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第3話 あれから?時間後~ハーオット子爵邸では~ マルグリット視点(1)
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「おおマルグリット、目覚めたかっ。よかった!」
「おはようマルグリット。少しは落ち着いたかしら?」
気が付くとわたしは、ベッド――自分の部屋で仰向けになっていて、それを覗き込んでいたお父様とお母様が穏やかな笑みを浮かべた。
「え……? あれ……? わたしは…………どうして、ここにいるの……?」
さっきまで外にいて、どうすればいいの!? って叫んでいたはずなのに。なにがあったの……?
「専属医が言うには、動揺やショックの量が許容範囲を超えてしまったそうだ。お前はあのあと、立ったまま気を失ったのだよ」
「だから貴方はここへと運ばれて、今は午後5時過ぎだから――1日と5時間くらい、ずっと眠っていたのよ。うふふ。まったく目覚める気配がないから、心配したわ」
「そ、そう……。そうだったのね……」
確かにあの時は、今までにないくらい動揺してショックを受けていた。だからすぐに納得できたのだけど、納得できないところもあった。
なのでわたしは上体を起こし、ベッドの左右にいるお父様とお母様を交互に見つめた。
「レオンスお父様、クリスタお母様。二人はどうして、そんなに機嫌がいいの……?」
意識不明だったわたしが目覚めたから、表情が表情が和らいでいるんだと思っていた。でもよくよく見てみるとお父様達は、安堵しているだけじゃなない。楽しそうにしていた。
アイツらのせいでとんでもない事態になっているのに、なんでどちらも上機嫌なの……?
「もしかして…………壊れた? わたしが倒れている間にわたし以上にショックを受けて、おかしくなってしまっているの……?」
「はははっ、まさか。安心しなさい、我々は正気だぞ」
「うふふ、ふふふっ。大丈夫よマルグリット。わたくし達の思考回路は、正常に機能しているわ」
無意識的に口にしていた分析は即座に否定されて、さっき以上の笑みが――満面の笑みを超える、喜色満面な笑みが同時に浮かんだ。
「……この状況下で、こんな顔をできるなんて。やっぱり、壊れてしまったんだわ……」
「はは、マルグリットはせっかちだな。これからその理由を説明するから、落ち着いて聞いておくれ」
「あのね、わたくし達がこうなっているのはワケがあるの。うふふふふ、ふふふふふふっ。それはね――」
愕然となるわたしの言葉を、また即座に否定。仲良く首を左右に振った二人は――。
さらに上機嫌になって、信じられないことを口にしたのだった。
「ラファオール家の支援を受ける名案が閃いて、すでに着手している。だからこうなっているのだよ!」「ラファオール家の支援を受ける名案が閃いて、すでに着手している。だからこうなっているのよ!」
「おはようマルグリット。少しは落ち着いたかしら?」
気が付くとわたしは、ベッド――自分の部屋で仰向けになっていて、それを覗き込んでいたお父様とお母様が穏やかな笑みを浮かべた。
「え……? あれ……? わたしは…………どうして、ここにいるの……?」
さっきまで外にいて、どうすればいいの!? って叫んでいたはずなのに。なにがあったの……?
「専属医が言うには、動揺やショックの量が許容範囲を超えてしまったそうだ。お前はあのあと、立ったまま気を失ったのだよ」
「だから貴方はここへと運ばれて、今は午後5時過ぎだから――1日と5時間くらい、ずっと眠っていたのよ。うふふ。まったく目覚める気配がないから、心配したわ」
「そ、そう……。そうだったのね……」
確かにあの時は、今までにないくらい動揺してショックを受けていた。だからすぐに納得できたのだけど、納得できないところもあった。
なのでわたしは上体を起こし、ベッドの左右にいるお父様とお母様を交互に見つめた。
「レオンスお父様、クリスタお母様。二人はどうして、そんなに機嫌がいいの……?」
意識不明だったわたしが目覚めたから、表情が表情が和らいでいるんだと思っていた。でもよくよく見てみるとお父様達は、安堵しているだけじゃなない。楽しそうにしていた。
アイツらのせいでとんでもない事態になっているのに、なんでどちらも上機嫌なの……?
「もしかして…………壊れた? わたしが倒れている間にわたし以上にショックを受けて、おかしくなってしまっているの……?」
「はははっ、まさか。安心しなさい、我々は正気だぞ」
「うふふ、ふふふっ。大丈夫よマルグリット。わたくし達の思考回路は、正常に機能しているわ」
無意識的に口にしていた分析は即座に否定されて、さっき以上の笑みが――満面の笑みを超える、喜色満面な笑みが同時に浮かんだ。
「……この状況下で、こんな顔をできるなんて。やっぱり、壊れてしまったんだわ……」
「はは、マルグリットはせっかちだな。これからその理由を説明するから、落ち着いて聞いておくれ」
「あのね、わたくし達がこうなっているのはワケがあるの。うふふふふ、ふふふふふふっ。それはね――」
愕然となるわたしの言葉を、また即座に否定。仲良く首を左右に振った二人は――。
さらに上機嫌になって、信じられないことを口にしたのだった。
「ラファオール家の支援を受ける名案が閃いて、すでに着手している。だからこうなっているのだよ!」「ラファオール家の支援を受ける名案が閃いて、すでに着手している。だからこうなっているのよ!」
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