お姉様。ずっと隠していたことをお伝えしますね ~私は不幸ではなく幸せですよ~

柚木ゆず

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第3話 あれから?時間後~ハーオット子爵邸では~ マルグリット視点(3)

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「お父様、今なんて……? なんて言ったの? なんて書いてあるのか教えて!」「あなた! 詳しく教えて頂戴!!」
「……『領民たちは大切な存在ではありますが、大嫌いな人達の益になることは絶対にしません』『領民には申し訳ありませんが、私も人間ですので。自分の感情を優先とさせていただきます』……。そのような内容が、書かれていたのだ……」

 あのティナがそんなことを!? 嘘よ!!
 そう思ったけど、本当だった……。お父様が握りしめている便箋には、そんなことがしっかりと書かれていた……。

「あんなに領民を想ってたのに……。信じられない……。いくらわたし達を嫌っていても、そんな決断をするなんてありえな――分かったわ! きっとこれは嘘だと思ってるのよっ!」

 支援をさせるようとオーバーに言っているだけ。そう感じて、こういっているんだわ――

「いいえ……。あの子は、嘘だとは思っていないわ……」
「断言していい……。あやつはすべてを事実と認識したうえで、この選択をしているのだよ……」

 お父様達はその対策として、手紙に具体的な数字も添えていた。支援を得られなかった場合に発生する損害や悪影響などを事細かに載せているから、間違いなくオーバーと感じてはいないみたい……。

「添えた数字や被害予想に誇張はない、あやつならすぐに理解できる……。この返信はあの者の本心で……! 我を通すために民を切り捨てるつもりだ!!」
「自分が満足するために、領民の暗い未来を見て見ぬフリするだなんて!! 貴族の風上にも置けないわ!! 貴族失格、どうしようもないクズよ!!」
「散々大事大事って言ってたのは、ウケをよくするためだったんだわ!! ふざけてる! 民を最優先にするのが貴族でしょ――っ、お父様お母様怒ってる場合じゃないわ! 早く違う作戦を立てないと!」

 怒らずにはいられないけど、わたし達には時間がない。自力で資金を調達する方法はなくて、ぐずぐずしてたら持ちこたえられなくなっティナう。
 できるだけ早く新たな作戦を用意して、支援をさせないといけないわ!

「そ、そうだな。そうだった。今はそちらが最優先だ」
「腹が立つけれど、こちらに集中しないといけないわね。あなた、マルグリット。協力して見つけ出しましょ!」

 激しい苛立ちは、ティナの部屋から持って来させた日記帳をビリビリに破いて一先ず落ち着かせる。そうしてわたし達は気持ちを切り替えて、新たな策を考え始め――

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