんですね……」
ローナに渡した5億ルビールを欲しがっていたこと――。そのためにローナを探していたこと――。ローナを捕えて5億を手に入れた後は、殺すつもりだったこと――。
竜神様のお話を聞いたわたしは、無意識的に歯を噛み締めていました。
「お金のために、ローナを殺そうとするだなんて……。許せません……!」
わたしにしたことは、まだいいんです。自分のことなので、我慢できます。
でも、これは許せない。
大切な人への、二回目の攻撃。許せるはずがありません。
「……竜神様。この件を白日のもとに晒し、3人に相応の罰を与えたいと考えております。どうか、わたしにお時間をお与えください」
「もちろん構わない。だが仮にあの3匹が生きていたとしても、元家族にたどり着けはしないだろうな。あの手の輩こそ、尻尾を掴まれかねない痕跡は徹底的に消すものだからな」
「それも、そうですね……。では……どうすればいいのでしょうか……」
わたしの脅迫に関する罪。それなら罪に問えるのでしょうが、そうすれば沢山の人にわたしの生存を――生贄の真相をお伝えしないといけなくなってしまいます。
いくら箝口令を敷いていても、一度漏れた話は広まってしまう。
わたしは貴族界で生きてきて、そちらを実感したことが何度もあります。
今度その影響で、この国が崩壊してしまったら大変。全ての竜神様に顔向けできなくなってしまいますので、そちらは実行できません。
困り、ました……。
「アレへの罰については、安心してもらっていい。俺に考えがある」
「え……?」
方法が、おあり……?
「りゅ、竜神様。そちらはどういったものなのでしょうかっ?」
「わたくしも気になっております。お教えいただけますでしょうかっ?」
「無論だ。そのアイディアとは――」
竜神様がわたしとローナに語ってくださったこと。
それは、確かな罰を与えられるものでした。
「現地の民相手に『神』の力を使うことになるが、この程度ならば他の神々も文句は言わないだろう。……コレに時間を使い過ぎてしまっては、せっかくの再会が台無しになってしまう。ミシュリーヌ、生家への案内を頼んだ」
「承知いたしました」
ここは、サリメラスの街でした。なのでわたし達は、北西の方角へと運んでいただいて――
ローナに渡した5億ルビールを欲しがっていたこと――。そのためにローナを探していたこと――。ローナを捕えて5億を手に入れた後は、殺すつもりだったこと――。
竜神様のお話を聞いたわたしは、無意識的に歯を噛み締めていました。
「お金のために、ローナを殺そうとするだなんて……。許せません……!」
わたしにしたことは、まだいいんです。自分のことなので、我慢できます。
でも、これは許せない。
大切な人への、二回目の攻撃。許せるはずがありません。
「……竜神様。この件を白日のもとに晒し、3人に相応の罰を与えたいと考えております。どうか、わたしにお時間をお与えください」
「もちろん構わない。だが仮にあの3匹が生きていたとしても、元家族にたどり着けはしないだろうな。あの手の輩こそ、尻尾を掴まれかねない痕跡は徹底的に消すものだからな」
「それも、そうですね……。では……どうすればいいのでしょうか……」
わたしの脅迫に関する罪。それなら罪に問えるのでしょうが、そうすれば沢山の人にわたしの生存を――生贄の真相をお伝えしないといけなくなってしまいます。
いくら箝口令を敷いていても、一度漏れた話は広まってしまう。
わたしは貴族界で生きてきて、そちらを実感したことが何度もあります。
今度その影響で、この国が崩壊してしまったら大変。全ての竜神様に顔向けできなくなってしまいますので、そちらは実行できません。
困り、ました……。
「アレへの罰については、安心してもらっていい。俺に考えがある」
「え……?」
方法が、おあり……?
「りゅ、竜神様。そちらはどういったものなのでしょうかっ?」
「わたくしも気になっております。お教えいただけますでしょうかっ?」
「無論だ。そのアイディアとは――」
竜神様がわたしとローナに語ってくださったこと。
それは、確かな罰を与えられるものでした。
「現地の民相手に『神』の力を使うことになるが、この程度ならば他の神々も文句は言わないだろう。……コレに時間を使い過ぎてしまっては、せっかくの再会が台無しになってしまう。ミシュリーヌ、生家への案内を頼んだ」
「承知いたしました」
ここは、サリメラスの街でした。なのでわたし達は、北西の方角へと運んでいただいて――
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