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第2話 失笑 マルグリット視点(1)
「…………ふふ、そういうことね。いきなり笑い出すからビックリしてしまったわ」
信じられない表情と言葉に驚いていたわたしは、短く息を吐いて小さく肩を竦めた。
この子が考えているもの。ソレがよ~く分かったわ。
「ティナ。貴方は、精一杯の反撃を試みているのよねぇ?」
わたし達によって、最悪の人生にされてしまった! このまま負けっぱなしは嫌! クロード様と共に去るまで一生懸命強がって戸惑わせる! そんな風に考えていて、この子はこうしているのよね。
「でも、残念でした。その考えはお見通し。わたしもお父様もお母様も、誰一人として戸惑っていないわ」
「うむ」「そうね」
「ぷぷっ、無駄な努力ご苦労様。ねえ、ねえねえ。決死の作戦をあっさり見破られた気分は? わたし達に教えて頂戴」
「…………おもわず失笑してしまう、そんな気分になっていますね。なぜならお姉様もお父様もお母様も、自分が正解をしていると思い込んでしまっているのですから」
お父様達と一緒にニヤニヤしていたら、黙っていたティナがプッと噴き出した。
「私が口にしたものは、すべて事実ですよ。私はクロード様を苦手だと感じたことは一度もなく、ずっとお慕いしておりました」
「ああそう、まだ続けるのね。じゃあお伺いするけど、どうしてずっとあんな風な反応をしていたのかしら?」
意見しすぎたせいで睨まれてしまうようになった――。いつも厳しく接されてしまう――。今一番苦手な人――。できれば顔を合わせたくない――。どうしよう――。などなど。わたし前で、頻繁に顔を曇らせていた。
そんな人なんて、慕えないと思うのだけれどねぇ。
「あれは、お姉様たちにそう思い込んでいただくためのお芝居ですよ。……実を言いますと私達は交際の約束をしておりまして、ですが正直にお伝えすると、当主の権限を使い阻止されてしまいます。ですので妨害をされずに交際、婚約、結婚をできるように、ずっと演じていたのですよ」
あれはわたし達に、嫌がらせによる政略結婚をさせるために作戦だったみたい。
この期に及んで、まだ嘘を貫き通そうとするだなんて。ティナってば、思っていた以上に負けず嫌いだったみたいね。憐れだわ――
「信じていただけないようですので、これからその証拠をお出ししますね。……実はこちらが、私達が相思相愛だったという証明になります」
心の中でも嗤っていたら、ティナはリングを取り出した。
? これが、証拠? それは前会長であるリリー様から、餞別の意味を込めて1年前くらいに贈られたもので――
「実を言いますとこちらはリリー様ではなく、リリー様のご友人であるクロード様にいただいたもの。ペアリングの片割れで、クロード様が対のリングをお持ちなのですよ」
贈られたもの、じゃない……!? これは、ペアリングだった!?
信じられない表情と言葉に驚いていたわたしは、短く息を吐いて小さく肩を竦めた。
この子が考えているもの。ソレがよ~く分かったわ。
「ティナ。貴方は、精一杯の反撃を試みているのよねぇ?」
わたし達によって、最悪の人生にされてしまった! このまま負けっぱなしは嫌! クロード様と共に去るまで一生懸命強がって戸惑わせる! そんな風に考えていて、この子はこうしているのよね。
「でも、残念でした。その考えはお見通し。わたしもお父様もお母様も、誰一人として戸惑っていないわ」
「うむ」「そうね」
「ぷぷっ、無駄な努力ご苦労様。ねえ、ねえねえ。決死の作戦をあっさり見破られた気分は? わたし達に教えて頂戴」
「…………おもわず失笑してしまう、そんな気分になっていますね。なぜならお姉様もお父様もお母様も、自分が正解をしていると思い込んでしまっているのですから」
お父様達と一緒にニヤニヤしていたら、黙っていたティナがプッと噴き出した。
「私が口にしたものは、すべて事実ですよ。私はクロード様を苦手だと感じたことは一度もなく、ずっとお慕いしておりました」
「ああそう、まだ続けるのね。じゃあお伺いするけど、どうしてずっとあんな風な反応をしていたのかしら?」
意見しすぎたせいで睨まれてしまうようになった――。いつも厳しく接されてしまう――。今一番苦手な人――。できれば顔を合わせたくない――。どうしよう――。などなど。わたし前で、頻繁に顔を曇らせていた。
そんな人なんて、慕えないと思うのだけれどねぇ。
「あれは、お姉様たちにそう思い込んでいただくためのお芝居ですよ。……実を言いますと私達は交際の約束をしておりまして、ですが正直にお伝えすると、当主の権限を使い阻止されてしまいます。ですので妨害をされずに交際、婚約、結婚をできるように、ずっと演じていたのですよ」
あれはわたし達に、嫌がらせによる政略結婚をさせるために作戦だったみたい。
この期に及んで、まだ嘘を貫き通そうとするだなんて。ティナってば、思っていた以上に負けず嫌いだったみたいね。憐れだわ――
「信じていただけないようですので、これからその証拠をお出ししますね。……実はこちらが、私達が相思相愛だったという証明になります」
心の中でも嗤っていたら、ティナはリングを取り出した。
? これが、証拠? それは前会長であるリリー様から、餞別の意味を込めて1年前くらいに贈られたもので――
「実を言いますとこちらはリリー様ではなく、リリー様のご友人であるクロード様にいただいたもの。ペアリングの片割れで、クロード様が対のリングをお持ちなのですよ」
贈られたもの、じゃない……!? これは、ペアリングだった!?
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