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第1話 嘘だった妹~作戦は順調に始まっ――え……?~ ニノン視点(1)
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((やったねっ。作戦その1、大成功っ!))
お姉ちゃんに協力をお願いして、サンティラス様が頷いてくださった瞬間。わたしは心の中で、パチンッと指を鳴らした。
不気味なことが起きる。
あれは、ぜーんぶ嘘っ。
サンティラス様との距離を近づけるための、作り話だったのでしたっ。
((だって。わたし、サンティラス様を好きになっちゃったんだもん))
お姉ちゃんが夜会で交際を申し込まれて、交際が始まってウチにいらっしゃることが多くなった。そうしたらお会いする機会が増えて、お喋りしていると素敵に感じるようになったの。
1か月前に婚約が決まって、そうしたらもっとウチにいらっしゃることが多くなって。もっともっとお会いする機会が増えて、大好きになっちゃったの。
((でも。サンティラス様は、お姉ちゃんが好き))
予定がない日はずっと一緒にいるくらい、お姉ちゃんを愛している。
((でもでも。わたしは、サンティラス様と結婚したい))
だからこうして嘘をついて、わたしと一緒にいてもらえる時間を作れるようにしたの。
だってわたしはこんなにも可愛くって、リリィみたいに綺麗な心を持っているんだもんっ!
わたしと2人きりの時間を過ごしたら、心変わりをしてくれるに決まってる!
((サンティラス様が心変わりされたのなら、仕方がないもんね))
お姉ちゃんから、奪い取ったんじゃないんだもん。カミーユお父様もアメニスお母様も、認めるしかないもんね。わたしは堂々とサンティラス様と一緒になれて、幸せいっぱいの毎日を過ごせるようになるのです!
((不気味なことが起きるなら、その目でしっかり確認しなきゃいけない。だから、どんな時も一緒))
朝も昼も夜も、傍にはサンティラス様。おはようと言ってくれたりお休みと言ってくれたり、同じベッドで眠るっ、なんてこともできちゃうかもしれない……っ。
((幸せな気持ちになりながら、誘惑できるなんて……っ。最高っ、幸せ……っ))
サンティラス様に霊感があって、よかった~っ。詳しくは知らないけど、除霊? みたいなことをしたって聞いていて、よかった~っ。
わたしは、心の中でぴょんぴょん跳んで――
「でははじめに、霊に憑かれているのかを確認しよう。……ニノン。まずは、これを飲み干してくれ」
――大喜びしていたら、サンティラス様がドロドロした緑の液体を持ってきた。
……え……? これ、なに……?
お姉ちゃんに協力をお願いして、サンティラス様が頷いてくださった瞬間。わたしは心の中で、パチンッと指を鳴らした。
不気味なことが起きる。
あれは、ぜーんぶ嘘っ。
サンティラス様との距離を近づけるための、作り話だったのでしたっ。
((だって。わたし、サンティラス様を好きになっちゃったんだもん))
お姉ちゃんが夜会で交際を申し込まれて、交際が始まってウチにいらっしゃることが多くなった。そうしたらお会いする機会が増えて、お喋りしていると素敵に感じるようになったの。
1か月前に婚約が決まって、そうしたらもっとウチにいらっしゃることが多くなって。もっともっとお会いする機会が増えて、大好きになっちゃったの。
((でも。サンティラス様は、お姉ちゃんが好き))
予定がない日はずっと一緒にいるくらい、お姉ちゃんを愛している。
((でもでも。わたしは、サンティラス様と結婚したい))
だからこうして嘘をついて、わたしと一緒にいてもらえる時間を作れるようにしたの。
だってわたしはこんなにも可愛くって、リリィみたいに綺麗な心を持っているんだもんっ!
わたしと2人きりの時間を過ごしたら、心変わりをしてくれるに決まってる!
((サンティラス様が心変わりされたのなら、仕方がないもんね))
お姉ちゃんから、奪い取ったんじゃないんだもん。カミーユお父様もアメニスお母様も、認めるしかないもんね。わたしは堂々とサンティラス様と一緒になれて、幸せいっぱいの毎日を過ごせるようになるのです!
((不気味なことが起きるなら、その目でしっかり確認しなきゃいけない。だから、どんな時も一緒))
朝も昼も夜も、傍にはサンティラス様。おはようと言ってくれたりお休みと言ってくれたり、同じベッドで眠るっ、なんてこともできちゃうかもしれない……っ。
((幸せな気持ちになりながら、誘惑できるなんて……っ。最高っ、幸せ……っ))
サンティラス様に霊感があって、よかった~っ。詳しくは知らないけど、除霊? みたいなことをしたって聞いていて、よかった~っ。
わたしは、心の中でぴょんぴょん跳んで――
「でははじめに、霊に憑かれているのかを確認しよう。……ニノン。まずは、これを飲み干してくれ」
――大喜びしていたら、サンティラス様がドロドロした緑の液体を持ってきた。
……え……? これ、なに……?
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