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第13話 賑 賑?(5)
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「これは、何と言いますか。なるべくしてなった、ですね」
「そうですね。調子に乗っているおかげで、簡単に対応できるようになりました」
安倍さんの力の中には『姿を消せる』というものもあり、わたし達は目的地の少し手前で車から降りて姿を消して移動。密かにその地点につくと、犯人たちがニンジン畑を荒そうとしているところだったのです。
「力を解除しました。あちらと会話が成立しますよ」
「ありがとうございます。……そこのお二人、こんなところで何をされているのですか?」
姿が見えるようにして、畑の中に入っていく。そうすると――
「な!? なっ、なにもしてませんよ!!」
「なっ、なにもしてませんよっ!!」
――二人は慌ててその場を離れ、どちらも大急ぎでスマホを操作した。
「き、綺麗なニンジンだなぁ~と思って、近くで見たくなっただけなんです。ホントです!」
「ただ見ようとしてただけなんですっ! ごめんなさいっ、すぐ立ち去りますね」
「さ、さようなら――」
「お待ちください。嘘はいけませんよ?」
さようならは、させない。
「貴方がたは、ここを荒そうとしていましたね? それに、ニンジンだけじゃない。ダイコンの方は、実際にやりましたね?」
「…………」
「…………」
「そうですよね?」
「ち、違います。そんな真似してませんよ! な、なあ!」
「そうよっ、してません! 無実です! しょっ、証拠はあるんですか!? ないでしょうっ!? ないに決まってます! だってやってないんですもん!」
あの時を思い出す。わたしが直面した時も、すぐにそんなことを口にした。
「……そうですか。貴方がたは、ダイコン畑を荒してはいないのですね?」
「はい!」「はい!」
「……そうでしたか。では、こちらはなんなのでしょうか?」
安倍さん、お願いします。
《薫、早くこいってっ。早くしないと誰か来るぞ》
《ユリから連絡が来てるんだってばっ。ダイコンをやった時は誰も来なかったんだし、こっちも心配ないでしょ。誰も来ないって》
《ああもう、遅いからもういいわ。先に暴れとくぞ》
安倍さんがスマホを取り出しタップすると、二人が荒そうとするやり取りが再生された。
ウチのレストランが被害に遭った際に、確証があったとしても証拠がないと犯人を捕まえられないと痛感した。その時の二の舞にならないように、しっかりと証拠を取っておいたのだ。
「そうですね。調子に乗っているおかげで、簡単に対応できるようになりました」
安倍さんの力の中には『姿を消せる』というものもあり、わたし達は目的地の少し手前で車から降りて姿を消して移動。密かにその地点につくと、犯人たちがニンジン畑を荒そうとしているところだったのです。
「力を解除しました。あちらと会話が成立しますよ」
「ありがとうございます。……そこのお二人、こんなところで何をされているのですか?」
姿が見えるようにして、畑の中に入っていく。そうすると――
「な!? なっ、なにもしてませんよ!!」
「なっ、なにもしてませんよっ!!」
――二人は慌ててその場を離れ、どちらも大急ぎでスマホを操作した。
「き、綺麗なニンジンだなぁ~と思って、近くで見たくなっただけなんです。ホントです!」
「ただ見ようとしてただけなんですっ! ごめんなさいっ、すぐ立ち去りますね」
「さ、さようなら――」
「お待ちください。嘘はいけませんよ?」
さようならは、させない。
「貴方がたは、ここを荒そうとしていましたね? それに、ニンジンだけじゃない。ダイコンの方は、実際にやりましたね?」
「…………」
「…………」
「そうですよね?」
「ち、違います。そんな真似してませんよ! な、なあ!」
「そうよっ、してません! 無実です! しょっ、証拠はあるんですか!? ないでしょうっ!? ないに決まってます! だってやってないんですもん!」
あの時を思い出す。わたしが直面した時も、すぐにそんなことを口にした。
「……そうですか。貴方がたは、ダイコン畑を荒してはいないのですね?」
「はい!」「はい!」
「……そうでしたか。では、こちらはなんなのでしょうか?」
安倍さん、お願いします。
《薫、早くこいってっ。早くしないと誰か来るぞ》
《ユリから連絡が来てるんだってばっ。ダイコンをやった時は誰も来なかったんだし、こっちも心配ないでしょ。誰も来ないって》
《ああもう、遅いからもういいわ。先に暴れとくぞ》
安倍さんがスマホを取り出しタップすると、二人が荒そうとするやり取りが再生された。
ウチのレストランが被害に遭った際に、確証があったとしても証拠がないと犯人を捕まえられないと痛感した。その時の二の舞にならないように、しっかりと証拠を取っておいたのだ。
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